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【感想】考えるとはどういうことかがわかる本『思考中毒になる!』

2021年4月13日

【感想】考えるとはどういうことかがわかる本『思考中毒になる!』

思考中毒になる!(齋藤孝)」を読んだ理由は3つです。

  • 暗記数学ばかりで思考力を鍛えてこなかった
  • 今さらだけれど、考える力をつけて仕事に活かしたい
  • 思考力を鍛えることで、常にロジックで同じ答えを出せるようにしたい

この記事は考える力のない自分へ向けて書いています。

  • 常に考え続ける
  • 今、何を考えているのか意識する
  • 思考の記録をメモする
  • 思考にメリハリをつける

齋藤先生」は帰宅してからは一切仕事はしないそうです。
メリハリのためです。
「スティーブンキングも同様である」という例が出ていたのは、なんだか嬉しかったです。

 この記事でわかること

  • 『思考中毒になる!』のグッときたところベスト3
  • 思考力の高め方
  • 口コミ4つ、紹介動画2本

大学受験のとき「暗記数学」で失敗しました。
高校数学で必要な思考力がすっぽり抜けています。

本書を読んだ理由は「少しでも思考力をつけたい」です。
※齋藤 孝 先生の本は200冊ほど読みました。

アタマの良さとは「覚える、考える」の両輪といいます。

ただ、ググればなんでも検索できるので「記憶力より思考力」です。
「具体的な知識」より「抽象的な思考」です。

いますぐできる思考力を高める方法は「問いを持ち、考え続ける」です。

【感想】考えるとはどういうことかがわかる本『思考中毒になる!』

【感想】考えるとはどういうことかがわかる本『思考中毒になる!』のグッときたところベスト3

 グッときたところベスト3

  • 1位:思考中毒になる環境を整える
  • 2位:思考の究極の行為が「書くこと」
  • 3位:考えている人は常に「気づき」を得ている

1位:思考中毒になる環境を整える

「どうすれば仕事や思考の生産性が上がるのか?」が疑問でした。
ときどき、何もやる気が出ないことがあるからです。

例えば、ブログです。

  • 毎日書くほうがいいのか
  • メリハリで書くほうがいいのか

「1年間52週」でシミュレーションします。

  1. 365日、毎日6時間を書く(2,190時間/年)例:村上春樹、スティーヴンキング、梅原大吾、マナブ
  2. 平日8時間、週末5時間を書く(2,340時間/年)例:仕事のできない会社員
  3. 平日だけ10時間書き、週末は書かない(2,600時間/年)例:残業のある会社員
  4. 平日11時間を書き、週末は3時間を書く(3,016時間/年)例:ワーカホリック会社員
  5. 平日12時間を書き、週末は書かない(3,120時間/年)例:北野武、十日草輔(漫画家)

