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【告白】添乗員の裏話まとめ【国内添乗20選、海外添乗12選】

2020年9月9日

【告白】添乗員の裏話まとめ【国内添乗20選、海外添乗12選】
  • 「添乗員の仕事に興味があるが、実際のところはどうなのか?裏話を聞かせて欲しい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 国内添乗の裏話20選
  • 海外添乗の裏話12選

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
  • 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

本記事を書いている私の添乗経験は、国内・海外合わせて100本ほど。
「一般団体・教育旅行・視察旅行」の添乗を経験しました。

そんな私が本記事では、添乗員の裏話を告白します。
この記事を読むことで、国内添乗、海外添乗の裏話がわかり、仕事内容が見えてきます。

「お客さまを置いていく、お客さまに置いていかれる」は自慢できる失敗談です。

Contents

添乗員の裏話【国内添乗20選】

添乗員の裏話
国内添乗の裏話20選を告白します。

1.お客さまの積み残し

添乗員なら避けて通れない道です。

私も含め、先輩添乗員のほとんどがやらかしています。

「人数確認」は添乗員の大事な仕事です。
どんなツアーでも人数確認があるからです。

人数確認なしで、出発はできません。
数え間違えると、お客さまを置いていきます。

これが積み残しです。

  • お客さまを観光地に置いていく
  • お客さまをホテルに置いていく

ほとんどはどちらかです。

積み残すと悲惨です。

お客さまを拾いに戻らなくてはいけないからです。

たとえば、高速道路のサービスエリアでの積み残した場合です。
バスは高速道路を降りて、一般道で戻り、また高速道路に乗り、サービスエリアに立ち寄ります。

膨大な時間のロスです。

ミスは自分から言わないものなので、裏話なのです。

ほとんどの添乗員が何かしらやらかしています。

ミスのない添乗員はいません。
ミスをしながら進んでいくしかないのです。

私はスーツケースすら置いていきました。

補足:積み残したお客さまを拾いに戻ると記載しましたが、必ずしもそうではありません。
状況により様々な対策が考えられます。

 たとえば、観光地で積み残した場合の選択肢

  1. 貸切バスで観光地まで引き返す
  2. 観光地または企画旅行会社の現地支店などに協力をお願いして、社用車などで本体との合流点まで送ってもらう
  3. 定期バス、列車などの利用で合流できないか検討する
  4. 観光地などにタクシーの手配をしてもらい、お客さまに合流点まで来ていただく
  5. 添乗員が貸切バスから降りてタクシーに乗り、観光地に引き返す
  6. 貸切バス会社の営業所、関連タクシー会社などがあれば送りの手配をしてもらう

