- 「40歳、体を壊して人生に絶望している」
- 「先のことを考えると不安だし、未来も見えない」
- 「仕事もせずに停滞中。どうやって生きていけばいいのか」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
40歳は転機です。
人生の節目です。
村上春樹さんの「遠い太鼓」を引用します。
四十歳というのは 、我々の人生にとってかなり重要な意味を持つ節目なのではなかろうかと、僕は昔から(といっても三十を過ぎてからだけれど)ずっと考えていた。とくに何か実際的な根拠があってそう思ったわけではない。あるいはまた四十を迎えるということが、具体的にどういうことなのか、前もって予測がついていたわけでもない。でも僕はこう思っていた。四十歳というのはひとつの大きな転換点であって、それは何かを取り、何かをあとに置いていくことなのだ、と。そして、その精神的な組み換えが終わってしまったあとでは、好むと好まざるとにかかわらず、もうあともどりはできない。試してはみたけれどやはり気に入らないので、もう一度以前の状態に復帰します、ということはできない。それは前にしか進まない歯車なのだ。僕は漠然とそう感じていた。
出典:『遠い太鼓』
本記事を書いている私は2018年12月から約2ヶ月、休職します。
休職中に41歳になります。
身体を壊したので仕方ありませんが、サラリーマン人生で約2ヶ月も休むのは初めてです。
休職できることに感謝しつつ「慢性蕁麻疹の治療とこれからの人生を考える」期間にします。
本記事では、人生の転機「40歳」について解説します。
この記事を読むことで「人生の転機とは何か、どう過ごせばいいのか」がわかります。
感じたことを書いた休職日記です。
更新情報:2年間の休職と退職
2ヶ月だけの休職のはずが、2年間の休職になり、最終的に旅行会社を退職しました。仕事は「派遣添乗員、ブロガー、回送ドライバー」のかけ持ちです。慢性蕁麻疹は治りませんが、休職が転機になりました。
» 適応障害で休職延長の連絡に迷いがなくなる【メリットとデメリット】
Contents
【40歳の転機】人生の節目では「精神の組み換え」が終わると戻れない
「最近、大勢の人に次から次へと会う機会が多い」と感じたら、それはあなたが転機に差し掛かっているのです。
転機には大勢の人に会いましょう、ハズレた時もそれほど落ち込むことはありません。
1番気をつけなければならないことは「かかわってはいけない人」にかかわらないこと。
転機は右にも左にもブレやすい時期。その時期にかかわってはいけない人にかかわると、転機はうまくいかない。直線コースに引き戻されたり、バックしたりするのです。
一緒にいると元気が無くなったり、やる気が無くなったり、理屈っぽくなってしまう人や、「君のやっていることは間違っている」と忠告する人にかかわってはいけません。
大勢の人に会うことは大事です。出典:『ターニングポイントに立つ君に』
書く
2017年11月から本格的に始めたブログ。
アドセンスの申請も通過したが、2018年1月には自己クリックのためアカウント停止となり、目の前が真っ暗に。
アドセンスが貼り付けられないブログだけれど、とりあえず書くことは継続してきた。
今振り返っても「よく継続できたなぁ」と心から思う。
ブログのサイト構造もだいぶ変化させてみた。
心、技、体、旅、プライベートの項目を作り、カテゴリを分けるようにした。
走る
トータル走行距離841km。
4月 横浜駅伝に参加(5km)
12月 湘南マラソンの参加(フルマラソン5時間21秒)
月間走行距離100kmを超えている月が、年に3回しかなかった。
トータルの年間走行距離は昨年を上回っているが、体重は64kgと増えてしまっている。
旅をする
- 1月:大阪出張
- 2月:タイ・パタヤ3泊5日(ヒルトンパタヤ泊・添乗)
- 3月:大阪出張。タイ・バンコク3泊4日(クラウンプラザ3泊・添乗)
- 4月:三浦半島
- 5月:屋形船
- 6月:秩父
- 7月:屋形船の添乗
- 8月:秩父(ヘリテイジ美の山)添乗。大阪出張。山口県・長門湯本温泉へ下見
- 9月:熱海
- 10月:山口県・長門湯本温泉1泊(大谷山荘)添乗。大阪出張
- 12月:小田原・湘南マラソン。バリ島(レギャン・スミニャック3泊)。横須賀。北千住。品川。上野。清水
2月、3月はタイの添乗、大阪出張のラッシュで、身内の不幸も重なり、仕事が全然回らなかった。
3月に関しては、結局、2日くらいしか休むことができなかった。
辛かったが、いつも「これで最後だから」と言い聞かせて、黙って耐えた。
食べる、飲む
会社での飲み会は減ったように思う。
