- 「暗記数学ばかりで思考力を鍛えてこなかった」
- 「今さらだけれど、考える力をつけて仕事に活かしたい」
- 「思考力を鍛えることで、ロジックで常に同じ答えを出せるように成長したい」
この記事は考える力のない自分へ向けて書いています。
下記ツイートをしました。
『思考中毒』齋藤孝【著】読了
・常に考え続ける
・今、何を考えているのが意識する
・思考の記録をメモする
・思考にメリハリをつける齋藤先生は帰宅してからは一切仕事はしないそうです。メリハリをつけるため。スティーブンキングも同様であると例を出されていたのはなんだか嬉しかった。
— Koichi (@KoichiBlog) April 11, 2021
『思考中毒』齋藤孝【著】読了
- 常に考え続ける
- 今、何を考えているのが意識する
- 思考の記録をメモする
- 思考にメリハリをつける
齋藤先生は帰宅してからは一切仕事はしないそうです。
メリハリをつけるため。
スティーブンキングも同様であると例を出されていたのはなんだか嬉しかった。
この記事でわかること
- 【感想】考えるとはどういうことかがわかる本『思考中毒になる!』のグッときたところベスト3
- 『思考中毒になる!』は、考える力が欲しい人におすすめ
- 『思考中毒になる!』の紹介動画2本
本記事を書いている私は、大学受験のとき暗記数学をして失敗しました。
高校数学で必要な思考力がすっぽり抜けています。
「少しでも思考力をつけたい」という思いが、本書を読んだ理由です。
※齋藤 孝 先生の本は200冊ほど読みました。
本記事は、『思考中毒になる!』の読書感想です。
この記事を読むことで、グッときたところベスト3、思考力の高め方、口コミ4つがわかります。
ググればなんでも検索できるので、記憶力より思考力です。
※アイデアは「記憶している土壌があってこそ」なのかもしれませんが。
いますぐできる思考力を高める方法は「問いを持ち、考え続けること」と学びました。
- Amazon Audibleの30日間無料体験で聴けます
- 30日以内に解約すれば、料金はかかりません
» Amazon Audible【2ヶ月無料体験:2023/10/3まで】
Contents
【感想】考えるとはどういうことかがわかる本『思考中毒になる!』のグッときたところベスト3
グッときたところベスト3
1位思考中毒になる環境を整える
2位思考の究極の行為が「書くこと」
3位考えている人は常に「気づき」を得ている
順番に解説します。
1位:思考中毒になる環境を整える
サウナから上がったあと、帰宅してから午前3時くらいまでは趣味の時間にあてています。もちろん、生きている限り思考は止まらないものの、仕事はまったくせず、難しいことは考えないようにしています。
基本的にパソコン、ボールペンなどの仕事道具にはさわりません。本を読んだり、YouTubeを見たり、テレビで映画やスポーツを見たりして、ひたすら楽しみます。
かつては夜遅くまで根を詰めて、仕事をしていた時期もありました。ただ遅くまで仕事をすると、どうしてもメリハリがなくなり、日中の思考がだらけるように思い、思い切ってやめることにしました。
夜に頭をリラックスさせることで、1日にリズムが生まれ、翌日の午前中からのクリエイティブな仕事に勢いがつくという仕組みです。
アメリカのベストセラー作家であるスティーヴン・キングも、午前中を執筆時間にあて、午後は一切執筆を行わないと自著の中で明かしています。あれほど質と量を兼ね備えた天才的な作品を発表している作家でも、メリハリをつけて思考しているのです。
「どうすれば仕事や思考の生産性が上がるのか?」が疑問でした。
ときどき、何もやる気が出ないことがあるからです。
例えば、ブログです。
- 毎日書くほうがいいのか
- メリハリで書くほうがいいのか
1年間を52週としてシミュレーションすると、以下のとおり。
- 365日、毎日6時間を書く(2,190時間/年)例:村上春樹、スティーヴンキング、梅原大吾、マナブ
- 平日8時間、週末5時間を書く(2,340時間/年)例:仕事のできない会社員
- 平日だけ10時間書き、週末は書かない(2,600時間/年)例:残業のある会社員
- 平日11時間を書き、週末は3時間を書く(3,016時間/年)例:ワーカホリック会社員
- 平日12時間を書き、週末は書かない(3,120時間/年)例:北野武、十日草輔(漫画家)
どれがいいかは人それぞれ。
- 毎日やりたい人は1番(ハードルを下げつつ)
- 北野武さんの振り子理論を効かせるなら5番
» 参考:3冠獲得の快挙! バイオレンス、純愛、お笑いと大きく振れ続けるビートたけしの「振り子理論」とは?