小さな油断が大きな失敗につながります。

2.お客さまに置いていかれる

お客さまを置いていくだけでなく、置いていかれたこともあります。

那須山の山頂駅から降りるロープウェイが止まってしまい、私だけ取り残されたのです。

20分待っても動かなかったので、バスで待つ幹事さまに連絡し、先に進んでもらいました。

ロープウェイは15分後には動きましたが、時すでに遅し。
もちろん、貸切バスの姿は見当たりません。

なんとかタクシーを捕まえて、追いかけたは良いものの走れど走れど追いつきません。
結局、宿泊先の芦ノ牧温泉・大川荘でタッチの差で到着です。

笑い話になったので良かったものの、到着前の案内ができず無念。
幸いにも部屋割表はバス内に置いていたので、幹事さまに部屋割りだけ配ってもらいました。

宴会では散々いじられましたが、良い思い出です。

3.国内旅行を安くする方法3つ

よく「旅行会社は安く旅行に行けますか?」と聞かれますが、答えは「下見や優待だと安いです」です。

  1. パッケージ商品の社内割引
  2. トラベルビジョンの優待旅行
  3. 添乗の下見

① パッケージ商品の社内割引

うちの旅行会社は他社のパッケージ商品をコミッション分、割引してくれました。
コミッション10%の商品であれば、10%割引です。

② トラベルビジョンの優待旅行

トラベルビジョンには、宿泊や航空券、ツアーの優待情報が出ていることがあります。

適用条件は商品にもよりますが、旅行会社や航空会社、貨物の会社などに所属していることです。
» トラベルビジョンの優待情報を見る

③ 添乗の下見

私は旅行会社の営業マンでした。

添乗が決まると2ヶ月くらい前に予定している旅館に下見に行きました。
下見用の宿泊代金で泊まれるからです。

たとえば、1泊20,000円以上する高級宿泊旅館が8,000円で泊まれたことがありました。

ほとんどの旅館やホテルは、下見用の料金を設定しています。
添乗が決まったら、営業マンに確認してみるのもありです。

4.添乗員の食事【エピソードあり】

添乗員にはツアー中の食事が全てついています。
食費がかからないのです。

たとえば、1泊2日のツアーの食事内容は以下です。

  • 1日目の昼食(定食)
  • 1日目の夕食(宿泊旅館でほぼお客さまと同じ)
  • 2日目の朝食(宿泊旅行でほぼお客さまと同じ)
  • 2日目の昼食(定食)

昼食は基本的にお客さまと異なるものが出され、定食やカレーなどの簡単な食事です。

夕食は旅館であれば、お客さまが全10品の会席料理なら、添乗員は数品減らした料理だったりします。

過去のエピソード

先輩との添乗で福島県・東山温泉に宿泊しました。

先輩は夕食に懐石料理を期待していました。

しかし期待とは裏腹に旅館からは「ラーメン券」を渡され、館内のラーメン処で簡単な料理を出されました。

先輩はブチ切れてしまい、旅館の支配人を呼んでクレームの嵐。

クレームが効いたのか支配人は私たちにたくさんの食事を出し、必死にお酒を注いで機嫌を取り出したのです。

「食べ物の恨みは恐ろしい」と再認識した次第です。

5.コミッション【伊豆の干物屋で1万円】

ツアーの大事な収益源である土産物。

格安ツアーの旅行代金は土産物屋めぐりで成り立っています。
土産物屋さんに団体のお客さまをお連れすると、人数に応じてコミッション(手数料)をくれるところが多いのです。

たとえば、観光バス1台、30名さまでドライブインに立ち寄ったとします。
休憩・買い物として40分ほど滞在。

添乗員はドライブイン内の事務所で、買い物金額に応じて手数料をもらえるのです。
とはいえ誰がうちのお客さまなんてわかるわけがないので、人数×100円などで計算するところが多いです。

