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【海外添乗員の体験談】「パリ・ローマ・ロンドン8日間」を疑似体験

2020年1月31日

【海外添乗員の体験談】『パリ・ローマ・ロンドン8日間』を疑似体験
  • 「パリ・ローマ・ロンドンの海外添乗員の体験談を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • パリ・ローマ・ロンドン8日間の海外添乗員の体験談

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
  • 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
  • 添乗経験:国内・海外計100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行

本記事では『就職・転職なりたい!ツアーコンダクター』から海外添乗員の体験談を引用して解説します。
この記事を読むことで、海外添乗を擬似体験できます。

海外添乗員のマニュアルについては「海外添乗マニュアル完全まとめ【出発前から帰国までの5つの流れ】」で詳しく解説しています。

 引用文献

【海外添乗員の体験談】「パリ・ローマ・ロンドン8日間」を疑似体験

【海外添乗員の体験談】「パリ・ローマ・ロンドン8日間」を疑似体験

 日程表「パリ・ローマ・ロンドン8日間」

日時 内容
1日目 JAL405便 成田12:30→パリ・シャルルドゴール17:50 着後、ホテルへ。夕食
2日目 終日市内観光
3日目 フリータイム。オプショナルツアー(ベルサイユ宮殿)
4日目 AF630便 パリ09:00→ローマ・フィウミチーノ10:50 着後、ローマ市内観光
5日目 フリータイム。オプショナルツアー(ナポリ・ポンペイ)
6日目 BA501便 ローマ・フィミチーノ09:30→ロンドン・ヒースロー11:00 昼食。終日市内観光
7日目 フリータイム。オプショナルツアー(ウィンザー城へ)16時頃までフリー。JAL402便 ロンドン・ヒースロー17:30 帰国の途へ
8日目 成田15:15

引用して、解説します。
なお引用文には略した部分があります。

【海外添乗員の体験談】第1日 出発

JALのカウンターに行き、出発便・ゲートの確認。
参加者総数22名。まだ誰も来ていない様子。今のうちに座席割りを考えておく。これがひと仕事。新婚さんが4組に、お年寄りのご夫婦、OLの仲間に独身男性。さて、どう配分するか。ここでうまくできないと、あとあとまで不平不満クレームタラタラということになるので神経を使います。
集合を10時30分としてあるので、そろそろお客さまも顔を見せ始める。そろったところで、自己紹介をした後、説明を始める。航空会社に預ける荷物にパスポートや財布を入れていないかどうか、機内持ち込みの手荷物に刃物や危険物を入れていないか、外国製品や高価品は必ず申告しておくようにとか、出国手続き、機内へ入ってからの諸注意など、海外旅行が初めての人もいるかもしれないので、これはかなり丁寧に説明します。
出国手続きを終えて、ゲートへ向かう。
機が安定さえすれば、ツアコンにとって機内は”息抜きの場”。なぜなら機内のことは、すべて客室乗務員の方に”お任せ”でいいから。
お客さまに必ず聞かれる質問に、「あと何時間くらい?」「いま、どの辺を飛んでいるの?」というのがあります。適当なことを言うと、その場で信用を失うことになるからので注意。
18時ちょうど、定刻より10分遅れてシャルル・ドゴール空港ターミナルに到着。
無事に入国手続きを済ませたところで、出迎えはオペレーターの社員Mさん。バッゲージの数を確認して、バスでホテルへ向かう。バスのなかでは、お客さまにまず時計を「東京時間」より7時間戻して「パリ時間」に合わせてもらう。フランスの通貨であるユーロに両替すること、またそれには銀行が有利だがホテルでもできることを説明。
バス・トイレの使い方、チップ・マナーについても一通り説明する。
ホテル到着。
ロビーで、外出、今後のスケジュール、ホテルの施設案内など注意事項を説明し、ルームキーを渡す。
部屋割りは、リクエスト通りで順調。あってはならないことだけど、ピークシーズンには、オーバーブッキングで、部屋割りどころか目的のホテルに部屋がまったくなく、他のホテルに分宿なんてことも起きるという。
Mさんと明日の市内観光と食事について簡単な打ち合わせ。
各部屋をまわり、バッゲージが配られているかどうか、バス・トイレに不具合はないか聞いてまわる。
ホテル内のレストランで夕食。
明日の朝食の場所、時間について確認。部屋に帰ってモーニングコールを頼む。

