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【ツアーコンダクターは激務】旅行会社と添乗員派遣会社の添乗員を比較

2020年4月15日

【ツアーコンダクターは激務】旅行会社と添乗員派遣会社の添乗を比較
  • 「ツアーコンダクターという職業の辛さを知りたい」
  • 「ただで海外へ行けるから楽しいんじゃないの?」

こんな疑問に答えます。

 この記事でわかること

  • 体力的に激務なエピソード
  • 精神的に激務なエピソード
  • 地獄から得たもの

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
  • 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
  • 添乗経験:国内・海外計100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行

本記事を書いている私は「旅行会社の添乗員」と「添乗員派遣会社の添乗員」のどちらも経験があります。

本記事で1番言いたいことは「休めないと激務に感じる」です。

  • 旅行会社の添乗員:添乗後もお客さまとの関係が続き、精神的に辛い
  • 派遣会社の添乗員:連続した添乗になると、体力的に休めなくて辛い

本記事では、ツアーコンダクターの激務を解説しつつ、記事後半では「激務で得たもの」を書いていきます。
この記事を読むことで「激務なエピソード」や「添乗員も捨てたものじゃない」がわかります。

ただ添乗のすべてが激務ではないです。
すべて激務な職種は「よほどドM」でもない限り、仕事として成り立ちません。

【ツアーコンダクターは激務】旅行会社の添乗員の地獄のエピソード【精神的に逃げられない】

【ツアーコンダクターは激務】旅行会社の添乗員の地獄のエピソード【精神的に逃げられない】

「添乗は激務」と答えるツアーコンダクターもいるはずです。
口コミにも「体力が必要な仕事」という言葉が多いからです。

旅行会社の営業マンとしてときどき添乗していた私も「激務です」と苦笑いを浮かべながら答えます。

過去を振り返りながら、深掘りしていきます。

激務は印象に残りやすい

「激務な仕事」は印象に残りやすいです。

  • 「辛かった」
  • 「苦しかった」
  • 「気を使いすぎて、ヘトヘト」
  • 「なかなか解放されないし、朝は早いし睡眠時間が少ない」

振り返れば、こんな気持ちが湧いてきます。

辛かったことは印象に残りやすいです。
激務から連想されるイメージが1人歩きしている気がします。

体力的に激務なエピソード【那覇空港の搭乗口で倒れそうになる】

2泊3日の沖縄社員旅行33名の添乗は苦しかったです。

お客さまは良い人ばかりでしたが、とにかくお酒を飲みます。
私は誘われて昼食時、夕食時も同席。
二次会も同席。
結局、1日目は午前3時まで、2日目は午前1時まで解放されませんでした。

