- 「添乗員になるには年齢制限はありますか?シニアでも雇ってくれる添乗員派遣会社はあるのかな」
- 「添乗員の仕事はハードだと聞いたけれど、シニアでもできるか不安です。英語力はどれくらいあればいいの?」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- シニアでも添乗員になれることがわかる
- 添乗員になりたいと思ったら、まずやるべきこと
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
- 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗経験:国内・海外添乗を計100本で、一般団体・教育旅行・視察旅行
本記事では、シニア層でも添乗員になれる理由を解説します。
この記事を読むことで、何歳からでも添乗員になれることがわかります。
記事後半では、添乗員に興味を持った人が最初にやるべきことを書いています。
Contents
添乗員になるのに年齢制限はありません【シニアでも資格は取れる】
結論、年齢制限のある添乗員派遣会社はありません。
シニア(55歳以上)でも添乗員になれます。
添乗員は定年がない職業です。
添乗員派遣会社に年齢制限はない理由(学歴不問、未経験OK)
添乗員になるのに年齢制限がない理由は、以下のとおり。
・健康であればできる
・学歴がなくてもできる
・未経験でもできる
添乗員の仕事を考えてみればわかります。
添乗とは簡単に言えば、「ツアーに同行し、お客さまの旅行が円滑・安全に進むようにお手伝いをする仕事」です。
仕事を遂行するのに年齢は関係ありません。
唯一、健康が条件です。
学歴や経験を条件にしている添乗員派遣会社もありません。
添乗員派遣会社の一覧から調べたので、ほぼ正しいはずです。
»添乗員派遣会社35社の完全まとめ【基本情報や特徴、待遇を比較】
50歳から添乗員デビューした梅村達さんの具体例
本書からわかること
- 派遣添乗員の体験談、失敗談
- 派遣添乗員の大変なところ
- でも、ちょっと感動できるところ
梅村 達 氏は、現在67歳の現役添乗員です。
本書は梅村さんの添乗員体験談が読める本です。
文章がおもしろく、体験談も巧みな言葉で読ませます。
「添乗員は謝るのが仕事。派遣添乗員として貴重な体験を積んできたことが大きな財産」の言葉に「添乗員は究極のサービス業」という言葉が刺さりました。
上記などがわかりやすく解説されています。
ライターというだけあり、読ませる文章が面白さを倍増させています。
梅村達さんはもちろん全くの未経験から添乗をスタートしました。
トラブルにオロオロする場面もありながら、海外添乗(トルコやイタリア)も行けるようになっています。
声の大きさや説明のうまさを武器に、添乗経験を積み上げていったのです。
本書を読んでみて「添乗員は大変そうだから、やめておこう」と考えるのもありです。
自分の気持ちに気づけただけでも収穫です。
本書の詳しい感想は「【感想】『派遣添乗員ヘトヘト日記』でわかる添乗員のつらさ、面白さ」にまとめました。
シニアに添乗は勤まるのか【健康であればOK】
健康であれば務まります。
添乗は体力さえあればできる仕事だからです。
たとえば、国内ツアーです。
天気は雨、お客さまも機嫌が悪くわがままのときがあります。
あれや、これやと難題、難癖をつけ、ドライバー、ガイドも非協力です。
トラブルがトラブルを呼び、解決できない問題ばかりです。
そんなツアーで消耗し、ヘトヘトになった経験もあります。
耐えられる体力、気力があれば務まるのです。
逆に楽勝な添乗もありました。
うまく回っている添乗です。
「うまく回る」とは、手配が完璧で、行程がスムーズ、大きなトラブルもなく、天気に恵まれているツアーです。
うまく回ると添乗はおもしろいです。
大人数が思いどおりに動き、目の前でお客さまの喜んだ顔が見え、感動できる仕事です。
たくさんの人との出会いがあり、人間としても成長できます。
もちろん、シニアとして十分成長なさった自負もあります。
ただそれでも添乗をすると毎回違うお客さまと接し、いろんな人間がいることを改めて感じ、もまれている自分を意識します。
結局、人間がいちばん面白いのです。
英語力はどれくらい必要なのか?