座席指定に注意

飛行機の座席は神経を使います。
お客さまは3人がけや4人がけの真ん中席に座りたくないからです。

体験談

社員旅行で、出発直前まで飛行機の座席指定が希望どおりできず、消耗しました。
お客さまから、ときどき「座席はどうなったか?」と電話が来る始末です。

団体航空券の座席指定は航空会社によりルールが異なります。

下記などのルールがあります。

  • 1ヶ月前から座席指定開始
  • 72時間前から座席指定開始
  • 24時間前から座席指定開始

団体航空券は他にもキャンセル規定や発券期限などに細かいルールがあり、気を取られがちです。

しかしお客さまに重要なのは「座席指定」

お客さまには、キャンセル規定や発券期限は関係ないのです。

機内での過ごし方

添乗員はしっかりと体を休めましょう。

1日目はやることが多いです(空港到着、バス移動、チェックイン、夕食など)。
機内で体調を整えておかないと、あとで苦しくなります。

機内ではお客さまと必要に応じて、軽く雑談しておくだけで十分。

・「いま外は真っ暗ですが、だいたい○○の上空を飛んでいます」
・「そろそろ機内食が出ます。アルコールは無料です」

機内で座席表を見ながらお客さまの顔と名前を覚えておくと、お客さまの名前が呼べるようになり好印象です。

到着後

現地ガイドに会うとホッとしますが、スーツケースの管理など、気は抜けません。
現地ガイドは頼りになる大切なパートナーですので、良い関係を築けるよう気を使います。

バス車内で「最初の挨拶」をします。
「現地での注意事項の案内」はガイドに任せて、添乗員は補足するだけでもOKです。

なんでもガイドに任せきりにすると添乗員の存在感がなくなります。

適度にお客さまへアピールしておくのが良いです。

ただし、添乗員の最重要の仕事は「行程の管理」です。

【海外添乗員の体験談】第2日 終日パリ市内観光

朝食はコンチネンタル・ブレックファスト。
ヨーロッパでは最も一般的な朝定食だ(中身は、牛乳やオレンジジュースも付くが、基本はコーヒーまたは紅茶とパンのみ。パンにジャムとバターは付く)
このコースのツアーは3度目だけどパリはパリ。洗練された町並は、いつきても飽きさせません。
オルセー美術館はオルセー駅舎を改装したもの。日本人に人気のあった印象派美術館を閉めてしまい、その作品をここに移したのだが、相変わらず人気はバツグン。
それによくこんな建物を建てたものだと思うポンピドー文化・芸術センター。斬新なデザインの評判は、フランス人にもよくなかったようだが、今では、パリの見どころの1つになっている。
さらにわからないのが「ミロのヴィーナス」「モナ・リザ」で有名なルーブル美術館。なんとこの中庭にあるガラス張りのピラミッドが入口。地下鉄駅からの入口には逆ピラミッド。
セーヌ川を行く観光船から眺めると、パリ発祥の地シテ島にそそり立つゴシック建築のblankノートルダム寺院が見える。
右岸にルーブル宮、美術館、左岸にオルセー美術館、ブルボン宮、そしてエッフェル塔、向かい合って右岸のシャイヨー宮、橋をくぐる度に、誇らしげに歴史と建物が迫ってきます。
シテ島にかかる最古の橋「ポン・ヌフ」、最も美しいといわれる「アレクサンドル3世橋」、自由の女神の「グルネル橋」などなど。
次に見たのは、サクレクール寺院。エッフェル塔の展望台と同じ高さのモンマルトルの丘にある。ビザンチン風の白亜の美しい建築で、ここからの展望は絶景。でも、ここはスリ、ひったくりの名所でもあるのでかなり気を使った。
そして、ルイ16世以下千数百人の処刑広場、blankコンコルド広場からシャンゼリゼを通り抜け、エトワールの凱旋門へ。
いつ来ても面白いと思うのは、ここの交通。エトワール(星)という言葉通りに、凱旋門を中心にして放射状に12本の道路が出ていて、ロータリー式交差点になっている。ここに限らず、パリ市内は年ごとに渋滞が激しくなっています。
今回はほとんどガイドまかせでトラブルもなく気楽な1日。
ホテルに戻り、夕食。みなさん今日の観光の感想を話し合ったりして和気あいあい。通常、飲物は別料金なのでその旨説明した後、同じテーブルの方と割り勘でワインを注文した。
ほどよく酔いもまわり、ご機嫌な方もちらほら出るなか、聞き上手を心がけ、特定の人とだけ話し込むことのないようにする。時にはあっても、業務上のこととか、やむを得ない場合だけに限っている。男性女性を問わず、お客さまはツアコンとしての私を注目していらっしゃるので、こういう場でも気を抜かないことが大切なのだ。
明日の予定を説明して、パスポート、現金、貴重品に十分注意するようにお願いした。