初日の労働時間は20時間、2日目は15時間です。

1人の時間がないと、気を使い続けますので消耗していきます。
睡眠時間も少ないので、体力が持ちません。

最終日に那覇空港に到着し「あとは飛行機に乗るだけ」の状態で搭乗口で立って待機していたときは、その場に倒れそうでした。

グッとこらえて、飛行機に乗り込みました。
自分で言うのもなんですが、よく耐えました。

私は旅行会社の添乗員(営業マン)なので、パッケージツアー(募集型)の添乗はしません。
添乗に年6回くらい、視察旅行や社員旅行、研修旅行などです。

パッケージツアーではエピソードのように、「食事中や二次会、三次会までお客さまとべったり」は少ないはず。

旅行会社の営業マンは次回の仕事を取るために、接待しているようなものです。

精神的に激務なエピソード【タイ・パタヤの海外添乗でトラブルが止まらない】

先ほどの沖縄添乗は体力的に激務でしたが、海外視察旅行では「精神的に激務」でした。

とにかくトラブルが続きました。
加えて同行した担当者がクレーマーだったので、嫌味な言葉攻めも悲惨なものです。

※行き先はアジアですが、クレーマーにバレると訴えられそうなので訪問国はふせておきます。

 止まらないトラブルと、クレーマーの言葉

  • 空港ターンテーブルで「荷物が出てくるのが遅いのはお前のせいだ」と言われる
  • 朝食のために立ち寄ったレストランの座席確保ができていない(バラバラに座る)
  • 夕食開始3時間前にメニューを全部変えろと言われる
  • クレーマーから「部屋に傷がついているから、部屋を変えろ」と言われる
  • スポットガイドが10分遅刻
  • スポットガイドが来ているのに気づけなかった(服装が私服にカウボーイハット)
  • スポットガイドの案内がいい加減で適当
  • チャーターしたボートも15分遅れで現れる
  • 島から帰るときに、やっぱりボートが現れるのが10分遅れる
  • スポットガイドがいい加減で、オプショナルツアーの所要時間が間違っている
  • シーウォーカーが中国人の行列でできない
  • クレーマーから「行程中の写真を撮れ」と言われる
  • スルーガイドが所要時間の案内を間違える
  • スルーガイドに観光組を任せていたが、観光アトラクションのスタート時間に間に合わず、1時間待ちになる(結果として昼食もずれて14時半に昼食)
  • 渋滞で当初より1時間遅れで食事開始(夕日に間に合わず)
  • 最終日の貸切レストランが予約できていない(直前の下見で解決)
  • クレーマーから「最終日のパーティが盛り上がらなかったのは、おまえのせいだ」と言われる
  • クレーマーと午前3時までお酒の付き合いをする
  • 帰国後、クレーマーから「500,000円安くしろ」と言われる

本記事を書きながら、ため息が出ます。

貸切レストランが手配できていなかった詳細は「海外添乗アクシデント:パタヤで貸切レストランが手配できてない地獄」で解説しています。

思い出しただけで嫌な気持ちです。

とにかく負の連鎖なのです。

他にもたくさんあったはずですが、覚えているのは上記のとおりです。
よく生きて帰ってきました。

極端な例ですが、最悪な添乗でした。
慣れていた国だったので、自分に過信があったのも原因です。

ここまでひどいクレーマーを営業マンとして5年間、担当してしまいました。
最後は身体を壊しました。

身体を壊した原因のすべてがクレーマーではないですが、原因の1つであることは間違いありません。

ちなみにタイ・パタヤの売春の闇を知りたい方は『ブラックアジア』がおすすめです。
灼熱の太陽、知性を奪い取るアルコール、最後は売春ですべてを略奪するのがパタヤです。

詳しくは「【闇】タイ・パタヤの売春がわかる本『ブラックアジア』の感想・評判」で解説しています。

ハッピーな国内、海外の添乗エピソードもあった

三位一体のハッピーな国内添乗

お客さまにもバスガイドさんにもドライバーさんにも恵まれた、三位一体の国内添乗。

すべてが最高でした。
プライベートで旅行している感覚です。

マイクを持てば笑いが取れるし、バスガイドさんも可愛いし、お客さまの部屋で朝まで楽しく飲むし。

辛かったのは二日酔いだけでした。

2日目、バスが出発地に無事に到着したとき、お客さまから「ホントにめっちゃ楽しかったです」と言われたときは嬉しかったです。

忘れられない言葉です。

「自分もお客さまも最高に楽しいって、こんな添乗があっていいの?」という気持ちでした。

捨てる神あれば拾う神あり、ですね。

また行きたいタイのハッピーな海外添乗

人数は15名さまくらいのタイ・バンコク添乗。

お客さま、ガイドにも恵まれ、楽しかったです。
すべてが順調に回っていました。

お客さまと午前2時まで飲んでいても平気でした。

消耗しません。

こんな添乗もあるものです。
また、行けるものなら喜んで行きます。

派遣添乗員は「連添」になると激務【体力的に逃げられない】

派遣添乗員は「連添」になると激務【体力的に逃げられない】

派遣添乗員の連続添乗は恐ろしいです。
添乗が続くことを「連添」と呼びます。

休む暇もなく、添乗に出っ放しだと激務

「添乗で激務」よりも「連添で休めなくなる」が激務なのです。

派遣添乗員・梅村達さんの『派遣添乗員ヘトヘト日記』では、「6連続くらい休みなしで日帰りツアーに出れば頭が朦朧としてくる」と書かれています。
梅村さんは50歳を過ぎてから添乗員になった方で、勇気づけられる本です。
»【感想】『派遣添乗員ヘトヘト日記』でわかる添乗員のつらさ、面白さ

