添乗員になるには 添乗をする

【本音】「添乗員が羨ましい」は勘違い【しんどいけど、やりがいのある仕事です】

添乗員は羨ましい

親愛なる君へ

  • 添乗員はタダで海外旅行に行けて羨ましい。実際は大変な仕事なのかな?
  • 「ぶっちゃけ添乗は楽しいのか、本音を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

・添乗員はしんどい仕事
・添乗は楽しいのか?

 本記事の信頼性

✔︎ 経歴:新卒で旅行会社に入社し18年間、法人営業を担当。
✔︎ 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者。
✔︎ 添乗経験:国内・海外合わせて100本で、一般団体・教育旅行・視察旅行を経験。

添乗は「ただで海外旅行に行けて、美味しいものを食べれて、お客さまと同じホテルに泊まれる」というおいしい仕事に見えます。

表面だけ見ると、そのとおり。

しかし、本質はひたすら「体力と気力」を必要とする仕事です。

本記事では、添乗の仕事の実態について解説します。

この記事を読むことで、華やかに見える添乗の実態は真逆であり、本当の羨ましさは別にあることがわかります。

こーいち
記事後半では、しんどい添乗にも光があることを解説します。

【本音】「添乗員が羨ましい」は勘違いです【しんどい仕事です】

添乗員は羨ましい

結論、添乗はしんどい仕事です。

とにかく体力勝負

しんどい理由は、尋常じゃないくらい体力を使うからです。
さらに、お客さまとずっと一緒なので気も使います。

・体力面
・精神面

ハードで休まる暇がないのが添乗です。

添乗駆け出しのころは、日帰り添乗でもヘトヘトになりました。

しかも、行き先は「お台場」です。
たまに遊びに行っていたお台場さえも、添乗が舞台になるとヘトヘトなのです。

もちろん、景色なんて見てる余裕はありません。

こーいち
常に次のことを考えているので、目の前の景色は目に入らないのです。

「気を使えるようになりなさい」と言われた

先輩に言われた言葉です。
2つ印象に残っています。

・気を使えるようになりなさい
・決断できるようになりなさい

当時の自分に足りなかったところです。

気が使えない

添乗は接客業なので、気が使えないと話になりません。
逆に言えば、気が使えれば細かい知識がなくてもなんとかなります。

気が使えることは大きな武器です。
ただ、ずっと気を使っているととんでもなく疲れます。

締めるところは締める。
ゆるめるところは、ゆるめる。

こーいち
メリハリのある添乗ができると体はだいぶラクになります。

決断できない

自動車教習所の適性検査でも「決断力がない」という結果でした。

判断力はありました。
決断力がないのです。

先輩と一緒に行った福島県での添乗で、雪で高速道路が閉鎖になりました。
行程はメチャクチャになり、私はオロオロするばかり。

先輩は1日目と2日目の行程を入れ替えることを決断し、お客さまに提案。
すべてうまくいきました。

添乗員はリーダーシップを持って、決めることが必要です。

添乗員の仕事のしんどいところ8選

しんどいところはたくさんあります。
箇条書きにすると以下のとおり。

・ゆっくり食事はできない
・つねに気を使い、消耗する
・初めて行く国はかなり消耗する
・朝が早く、夜が遅いハードワーク
・派遣添乗員は日当制で給与が低い
・社員旅行では3次会まで付き合い、睡眠不足
・わがままなお客さま、嫌味なお客さまもいる
・オーバーブッキング、天候による欠航、手配ミス、スリなどのトラブル対応

ゆっくり食事はできない

過去のベストスピードは昼食を1分で食べました。
すぐお客さまのケアをする必要があったからです。

美味しいものが出ることもあります。

しかし、基本は早食いです。

味わう余裕なんてありません。

こーいち
ただ、ガツガツ食べるのが旨いときもあるんですよね。

初めて行く国はかなり消耗する

海外添乗で渡航先が初めての国だとかなり消耗します。
ガイドがいるとはいえ、何もわからないことばかりだからです。
もちろん事前に勉強していきますが、それでも実際に自分の目で見る現実は想像を超えています。

