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添乗員の「今の状況と今後」について考えた【将来性は自分で決める】

2020年9月8日

添乗員の「今の状況と今後」について考えた【将来性は自分で決める】
  • 「新型コロナの影響で、添乗員の仕事は今どうなっているのか?添乗員の仕事に興味があるので知りたい」
  • 「添乗員という職業の今後についても知っておきたい。仕事は復活するのかどうか?」

この記事は、添乗員になりたい方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 添乗員の今の状況
  • 添乗員の今後について

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
  • 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

本記事を書いている私の添乗経験は、国内・海外合わせて100本ほど。
主に一般団体・教育旅行・視察旅行の添乗を経験してきました。

本記事では、添乗員の今の状況について考えたことを書いています。
この記事を読むことで、添乗員の現在の状況と、添乗員の今後について考えたことがわかります。

添乗員になりたくても「とうぶん仕事はない」と推測できます。

添乗員の今の状況について考えたこと【2021年3月まで仕事は少ない】

添乗員の今

添乗員の今の状況の結論、「これから添乗員になろうとしても、2021年3月までは仕事は少ない」です。

添乗員派遣会社の説明会で聞いたこと

先日、添乗員派遣会社の説明会に出席しました。
なぜなら、添乗員の今の状況を知りたかったから。

 説明会で聞いたことをまとめると、下記のとおり。

・コロナで仕事が減っている
・派遣登録をしても、すぐには仕事はできない
・催行しているツアーもあるが、既存の添乗員に仕事を振っている
・添乗員の資格が取れる研修は3〜4月くらいを予定している

添乗員の現在の状況を切実に物語っています。

資格研修が2021年3月の予定ということは、ほぼ半年は添乗員になれないのです。

添乗員に必要な資格「旅程管理主任者」が取れないからです。

添乗員の資格を持っていても、すぐには仕事は振れない

「すぐには仕事は振れない」とハッキリ言われました。
添乗員付きツアーは少ないながら催行しているにもかかわらず、です。

何を意味しているのか?

「今は既存の添乗員に仕事を振っている状況である」ということです。

添乗員付きツアーの本数は少ないので、仕事のない派遣添乗員はいます。
現在、何をしているのかというとアルバイトです。

添乗員派遣会社は日給制なので、アルバイトで食いつないでいる添乗員がほとんどなのです。

当分は苦しい状況が続くと予想

コロナの状況下では、先の見通しは悲観的に考えておいたほうがいいです。

なぜなら、悲観的に考えておくことがリスクヘッジになるから。

2021年3〜4月くらいには添乗員の仕事ができるのか?

いいえ、1〜2年は仕事がないかもしれません。

添乗員という職業は、添乗員派遣会社に入ればいつでもなれます。

添乗員派遣会社では、添乗員の資格「総合旅程管理主任者」の取得までサポートしてくれます。
誰でも未経験から添乗員になることが可能です(海外は英語必須で英検2級くらい)。

ゆえに、今は添乗員になる希望は置いておいて、他のことをやるのが吉です。

» 【合格率90%】添乗員になるための資格試験・旅程管理主任者を解説

今やっておくべきこと【たとえば、資格取得】

「総合旅行業務取扱管理者」の資格を持っていなければ、勉強しておくのもありです。

なぜなら、旅行会社への就職や転職で有利になるから。

旅行会社に在籍している人でも取得していない人は山ほどいます。

ただ、覚えておいて欲しいのは資格を取ったからといって、稼げるわけではないということ。

資格はあくまで資格です。
稼ぐためには仕事をしないといけません。

これを忘れないこと。
仕事がなければ稼げないのです。

添乗員の資格があっても、添乗員の仕事がなければ稼げないのです。

旅行会社も危険なのでは?

バックがある旅行会社は簡単には潰れません。
ただ、新卒採用や中途採用を見送る可能性はあります。

旅行がなくなることはないです。
断言できます。
なぜなら、私が旅行に行きたいから。

VRが発達しても旅行はなくなりません。
なぜなら、五感で旅先を感じ取れないから。

旅行熱が消えることはあり得ないのです。

添乗員の今後について考えたこと【長い目で見よう】

添乗員の今

コロナはいつ収束するのか?

わかりません。
わかる人などいません。

予想することはできます。
ただし、未来が見えるわけではないので、確定ではありません。

憶測を語っていも意味がないのです。
ゆえに、考えるだけムダです。

考えることはどうやって稼いでいくか、この1点です。

コロナが収束したら添乗員の仕事は復活するのか?