実験してみないとわかりません。
「10年続けられる努力はどれ?」という質問に答えるなら、3番です。
実際に会社員として、19年8ヶ月仕事をしてきたからです。
モチベーションや体の負担を考えると長続きしそうです。
「平日8時間労働、週末は休日」の労働スタイルは理にかなったものです。
ただ魅力全開で行くなら5番が最強です。
思考にもメリハリをつける
齋藤先生、村上春樹、スティーヴン・キングに共通していることがあります。
夜は仕事をしない。
翌日の早朝のクリエイティビティを発揮するために、夜は一切仕事はしないのです。
村上春樹も「吸血鬼じゃないので夜は仕事はしません」とエッセイ『意味がなければスイングはない』で述べています。
実を言うと、僕も朝にしか仕事をしない。
だいたい午前四時から五時のあいだに起きて、
十時頃まで机に向かって集中して文章を書く。
日が落ちたら、よほどのことがない限り一切仕事をしない。出典:『意味がなければスイングはない』
どうやってメリハリをつけるのか。
1日単位でメリハリをつけるのか。
1週間単位でメリハリをつけるのか。
1ヶ月単位でメリハリをつけるのか。
休むときは休む。
遊ぶときは遊ぶ。
考えるときは考える。
メリハリのある思考をするために、メリハリのある生活環境を整えることが大事です。
1日単位でメリハリをつける1番が最強説に思えてきました。
参考図書
- 小説作法:スティーヴン・キングの生活スタイルが明かされた本
- 意味がなければスイングはない:「日が落ちたら、よほどのことがない限り一切仕事をしない」と言ってみたいもの
- 脱サラ41歳のマンガ家再挑戦:朝3時に起床、17時までマンガを書き、週末は一切書かない。41歳から1年半、書き続けてマンガ家デビューした努力の軌跡
2位:思考の究極の行為が「書くこと」
感想文を書くときには自分の頭で思考しなければなりません。書くことと思考することは直結しているのです。
「読む」と「書く」をそれぞれ行うと、後者のほうが圧倒的に疲れるのがその証拠です。
齋藤先生は思考力を高める訓練として、以下の例をあげています。
- 本のレビューをSNSに投稿してみる
- 映画の感想を1,000字くらいで月10本アップしてみる
アウトプット前提のインプットです。
アウトプットを意識することで、インプットの質が上がるのです。
樺沢紫苑先生の「アウトプット大全」では、以下のように述べています。
- インプット:読む、聞く
- アウトプット:書く、話す、行動する
日常すべてが「インプット、アウトプット」の機会です。
思考力を高めるには「数学の勉強」が最善と思っていました。
本書を読んでも「数学が最善」は変わりません。
ただ数学以外にも日常に思考力を高める手段があるのです。
インプット、アウトプットの両輪を回し続けることが、考え続けることなのですね。
»【高校数学やり直し】おすすめ参考書3種類/数学アンテナが立つ7冊
3位:考えている人は常に「気づき」を得ている
考える時間が延びていくと、生活の中で気づきが起きる回数が増えていきます。気づきを会話や文章にしてアウトプットしていけば、確実に思考力がつき、クリエイティブなアイデアも出やすくなります。
〜 中略 〜
思考力がある人は、日常の中で、常に気づきを得ています。ですから、思考力がある人の文章には、気づきがふんだんにちりばめられています。
何も起きていない日常を面白おかしく書けるようになったら、思考のレベルは確実に向上していると言えるのです。そして、思考レベルを上げる1番の近道は、思考中毒になることなのです。
思考力が上がれば「気づき」が増えます。
日常が変わって見えるからです。
たとえば、以下のとおり。
- ヒット商品が売れている理由が見える
- 評判の良いサービスの仕組みが見える
- 日常のすべての作り手の思考が見える
思考力で得た「新しい視点」で日常が変わって見えれば、新しい世界を手に入れたようなもの。
思考力は人生に新しい喜びをもたらします。
「そんな簡単に思考力は手に入らない」という意見もあるかもしれません。
共感です。
思考力は一朝一夕では、身につきません。
思考力は考え続けることでしか鍛えられないものです。
ただ考えれば考えた分だけ思考力は変わります。
考えた量に比例して、得られる未来は変わっていくのです。
思考中毒はコスパの良い行為ですね。
『思考中毒になる!』は、考える力が欲しい人におすすめ
おすすめの人、おすすめしない人
こんな方におすすめ
- 考え続ける習慣を身につけたい人
- 「読む書く話す」で思考力を上げたい人
- アイデアの生み出し方を知りたい人
齋藤先生の本は、引用や体験談が豊富なのでわかりやすいです。
他の人と違う言葉が多いので、文章にも惹かれます。
また、本書に書かれているのは「思考力を高める方法」だけではありません。
- 思考を持続させる秘密兵器
- ヤフーコメント欄のコメント力
- 極限までシンプルに考える方法
- バガボンドに学ぶ思考の制約
- 比較することで考えやすくする
思考が変わるきっかけが、まとめられています。
考えるのが楽しくなる本です。
下記の人にはおすすめできません。
- 思考力がある人
- 問題発見のやり方を知りたい人
- 簡単に思考力を手に入れたい人
「問いの見つけ方」は書かれていません。
著者:齋藤 孝のプロフィール
1960年静岡生まれ。東京大学法学部卒業。
同大学院教育学研究科博士課程を経て。
専門は、教育学、身体論、コミュニケーション技法。