市内観光では現地ガイドがなんでもやってくれますので、任せておけば大丈夫です。

ただし、過信は禁物。

・行程の管理
・安全の確保

上記のとおり、基本は押さえます。

失敗談

ガイドにすべて任せておいた結果、観光アトラクション(象乗り)の出発時間に間に合わなかった苦い経験があります。

ガイドも間違えることはあるのです。

Googleマップの携帯アプリを使えば、目的地までの所要時間はだいたいわかります。

ガイド任せにせず、自分の目で確認することが大事です。

食事でお客さまと同席するときも仕事

食事中も仕事です。
添乗員がハメをはずすことを嫌がるお客さまもいます。

お酒も入り、楽しくなると気が緩みます。

お客さまは意外と添乗員の言動や行動を見ていますので気は抜けません。

 食事中にやるべきこと

・食事や飲み物が行き届いているか
・コース料理のタイミングや内容、アレルギー
・会話の内容や、メンバー同士の交流
・明日の予定や精算

食事中でも、頭の片隅では常に上記を考えておきます。

なお3日目ともなると、疲れや気の緩みが出てきます。

お客さまには再度、貴重品やパスポート管理の注意喚起をしておきましょう。

【海外添乗員の体験談】第3日 終日自由行動 オプショナルツアー

ベルサイユ宮殿は、パリの西方20キロ、ルイ13世の狩猟場にあった館をルイ14世が大増築した超豪華宮殿。
お客さまの注文でシャッターを押し続け。
さてパリの戻り、自由行動。
皆さん、シャンゼリゼ通りのルイ・ヴィトン本店、フォブール・サントレノ通り(一流有名ブランドがほとんど集まっている通り)めがけてまっしぐらって感じ。でも凱旋門から出ているビクトル・ユーゴー通りで静かなお買い物も良いし、サンジェルマン界隈も訪ねてみたい所です。最近はリモージュやセーブルの陶磁器、その他銀食器などのテーブルウェアを求める人も多い。
夜はエッフェル塔の上にあるレストラン「ベル・フランス」で、パリの夜景を眺めながらのディナー。
ホテルに戻り、明朝のチェックアウトの手順について考えなくては。
全室にモーニングコールを依頼。バゲージコレクションも朝早いので、しっかりと依頼。朝食の時間、場所もついでに再確認する。お客さまにも徹底させる。万一に備え、目覚まし時計もセット。

観光では写真を撮ってあげることも重要です。
お客さまの良い思い出になるからです。

チェックアウト前日は、確認がたくさんあります。
お客さまに案内するタイミングも考えて、早めに確認します。

・バゲージの運搬方法
・ルームキーの返却
・客室の金庫
・チェックアウト方法
・個人精算
・出発準備

モーニングコールも添乗員の仕事。
忘れずにホテルスタッフへ依頼します。

ルーミングリストに「Wake up call please、9/10 AM06:00」と書いて、書面でお願いすると確実です。

【海外添乗員の体験談】第4日 パリよりローマへ 着後ローマ市内観光

まず、航空会社へ預ける方の荷物が全部降りてきているか、個数を調べる。次にフロントの会計に行き、団体費用の精算と、個人勘定の精算をする。ルーム・キーの返却を確認した後、セーフティボックスを利用した人に、すべて引き出したかどうかを確認する。
バスで空港へ向かう。途中、フランスの免税制度を利用した方のために税関の説明を行う。
AF630便は、定刻より10分遅れで出発。
10時50分、ローマ・フィウミチーノ空港到着。
機内で大学生の安井さんが軽い腹痛を訴えたので、万能胃腸薬を差し上げると、「おかげさまで良くなりました。実は飲み過ぎなんです」と、照れくさそうに笑った。
市内のレストランで昼食。今日は中華です。この中華レストラン、団体旅行には便利な存在なんです。味がわかっているから安心して食べられる。大人数でも入れる。そして、値段は高くない。
午後からいよいよローマの市内観光です。世界最小、人口約1,000人の独立国家バチカンを訪ねます。
カトリックの総本山、サンピエトロ寺院そのものでもあり、バスはサンピエトロ広場に駐車する。ここは40万人を収容できるという大広場です。ミケランジェロ25歳のときの作品「ピエタ」やシスティーナの礼拝堂の壁画「最後の審判」が有名。この寺院に入るには、きちんとした服装で入るのがエチケットです。
テレベ川を渡りローマの中心部へ。
ローマの数ある噴水のなかでも最も有名なのがトレビの泉
コロッセオは、歴史上最大の円形闘技場で、5万人は収容できたという。古代ローマの遺跡、フォロ・ロマーノ、カラカラ浴場跡など、ローマはどこも見どころだらけです。
夕食はカンツォーネの流れるレストラン。