朝が早く、夜が遅いハードワーク

つねにお客さまより先に行動しなくてはなりません。

ツアー初日の朝は早いです。
2日目の朝も朝食会場で待機することもあります。

夜は夕食後、日報の作成や明日の段取りなど、仕事があります。

こーいち
必然的に睡眠時間が少なくなるのがしんどいところですね。

派遣添乗員は日当制で給与が低い

派遣添乗員の日当は、おおむね以下のとおり。

・国内添乗 = 7,000 〜 13,000円
・海外添乗 = 8,000 〜 25,000円

別途、添乗前後の打ち合わせ手当て、精算手当が1本2,000〜4,000円ほどつきます。
国内添乗だけを考えると添乗本数は、繁忙期は月20本ほど、閑散期は月10本ほど。

なお、厚生年金や健康保険、雇用保険などは適用されていない場合が多いです。

ただ、年間の添乗回数を満たせば加入できます。

社員旅行では3次会まで付き合い、睡眠不足

企業の社員旅行の添乗をするとよくあります。
宴会→2次会→3次会と進むことが多いです。

長年担当している添乗員は誘われて最後まで付き合うことも。

朝4時まで付き合ったこともあります。

睡眠不足で辛いです。

こーいち
リポビタンDを飲んで、脳をごまかすしかありません。

わがままなお客さま、嫌味なお客さまもいる

接客業なら避けて通れません。

添乗員の辛いところは、付き合う時間が長いところです。

対面販売の接客なら物を売れば終わりです。

しかし、添乗になるとずっと一緒なのです。

海外添乗になると長期間一緒になるので辛すぎます。
「あと何日」と心の中で何回も数えた経験があります。

旅行会社の営業マンの場合は、クレーマーを担当してしまうと数年は地獄を見ます。

こーいち
私は体を壊しました。

オーバーブッキング、天候による欠航、手配ミス、スリなどのトラブル対応

これも辛いですね。
トラブルがトラブルを呼ぶこともあります。

トラブル対応に時間を奪われ、顧客満足度が下がり、ツアー全体の雰囲気が暗くなる。

負の連鎖です。

詳しくは【しんどい】添乗員のうつ病になりそうな体験談【解決策は3つです】で解説しています。

1番辛いのは感謝されないこと

本当に辛いところです。
粉骨砕身、身を粉にして添乗をしても、感謝の言葉がもらえない。

ただ、そもそも添乗の大変さはやった人間じゃないとわかりません。

私も他の仕事の大変さはわかりません。
ゆえに感謝の言葉を求めるのはおかしいかもしれません。

しかし、感謝されたいのは当然です。

一生懸命やり、下見もして、命をかけて添乗をしています。
「命をかける」のは大袈裟でもなんでもなく、いつも命をかけるつもりでやっています。

ただ、それでも見返りを求めず、淡々と添乗するのが続けるコツです。

こーいち
感謝されなくても、自分の成長としての見返りはもらっているのです。

羨ましいと思えない添乗員に、なぜなったのか?

添乗員は羨ましい

以上のように、添乗員が羨ましいのは勘違いです。

しんどい添乗員に、なぜなろうと思ったのか

1番の理由は、大学時代になんとなく気になっていた職業だったからです。

 言語化すると、以下のとおり。

なんとなく、カッコいいからです。
世界を股にかける仕事だからです。
森羅万象を相手にする仕事だから。

ただ、理屈じゃないのです。

「なんとなく」という直感です。

旅行は好きでしたが、頻繁に行っているわけではありませんでした。
唯一、知らない場所に行くことは好きでした。

知らない駅で降りて、知らない道を歩いてみる。
行き先のわからない路線バスに乗って景色を楽しんでみる。

知らない場所に行くとワクワクするのです。

いろいろな本を読むのも好き

ジャンル問わず読書が好きでした。

「森羅万象を相手にする職業であれば、森羅万象の知識が必要かもしれない。つまり読書は活かせるかも」と思ったのです。

こーいち
なぜこんなにも究極の職業の日当が低いのか、不思議です。

実際、やってみてどうだったのか?