今振り返ると、もっと会社の人と積極的に飲みに行って関係を築いておくべきだったかな、とも思う。
その他
3月、4月の自分の責任のある仕事を終わらせてから退職しようとしていた矢先に、担当企業を2社減らすという出来事があり仕事の負担は減ることになった。
そうなると「もう少し仕事を継続してもいいかな」と思い、少し楽をさせてもらいながら仕事をすることに。
ただ今までと比較したら楽なだけで、仕事量は「ようやく人並みになった」です。
2017年6月に発症した蕁麻疹は現時点でも治っておらず、朝夕の2回、薬を飲まないと生活ができないレベルです。
»【慢性蕁麻疹が治らない】解決策は心を回復させて、自分を変えること
9月に「担当企業の2社増」が決まり「面倒なお客さまがいるので適任だと思う」という嫌な理由で担当を増やされてしまう。
10月に引き継ぎが始まろうとしていた矢先に感情的になり、1年6ヶ月、思ってきた「会社を辞めます」がやっと言えた。
半分は勢いで言ってしまったが後悔していません。
会社からは「一旦休職して考えて欲しい」という回答だったので、12月1日より1月後半まで休職をさせてもらうことになる。
これが後で振り返るとわかる転機というものらしいと感じている。
休職中はブログに書いてある通りだが、MacBook Proを2018年13インチ・Touch Bar付きの新しいものを購入し、机と椅子も新しくした。
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できるだけ色々な人に会うように努めていて、今もその最中。
17年8ヶ月、会社勤めをしてきて、急に2ヶ月近くも休むことに素直に嬉しさを感じつつも、戸惑いも少し混じった複雑な気持ちで毎日を生活する。
2018年も読む、書く、走る、ときどき旅をするを継続してきた。
2019年も基本ベースはそうなるだろうけれど、今は仕事がどうなるかわからない。
性格面でも変えたい部分はもちろんあり、難しいかもしれないが、考え方を少しずつでも変えられるように、もがいていきたい。
ブログも新しいブログを立ち上げ、個人事業主としてアドセンスのビジネスアカウントを取得して再スタートを切りたいところ。
いずれにせよ、今、目の前の転機を良いもの、良いきっかけにしていき、焦らず1歩1歩、足を前に出していきたいと切に願う。
40歳の転機:人生の変わり目では向こうからあなたを選ぶ
村上春樹氏の文章を引用します。
人生の変わり目はだいたいにおいて、向こうからあなたを選びます。
あなたが選ぶことはほとんどありません。ほんとに。出典:Twitter
「向こうから」=「運命」と思っていました。
あなたを選ぶことはほとんどない
「向こうから」は「会社や仲間、友だち、お客さま」などの身近な人たちのように思えてきました。
「周りから選ばれ、期待される」というリクエストに応える「他者主導の人生」が合っているのかなと。
リクエストに応えることが仕事であり、自分の居場所なのかなと。
思い浮んだ言葉は「案ずるより産むが易し」です。
40歳の転機に『ターニングポイントに立つ君に』
「ターニングポイントに立つ君に」は10回以上、読んでいます。
転機の特徴:体を壊すこと
アンハッピーなことでも、体験してきたことは全て人生においての財産になります
それが転機での武器になるのです。
転機の1つの特徴は体を壊すことです。
理由の1つは体質が変わるからです。
転機の前で一旦悪いものを出して、エネルギーの交換をしているからです。
古くなったオイルを捨てて、新しいオイルに切り替えている状態です。
いったん休みを取ったり、体質を改善して、将来のエネルギーを蓄える意味があるのです。
体を壊したら「自分は今、転機に差し掛かっている」と考えましょう。
「自分は今、生まれ変わっている」と考えればいいのです。出典:『ターニングポイントに立つ君に』
身体を壊して「慢性蕁麻疹」に、心を壊して「適応障害」になりました。
身体はガマンできました。
朝夕、薬を飲めば蕁麻疹は出ないからです。
心はガマンできませんでした。
薬で涙は止まらないからです。
身体と心を壊したおかげで、休職できています。
人生はうまくできています。
40歳の節目に訪れた幸運です。
私のように身体を壊して休むことになっても、焦らなくてOKです。
「そんなに休んで大丈夫?」と言われるくらい、休むならとことん休むことです。
「中途半端に休むのは良くない」と学びました。
転機では人生ではなく、自分を変える
変わらなければならないのは、人生のコースではなく自分自身です。
自分自身が変われば、おのずとそれが転機になります。
「変わりたいけど変われない」という人は、相手や周りの状況を変えることばかりを考えています。
そういう人はいつまでたっても変われません。