添乗員には忙しい1日です(チェックアウト、バス移動、空港での搭乗手続き、バス移動、観光、ホテルチェックイン、夕食)。

やることは基本の組み合わせなので、難しくありません。

  • 行程の管理
  • 安全の確保

上記2つを徹底して、先々の確認をしながら、臨機応変に対応します。

お客さまを名前で呼べるようになると、ツアーの雰囲気が良くなります。

【海外添乗員の体験談】第5日 終日自由行動 オプショナルツアー「ナポリ・ポンペイ」

南イタリアは、9月といっても気温は28度。ポンペイは、ナポリから東南へ25キロ。紀元前6世紀に作られた町で、ローマ時代には、保養地として人口2万を数えるほどでしたが、紀元29年、ベスビオ火山の突然の大爆発は、この町を日常の生活もろともに生き埋めにしてしまったといわれます。石畳で完全に舗装されたこの町は、上下水道、商店、劇場、邸宅など、現代と変わらない進んだ文明を持っていたようです。
オプショナルツアーに参加されなかった方たちは、終日ショッピングだったみたい。ホテルはコルツ通り沿いなので、あのスペイン広場は歩いてすぐのところ。
この周辺はショッピングのメインストリート。コンドッティ通り、ボルゴニョーナ通り、フラッティーナ通り。人気沸騰、高級陶磁器のリチャード・ジノリ、皮革ではマウリツィオ・リギーニ、サルバトーレ・フェラガモ、グッチ、フェンディ、マリオ・ヴァレンチーノ、ヴァレンチノ・ガラヴァーニ、タニノ・クリッシなどなど。グッチの向かいにあるカフェ・グレコは、ローマで最も古い(創業1760年)カフェ。ゲーテ、バイロン、ショパン、ワグナー、リスト、みんなお得意さんというのだからすごい。ショッピングに疲れたら、ここでコーヒーでも。
また、近くのベネト通り、バルベリーニ通りも、航空会社やホテル、レストランと共にファッションの店。どちらかというと銀座の雰囲気。マーリ、チェレーザ、ランポーネ…。
ホテルロビーでくつろいでいると、皆さん両手に一杯のお荷物。つい「日本で買う半額ですね」などとヨイショしてしまいます。
部屋に戻り、明日の予定をチェックしていると、新婚さんの1組の田部井さんの奥様が見えて、いきなり今晩から部屋を1つにとってほしいといってきました。
〜 以下略 〜

買い物について

自由行動では下記3つは聞かれます。

・観光地
・レストラン
・ショッピング

事前にガイドブックや、添乗した人から情報収集しておくと良いです。
現地ガイドからも情報収集します。

時間に余裕があれば、実際に自分の目で確かめておくと完璧です。

体験談

沖縄添乗の話です。
「国際通りの二次会に使えるお店」を事前に調べ、国際通りマップにお店情報を20軒ほど手書きして、お客さまに渡したら喜ばれました。

事前にショッピングやレストランなど聞かれそうな情報を整理しておくと喜ばれます。

客室について

お客さまから「部屋を変えてほしい」と言われたことがあります。
理由を伺うと「部屋が古くて、傷がついている」とのこと。

「ちょっと面倒だな」と思いつつも、ガイドに頼んでホテルフロントに伝えてもらい、無事に変更。

添乗初日はホテルの客室の不備で、対応に追われることもあります。

客室の不備で多いのは、以下のとおり。

・灰皿がない
・電気がつかない
・テレビがつかない
・部屋の鍵が使えない
・お風呂のお湯が出ない
・スーツケースが届いてない
・セイフティボックスがない

すべて実際に経験したことです。

以下のとおり解決しました。

・灰皿がない→洗面台の下にしまってあった
・電気がつかない→ルームキーを入り口のボックスに入れる
・テレビがつかない→電源が入っていない(使い方が複雑なケースもあり)
・部屋の鍵が使えない→ホテルフロントで新しいカードキーと交換
・お風呂のお湯が出ない→使い方の誤り
・スーツケースが届いてない→クローゼットに入っている
・セイフティボックスがない→クローゼットの下の引き出しに入っている