休みなしで働いたら、どんな仕事でも激務です。

いかに連続した添乗にならないようアサイン(添乗の割り当て)を避けるかがポイントです。

とはいえたまにしか添乗に行かない旅行会社の添乗員が楽かと言えば、それは間違いです。

私は旅行会社の営業マンだったとき、3ヶ月くらい土日休みのないときがありました。
家族からは「心療内科を受診してほしい」と言われました。

自分では、自分の異変にわかりませんでした。
「休日に会社に行っている自分は偉い」くらいに思っていました。

自分でも気づかないくらい病んでいたのです。

クレーマーと担当してしまうと悲惨です。

私はクレーマーを5年間担当して、心身とも消耗し身体を壊しました。
休日にも電話がかかってきて、逃げられません。

狭く深い付き合いになるので、逃げられないのです。

ちなみに下記書籍では、ツアーの理不尽なお客さまがこれでもかというくらい書かれています。
「こんなお客さまばかり」と勘違いしてしまうと危険なので読まなくてOKです。


派遣添乗員の良いところ

クレーマーと長期間、仕事をしなくて良いのがメリットです。

派遣添乗員であれば、お客さまとは旅行中のみの付き合いで済みます。
「お客さまとは深い付き合いをしたくない」という人は、旅行会社より派遣添乗員が向いてます。

日給制、時給制なので、やればやっただけ、給与に跳ね返ってきます。

旅行会社の添乗員は、要は営業マンなので出張手当が少し出るくらいです。
添乗中は時間外労働もつきません。

旅行会社の添乗員の「狭く深い」添乗で、一生の人間関係を得る

旅行会社の添乗員は、お客さまと「狭く深い付き合い」になりますが、嫌かと言うとそうでもありません。

現に私は身体を壊して休職してからも、仕事抜きでお客さまとつながっています。
今だにたまに飲んだりして、話を聞いてもらっています。

完全に利害関係抜きです。
一生の宝です。

一生の財産である、人間関係ができたと本気で思っています。

一生の財産である人間観関係は「激務」から生まれました。
休職というターニングポイントの人生相談にのってくださるのは、一緒に激務を乗り越えた戦友です。

素晴らしい激務に、今、感謝です。

結局、派遣添乗員と旅行会社の添乗員のどちらがいいのか?

身も蓋もない言い方ですが、人によります。
どちらにもメリットとデメリットがあります。

向き不向きより、好き嫌いや興味が大切です。

「最初は添乗は苦手意識があったけど、やってみたら楽しかった」という声も多いです。

派遣添乗員も「理不尽なことも多いですが、出会いも多い。添乗回数も多いため、スキルも上がった」という人もいます。
理不尽を感じるときは「神様に試されている研修だな」と思えばいいのです。

添乗員といっても仕事の幅が広いので、まずは行動してみるのが良いと感じます。

なお添乗を完全に知らない人には「旅行しながら接客は無理」と感じるかもしれません。

正直、そんなに「接客、接客」ではないです。

私は接客が不得意で、人見知りです。
知らない人に話しかけるのは苦手です。

とはいえ現場に出ればスイッチが入ります。
3ヶ月〜半年も添乗(たまにでも)に出れば慣れてきます。

「旅行会社と派遣会社の添乗員」を比較した記事を「【添乗員のメリットとデメリット】派遣会社と旅行会社の軸で比較」にまとめています。

「ちょっとだけ添乗してみたい」という働き方を目指すのもありです。
日帰り添乗1回で17,000円が目安です(打ち合わせ、精算含む)。
ちょっとしたお小遣い稼ぎに副業も可能です(しんどいですが)。
» 派遣添乗員の副業で月3万円は稼げる【生計はムリ/成長を目的に】

まとめ:激務な添乗では得るものがあります

ツアーコンダクター激務

ただで海外に行けるという動機はない

「ただで海外に行けてラッキー」と思ったことは、過去の添乗経験で1度もありません。

お客さまを海外に連れていき、楽しく安全に帰ってくる。

この責務に全神経を集中するからです。

目の前の景色を楽しんでいる余裕?
ほとんどありません。

頭では「次の段取り、案内する内容、導線」など思考しているからです。

とはいえ「お客さまとお酒を飲んだり、温泉につかったり、食事をしたり、楽しい瞬間はある」を付け加えておきます。

激務2割、普通4割、楽しい2割の添乗比率

振り返れば、添乗のしんどさの比率は以下です。

  • 激務:2割
  • 普通:4割
  • 楽しい:2割

激務な分、楽しい添乗もあります。
バランスが取れています。

激務な添乗では、代償として「かけがえのない人間関係」を手に入れました。

以上です。

P.S. 楽しい添乗が2割もあるのは恵まれているほうかもしれません。

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