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【本音】「添乗員が羨ましい」は勘違い【しんどいが、やりがいあり】

2020年10月12日

【本音】「添乗員が羨ましい」は勘違い【しんどいが、やりがいあり】
  • 添乗員は無料で海外旅行に行けて羨ましい仕事だけれど、実際は大変なのかな?
  • ぶっちゃけ、添乗は楽しいのか苦しいのか、本音を知りたい

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 添乗員はしんどい仕事
  • 添乗は楽しいのか?

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
  • 資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
  • 添乗:国内・海外計100本で、一般団体・教育旅行・視察旅行

添乗は「無料で海外旅行に行けて、おいしいものを食べられて、お客さまと同じホテルに泊まれる」という仕事に見えます。

表面だけ見ると、そのとおりです。

しかし本質はひたすら「体力と気力」が必要です。

本記事では「添乗の仕事の実態」について解説します。
この記事を読むことで、華やかに見える添乗の実態は真逆であり、本当の羨ましさは別にあることがわかります。

記事後半では「しんどい添乗にも光がある」を解説します。

【本音】「添乗員が羨ましい」は勘違い【しんどいが、やりがいあり】

【本音】「添乗員が羨ましい」は勘違い【しんどいが、やりがいあり】

結論、添乗はひたすらしんどい仕事です。
自分の子どもには勧められない仕事です。

体力勝負

尋常じゃない体力を使うからです。
お客さまと一緒なので気も使います。

  • 体力面
  • 精神面

ハードで休まる暇がないのが添乗です。

添乗駆け出しのころは、日帰り添乗でもヘトヘトになりました。

しかも、行き先は「お台場」です。
たまに遊びに行っていたお台場さえも、添乗の舞台になるとヘトヘトになるのです。

景色なんて見てる余裕はありません。

いつも次のことを考えているので、目の前の景色は目に入らないのです。

※派遣添乗員であれば、添乗当日の体力だけでなく、連続した添乗スケジュールに耐えられるかどうかの体力も必要です。

「気を使えるようになりなさい」と言われた

先輩に言われた2つの言葉が、印象に残っています。

  • 気を使えるようになりなさい
  • 決断できるようになりなさい

当時の自分に足りなかった2つです。

気が使えない

添乗は接客業なので、気が使えないと話になりません。
逆に言えば、気が使えれば細かい知識がなくてもなんとかなります。

気が使えることは大きな武器です。
ただ気を使っているととんでもなく疲れます。

締めるところは締める。
ゆるめるところは、ゆるめる。

メリハリのある添乗ができると、体はだいぶラクです。

決断できない

私は自動車教習所の適性検査でも「決断力がない」という結果でした。

判断力はありました。
しかし決断力がないのです。

先輩と行った福島県での添乗では、高速道路が雪で閉鎖になりました。
行程はメチャクチャになり、私はオロオロするばかりです。

先輩は1日目と2日目の行程を入れ替えることを決断し、お客さまに提案しました。
すべてうまくいきました。

添乗員はリーダーシップを持って、決断することが必要です。

添乗員の仕事のしんどいところ8選

  • ゆっくり食事はできない
  • つねに気を使い、消耗する
  • 初めて行く国はかなり消耗する
  • 朝が早く、夜が遅いハードワーク
  • 派遣添乗員は日当制で給与が低い
  • 社員旅行では3次会まで付き合い、睡眠不足
  • わがままなお客さま、嫌味なお客さまもいる
  • オーバーブッキング、天候による欠航、手配ミス、スリなどのトラブル対応