今までで1番の高額は1万円です。

  • 伊豆の某干物屋さんで1万円
  • 長崎のカステラ屋さんで1万円

大型バス1台で立ち寄っただけで、駐車場の係員から1万円が入った封筒をポンと渡されるのです。

このようなコミッションはツアー帰着後、会社に報告しなければなりません。
ネコババしても会社にはバレないと思いがちですが、バレるのです。

日程表を見れば立ち寄る場所がわかり、コミッションが出る出ないがわかるからです。

コミッションの裏側の話でした。

6.バスガイド、ドライバーとの関係

バスガイドにアプローチされる添乗員もいれば、そのアプローチをプッシュしてくるドライバーもいます。

バスガイドにアプローチして結婚した添乗員もいます。

人間と人間がいれば、もちろんドロドロした裏側もあります。

さまざまな人間模様です。
» こんなバス運転手や添乗員は困る【実体験から添乗員が告白】

7.ドライバーとのケンカ【都内大手バス会社】

ドライバーさんにキレられました。
宮城県・松島温泉に行ったときのこと。

お客さまから「土産物屋に立ち寄って欲しい」というリクエストがありました。
立ち寄っても時間的に問題なかったので、お客さまに2つ返事でOKしました。

ドライバー・ガイドさんに変更をお願いしたところ、引き受けはくれましたが渋い顔。

昼食後、ドライバーから言われた言葉。

「勝手に変更されてたので運転しませんから」
「これから先は距離の関係でドライバーが2名いないと無理です」

あーだ、こーだ言われる始末です。

確かに相談なしに行程を変えたのは悪いですが。
しかしそこまで言う必要があるか疑問です。

「バス会社に確認しますけど、いいですか?」と言ったら、黙っています。
結局、なんとか機嫌を直してもらい無事に行程を進めました。

このバス会社は2度と使いません。

8.ドライバーが勝手にルートを決める

都内の大手バス会社で変なドライバーに当たりました。
大手だからといってドライバーが素晴らしいかというと、そうじゃないこともあります。

このドライバーさん、出発前の挨拶で笑いをとったりで、印象は良かったです。

しかし2日目に問題が発生しました。

日程表に「○○道」と記載しているのに、別の道を通る始末です。

問いただすと「こっちの道のほうが湖のそばを通れるので景色がいいですよ」とのこと。

「○○道は短時間で済む」という理由があり、行程表に書いておいたのです。

勝手に変えるのはルール違反です。
行程どおりに進められなかった添乗員の責任です。

念入りに確認しなかった私の責任です。

打ち合わせの時間がない時は「行程表どおりで」と言ってしまいがちなので注意です。

9.腕時計を持ってこなかったバスガイド【茨城県のバス会社】

過去に1人だけ、腕時計を持ってこなかったバスガイドさんがいました。

行程は観光地を巡るわけではないので問題なかったです。
しかし「プロ意識に欠けるだろう」と思わずにはいられませんでした。

添乗員に「今、何時ですか?」と時間を聞いてどうするの?

