- 「添乗員の仕事に興味があるので、やりがいについて知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
下記ツイートをしました。
【添乗のやりがい】
1.いろんな人に出会える
2.いろんな場所に行ける
3.いろんなものを食べれる
4.いろんな乗り物に乗れる
5.お客様のいろんな笑顔を間近で見れる全て自分の成長につながります。
— Koichi (@KoichiBlog) July 1, 2019
【添乗のやりがい】
- いろんな人に出会える
- いろんな場所に行ける
- いろんなものを食べれる
- いろんな乗り物に乗れる
- お客さまのいろんな笑顔を間近で見れる
全て自分の成長につながります。
本記事では、添乗員のやりがいを解説していきます。
この記事を読むことで、仕事のやりがいを知り、添乗員の仕事に興味を持つことができます。
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
- 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗経験:国内・海外計100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行
苦労もありますが、やりがいもあるのが添乗員です。
Contents
添乗員の仕事のやりがいとは?【5つのポイントを添乗歴18年が解説】
添乗は究極のサービス業です。
お客さまに喜んでいただけるように努力や気配りをしながら、いつも笑顔で行程を進めていきます。
最後まで安全に行程を終えて、やっと業務は終了するのです。
添乗員の5つのやりがい
- いろんな人に出会える
- いろんな場所に行ける
- いろんなものを食べれる
- いろんな乗り物に乗れる
- お客さまの笑顔を見れる
順番に解説していきます。
1.いろいろ人に出会える
添乗員はお客さまだけでなく、協力機関のスタッフとの出会いもあります。
- お客さま
- ガイド
- ホテルのスタッフ
- 飛行機のスタッフ
- 観光地のスタッフ
- レストランのスタッフ
- 視察先のスタッフ
ツアーに参加するお客さまは、性別や年齢、職業や住む場所など多種多様です。
普通の接客とは異なる
バス1台に40人乗車としても、添乗員専門の場合は年間で多くのお客さまと接します。
宿泊するツアーの場合は寝食を共にするところが特殊です。
普通の接客サービスとは親密度が違います。
1週間〜10日間ほど一緒のツアーもあります。
朝から夜まで行動や寝食を供にしますので、ツアー終盤には親密になります。
ふだんの生活では知り合うチャンスのなかった年代、職業、地域の方達と一緒に旅行できるのもツアーコンダクターならではの魅力です。
添乗員はいろいろ人に出会い、影響を受ける立場でもあります。
- 何気ない一言で価値観が変わる
- お客さまから刺激を受ける
添乗員とは「変化のある刺激的な仕事」なのです。
協力機関のスタッフとの出会い
ホテルや飛行機、食事施設、観光地などのスタッフの協力なしにはツアーは成立しません。
そこでの出会いも大切です。
仕事仲間として添乗員の仕事ぶりに憧れて、添乗員を目指すケースもあります。
お互いを高め合う関係でもあります。
「旅行先での出会い」は真剣なぶつかり合いです。
ぶつかり合う火花こそが仕事なのです。
2.いろいろな場所に行ける
添乗員で羨ましがられることの1つです。
国内、海外のいろいろな場所へ無料で行くことができます。
添乗員になりたい人のほとんどが、いろいろな場所に行けることを志望動機に上げているはず。
いろいろな場所に行きながら、お金までいただけるのです。
他にもメリットがあります。
- 視野が広がる
- 各地の温泉に入れる
- さまざまなホテルに宿泊できる
- 見聞を広められ、日本の良さを再認識できる
- 多様な文化に触れ、偉大な遺跡や歴史を見たり聞いたりできる