ゆっくり食事はできない

過去の最速は、昼食時間1分です。
すぐお客さまのケアをする必要があったからです。

昼食で「これは味わって食べたい」という料理が出ることもあります。

しかし基本は早食いです。

味わう余裕なんてありません。

ただガツガツ食べるのが旨いときもあるんですよね。

つねに気を使い、消耗する

添乗員は挟まれます。

  • お客さま
  • ドライバー
  • 現地施設のスタッフ
  • 派遣会社
  • 旅行会社

派遣添乗員はしんどいです。
「旅行会社の添乗員」がラクです。

旅行会社は「仕事を与えている立場」なので、周りの方々は気を使ってくれることが多いからです。
旅行会社の添乗員がフォーカスを当てるのは「お客さまだけ」です。

仕事なのであくまで「対等な関係」です。

ただ派遣添乗員はキツイです。
根拠は、実体験です。

どれだけの派遣添乗員が挟まれて苦しんでいるか。
周囲をあしらえるようになる、こなせるようになる先輩添乗員は尊敬します。

初めて行く国はかなり消耗する

海外添乗で渡航先が初めての国だとかなり消耗します。
ガイドがいるとはいえわからないことばかりだからです。
事前に勉強していきますが、現実は想像を超えています。

朝が早く、夜が遅いハードワーク

つねにお客さまより先に行動しなくてはなりません。

ツアー初日の朝は早いです。
2日目の朝も朝食会場で待機することもあります。

夜は夕食後、日報の作成や明日の段取りなど、仕事があります。
必然的に睡眠時間が少なくなるのがしんどいです。

派遣添乗員は日当制で給与が低い

  • 国内添乗:7,000 〜 13,000円
  • 海外添乗:8,000 〜 25,000円

別途、添乗前後の打ち合わせ手当て、精算手当が1本2,500〜4,000円つきます。
国内添乗だけを考えると添乗本数は、繁忙期は月20本、閑散期は月10本です。

なお厚生年金や健康保険、雇用保険などは適用されていない場合が多いです。

ただ年間の添乗回数を満たせば加入できます。

社員旅行では3次会まで付き合い、睡眠不足

企業の社員旅行の添乗をするとよくあります。
宴会 → 2次会 → 3次会と進むことが多いです。

長年担当している添乗員は誘われて最後まで付き合うこともあります。

朝4時まで付き合ったこともあります。

睡眠不足で辛いです。
リポビタンDを飲んで、脳をごまかすしかありません。

わがままなお客さま、嫌味なお客さまもいる

接客業なら避けられません。

添乗員の辛いところは、お客さまと付き合う時間の長さです。

対面販売の接客なら物を売れば終わりです。

しかし添乗になると一緒なのです。

海外添乗になると長期間一緒になので辛すぎます。
心で「あと何日」と何回も数えた経験があります。

旅行会社の営業マンの場合は、クレーマーを担当してしまうと数年は地獄です。

私は体を壊しました。

オーバーブッキング、天候による欠航、手配ミス、スリなどのトラブル対応

辛いです。
トラブルがトラブルを呼ぶこともあります。

トラブル対応に時間を奪われ、顧客満足度が下がり、ツアー全体の雰囲気が暗くなる。

負の連鎖です。

詳しくは【しんどい】添乗員のうつ病になりそうな体験談【3つの解決策】で解説しています。

1番辛いのは感謝されないこと

辛いです。
粉骨砕身の添乗も、感謝の言葉がもらえない。

ただ添乗の大変さは経験した人じゃないとわかりません。

私も他の仕事の大変さはわかりません。
感謝の言葉を求めるのはおかしいかもしれません。

しかし感謝されたいです。

一生懸命やり、下見もして、命をかけて添乗をしています。
「命をかける」のは大袈裟でもなんでもなく、いつも命(人生を)をかけるつもりでやっています。

見返りを求めず、淡々と添乗するのが続けるコツです。
感謝されなくても「成長」の見返りはもらっているのです。

「ありがとう」はお金をもらっている側が言う言葉です。
お金をもらいつつ、感謝までされるのは図々しいのです。

羨ましいと思えない添乗員に、なぜなったのか?

羨ましいと思えない添乗員に、なぜなったのか?