10.バスガイドで若い人をリクエストするのは日常茶飯事

社員旅行などの幹事さまは「話はできなくてもいいから、若いガイド」を希望する人が多いです。

気持ちはわかります。
私も幹事の立場だったら、そんなリクエストもしたくなるもの。

ただ現実は厳しいです。

  • 自社でバスガイドを持っていない
  • 若いバスガイドそのものが少ない

自社でバスガイドを持っていないバス会社もあります。
この場合、バス会社は派遣会社にバスガイドを依頼しますが、ベテランがほとんど。

逆に若いバスガイドがいるバス会社、都内でいえば以下です。

  • はとバス
  • 東都観光バス
  • 東京ヤサカ観光バス

上記のバス会社では、たまに若いガイドさんに当たります。

他のバス会社は中堅〜ベテランが多い印象です。

もちろんベテランガイドさんも話が面白くて、感動させる話術を持っている方がいます。
そんなときは話を全くできないガイドさんにならなくて良かったと思える瞬間。

結論としては、中堅が1番です。

ただリクエストはそうそううまくいくものではないので、期待しないことです。

なおバスガイドは指名できます。

「○○さん」が良かったなら、次回は「○○さん」を指名できるのです。
指名希望のガイドさんに限って、他からもリクエストされています。

リクエストは無料なので、やらない理由はないですね。

11.飲み過ぎた末路【箱根湯本温泉の喜劇】

IT企業の社員旅行、箱根湯本温泉1泊。
宴会で盛り上がり、私も飲み過ぎました。

お客さまの部屋で三次会です。
この部屋はたまたま貴賓室になっており、さらに嬉しくなり絶好調。

三次会に参加したはいいものの、飲み過ぎで記憶が消えました。

気づいたら朝です。

目覚めはお客さまの部屋。
誰かが布団を敷いてくれて、寝ていました。

バスの朝の挨拶は「貴賓室に泊まりたかったです。夢、叶いました」でスタートです。

12.ワイン会社のバスツアー【1日ノルマ3本】

某ワイン会社の工場の社員旅行。
とにかく飲む団体です。

自分たちの工場で作った焼酎などをバスに持ち込み、宴会場にも持ち込みます(許可は取っています)。

とにかく、飲む、飲む、飲む。

バス車内で飲むビールは350mlじゃなく500ml。
バスの冷蔵庫に入りきりません。

工場長の朝の一言。

「添乗員さんは1日ノルマ3本でいいや」

ノルマは死守しましたが、旅館に着く頃にはベロベロ。
飲むもの仕事なのです。

宴会直前まで部屋で寝てしまいました。

13.添乗員の部屋が取れていない【宴会場で寝る】

社員旅行などの添乗で温泉へ行きます。
添乗員の寝る部屋は、旅館が用意しています

どんな部屋になるかは混雑具合で変わりますが、10畳和室だったり、ツインベッドの洋室だったりとさまざま。

過去1回だけ部屋がなかったことがありました。

オーバーブックです。

ホテルの支配人から頭を下げられ、行き着いた先は宴会場。

「ここでしかなくて申し訳ございません」
広いけどプライバシーはありません。

「なんだかなぁ」と、添乗の疲れが抜けないまま翌日を迎えるのでした。

14.壊れたラジオ【バスガイド】

いろんなバスガイドさんがいます。
ベテランになればなるほど話がうまい人が多いです。

何も見なくてもスラスラと観光地や車窓の解説が出てきます。
伊豆に行ったときですが、まぁとにかく喋る喋るガイドさん。

壊れたラジオのようです。

やはり、ガイディングはメリハリがあるほうがいいです。

1本調子は評判が悪いのです。

15.寸志を受け取らない【ホテル営業マン】

筑波グランドホテル2泊3日で合宿添乗をしたときのこと。
ホテルの営業部長が、とにかくよくやってくれるのです。

初めて1人での添乗だったこともありますが、ほとんど全部何から何までやってくれます。
時間があればコーヒーを淹れてくれて、それはそれは至れり尽くせりでした。

「寸志を渡したほうがいいかな」と思えるほど。

3日目の最終日、つきっきりだった営業部長と別れるときがきました。
急遽用意した寸志5,000円を差し出しました。

営業部長は寸志を見つめ、私の顔を見て「ばかやろう、そんなお金は自分のために使え」と一言。

「ばかやろう」は言ってなかったかもしれませんが、勢いはこんな感じでした。

添乗員とホテルの営業部長では、もちろん添乗員の立場が上です(本来は対等)。
お客さまを連れてきているからです。

それにもかかわらず、立場なんか気にせずに真っ直ぐにぶつかってきました。

本当の言葉です。
本音の言葉です。
私のための言葉です。

こぼれそうになる涙を必死にこらえるので、精一杯でした。
忘れられない思い出です。

16.ディズニーランド見学のとき、添乗員は何をしているのか

ディズニーランドに2回ほど団体をお連れしたことがあります。

添乗員は中には入りません。
入場料を取られるからです。

通常、観光地は添乗員は入場料はかからないものですが、ディズニーランドは違います。

しっかりと正規料金がかかるのです。

ゆえに添乗員は中に入らず下記などです。

  • 貸切バスの車内で休む
  • 駐車場にある乗務員休憩室で休む
  • 翌日の見学地の下見に行く
  • 以降の行程の確認、雑用

時間があるので、下見にも行けるのです。

待つのも仕事です。

17.寸志の金額とは【ドライバー、ガイド、仲居】

寸志に決まりはありません。

添乗員派遣会社の添乗員であれば、委託先の旅行会社から金額の指示があることも。
もちろん、払わないところもあります。

旅行会社の営業マンが添乗するときは、営業マン次第です。
寸志をお客さまへ請求できるならいいのですが、請求できない場合はツアーの粗利から捻出します。

私の場合をご参考までに記載します。

  • ドライバー:日帰りの場合は2,000円、1泊2日の場合は2日間で5,000円
  • バスガイド:日帰りの場合は1,000円、1泊2日の場合は2日間で3,000円
  • 旅館の仲居:2,000円