添乗員の仕事は復活します。

形は変われど、添乗員付きツアーはなくなりません。
中高年、シニア層の旅行熱もあります。

添乗員付きツアーのメリットもありますので、需要はあります。
ただし、以前と同じスタイルのツアーのまま戻ってくることはないです。

  • 3密になるツアーは消えるかもしれません
  • 少ない人数設定のツアーが増えるかもしれません
  • 食事、宿泊、バス、飛行機、様々なところで制約がかかるかもしれません

「海外は当分ないだろうな」くらいしかわかりません。

そもそも旅行業界が外的要因に左右されやすい仕事です。
ウイルス、政治経済、天災暴動、戦乱暴動、ストライキなど。
常に影響を受けてきた業界です。

ただし、その度に復活してきた業界でもあります。
就職人気でもJTBは常に上位企業です。

添乗員の仕事は復活はすれど「将来性はバッチリです!」とは言えない職業なのです。

将来性はバッチリとは言えないが、やりたいなら将来性はある

添乗員の将来性の問題よりも、やりたい気持ちがあるほうが大事です。

添乗員という仕事は、低い時給、長い労働時間、気を使い、体力を使います。
メリットは働く日を選べる、色々な人に会える、タダで旅行ができる、など。

人が好き、体力がある、好奇心旺盛、勉強好きな人には向いています。
もっと言えば「やりたい」と思っている人には全員適性があります。

現在「やりたい」と思っている人にはその人だけの理由があるはずです。
なぜなら、添乗員の仕事がその人にとってやりたいと思わせる何かがあるから。

やってみたい気持ちがあれば、将来性に振り回されることもないです。

長い目で見ること

長い目で見ることです。

まずは国内添乗を目標に。
次に、海外添乗を目標に。

もちろん「国内のみがいい」という人もそれはそれでOK。
途中で気持ちは変わる可能性があるから、気にする必要はありません。

旅行会社への就職、転職を狙うのは?

もちろんありです。
ただ、添乗員をやりたい人は「添乗ができる会社」を選ぶのがポイント。
会社によっては添乗は派遣会社に外注するところが多いからです。

旅行会社は忙しくて大変な面もあるけれど、自分で企画して自分で添乗する喜び、やりがいはピカイチです。

「添乗頻度も少ない」ので、添乗員の激務による負担も少ないです。
添乗前に下見をするくらい、丁寧な方は「旅行会社の営業職のほうが良いのでは」と思います。

 【参考】転職エージェント3選

転職エージェントはdodaを多用していました。
担当者によるかもしれませんが、親身になってくださる方でした。

ただ、あくまでエージェントの仕事は「転職させること」です。

担当者が「転職しない選択肢」を提示してきた場合、なかなか信頼できる人かもしれません。

私の基本的な仕事に対する考えは「仕事は選ぶものではなく選ばれるもの」です。

作家・中谷彰宏さんの「そのひと手間を、誰かが見てくれている」から引用します。

人が仕事を選ぶというのは、傲慢です。
人が仕事を選ぶのではありません。
仕事が、人を選ぶのです。
何かの仕事を頼まれたら、それは仕事に選ばれたと考えて、その仕事に一生懸命取り組みます。
それがその仕事に対するお返しです。
やりたい仕事を探すとか、自分が仕事を選ぶというのは、大きな間違いです。
仕事に「面白い」「好き」と感じるのは、すでにその仕事をする才能があるのです。
その仕事が面白くないのは、面白さに気づく才能がなかったということです。
「面白い仕事」と「面白くない仕事」があるのではありません。
面白さに「気づける人」と「気づけない人」がいるだけです。
「面白い仕事」と「面白くない仕事」という言い方が、すでに傲慢です。
少なくとも自分の目に頼まれた仕事があったら、その仕事を一生懸命やって、お返しすることが大切なのです。

出典:『そのひと手間を、誰かが見てくれている』

まとめ:添乗員の今を見つめ、添乗員の将来性は自分で決めよう

添乗員の今、今後

添乗員の将来性は、自分で決めましょう。

なぜなら、職業の将来性を心配して左右されるよりも、自分で稼げるスキルを伸ばすほうが大事だから。
だからこそ、私は今こうして発信活動をしているのです。

いつでも添乗員に戻れるために。
いつでも旅行会社に戻れるために。
いつでも営業の仕事ができるため。

本質は稼げる力をつけること。
まだまだ稼げていませんが、少しずつ前進していきます。

以上です。

P.S. そうなると、添乗員じゃなくてもいいのかもしれませんね。

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