以上のように、添乗員が羨ましいのは勘違いです。

しんどい添乗員に、なぜなろうと思ったのか

1番の理由は、大学時代に「なんとなく気になる職業」だったからです。

 言語化すると、以下

  • なんとなく、カッコいいから
  • 世界を股にかける仕事だから
  • 森羅万象が相手の仕事だから

ただ理屈じゃないのです。

「なんとなく」という直感です。

旅行は好きでしたが、頻繁に行っているわけではありませんでした。
唯一、知らない場所に行くことは好きでした。

知らない駅で降りて、知らない道を歩いてみる。
行き先のわからない路線バスに乗って景色を楽しんでみる。

知らない場所に行くとワクワクするのです。

移動する乗り物に乗って見たことのない景色が次々に飛び込んでくる「エンドレスワクワク」です。

いろいろな本を読むのも好き

ジャンル問わず読書が好きでした。

「森羅万象を相手にする職業であれば、森羅万象の知識が必要かもしれない。読書は活かせるかも」と思ったのです。

なぜこんなにも究極の職業の日当が低いのか、不思議です。
「たくさんの人が応募するから」が想定される理由の1つです。

実際、やってみてどうだったのか?3つの気づき

  • 知識より体力
  • 気を使うこと
  • 決断すること

すべては「行程管理」のためです。

知識は添乗のたびに必要な知識を吸収していけばOKです。
ふだんの読書や勉強をするに越したことはないです。

1番の大きな変化は、世界が下見に変わること

行く場所を「添乗員の目線」で見られるからです。

たとえば、休日に動物園に行くとします。
無意識に確認するところは以下です。

  • 貸切バスの駐車場
  • 全体マップと見どころ
  • トイレや喫煙の場所
  • AからBの所要時間
  • 必要な観光所要時間
  • お土産で買えるもの

添乗は世界を相手にする職業です。
世界のが下見に変わります。

体験するものが添乗の舞台です。

添乗はブログと同じ

ブロガーも世界を相手に体験したことを書く職業です。
経験世界で、つねにネタを探そうとしているのです。

ブロガーは経験したことをストック資産に変えられます。
添乗員がブログを始めるとちょっと手強いです。

経験したツアーをストック資産に変えられるからです。
「添乗員×ブロガー」は最強の職業なのです。

楽しい添乗は40%

過去100回の添乗で楽しい、楽しくないを振り分けていました。

結果は「40%が楽しい、60%がしんどい」です。

旅行会社の営業は「10%が楽しい、90%がしんどい」です。

「営業は10%が楽しい」に比べれば「添乗は40%が楽しい」は大きな数字です。

北野武さんが言いました。

「仕事なんて辛いのが当たり前なんだよ。仕事が楽しいなんてのは、バカか天才のどっちかだよ」と。

イチローが言いました。

「野球を仕事にしてからは、楽しいはゼロになりました。結果を出さなくてはならないからです」と。

「40%が楽しい」なんて奇跡なのです。

添乗の仕事の自慢したいところ9つ

  • 食費がかからない
  • 非日常が体験できる
  • タダで海外に行ける
  • やりがいは究極の仕事
  • ふだんの生活が仕事につながる
  • 添乗後のビールは世界一うまい
  • 海外添乗のマイレージ加算は大きい
  • 森羅万象(世界と人)と仕事をする
  • 早食いとはいえ旅館の食事は嬉しい

たしかに添乗はしんどい仕事です。
しかしやりがいは半端ないです。

添乗を続けている人は「やりがい」に魅了された人たちです。
森羅万象の人たち、森羅万象の世界を相手にする仕事です。

他の仕事では体験できない究極の職業なのです。
» 添乗員の仕事のやりがいとは?【5つのポイントを添乗歴18年が解説】

まとめ:添乗員が羨ましいのは、森羅万象が相手だから

まとめ:添乗員が本当に羨ましいのは、森羅万象が相手だから

添乗員の表面的な羨ましさは、以下、最初に書いたとおりです。

「無料で海外旅行に行けて、おいしいものを食べられて、お客さまと同じホテルに泊まれる。添乗員は羨ましい」

添乗員が羨ましさの本質は、以下の言葉に集約されます。

森羅万象を相手に、自己成長できる。

森羅万象のインプット、森羅万象へのアウトプットを楽しみ、淡々と心技体を成長させること。

生まれ変わること。
生まれ変わり続けること。

以上です。

P.S. 添乗のたびに生まれ変わる人が、究極の添乗員なのです。

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