20年くらい前はもっと気前がよかったですが、だんだん減ってきている印象です。
ちなみに社員旅行などで、まれに添乗員に寸志をくれる企業さんもあります。

1泊2日で5,000円、多い時で10,000円です。

添乗員の気持ちとしては「とにかく嬉しい」です。

やる気アップです。

18.旅行会社の営業マンの添乗経験は希薄

添乗員の9割は、添乗員派遣会社の派遣社員です。
残り1割は、旅行会社の営業マンです。

旅行会社の営業マンはどれくらい添乗をするのか?

私の場合は2ヶ月に1回くらいのペースです。
19年8ヶ月で100回ほど。
ふだんは法人営業や出張手配です。

添乗員派遣会社の派遣社員は添乗オンリーなので、私とは経験回数が段違いです。

とはいえ負けてはいません。

私は営業で仕事を取り、自分で行程をプランニングして、下見をして、添乗に行きます。
お客さまとは長い付き合いになるので、一緒にお酒を飲んだりもします。

1回1回が濃い添乗なのです。

19.旅行会社の営業マンの国内添乗の日当

うちの旅行会社の添乗日当です。

  • 国内添乗の日当=1日3,000円〜
  • 海外添乗の日当=1日5,000円〜

役職により幅がありますが、1,000円も変わりません。

もちろん旅行会社でも異なります。

これより低い旅行会社もありますし、高い旅行会社もあります。

うちは、どちらかというと低いほうです。

旅行会社の社員なので、別途、月給があります。

ゆえに出張手当の意味合いです。

20.Wi-Fi必須【残りの所要時間ばかり計算】

国内添乗でもWi-Fiはあるに越したことはありません。
携帯で次の観光地までの距離、所要時間がリアルタイムでわかるからです。

所要時間の計算方法を紹介

一般道を走っているときは「距離÷35×60」です。

あと何分で着くのがおおむね、わかります。

例:距離が60kmある場合は、距離÷35×60=102ですので102分。
つまり1時間42分、みておけばOKです。

高速道路を走っている場合の所要時間

高速道路を走る距離(km)の単位を、そのまま分にすればOKです。

例:高速道路で60km走る場合は、60分です。

つねに添乗員のアタマの中は「次の観光地まで何分で着くか」になっているのです。

添乗員の裏話【海外添乗12選】

添乗員の裏話
海外添乗の裏話12選を告白します。

1.海外でも積み残し

確認作業は、添乗員の基本中の基本です。
これを怠ると大失敗につながります。

海外でもお客さまの積み残しをやらかしました。

以降、何回も納得するまで人数を数えるようになったのは言うまでもありません。
バス車内を3往復することもあります。

納得できないからです。
失敗が怖くて、不安だからです。

先輩添乗員の中にはお客さま全員のパスポートを預かり、すべてホテルに置き忘れてきた強者もいます。

全米が涙しました。

2.海外旅行を安くする方法3つ

海外旅行を安くする方法も、国内旅行と同じです。

  1. パッケージ商品の社内割引
  2. トラベルビジョンの優待旅行
  3. 添乗の下見

添乗の下見でタイに行ったこともあります。
ランドオペレーターに頼んで、ホテルを安くしてもらいました。

30,000円が半額になり、さらに空港→ホテルの片道送迎も無料になりました。

下見の味を覚えると、普通に旅行するのがバカらしくなります。

3.添乗員の夕食内容

海外添乗の添乗員の夕食は、別席で自分で注文するスタイルがほとんど。

お客さまと同じ料理が出ることはほとんどありません。

4.現地ガイドの領収証

現地ガイドですが「ブランクの領収証」を持っていることがあります。
領収証が出ない支払い(チップなど)で、ガイドが手書きの領収証を書くためです。

