- 「添乗員の基本業務を知りたい」
こんな疑問に答えます。
添乗の基本業務は2つ
- 数える
- 確認する
添乗の仕事は他にも行程管理や安全の確保などたくさんありますが、本記事では「基本業務」に絞り紹介します。
この記事を読むことで、添乗員の基本業務の本質を知ることができます。
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
- 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗経験:国内・海外計100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行
添乗業務について自分で気づいたことや先輩に教えられたこと、添乗教本で読んだこと、旅程管理研修で習得したことなどたくさんあります。
本記事では本質だけを解説していきます。
添乗の基本業務のたったの2つだけ【数えること、確認すること】
添乗員の基本業務は2つです。
- 数える
- 確認する
順番に解説します。
数える
添乗で数を数えるシーンは多いです。
バス車内のお客さまの人数確認は基本中の基本
バス車内で人数確認を間違えたら、行程が狂います。
他にも数えるシーンはあります。
- スーツケース
- スーツケースの荷札
- 航空券
- 見学チケット
- 弁当
- ゴルフレンタルクラブ
- タクシーの台数
- 写真
- お金
- 部屋割表
- 観光MAP
- パンフレット
他にも添乗中に数えるものは無数にあります。
数を数えるコツは、自分が納得するまで何度でも数えること
観光地で再集合してからの人数確認は、たくさんの他の観光客の中から自分のお客さまの数を数えなくてはならないです。
他にも空港でごった返している時に、会って間もない覚えていないお客さまの数を数えなくてはならないのです。
お客さまを一箇所に集めたり、胸にシールを付けてもらったり、色々工夫することもあります。
数えている最中に、お客さまも動きます。
数えやすように動かないでもらうように声かけをすることもあります。
いつもバス車内での人数確認は最低2回は数えます。
恥ずかしい話ですが、過去の海外添乗で数え間違えたことがありました。
数え間違いの失敗談
アメリカ西海岸9日間の視察ツアーというのがあり、ひたすらスーパーマーケットを視察するツアーです。
1日に何店舗も視察をするのです。
店舗でバスを乗り降りする度に人数確認をしなくちゃなりません。
途中で集中力が途切れ、1回だけ「いつも2回数えているけれど、今回は1回数えるだけでいいかな」という誘惑に負け、案の定、数え間違えの結果でした。
一人いないままバスを出発させて、次の目的地へ向かってしまったというわけです。
当然ですが、次の店舗を視察して人数を数えたら一人足りません。
頭は真っ白です。
すぐに前に視察した店舗に戻ってみると、お客さまはどこにも行かずにそのお店で待っていてくれました。
土下座に近い勢いで謝罪です。
数すら数えることのできない自分を責めました。
今でも忘れられないです。
忘れてはいけないことです。
積み残した瞬間から人数確認はトラウマに変わり、慎重に念には念を入れるようになりました。
失敗は成功のもとです。
二度とあんな思いはしたくはないですが、いい経験をしました。
今ではバス車内の人数確認をするときは、いちいちお客さまの顔を見て数えたりはしていません。
バス車内の通路を歩くだけで人数がわかります。
慣れも怖いですから、もちろん迷いがなくなるまで数えています。
数を数えるコツは、自分が納得するまで何度も数えることです。
これしかないのです。
確認する
添乗は確認の連続です。
確認しないとお客さまへ情報を案内できないからです。
確認するしかありません。
確認することは無数にあります。
- 乗り物(バス、飛行機、専用車など)について
- 空港について
- 集合場所について
- 見学地について
- 食事施設について
- 宿泊施設について
- 視察先について
- 道路事情について
- 現地事情について
- 天候について
- お客さまについて
細分化するとキリがありません。
私は当日の確認する手間を少しでも省くために、事前に下見に行きます。
下見は「事前の確認」なのです。
個人的に添乗当日の確認は少しでも減らしたいのです。
添乗にはトラブルはつきもの
トラブルは事前確認を徹底しておくことで予防できます。
また、添乗では二手、三手、先を読んでお客さまに案内をしなくてはなりません。
確認しないと案内は何もできないのです。
ゆえに確認が先です。
そのあとに案内です。
自分の目で確認したことは説得力があります。
体験談は説得力なのです。
確認するコツは、不安がなくなるまで確認することです。
添乗とはひたすら確認→案内の繰り返しなのです。
まとめ:添乗の基本業務を反復しよう【確認しないのはトラブルのもと】
添乗の基本業務は2つ
- 数える
- 確認する
たった2つだけです。
添乗のあらゆる仕事は、このどちらかに分類されます。
確認のほうが多いです。
確認、確認、確認です。
たった一つの確認を怠ったがために、大きなトラブルに発展するケースもあります。
確認しすぎることはないです。
確認しないのはトラブルのもとなのです。
最後に添乗で役立った本の解説記事を紹介します。
以上です。
P.S. 何度でも確認しよう、数えよう。
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