- 「モノや執着を捨てて、人生を良くしたい」
- 「堀江貴文さんの『捨て本』の書評を知りたい」
「身軽になって人生を良くしたい」と思っている方向けの本です。
この記事でわかること
- 『捨て本』のグッときたところベスト3
- 本書の感想、目次
- 口コミ、動画
この記事を書いている私は、堀江貴文さんの書籍30冊読みました。
» ホリエモンのおすすめ本30選まとめ【没頭思考をインストール】
本記事は「捨て本」の読書感想・書評です。
片付け本ではありません。
人生の断捨離本です。
Contents
【書評】『捨て本』は捨てる生き方がわかる本【グッときたところベスト3】
グッときたところベスト3
・1位「自分の中の流れ」には逆らわない。流れに身を委ねて、ただ目の前のことに集中する
・2位良いこと・悪いことは表裏一体。だから過去も未来もあれこれ「考えない」
・3位唯一できることは「許す」こと。人も自分も変わっていくのだから
順番に解説します。
1位:「自分の中の流れ」には逆らわない。流れに身を委ねて、ただ目の前のことに集中する
誤解されてはいけないが、周りに流されるということではない。
意識しているのは、「自分のなかの流れ」であって、他の人の流れとは関係ないのだ。
人は、みんなそれぞれ自分にとっての川を流れている。
僕もまた、僕だけの川のうねりを、流れているのだ。
周りに流されるのではなく、自分の川の流れに逆らわず、自分の運命に逆らわずにただゆっくりと流れていけば、必ず行くべき海へ出られる。
行雲流水
「行雲流水」という言葉を思い出しました。
行雲流水とは
空をゆく雲と川を流れる水のように、執着することなく物に応じ、事に従って行動すること。
雲や水のように、流れに逆らわずただひたすら身を任せる。
ただし、条件があります。
ただひたすら目の前のことに没頭すること。
堀江さんは「そうすれば然るべき場所にたどり着ける」と言い切っています。
私は現在、休職中で不安定な気持ちですが、改めて「目の前のことに没頭しよう」と決意しました。
ウダウダと先の見えない未来を考えていても、不安になるだけです。
前に進めません。
どこにたどり着けるか、わかりません
ただそれでも「今、ここ」に集中します。
村上春樹さんの転機に対する言葉
四十歳というのはひとつの大きな転換点であって、それは何かを取り、何かをあとに置いていくことなのだ、と。
そして、その精神的な組み換えが終わってしまったあとでは、好むと好まざるとにかかわらず、もうあともどりはできない。
試してはみたけれどやはり気に入らないので、もう一度以前の状態に復帰します、ということはできない。
それは前にしか進まない歯車なのだ。
»【40歳の転機】人生の節目では「精神の組み換え」が終わると戻れない
私は休職して1年3ヶ月。
ちょうど「精神的な組み換え」の真っ最中です。
オイル交換をしているようなもの。
「精神的な組み換え」が終われば、もうあともどりはできない。
執着できなくなります。
転機では、過去やプライド、自分の周りを取り巻く環境などに執着せず、流れに任せていくのです。
人生の転機では「執着はタブー」です。
何ものにもとらわれず、捨てていくのみです。
ときには捨てることでしか、進めない状況もあるのです。
2位:良いこと・悪いことは表裏一体。だから過去も未来もあれこれ「考えない」
結果について、どう考えようと、意味はない。
いい結果も考えられれば、嫌な結果も考えられる。可能性の点で見れば、両方ともゼロではない。
いいことを考えるのは、気持ちがいいだろう。でも、良いことの裏には必ず悪いことがある。片方を考えれば、もう片方の可能性も必ず考えなければならなくなる。
だったら、そもそも考えても詮ないのだ。
人生は選択の連続です。
何が正解かわかりません。
できることは予想すること。
それでもどうなるか誰にもわかりません。
休職した私には、今、選択肢が3つあります。
- A:復職する
- B:転職する
- C:独立する
どれが正解かなんてわかりません。
どれも正解に見えますし、不正解にも見えます。
以下のように言う人もいます。
- A:復職する→メリット:経験が活きる。デメリット:同じ仕事を繰り返すかも
- B:転職する→メリット:成長性があるかも。デメリット:人間関係がうまくいかないかも
- C:独立する→メリット:今の生活を維持できる。デメリット:食べていけないかも
何が良いかわかりません。
今はまだ見えない「選択肢D」が出てくるかもしれません。
実際に選択してみたら、メリットとデメリットが入れ替わるかもしれません。
堀江さんに言わせると、正解は以下のとおり。
- 過去、未来を考えない
- 目の前のことに没頭する
- 選択した結果について考えない
大事なのは「今、ここ」
正解は「今、ここ」にある。
「今、ここ」に集中して、自分のできることをする。
今の積み重ねの先に、未来がある。
振り返ったときに、初めて過去に気づく。
常にあるのは、目の前にある「今」だけなのです。
選択肢が多いことは、心の余裕を生みます。
迷ってもいいですが、メリットとデメリットを比較しても答えは出ません。
答えが出たとしても、あくまで数値上の答えです。
正解はありません。
本当の答えは「今、ここ」にあります。
「今、ここ」に集中できない選択肢なら不要です。
不要であれば、選択肢すら捨ててしまうのです。
3位:唯一できることは「許す」こと。人も自分も変わっていくのだから
人に裏切られないためには、どうすればいいのか?