領収証を悪用すれば、とんでもないことができます。

もちろんもらえませんが、架空の領収書を作り、日本の旅行会社に報告もできるのです。

5.添乗員の昼食、夕食の支払い【お客さまに請求しちゃえば】

添乗員の昼食、夕食は現地で注文して、精算します。

あるとき現地ガイドがとんでもないことを言いました。

「お客さまの飲み物代と一緒に請求してもらう?」

笑えます。
ガイドがそんなことを言ってはいけません。

もちろん請求明細でお客さまにバレますのでしません。
しかし明細を明記しない領収証にしてもらえばできなくはないです。

ハラハラするだけ損です。

6.タイでお腹を壊す【パスポートの顔写真で拭く】

タイ料理はちょっと辛いものに当たると、お腹を壊すお客さまがいます。
慣れているお客さまでも壊します。

私は意外と自信があったのですがお腹を壊しました。

帰りの空港に向かう途中の高速道路で、痛くなってきたのです。
サービスエリアまで我慢しましたが、何しろタイはトイレが汚い。

便器が、まみれています。

見ているだけで吐きそうになりますので、用を足せるわけがありません。

ガイドに相談したところ、身障者用のトイレに案内されました。
それでも虫はいるし、汚い。

例えるなら、日本の公園にある誰も使っていないような公衆便所。

漏れる寸前だったのでガマンして用を足しましたが、よく見れば紙がありません。

仕方なしにカバンからいらない書類を探しました。
見つかったのは自分のパスポートの顔写真のコピーだけ。

自分の顔で拭く始末です。

情けないったらないですね。

7.サイパン【タバコ事件】

辛い裏話です。
高校生のサイパン修学旅行の添乗で、私と生徒の間に起きたトラブル。

スーパーでお酒を買おうとした生徒を、注意したことで始まりました。
女子生徒にキレられたのです。

【経験談】添乗員の8つのミスを公開【2度と同じ失敗は繰り返さない】」の8つ目のエピソードに記載しています。

8.修学旅行サイパン・永遠のビール

先輩と行ったサイパン修学旅行の添乗。

とにかく先輩が酒好き。
ビールを飲む、飲む、飲む。

  • 行きの飛行機でもかまわず飲む
  • 夕食時、先生方が飲まないのにお構いなしに飲む
  • 夕食後に反省会が控えていてもかまわずとにかく飲む

部屋はツインだったので先輩と一緒です。

夜3時まで付き合わされて飲みます。
帰りの飛行機でももちろん飲む。

お酒は添乗を壊します。

ボロボロです。

9.自腹のコーヒー【ホテルでの夕食】

金銭的損失の体験談です。

ツアーの最後の夕食は、ホテルのビーチでステーキのコース料理。
夕日も見ることができ、皆満足な様子。

デザートが終わり、あとはコーヒーだけです。
しかしコーヒーがなかなか出てきません。

ホテルスタッフに聞くと、コーヒーは別料金とのこと。

お酒を飲んでいるし「まあ無くてもいいかな」と思っていましたが、お客さまから「コーヒーは?」と聞かれました。

ここまできて「コーヒーなし」とは言えません。
それくらいセッティングはバッチリでうまくいっていたからです。

結局、コーヒーは自腹で20名分、約15,000円払いました。

ホテルのコーヒーは高いですね。

10.とにかくトラブル続きだったパタヤ

トラブル、トラブル、トラブル。
とにかくトラブルが連鎖するツアーがあるものです。

タイ・パタヤはまさにそんなツアーでした。

  • タイの空港でスーツケースが出てくるのが遅い
  • 空港到着後、付近のホテルで朝食でしたが手配できていない
  • オプショナルツアー時、現地ガイドが私服にカウボーイハットで、ガイドかどうかわからない
  • ラン島に行くボートが来ない
  • ラン島のオプショナルツアー(シーウォーカー)に参加するが、長蛇の列で時間内に終わらない