事前に「下見」しておくと、さらにその土地に愛着がわきます。
大金を払わなくてはいけない場所に、仕事とはいえ無料で行けるのです。
百聞は一見にしかずです。
実際に行ってみると「実はこうだった」と発見の連続です。
海外に行けば行くほど、色んなものが目に飛び込んできます
知識として、培われるものがあります。
旅先でひと仕事終えた後のひとときは、充実感があふれます。
温泉は至福のひとときですね。
3.いろいろなものを食べられる
国内各地や世界各国の名物料理を食べることができます。
各地のお酒も飲むことができます。
食についても、さまざまな体験が得られるのです。
食べるのが好きな人にも適した職業です。
国内で経験した印象的な料理の一例
- 京料理
- 金沢料理
- 仙台の牛タン
- 伊豆の海鮮丼
- 大阪のたこ焼き
- 伊豆の海鮮焼き
- 札幌のジンギスカン
- 沖縄のアグー豚や沖縄そば
- 福島県会津若松の郷土料理
- 山口県のふぐ料理や瓦そば
- 博多の中洲屋台のラーメンやイカ
食べることも旅行の楽しみの1つ。
自分が下見で選んだ料理を、お客さまが食べて喜んだ顔を見るのは嬉しいものです。
4.いろんな乗り物に乗れる
添乗員はお客さまをいろいろな乗り物に乗せなくてはなりません。
多様な乗り物
- 船
- バス
- 列車
- 高速船
- 飛行機
- ケーブルカー
- ロープウェイ
添乗業務として乗り方を習得する必要があります。
お客さまを乗り物に乗せることも大事な仕事の1つ。
運休やストライキなどで行程に影響が出てくるケースがあるからです。
体験談
30名様ほどの協力会旅行です。
那須ロープウェイを使用して「那須岳」の見学に行きました。
天気が悪く、雨が降りそうです。
ロープウェイは動いていたので山頂駅まで上がり、お客さまを案内していたところ、雲行きが怪しくなり雷が鳴り始めました。
お客さまを先にロープウェイで下山させ、私はそのまま山頂で残ったお客さまがいないか確認していた時に悲劇は起こりました。
ロープウェイが悪天候のため止まったのです。
私1人だけ下山できません。
いつ再開するかわからないロープウェイを待つことできませんので、お客さまには先にバスで宿泊先の芦ノ牧温泉に向かっていただきました。
結局、ロープウェイは20分後に動き出し、私はタクシーでバスを追いかける羽目になったのです。
バスが旅館に到着するタイミングで追いつくことできて、なんとか笑い話に変えました。
飛行機も天候の影響を受け、遅延や欠航などがあります。
トラブルによる行程変更は「骨が折れる業務」です。
トラブル対応は添乗員の腕の見せどころです。
5.お客さまの笑顔が見られる
自分が提供したサービスの反応を、肌で感じることができます。
添乗の1番やりがいを感じられる場面です。
自分のサービスの良し悪しがわかってしまう厳しさもありますが、お客さまの反応を見ながら臨機応変に対応していくことができます。
誠意を持って、ぶつかっていけば、まっすぐ反応が返ってくるのです。
お客さまに喜んでいただけた時に、もらえると嬉しいもの
- お客さまの笑顔
- お客さまの拍手
- お客さまの感謝の言葉
お金をもらうことよりも嬉しい瞬間です。
体験談
- 国内旅行終了時にお客さまから「めっちゃ楽しかったです」と言われたときは嬉しかったです。
印象深いありがたい言葉です。 - 海外添乗で最後に空港のターンテーブルでスーツケースを引き取ります。
そこで「添乗をお願いして良かったです」と言って下さった時は、涙がこぼれました。
気持ちが伝わり、感動してくれるお客さまもいるのです。
添乗をしていて、1番報われる最高の瞬間です。
「全力でやってよかった」と思えます。
一生忘れられません。
逆に、お客さまが不満そうにしている場合は何かあります。
- お客さまの笑顔が少ない
- お客さまの会話が少ない
- お客さまの動きが少ない
お客さまの反応が少ない場合は、自分のサービスが適切かどうか振り返る機会です。
