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ホリエモンの『刑務所わず』感想・書評【グッときたところベスト3】

2020年7月24日

【感想・書評】『刑務所わず』を読んでグッときたところベスト3
  • 「『刑務所わず』堀江 貴文【著】の内容を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

下記ツイートをしました。

『刑務所わず』堀江貴文【著】読了。
食べ物の記録がほとんどなくなり、思考や感想がメインに。
「一生楽しめるスポーツを持つってこと、一緒に楽しめる仲間がたくさんいるってことがいかに大事か」
共感です。

 この記事でわかること

  • グッときたところベスト3
  • 読んでから変わったこと

本記事は「刑務所わず」の読書感想です。

本書は堀江貴文さんの刑務所時代の最後の数か月の記録と、面会での記録です。
出所したからこそ言える本音もまとめられている『刑務所なう』シリーズの完結編です。

なお本記事を書いている私は、堀江貴文さんの本は30冊読みました。
» ホリエモンのおすすめ本30選まとめ【没頭思考をインストール】

【読想・書評】『刑務所わず』を読んで、グッときたところベスト3

刑務所わず

 グッときたところベスト3

  • 1位:シャバできちんとした人間関係を築いておく
  • 2位:1年9か月で1,000冊以上読むことができた
  • 3位:ゼロにリセットされるための、いわば「マイナスの世界」

1位:シャバできちんとした人間関係を築いておく

やはり1番大事なのは、シャバできちんとした人間関係を築き、手紙などで連絡を取ったり、面会に来てくれる人を確保することだろう。手紙をもらうことが、そして面会に来てもらえることがどれだけ嬉しいことか……。たった30分、しかも業務連絡込みでの30分のために、遠路はるばる刑務所に来てくれる友人達には本当に感謝の言葉しか出ない。そういう意味でも、私は受刑者たちのなかではかなり恵まれている状況だった。

上記の引用文は、これから刑務所へ入る人へのアドバイスです。

「私には刑務所まで面会に来てくれる人間がいるだろうか?」

そんなことを考えました。
家族は来てくれます。

友人はどうだろうか。
会社関係の知人はどうだろうか。

現実的な自問自答ではありませんが、日頃の人間関係を見直す「問い」としては良いものです。

本書には人間関係を築くノウハウが書かれているわけではありません。
ただ刑務所まで来てくれる堀江さんの面会シーンを読むと「人間関係は大事なんだなぁ」と感じます。

孤独な刑務所で大事なのは人間関係です。
面会に来てくれるのも人間関係です。

すべては人間関係だと気づけるからです。

2位:1年9か月で1,000冊以上読むことができた

刑務所に入ったら、とにかく本を読むぞ!と決めていた。
結果として漫画も含めれば、1年9か月で1000冊以上読むことができた。

1ヶ月平均で48冊。

本書は「生まれ変わるには読むこと」と教えてくれます。
それも大量に良質な本を読むこと。

刑務所内で読んだ本は、下記記事で解説しています。
»【書評】堀江貴文が1000冊読んで厳選したおすすめ42冊のリスト

刑務所内で読んだマンガは、下記記事で解説しています。
» 堀江貴文さんがマンガを1000冊読んだうちのおすすめ60冊【書評】

3位:ゼロにリセットされるための、いわば「マイナスの世界」

仮釈放後に刊行した『ゼロ』という書籍のタイトルどおり、いま、ゼロから新しい人生をスタートさせている。
1年9か月にわたった刑務所生活は、私にとってまさに人生ゼロ地点。
いや、ゼロにリセットされるための、いわば「マイナスの世界」だ。