2001年『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)で新潮学芸賞受賞。
同年に出した『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。
著書累計出版部数は1000万部を超える。
6つの章の目次【書籍情報】
目次
第1章 なぜ考え続けることが最強なのか
第2章 考え続ける習慣をつける
第3章 思考のクオリティを上げる
第4章「読む・書く・話す」で考え続ける
第5章 アイデアを生む思考力
書名 | 『思考中毒になる!』 |
---|---|
著者 | 齋藤 孝 |
単行本 | 208ページ |
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2020/7/29 |
»『思考中毒になる!』の詳細を見る
齋藤先生の授業で、人生が変わった生徒も多いはずです。
口コミ4つ
学生の成長していく様子がわかる本
思考術・アイデア術のヒントを、自身や教え子が実践した結果も交えて紹介してて分かりやすい。
出されている手法や考え方自体は類著で読んだ内容だったりはするのだけど、この本のキモは「最初はめんどくさがってた学生が、次第に楽しく取り組めるようになった」様子を紹介してるところにあると思う。
(学生時代たいがい不真面目だった身としては「ほんとかよ?」って思ってしまったりはするんだけどね)と、後半の内容は楽しめたのだけど、そこにたどり着くまでの前半の論点がちょっと掴みにくかった……。
言いたいことは伝わるからこそ、全体の論旨と矛盾する部分とか関係ない部分がノイズになるというか。
そのノイズを授業の合間の余談のように楽しむのが齋藤孝らしさ、なのかなぁ。
他の著作読んだことないから分からないけど。出典:ブクログ
逆に、前半に書かれている「思考のコツ」がおもしろかったです。
好きなことから考え続ける
考え続ける習慣をつけると誰でも思考中毒になれる。まず好きなことから考え続けると良い。全てを自分事にして考えることから気づきが得られる。心の中にもう1人の自分を作り対話しながら深堀りするのも良い。
— り (@wvltGV4z9qUC8AF)出典:Twitter
日常が変わった
Amazonの口コミを要約します。
就職関係で集団討論などの際、議論についていけなかったことをきっかけに購入。
「思考力をつけることで日常が変わる」と言っており、半信半疑で読んでみた。
自分が普段いかに「自分の頭で思考する」ができていなかったかがわかった。
読了後、物事を疑い、疑問を持つことを心がけるため、メモを取るように変わった。
以前より広く物事を見れるようになり、会話の引き出しも増えた。
会話の引き出しを増やすには、日頃からオールジャンルの知識に触れておくことも大事です。
相手のたとえ話に共感できることが増えるからです。
「仕事に関係ない、ムダで非効率なことでも相手の印象に残ることもある」を、中谷彰宏さんの「成功する人のすごいリアクション」から学びました。
考える習慣で日常が変わります。
気楽に読めます
Amazonの口コミを要約します。
「おいしかった」「面白かった」「つまらなかった」など簡単なコメントしかできない私は、思考していない。
思考力のある人は日常で気付きを得て、何も起きていない日常を面白おかしく書けるのかも。
それができれば普通の生活がいっそう豊かになる。
毎日日記を書くのが楽しくなるかもしれない。
興味のあることは常に思考しているし、コメントを求められればいくらでも話すことも書けることもある。
思考中毒にならなくても豊かな精神生活を送れるし、利益を生み出しているケースもある。
何も興味もてないで生きている人は読んだ方がよいかと思った。
本書で「考えることと、考えごと」の違いがわかります。
Amazonでは悪い口コミは少ないです。
»『思考中毒になる!』の口コミを見る
『思考中毒になる!』の紹介動画2本
- 書評「思考中毒になる!』by 齋藤孝:購入した理由、齋藤先生がどんな人か、何が書かれているか
- 【紹介】思考中毒になる! 幻冬舎新書 (齋藤 孝):本の内容を網羅的に紹介(機械音声のため聞きにくい)
まとめ:問いを見つけて、思考中毒になろう
まとめ:グッときたところベスト3
1位思考中毒になる環境を整える
2位思考の究極の行為が「書くこと」
3位考えている人は常に「気づき」を得ている
本書を読むメリットは、以下のとおり。
- 「考え続けてみよう」と思える
- 考え続けるメリットがわかる
- 考えたことを記録しようとする
デメリットは「問いを見つける方法」は書かれていないことです。
本書を読んでいて、以下のように疑問を抱きました。
たしかに書かれていることで思考力は上がるかもしれない。
ただ何について考えるか?
まずは考えるべき問題を発見しなくては始まらない。
思考中毒で考え続けたからこそ、気づいたことです。
問いを見つけて、考え続ける。
思考力にコンプレックスのある方向けの本です。
以上です。
P.S. 「問いさえ見つかれば、あとは思考力で解決に向かう」と思えました。
※Amazon Audibleの30日間無料体験で聴けます
※30日以内に解約すれば、料金はかかりません
» Amazon Audible【2ヶ月無料体験:2023/10/3まで】
関連記事【高校数学やり直し】おすすめ参考書3種類/数学アンテナが立つ7冊
関連記事【書評】ブログで4000文字が書ける本『原稿用紙10枚を書く力』