解決しない場合はホテルフロントに対応してもらいます。

【海外添乗員の体験談】第6日 ローマよりロンドンへ 着後市内観光

今日は09時30分発のBAでロンドン・ヒースロー空港へ向かう。
フィウミチーノ空港へホテルから約1時間の車中で、使い残しのユーロについて説明する。少額であればそのまま記念にして持ち帰っていただいてもよいし、空港で使ってしまってもよいのですが、額が大きい場合は、次のイギリスの通貨ポンドに両替する必要があります。
シート・アサインは12名だけまとまって、残りは2名ずつのバラバラ。ご夫婦だけ気をつかって、あとは適当。ノンストップ、ダイレクトなので気楽。これが、乗継ぎ便や経由便だと神経が2倍以上疲れます。
ヒースロー空港ターミナルに到着すると、ガイドのTさんが来てくれていた。
ホテルのチェックインの時でも、完全に終わってお客さまが落ち着くまでいてくれるし、この前なんか、お客さまのバッゲージが部屋に届いてなくって、結局バスの中に置き忘れてたんですけど、彼がいたのですぐにバス会社に連絡できて、本当に助かりました。普通はオペレーターまたは現地エージェントに電話してそこからバス会社に調べてもらい、バス会社からオペレーターに電話がいき、次にホテルにという順番で、様子がわかるのに時間がかかり、お客さまは当然イライラしてきます。
ヒースロー空港から約1時間でロンドン市内。
トラファルガー広場。鳩のむらがる広場の中央のみごとな噴水。高さ56メートルもあるという、ネルソン記念塔の上にはネルソン提督の大銅像。トラファルガー海戦でフランス艦隊を破り、ナポレオンのイギリス侵攻を断念させた英雄なのです。
ザ・モールからblankバッキンガム宮殿へ。赤い上着に黒い熊の毛皮の帽子をつけた、おなじみの衛兵交代の儀式が見ものなのですが、今日は時間が間に合いませんでした。11時30分ごろから始まるので、それより30分くらい前には来て待っているのが良いのです。
宮殿前広場の代理石の台上には、ビクトリア女王の記念像。ここで皆さんカメラのシャッターを押す。
歴代の王の戴冠式が行われるblankウェストミンスター寺院。お隣が国会議事堂。
ウェストミンスターから向かって右にある塔がビクトリア・タワー、反対にあるのがクロックタワー、有名なビッグ・ベン、何と13.5トンもあるとか、議事を行っているときは、ビクトリア・タワーに国旗が掲げられる。
入口にビーフィーターというデューダー王朝以来のハデな服装をした守衛がいるTower of London ロンドン塔は、必ず立ち寄る名所なのですが、血なまぐさいところがありすぎて。
このロンドン塔とよく間違えるのがblankタワー・ブリッジです。ちょうどこのロンドン塔のわきからテムズ川を見るとかかっているのがこの橋。両サイドがお城の塔のようになっていて、大型船が通るときには中央部が跳ね上がる仕組みになっています。
blank大英博物館は、このツアーでは省略。1週間かけても全部見終わることはないといわれるほどなので、建物の前を通過。
35年の歳月を費やし、1710年再建されたセントポール寺院
この場所を説明しておかないとロンドン観光は終わりません。ご存知ピカデリー・サーカス。ここからオックスフォード・サーカスまでのリージェント通りが、格式の高いショッピング通り。
高級陶磁器ウェッジ・ウッドでは、ロイヤル・クラウン・ダービー、ミントン、ロイヤル・アダレーなどのティーセット、ディナーセット。バーバリー、アクアスキュータムは日本でもおなじみ。マッピン・ウェッブは、世界3大銀器メーカー。そうそうたる店が並びます。
リージェント通りの1本西側がボンド通り。ここもパリのブティックほか一流店がズラリ。競売のサザビーもここにある。庶民的ショッピング街で、マークス・アンド・スペンサー、セルフリッジスなどのデパートが特徴。
ピカデリー・サーカスに戻り、東へ3ブロックほどでレスター広場。ニューヨーク・タイムズ・スクエアと同じように、公演チケットの半額売場があります。
インド料理店に入りました。