海外添乗ができる語学力の基準は、英検2級レベルです。
英検2級くらいあれば、なんとかなります。
私がなんとかなったからです。
語学力に自信がない人でも、国内日帰りバスツアーをしながら、英語を勉強していけば1〜2年ほどで到達できるレベルです。
添乗員になると初めは国内日帰りバスツアーを担当します。
経験を積んでいくにつれ、海外ツアーも任されます。
逆に海外ツアーに出なくてもいいという人は、国内ツアーだけでも大丈夫です。
添乗員の良いところは自分でスケジュールを決められること。
- 週末だけ添乗したい
- 平日だけ添乗したい
- 夏は添乗はせずに、春と秋だけ添乗したい
こんな希望に応えられるのが添乗という仕事です。
お金に困っていない人は週に1本、月5本くらいから始めて経験を積むのがムリがなく、良い感じです。
シニアで添乗員になりたいなら、添乗員派遣会社の説明会に参加
まずは添乗員派遣会社の説明会への参加です。
いくつかの添乗員派遣会社の説明会に参加してみるメリット
メリット
- 無料で添乗員の仕事のイメージがつかめる
- 疑問点や口コミで気になる点を質問できる
- 社員に接触でき、社風や職場環境が感じられる
詳しくは「添乗員派遣会社の説明会に参加するメリットとデメリット【実体験】」で解説しています。
いくつかの説明会に参加してみることで、比較できます。
比較しないと違いがわかりません。
自分に合っているか、合っていないかもわからないのです。
以下などがわかります。
- 雰囲気がいい
- 日当が低いかな
- 研修が多く、バックアップ体制も整っていそう
自分の気持ちに気づけるのです。
比較せずに1つの会社だけ面談して、仕事を始めるのはリスキーです。
他に読んでおく本は?【2冊あります】
梅村達さんの本以外で読んでおく本は2冊です。
ツアーコンダクターオブザイヤーという賞を受賞した原 好正さんの書籍がこちら。
添乗という仕事がよくわかります。
面白さも大変さも体験談を通じてわかりやすく解説されています。
添乗でいちばん役に立った本です。
もう1冊は株式会社マンデラの梁瀬さんの本です。
「海外添乗の体験談」に特化して書かれています。
それも失敗談が多いです。
初めて読んだときは「失敗をここまで公開してくれるのか」と親近感を覚えました。
読んで損しない2冊です。
添乗員になった未来が見えてくるはずです。
シニアでも添乗員は勤まる理由
シニアの方が添乗するメリットを考えてみました。
いちばんのスキルは人生経験です。
若手やミドルよりもシニアのほうが、人生経験が豊富です。
その分の人間の機微についても身体で習得していると感じます。
シニアの方が添乗するメリットは3つ
- 人生経験が活きる
- 同世代のお客さまからの親近感
- これまでの知識が活きる
添乗員という仕事は「対人間」です。
人間の機微がわかっていると有効です。
トラブル対応も場数を踏んだ経験が活かせます。
また、平日の募集型ツアーのお客さまはシニア世代が多く、同年代の親近感があるはず。
さらには今まで培ってきた知識や雑学がそのままツアーに活かせます。
添乗は未経験でも、人生は人より多く経験しているのです。
まとめ:まずは小さく行動してみよう
添乗の世界は何も知らない方からすると、未知の世界で不安もあるはず。
私も未経験で飛び込んだので不安でした。
私は私立理系卒でプログラミングに興味が持てず、就職活動のときにサービス業(旅行業界)へ大きくシフト。
「自分に添乗はできるのか」と無限に自問自答しました。
自問自答しても答えは見つかりません。
何も行動していなかったからです。
最適解は「小さく行動してみる」ことです。
当時「添乗のアルバイトでも何でもいいから始めてみよう」と思いました。
これが答えでした。
「アルバイトを始めてみよう」と思ったことで、「あ、自分にはやる気があるな。とりあえず旅行会社に入ってしまおう」と思ったのです。
そのあとは、国内添乗→海外添乗と進み、もがきながらも自分の思うような道を進むことができました。
ゆえに結論は「小さく行動してみる」です。
行動という言葉にハードルがあるなら、「小さく試してみる」「小さく実験してみる」でも良いです。
本記事を読んだ時間がムダにならないよう、小さく動いてみるのが吉です。
以上です。
P.S. 私もできないなりに動いていきます。
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