他にもいろいろなトラブルが重なり、クレーマーからお客さまの前で怒鳴られる始末。
トラブルをいいことにツアー終了後、50万の値引きを要求をしてきました。

もちろん理詰めで断りましたが、その後も執拗にクレームをつけてきました。

法人営業の辛さです。

パタヤのエピソードは「【ツアーコンダクターは激務?】激務なエピソードと、一生の人間関係を得たことを解説」で解説しています。

ちなみにタイ・パタヤの売春の闇を知りたい方は「ブラックアジア」がおすすめです。
灼熱の太陽、知性を奪い取るアルコール、最後は売春ですべてを略奪するのがパタヤです。

詳しくは「【闇】タイ・パタヤの売春がわかる本『ブラックアジア』の感想・評判」解説しています。

11.添乗員は休めない、見てない、聞いてない

「添乗員はタダで海外に行けていいね」
「添乗員は遊びが仕事になっていいいね」
「添乗員はガイドの話が聞けて勉強になるね」

よく言われますが、すべて間違いです。

実際の添乗員はホテルでも休めません。
いつ緊急の連絡がかかってくるかわからないからです。

添乗員は景色や観光地など見ている余裕はありません。
つねに次の段取りをシミュレーションしているからです。

ガイドの話をいちばん聞いてないのは添乗員です。
ガイドの話を聞いているお客さまの状況を見たり、次の行き先へ連絡をしたり、段取りを考えたりしているからです。

添乗員に今はなく、次しかないのです。

12.Wi-Fi必須【トラブル脱出】

海外添乗でWi-Fiは必須です。
わからないことはググれるし、自分の場所もGoogleマップでわかります。

実際、視察先に向かうときドライバーが明らかに道に迷ったことがありました。
しかしGoogleマップで確認していた私は、指摘し、修正してもらい、無事に到着

もし、Wi-Fiがなかったら誰も間違いに気づかないので、ゾッとします。

なお添乗員派遣会社の派遣添乗員の場合は、Wi-Fi費用は自腹と聞いたことがあります。

もしそうだとしたら、キツいですね。
3泊4日借りたとしても、5,000円前後はかかるはず。

説明会に行く機会があれば確認してみるのもありです。
» 添乗員派遣会社の説明会に参加するメリットとデメリット【実体験】

添乗員の裏話がわかる動画1本

動画1本を掲載します。

添乗員ここがツラい!【添乗員 | 裏話】

  1. アンケートを見る瞬間
  2. やってしまった時の金銭的負担
  3. 生きてるだけでマイナス
  4. ストレス

まとめ:添乗員の裏話を知り、添乗をイメージしよう

添乗員の裏話

「添乗員になりたい」と思っている方の参考になれば幸いです。
なお「もっと裏話が知りたい」という方は、書籍もおすすめです。

国内添乗であれば、派遣添乗員のヘトヘト日記

50歳を過ぎてから派遣添乗員になった梅村さんの添乗体験談が満載です。
ライターのお仕事もされていますので、文章は秀逸で楽しめます。

添乗初心者に寄り添ってくれますので、読みやすく、共感できる話が多いです。

ちなみに『派遣添乗員のヘトヘト日記』よりもさらに梅村さんのカラーが出ている続編が「旅行業界グラグラ日誌」です。
購入して、一気読みしました。
アンケート用紙を配るときの笑いの取り方、初めての海外ヨーロッパ添乗(イタリア)など参考になる点が多々ありました。
変わらない秀逸な文章は「必見」の一言です。

海外添乗であれば、セカンドクラスの添乗員


「添乗員になりたい気持ち」が消えるかもしれません。

海外添乗の裏側や苦労話がばかりだからです。
ただ実際はここまでひどくはないものです。

「著者の失敗談を疑似体験し、引き出しを増やしておく」がおすすめの読み方です。

以上です。

P.S. 添乗員の裏話でした。

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