どれがいいかは人それぞれ。

実験してみないとわかりません。

「10年続けられる努力はどれ?」という質問に答えるなら、3番です。

実際に会社員として、19年8ヶ月仕事をしてきたからです。
モチベーションや体の負担を考えると長続きしそうです。

「平日8時間労働、週末は休日」の労働スタイルは理にかなったものです。

ただ魅力全開で行くなら5番が最強です。

思考にもメリハリをつける

「齋藤先生、村上春樹、スティーヴン・キング」に共通していることは「夜は仕事をしない」です。

翌日の早朝のクリエイティビティを発揮するためです。

村上春樹も「日が落ちたら、よほどのことがない限り一切仕事をしない」と「意味がなければスイングはない」で述べています。

どうやってメリハリをつけるのか。
1日単位か、1週間単位か、1ヶ月単位か。

休むときは休む。
遊ぶときは遊ぶ。
考えるときは考える。

メリハリのある思考をするために、メリハリのある生活環境を整えることが大事です。

1日単位でメリハリをつける1番が最強説に思えてきました。

 参考図書

2位:思考の究極の行為が「書くこと」

「書く」と「考える」は直結しているのです。

「読む」と「書く」を比べると、書くほうが疲れます。

齋藤先生は思考力を高める訓練として、以下の例をあげています。

  • 本のレビューをSNSに投稿してみる
  • 映画の感想を1,000字くらいで月10本アップしてみる

アウトプット前提のインプットです。

アウトプットを意識することで、インプットの質が上がるのです。
樺沢紫苑先生の「アウトプット大全」では、以下のように述べています。

  • インプット:読む、聞く
  • アウトプット:書く、話す、行動する

日常すべてが「インプット、アウトプット」の機会です。

思考力を高めるには「数学の勉強」が最善と思っていました。
本書を読んでも「数学が最善」は変わりません。

ただ数学以外にも日常に思考力を高める手段があるのです。

インプット、アウトプットの両輪を回し続けることが、考え続けることなのです。
»【高校数学やり直し】おすすめ参考書3種類/数学アンテナが立つ7冊

3位:考えている人は常に「気づき」を得ている

思考力が上がれば「気づき」が増えます。

日常が変わって見えるからです。

  • ヒット商品が売れている理由が見える
  • 評判の良いサービスの仕組みが見える
  • 日常のすべての作り手の思考が見える

思考力で得た「新しい視点」で日常が変わって見えれば、新しい世界を手に入れたようなもの。
思考力は人生に新しい喜びをもたらします。

「そんな簡単に思考力は手に入らない」という意見もあるかもしれません。

思考力は一朝一夕では、身につきません。
思考力は考え続けることでしか鍛えられないものです。

ただ考えれば考えた分だけ思考力は変わります。
考えた量に比例して、得られる未来は変わっていくのです。

思考中毒はコスパの良い行為ですね。

『思考中毒になる!』は、考える力が欲しい人へ

『思考中毒になる!』は、考える力が欲しい人におすすめ

本書でわかること

  • 考え続ける習慣を身につける方法
  • 「読む書く話す」で思考力を上げる方法
  • アイデアを生み出す方法

齋藤先生の本は、出典や体験談が豊富なのでわかりやすいです。
他の人と違う言葉が多いので、文章にも惹かれます。

また本書に書かれているのは「思考力を高める方法」だけではありません。

  • 思考を持続させる秘密兵器
  • ヤフーコメント欄のコメント力
  • 極限までシンプルに考える方法
  • バガボンドに学ぶ思考の制約
  • 比較することで考えやすくする

思考が変わるきっかけが、まとめられています。

考えるのが楽しくなる本です。
齋藤先生の授業で、人生が変わった生徒も多いはずです。

  • 思考力がある人
  • 問題発見のやり方を知りたい人
  • 簡単に思考力を手に入れたい人

「問いの見つけ方」は書かれていません。

6つの章の目次【書籍情報】

目次

第1章 なぜ考え続けることが最強なのか
第2章 考え続ける習慣をつける
第3章 思考のクオリティを上げる
第4章「読む・書く・話す」で考え続ける
第5章 アイデアを生む思考力

口コミ4つ

 Twitterの口コミ2つ

  • 思考術・アイデア術のヒントを、自身や教え子が実践した結果も交えて紹介しててわかりやすい。後半は楽しめたけれど、そこにたどり着くまでの前半の論点がつかみにくかった
  • 考え続ける習慣をつけると誰でも思考中毒になれる。まず好きなことから考え続けると良い。すべてを自分ごとにして考えると気づきが得られる。心の中にもう1人の自分を作り、対話しながら深堀りするのも良い

» Twitterで「他の口コミ」を見る

 Amazonの口コミ2個

  • 普段いかに「自分の頭で思考する」ができていなかったかがわかった。物事を疑い、疑問を持つことを心がけるため、メモを取るように変わった
  • 思考力のある人は日常で気付きを得て、何も起きていない日常を面白おかしく書けるのかも。何も興味もてないで生きている人は読んだ方がよいかと思った

前半に書かれている「思考のコツ」がおもしろかったです。

会話の引き出しを増やすには、日頃からオールジャンルの知識に触れておくことも大事です。
相手のたとえ話に共感できることが増えるからです。

「仕事に関係ない、ムダで非効率なことでも相手の印象に残ることもある」を、中谷彰宏さんの「成功する人のすごいリアクション」から学びました。

考える習慣で日常が変わります。
「考えることと、考えごと」の違いがわかります。

Amazonでは悪い口コミは少ないです。
» Amazonで「他の口コミ」を見る

紹介動画2本

まとめ:問いを見つけて、思考中毒になる

【感想まとめ】問いを見つけて、思考中毒になろう

 まとめ:グッときたところベスト3

  • 1位:思考中毒になる環境を整える
  • 2位:思考の究極の行為が「書くこと」
  • 3位:考えている人は常に「気づき」を得ている

本書のメリット3つ

  • 「考え続けてみよう」と思える
  • 考え続けるメリットがわかる
  • 考えたことを記録しようとする

デメリットは「問いを見つける方法」は書かれていないことです。
本書に以下の疑問を抱きました。

たしかに書かれていることで思考力は上がるかもしれない。
ただ何について考えるか?
まずは考えるべき問題を発見しなくては始まらない。

思考中毒で考え続けたからこそ、気づいたことです。

問いを見つけて、考え続ける。

思考力にコンプレックスのある方向けの本です。

以上です。

P.S. 「問いさえ見つかれば、あとは思考力で解決に向かう」と思えました。

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