スピードを落とすことでも、信用できる人との出会い待ちでもない。
そもそも裏切られない絶対の方法なんて、ないと思う。正解は「許すこと」。
恨んだり憎んだところで、相手の気持ちは変えられないし、理解できない。僕も元部下たちに裏切られたが、彼らが本心では何を考えていたのか、少しもわからなかった。特にわかろうともしなかったけれど。
できることは、許す。それだけだ。
「恨み」を切り捨てるのは難しいです。
私は会社の人間の裏切りが許せないからです。
上司、先輩、同僚、後輩の裏切りは許せません。
心の傷が消えません。
許せれば、休職していないかもしれません。
ただ堀江さんの言うとおり「悪意」があって裏切ったのか、わかりません。
1人1人つかまえて確認すればわかる話ですが、そんなことをするまでもなく「悪意はない」と想像できます。
それでも許せないのです。
ハッキリと言えることは、以下のとおり。
- 恨んでも人生は好転しない
- 今までを捨て、新しい世界に行く
私には復職の選択肢はもうないです。
生まれ変わりたいからです。
同じ環境に戻ることは、バックを意味します。
今までの自分を捨てて、新しい世界へ進む。
捨て本はターニングポイントでも役立ちます。
『捨て本』で今、ここに没頭する
モノや他人への執着を捨て、いまを生きる
堀江さんが1番言いたいことです。
僕のある種の強さは、「捨てること」と「持たないこと」の徹底した積み重ねが、基礎になっていると言えるだろう。
豊かに生きるには、モノや他人への執着を捨て、いまを生きること。
他人を気にせず、自分の気持ちに従うこと。 ケチにならず、分け与えることだ。
メッセージは一貫しています。
モノや他人への執着を捨て、今、ここに没頭する。
禅にも通じる考え方です。
「すべてを失ったとき初めて、本当の自由が手に入る」
忘れたくない言葉です。
今まで自分がどれだけ色々なモノに縛られてきたか、痛感する1冊です。
人生の転機にいる人におすすめ
こんな方におすすめ
- 人生の転機にいる人
- 過去や未来を考えて動けない人
- 恨みを捨てられない人
下記の人にはおすすめできません。
- ミニマリスト
- ホリエモンが嫌いな人
- 人生に不満はなく楽しい毎日を送っている人
著者:堀江貴文 のプロフィール
1972年福岡県生まれ。実業家。SNS media & consulting株式会社ファウンダー。元ライブドア代表取締役社長CEO。
宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」のプロデュースなど、多岐にわたって活動中。
有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持つ。
また会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」も盛況。
著書に『ゼロ』『本音で生きる』『多動力』『自分のことだけ考える。』『これからを稼ごう』などがあり、ベストセラー多数。
twitterアカウント:@takapon_jp
5つの章、書籍情報
堀江さんの半生を振り返りながら、独自の「捨てる論」が解説されています。
目次
第1章.from 1972 to 1990
第2章.from 1991 to 2003
第3章.from 2004 to 2013
第4章.from 2013 to 2019
第5章.to the future
書名 | 『捨て本』 |
---|---|
著者 | 堀江貴文 |
単行本 | 312ページ |
出版社 | 徳間書店 |
発売日 | 2019/7/30 |
『捨て本』の口コミ、動画
Amazonの口コミ406個
口コミの56%が5つ星です(2023年8月)。
»『捨て本』の口コミを見る
Twitterの口コミ4個
幸せの〝しきい値〟|堀江貴文 @takapon_jp |捨て本
堀江さんが刑務所に収監されてるときの幸せについての視点。甘いお菓子は基本はでないんだね。運動会のときに《コーラ》が支給で小躍りしたというのが面白い☺ 基準をどう設定するかで幸せはどこからでも見つけれる https://t.co/61Mq8zi3dW— happy書家 いち咲 (@funfan37) March 4, 2020
#青木真也 選手が薦めてくださった坂口安吾の「堕落論」と、ずっと読もうと思っていた堀江貴文氏の「捨て本」を読んだ。
堀江氏の著書は何冊も読んでいるけれど、「捨て本」は堀江氏の自伝要素が強く、本著では何度も旧来の家制度(婚姻)は必要ないと説いていた。「堕落論」にも通じる部分もあった。
— 池守りぜね|インタビュー・ライター (@rizeneration) February 28, 2020
「捨て本」堀江貴文(著)
ホリエモンが教えてくれる今の時代をより良く生き抜く為の技。無駄なモノコト、マインドを「捨てる」ことでみえてくる世界がある。病まないで生きる堀江貴文が満を持して送る捨てるための本 @takapon_jp
詳細は↓https://t.co/HvqlBg9JIv pic.twitter.com/VClgeYW6ej
— roughkin (@7rough628) March 4, 2020
堀江さんの #捨て本 を久しぶりに読みなおした。スポーツもそうだけど、過去の成功体験談とかを共有しても上手くいくパターンは少ない。むしろ失敗を共有した方が負ける確率は下がる。過去の成功体験談とかは捨てよ。@takapon_jp pic.twitter.com/r4t7fYL26g
— 坂本 斗志@日本と台湾の2拠点生活社長 (@Tosh1_Sakamoto) February 26, 2020
解説動画1本
「本が捨てられません」精神科医・樺沢紫苑
まとめ:『捨て本』のメリットとデメリット
- 堀江節が楽しめる
- 断捨離の視野が広がる
- 捨ててはいけないものも知ることができる
- 極端な考えもある
人生を変える方法は簡単です。
捨てることです。
執着しないことです。
生まれ変わりたかったら、今までの自分を捨てないといけません。
捨てないと何も新しいものが入らず、前にも進めないのです。
なお堀江さんの「時間に対する考え」も学べます。
以上です。
P.S. シンプルな事実が刺さります。
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