 実際に添乗してみて気づいたこと

・知識より体力
・気を使うこと
・決断すること

すべては「行程管理」のためです。

知識は添乗のたびに必要な知識を吸収していけばOK。
もちろんふだんの読書や勉強をするに越したことはないです。

1番の大きな変化は、世界が下見に変わること

なぜなら、行く場所を「添乗員の目線」で見るようになるからです。

たとえば、休日に動物園に行くとします。
無意識に確認するところは以下のとおり。

・貸切バスの駐車場
・全体マップと見どころ
・トイレや喫煙の場所
・AからBの所要時間
・必要な観光所要時間
・お土産で買えるもの

添乗は世界を相手にする職業です。
世界のすべてが下見に変わります。

こーいち
体験するものすべてが添乗の舞台です。

添乗はブログと同じ

ブロガーも世界を相手に体験したことを書く職業です。
自分の経験している世界でつねにネタを探そうとしているのです。

ブロガーは経験したことをストック資産に変えられます。
添乗員がブログを始めるとちょっと手強いです。

経験したツアーをストック資産に変えられるからです。

こーいち
ゆえに、添乗員×ブロガーは最強の職業なのです。

楽しい添乗は40%

過去100回の添乗で楽しい、楽しくないを振り分けていました。

結果は「40%が楽しい、60%がしんどい」です。

ちなみに旅行会社の営業は、「10%が楽しい、60%がしんどい」です。

営業が「10%が楽しい」自分にしてみれば、添乗の「40%が楽しい」は大きな数字です。

北野武さんが言いました。
「仕事なんて辛いのが当たり前なんだよ。仕事が楽しいなんてのは、バカか天才のどっちかだよ」と。

イチローが言いました。
「野球を仕事にしてからは、楽しいはゼロになりました。結果を出さなくてはならないからです」と。

こーいち
「40%が楽しい」なんて奇跡なのです。

添乗の仕事の自慢したいところ8選【やりがいに魅了される人たち】

最後に添乗の仕事の自慢したいところを書きます。

・食費がかからない
・非日常が体験できる
・タダで海外に行ける
・やりがいは究極の仕事
・ふだんの生活が仕事につながる
・添乗後のビールは世界一うまい
・海外添乗のマイレージ加算は大きい
・森羅万象(世界と人)と仕事をする
・早食いとはいえ、旅館の食事は美味しい

たしかに添乗はしんどい仕事です。
しかし、やりがいは半端ないです。

添乗を続けている人は「やりがい」に魅了された人たちです。

森羅万象の人たち、森羅万象の世界を相手にする仕事。

こーいち
他の仕事では体験できない職業なのです。

» 添乗員の仕事のやりがいとは?【5つのポイントを添乗歴18年が解説】

【まとめ】添乗員が本当に羨ましいのは、森羅万象が相手だから

添乗員は羨ましい

添乗員の表面的な羨ましさは、記事最初に書いたとおり。

「ただで海外旅行に行けて、美味しいものを食べれて、お客さまと同じホテルに泊まれる。だから、添乗員は羨ましい」

添乗員が羨ましさの本質は、以下の言葉に集約されます。

森羅万象を相手に、自己成長できる。

森羅万象のインプット、森羅万象へのアウトプットを楽しみ、淡々と心技体を成長させること。

生まれ変えること。
生まれ変わること。

こーいち
添乗するたびに生まれ変わる人が、添乗員なのです。

こーいちより

P.S. 添乗で森羅万象を相手に、生まれ変わろう。

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