敏感に察知して、自分から動きます。
お客さまがなんでも伝えてくれるとは、思わないほうが良いです。
サイレントの反応を感じ取っていくことが大事です。
添乗員の仕事はキチンとできて当たり前であり、失敗やトラブルがあれば責められる辛い立場でもあります。
添乗中は全責任がありますので、逃げ道はありません。
しんどい立場でふさぎ込むことがあっても、お客さまの笑顔や言葉が立ち上がる力になるものです。
苦労もあるが、やりがいのある添乗員
添乗員とは日本旅行業協会の定義では以下のとおり。
会社を代表して、出発から帰着までの間、団体に同行して、所定の旅程と手配内容、旅行計画に基づいて、団体の旅行中の実務を担当するもの。
研修を経て資格を取得すれば、誰でもなれます。
添乗員はたやすい仕事ではない
ただし、添乗員ははたから見ているように簡単な仕事ではありません。
- 病気になるお客さまのケア
- スリにあうお客さまのケア
- 団体の和を乱すお客さまの対応
- バス座席に不満を持つお客さまの対応
- 日本食が食べたいというお客さまの対応
- ホテルの部屋に不満を持つお客さまの対応
- 温泉ツアーの宴会ではカラオケの相手をする
- ホテルの部屋のお湯が出ないという文句の対応
- 海外ツアーでは語学ができないお客さまのためにお土産1つ買うのを付き合う
お客さまの数だけ不満があります。
このため添乗員は「なんでも屋」と言われることもあります。
危険と隣り合わせの割に合わない仕事
さらに世界情勢の変化や飛行機事故などに出くわすこともあります。
- お客さまの安全確保
- 宿泊ホテルや帰路の手配
危険と隣り合わせなのです。
添乗員には「ツアーが思いどおりになると面白い」という人もいます。
苦労を楽しんでいるのです。
根底にあるのは旅行が好き
添乗員のほとんどは「旅行が好き」という気持ちがあります。
旅行が仕事になり、旅行会社の社員であれば自分でツアーを作って、自分で添乗できるときもあります。
辛いこともありますが、楽しい旅を演出できるとお客さまに喜んでもらえます。
他にも国内外の旅行情報が素早く入手できる。
ツアーに安く参加できるのもメリットです。
「添乗に出ると会社に行かなくていい」という自由人志向の意見もあるのです。
添乗員に必要な資質を聞くと、多くは以下のとおり。
- 度胸
- 語学力
- 機敏性
- 旅好き
- 人好き
- サービス精神
添乗員にはさらにエンターテインメント性、医学・薬学の知識もあるといいですね。
すべてを兼ね備えるのは大変ですが、やりがいがあります。
自分の成長を感じられることが、添乗員のやりがい
本記事は、添乗員のやりがいについて解説してきました。
添乗員の5つのやりがい
- いろんな人に出会える
- いろんな場所に行ける
- いろんなものを食べれる
- いろんな乗り物に乗れる
- お客さまの笑顔を見れる
5つのやりがいが、すべて自分の成長につながります。
添乗は自分を成長させます
添乗員の舞台は、誰にでも特別な「旅行」です。
旅行中がツアーコンダクターの職場です。
旅行にはトラブルやアクシデントがつきものですが、お客さまの楽しさ・満足・感動に生で触れられます。
添乗を通して、自分を成長させられるのです。
添乗は自分を成長させます。
添乗はドキドキします。
添乗はワクワクします。
添乗はハラハラします。
成長には痛みがともないます。
失敗してもそれで終わりではありません。
また明日もやりがいがあります。
活き活きと添乗をして、活き活きと失敗します。
倒れても、また立ち上がればいいのです。
どんな仕事もやりがいは、真剣勝負の先にあるものなのです。
最後に添乗で役立った本を紹介します。
成長だけでなく、お客さまからの「ありがとう」のために頑張っている人たちばかりでした。
以上です。
P.S. 添乗員の仕事のやりがいを知り、自分を成長させよう。
参考図書
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