環境が変わらなくても、自分自身が変われば、まわりの状態はガラリと変わります。
同じ時、同じ場所、同じタイミングでも環境のせいにしてチャンスを逃す人と、自分を変えてチャンスをつかむ人がいるのです。出典:『ターニングポイントに立つ君に』
自分が変われば、世界が変わります。
転機では、ムリに人生を変える必要はありません。
流れに任せて、自分を変えてみる。
その意識だけあれば良いです。
流れに逆らうことは疲れます。
そんな体力は残っていません。
場所を変えても、ポジションを変えても「自分」はついてまわります。
ムリせず興味のあることを始めてみる。
ただ何もせずに、ひたすら休んでみる。
新しいことを始めてみて、辞めてみる。
休職して、たとえ復職できたとしても、自分さえ変わっていれば立派な転機です。
いえ、変わったかどうかわかるのは、休職後のさらに時間が経ってからかもしれません。
「変わらなくちゃ」と焦る必要はありません。
たったの第1歩を踏み出して、景色を変えるだけです。
転機ではゼロからやり直す覚悟を持つ
転機で大切なことは、ゼロからやり直す覚悟を持つことです。
今ある蓄積を生かして何か新しいことを始めようとしても始められません。
今までやってきたことがムダになっても「ゼロからまたやり直そう」とする人の方が、結果として蓄積を生かせるのです。
「いつでもゼロからやり直せます」という人が転機には最も強い。出典:『ターニングポイントに立つ君に』
「会社で17年8ヶ月もキャリアを積んできた。だから、転職先は今までの経験やキャリアが活かせるところにしよう」と考えていました。
考えが変わりました。
「今までの経験を活かそう」とすると、未来の選択肢が狭まるからです。
経験を活かそうと思えば思うほど、行動できなくなります。
今までと同じようなことしかできず、何も変わりません。
経験を活かそうとせずに、純粋に自分のやりたいことをやってみる。
興味のおもむくまま、新しいことを試してみる。
自分は何をしたいのか。
今、この瞬間、何をしたいのか。
仮にたくさんのお金があったとしても、やりたいことはなんなのか。
過去のすべてを捨てる。
今までやってきたことにとらわれない。
前よりも成長できるのか。
今までよりも楽しいのか。
その選択肢は「10日後、10ヶ月後、10年後」の自分が見たら、なんと言っているのか。
村上春樹さんの言葉どおり「40歳の転機ではあともどりはできず、前にしか進まない歯車」だとすると、やることはたった1つだけです。
その場にとどまらず、ゼロからイチへ踏み出すことです。
40歳の転機では、まず動く、たったの半歩
具体的に動くことで、悩みも具体的になる
まず1歩踏み出してみて、今までとは全然違う景色が見えるという体験をしてみましょう。
それすれば、2歩3歩と踏み出していけるのです。出典:『ターニングポイントに立つ君に』
旅行業界に就職した理由は、以下のとおり。
- 知らない場所が好き
- いろんな人に会える
- 変化が多くワクワク
- 森羅万象の知識必要
- 読書好きには、最適
それが、今は真逆の世界に来ているわけです。
村上春樹氏の言葉を借りれば「開かれた世界から、閉じられた世界」にシフトしているわけです。
40歳の節目に思い切った転換です。
これからどうなるのか、自分でもまだまだわかりません。
色々悩んだり迷ったりしていますが、1つだけ言えるのは「具体的な行動が、悩みや迷いを具体的にする」です。
今の自分にできることは、呆然と立ちつくし空をあおぐことではないです。
できれば前を向いて、動くこと。
勇気がかき集めて、1歩踏み出す。
あとはエスカレーターのように、自動的に進めると信じます。
あるいは、次にやるべきことが浮き彫りになると信じます。
まず動く、たったの半歩でいいのです。
転機で生まれ変わる
転機に「悪いこと」はありません。
転機や変化は、全てワンステップ上に上がるチャンスです。
今まで選ばなかったような仕事を引き受けてみることで、その仕事の面白さに気づいたり、新しい自分を発見したりします。
転機は、自分自身がつくらなくても、まわりがうまくつくってくれるものなのです。出典:『ターニングポイントに立つ君に』
逃げなければできないことなんてない。
向いてない仕事なんかない。
仕事から逃げている弱い自分がいるだけです。
弱い部分があるからこそ意識を高められます。
弱い部分があるから助けてもらえ、親しくなれるのです。
弱さは「考え方と行動次第」で強さに変わります。
問題は問題ではなく、成長のチャンスなのです。
以上です。
P.S. 40歳の転機で生まれ変わります。
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