- 「添乗員として英語を使うシーンを知りたい」
- 「送迎係と打ち合わせの英会話は何を話しているのだろう」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事では、添乗員のための英会話として、送迎係と日程の打ち合わせシーンを解説します。
英文は『ツアーコンダクターの英会話』を引用です。
この記事を読むことで、送迎係との英会話が理解できます。
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、営業×手配×添乗
- 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗経験:国内・海外計100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行
このくらいの英語力でもなんとかなります。
まずは下記書籍の英文を20回音読です。
送迎係と日程の打ち合わせの英会話【ツアーコンダクター歴18年】
ロンドン・ヒースロー空港に到着して、入国審査を終え、到着ロビーで送迎係と合流したあと、バスに乗り込んでからの送迎係との打ち合わせシーンです。
1.送迎係と日程の打ち合わせ
出発前に会社からもらった日程表に変更がないか、またバウチャーの内容をチェックします。
ガイドがいる場合は、ガイドと打ち合わせです。
D=Driver R=Representative(Jimmy)
T:I'll count the number of people. All on board. Shall we go?
D:OK. all aboard!
T:Jimmy. This is the itinerary I received in Tokyo. Are there any changes in our schedule?
R:Yes, there is a minor one. Tomorrow the pick-up time for your transfer to Windsor Castle has changed to 9 o'clock instead of 8 o'clock.
T:Yes, that's no problem. Did you bring our vouchers with you?
R:Yes. Here are your vouchers issued by anglo World Travel containing all the necessary coupons for each city you are going to visit from now on. Will you check them, please?
T:Everything is all right, No problem.① All on board=on boardは「車内・機上に」の意味で、「全員が乗りました」ということ。
② all aboard!=乗客に注意を促して「みなさん、お乗りください、出発いたします」の意味。
③ itinerary=旅行日程。ツアコンは忠実に日程をこなしてゆかなければなりません。
④ minor one=小さな旅程変更。
⑤ pick-up time=バスで送り迎えする出発時間。
⑥ transfer=旅行日程の記述で、空港(駅)〜ホテル間のバスによる移動(連絡輸送)をいう場合、このtransferという言葉が決まり文句になっています。本文ではウィンザーまでの移動のこと。
transfer busは、そのような移動のための送迎バス。
⑦ instead of=〜の代わりに。in place ofともいえます。
⑧ contain all the necessary coupons for〜=〜のために必要なクーポンがすべて含まれている。couponは通例、提供される運輸、宿泊、観光、食事などのサービスごとに作成され、綴じ合わせた形になっています。【訳】
T:人数を数えます。全員乗車。発車しましょう。
D:はい。発車します。
T:ジミイさん。これは東京で受け取った日程表です。スケジュールに変更がありますか?
R:小さい変更があります。明日ウィンザー城へ移動する送迎バスの時間が8時から9時に変更されました。
T:それは問題ありません。バウチャーをお持ちですか?
R:はい。アングロワールド社から発行されたバウチャーがあります。今から訪問することになっている各都市に必要なクーポンが入っております。チェックしてみてください。
T:すべてまちがいありません。OKです。
ツアーの種類により、現地ガイドなしや英語ガイドのみがつく場合もあります。
英語で打ち合わせをしなければなりません。
英語の送迎係がついている設定になっています。
うまく聞き取れない場合は、出発時間・集合時間などは紙に書いてコミュニケーションを取りましょう。
R:If there is any discrepancy between services mentioned and actual arrangements, please fill out the reverse side of the coupon and endorse it.
T:All right, sir.
T:Now, could you tell me something about our hotel? I've been here in London several times but this is the first time I'll stay at the Piccadilly Hotel.
R:Well, the Piccadilly Hotel is a comparatively old hotel, but conveniently situated downtown. It's a medium sized hotel with 200 rooms and 3 restaurants.
T:That sounds good.① discrepancy=陳述や計算などの食い違い、不一致
② service mentioned=クーポンに記載されているサービスの内容。
③ actual arrangements=日程上の実際の手配事項。
④ reverse side=書面の裏面のことで、書類を作るとき、よく使われる語句。
⑤ endorse=裏書きをする。保証する。書類などの記述内容に食い違いや変更のあった場合、詳細を書き込み、署名すること。また航空会社の、ある飛行便を他社の便に変更する場合にも、endorseが必要です。
⑥ comparatively=比較的に
⑦ conveniently situated=便利なところにある
⑧ sounds good=良いように聞こえる。sounds well ともいえます。【訳】
R:もし記入されたサービスと実際の手配が違っていた場合には、クーポンの裏面に記入して、それに裏書きしてください。
T:はい、わかりました。
T:さて、ホテルについて何か教えてください。ロンドンへは何回か来ていますが、ピカデリー・ホテルに泊まるのは初めてなのです。
R:そうですね。ピカデリー・ホテルは比較的古いホテルですが、ダウンタウンの便利なところにあります。200室と3つのレストランのある、中ぐらいの大きさのホテルです。
T:それは良さそうですね。
「could you tell me〜」は、何か教えてもらう時に多用していました。
丁寧で頻繁に使う言い回しです。
まとめ:送迎係と日程の打ち合わせ時の英会話
添乗員の仕事は「行程管理」ですので、送迎係との打ち合わせは重要です。
時間設定に誤りがあったり、聞き取れない場合はわかるまで確認です。
以上です。
P.S.「曖昧」なまま行程を進めると、しっぺ返しがきます。
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