国が変わるので、「通貨の案内」が必要です。

他にもお客さまから聞かれそうな質問に、先回りして答えていきます。

飛行機は事前座席指定できない区間もあります。
インターネットで72時間前や24時間前に事前座席指定できるなら、携帯を使ってでも座席指定します。

不安事項は少しでも事前に解消します。

なお観光はガイドに任せますが、ガイドの説明で足りない部分を添乗員が補足すると存在感が出ます。

経験談を伝えられればベストです。

【海外添乗員の体験談】第7日 出発まで自由行動 オプショナルツアー(ウィンザー城)

今日はウィンザー城へいかれる方は2組のみ。ウィンザーまでは車で1時間位で半日でも十分戻れますが、ちょっとせわしない感じ。都会を離れた郊外にありますから、周辺の風景や古城としての風格は、ロンドン市内のバッキンガム宮殿などの建築とは趣を異にした素晴らしさです。
ロンドンを自分の足で回るとなると、交通手段は地下鉄、バス、タクシー。どれもそれに乗ること自体が「観光」っていう感じ。
地下鉄は世界最古の歴史を持ち、Undergroundの名のごとく、地中深いところを走っているので、エスカレーターやエレベーター(リフト)を利用してプラットホームへ降りることになります。地下鉄の利用で、唯一の注意は"Please stand on the right"です。「エスカレーターでは、左側は空けておく」というルールのことで、観光客も例外なく守っていただきたいものです。今回のお客さまにも説明しておいたけど、大丈夫でしょう。
バッゲージは、今朝のうちに整理してありますから、あとはバスの来るのを待つだけ。昼過ぎにチェックしたところでは、JAL402便は定刻通りに出発とのこと。センディング・アシストはTさんが付いてくるとのこと。
1人ひとりの顔をみながら、空港での出国手続きと、日本の入国手続き、通関について一通り説明する。
ヒースロー空港到着。ポーターに荷物を運ばせ、JALカウンターでチェックイン。
帰国便がJALで何よりありがたいことは、乗り込んでしまえばほとんど何もしなくて済むということです。通関の質問があっても客室乗務員が答えてくれるし、最後の免税品の購入となると機内販売でも、お客さまご自身で注文できるから、本当にラクです。

5日目のローマの自由行動とやることは同じです。

この日はホテルチェックアウト、空港への移動なども兼ねています。
きちんとシュミレーションして、ガイドやホテルに確認、お客さまへの案内を徹底します。

自由行動中はロビーに待機したり、部屋で休んだり、ガイドと打ち合わせをしたり。

少し時間があれば、次のツアーのために実際に自分の目で見てまわるのも重要です。

お客さまに何かあったときのために添乗員やガイドの連絡先、所在はハッキリさせておきます。

【海外添乗員の体験談】第8日 15時15分 成田着

ターミナルビルに入り、検疫ブース〜入国審査の順でスムースに手荷物受取所まで進みます。10分ほど待っていると、ベルトコンベアーが回り出し、手荷物が出てきました。ここでお客さまの荷物がすべて出てくれば、私の仕事は一応終了です。
会社へ電話連絡して、そのまま家へ帰りました。大きな荷物はABCで宅配を頼み、身も軽く帰りは京成のスカイライナーを利用。添乗日報、伝票類整理、精算とまだやらなければならないことはたくさんありますが、明日に回します。

日本に到着すれば、ミスバゲージがない限りは大丈夫です。

リムジンバス乗り場や列車時刻などを聞かれることもあります。
お客さまの帰る場所に合わせて、想定しておくと良いです。

まとめ:海外添乗員の体験談を知り、擬似体験を増やそう

まとめ:海外添乗員の体験談を知り、擬似体験を増やそう

本記事は、添乗員同行ツアー「パリ・ローマ・ロンドン8日間」の海外添乗員の体験談を引用して、解説しました。

行ったことのない国に添乗するときに役立つのが、他の人の添乗体験談です。

体験談は2つの方法で得られます。

・実際に行った人から聞く
・本やインターネットで読む

周りに行った人がいない場合は、本やインターネットしかありません。
YouTubeなども駆使して、少しでも擬似体験しておきましょう。

書籍を読んでおくのも、シュミレーションになります。
読んでよかった3冊は以下のとおり。

以上です。

P.S. 海外添乗員の体験談で、添乗を擬似体験しよう。 

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