ゼロからやり直せる人間ほど強いものはないと感じます。
失うものが何もないからです。

人生には一度は何もかも捨てる、失うときがあってもいいのかもしれません。
いや、捨てないといけないのかもしれません。

こびりついた価値観を剥がして、身軽になり、新しい自分を生み出す。

長年つちかってきたものなので、そう簡単には変われないかもしれない。

それでもいい。
ゼロはプラス1億でもマイナス1億でも無限大の可能性を秘めている数字。

本書を読んでいると「ゼロに賭ける人生があってもいい」と思えるのです。

出所後のホリエモンの本音を知りたい人におすすめ

こんな方におすすめ

  • ホリエモンの仮釈放の心境を知りたい人
  • 出所後の本音を知りたい人
  • これから刑務所に入る予定の人

下記の人にはおすすめできません。

  • 刑務所内の食事内容を知りたい人
  • 刑務所内の写真を見たい人
  • 刑務所内でのいじめについて知りたい人

前作『刑務所なう』『刑務所なう2』ほどは食事内容の記載がありませんので、期待している人は買わないほうがいいです。

著者:堀江貴文のプロフィール

1972年福岡県生まれ。
実業家。SNS media & consulting株式会社ファウンダー。元ライブドア代表取締役社長CEO。
宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」のプロデュースなど、多岐にわたって活動中。
有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持つ。
また会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」も盛況。
著書に『ゼロ』『本音で生きる』『多動力』『自分のことだけ考える。』『これからを稼ごう』などがあり、ベストセラー多数。
twitterアカウント:@takapon_jp

目次・書籍情報

目次

第1章.刑務所わず

  • 地獄の沙汰も「人しだい」
  • 僕の仕事は「介護」だった
  • これがリアル刑務所だ!
  • 働け!ひたすら働け!
  • 快適ライフを求めて
  • 刑務所サバイバル術
  • 塀の中から見えたこと

第2章.刑務所なう。ラストシーズン

  • 収監74週目〜収監94週目
  • シャバ1週目
書名 『刑務所わず』
著者 堀江 貴文
単行本 255ページ
出版社 文藝春秋
発売日 2014/1/14

»『刑務所わず』の詳細を見る

『刑務所わず』を読んでから、変わったこと【口コミ、動画】

刑務所わず

腕立て伏せをするようになった

毎晩、腕立て伏せをするようになりました。

下記の引用文です。

大体の運動ルーチンは、グラウンドを15分くらい走って、屋根付きの休憩スペースにゴザを敷いて新聞を読みつつ、腕立て伏せを300回という感じであった。
受刑者どうしで「腕立て部」を結成して、100回ワンセット×3回を行う。
30キロ瘦せたこともあって、最後には腹筋が割れまくっていた!

こんなビフォーアフターを読めば、やる気が出ます。

フィジカルな強さは精神も支えます。

口コミ6個、関連動画1本

Twitterには口コミはなかったです。
Amazonの口コミ(計71個)より悪い口コミを3つ、良い口コミを3つ要約します。

 悪い口コミ3つ

  1. 暇つぶしになる。後半の日記は単調なので読み飛した。
  2. 「刑務所もそんなに悪くないんじゃない」という印象を与えかねない懸念。
  3. 食事のことをはじめいろいろ書かれていて時事ネタもろとも興味深い。

全体的にパッパッと読めます。
「刑務所は生まれ変わるには良いところ」と思わせます。
「なう1、なう2とはちょっと毛色が違います。

 良い口コミ3つ

  1. 刑務所の中のことが知れて、単純に面白い。思っていたほど暗い世界じゃない。
  2. 人間関係がすべて。細かくランクが分かれるタテ社会。いじめもある。それが刑務所。
  3. 歯に衣着せぬ感じが気持ちいい。

お菓子が本のアクセントになっています。
入った人じゃないとわからないところが克明に書かれています。
出所後にシャバで感じたことが書かれていて惹かれます。
»『刑務所わず』の口コミを見る

 堀江貴文の仮釈放【記者会見の動画】

 動画の目次

0:30 ホリエモン冒頭のあいさつ
6:22 一連の事件に関して。今の気持ちは?
9:04 刑務所の中の暮らしぶり
13:48 今後チャレンジしたい新しい事業は?
16:44 社会貢献について
22:52 外見・内面も変わりましたか?
28:58 塀の中のゴルフライフ
31:50 これだけ多くの報道陣が集まったことについて
37:48 出所して最初に食べたご飯は? 現在の体重は?
40:45 どこに行きたい? 最後に検察について「冤罪は絶対に起きる」

まとめ:刑務所は入ったら出るところ

 グッときたところベスト3まとめ

  • 1位:シャバできちんとした人間関係を築いておく
  • 2位:1年9か月で1,000冊以上読むことができた
  • 3位:ゼロにリセットされるための、いわば「マイナスの世界」

刑務所は入ったら、出る場所です。
何かを学び、何かを捨て、生まれ変わる場所です。

刑務所だけが生まれ変わるところではありません。

シャバでも自分の気持ち次第で生まれ変われます。
»『刑務所なう。シーズン2』は生まれ変わる方法がわかる成長日記

以上です。

P.S. 生まれ変わったら出所できるのですね。

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