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添乗員の1日のスケジュールを日帰りバスツアーで解説【1年の流れ】

2020年10月6日

添乗員の1日のスケジュールを日帰りバスツアーで解説【1年の流れ】
  • 添乗員の1日の大まかなスケジュールを知りたいです。何時ころに眠れて、朝は早いのか、帰りは何時か、とか色々知りたい
  • 添乗員の1年の流れはどんな感じだろう?繁忙期、閑散期を知り、添乗員の仕事をイメージしておきたい

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 添乗員の1日のスケジュール
  • 添乗員の1年の仕事の流れ

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
  • 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

本記事を書いている私の添乗経験は、国内・海外合わせて100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行の添乗をしてきました。

本記事では、添乗員の1日のスケジュールを「日帰りツアー」を例に解説します。
この記事を読むことで、添乗員を仕事を具体的にイメージできます。

記事後半では「添乗員の1年の仕事の流れ」も紹介します。

添乗員の1日のスケジュールを日帰りバスツアーで解説【1年の流れ】

添乗員の1日

添乗員の1日の流れを、8時出発〜18時帰着の「国内日帰りツアー」を例に解説します。
添乗員として「やること」も簡単にまとめています。

出発時間、帰着時間はツアーによります。

07:30:出発場所でスタンバイ

誰よりも早く集合場所へ行きます。
貸切バスのドライバーさん、ガイドさんと打ち合わせです。

  • 行程表に沿ってルート確認
  • 休憩場所
  • 昼食、観光施設
  • 駐車場の確保の有無
  • 現地ガイドがつく箇所
  • バスステッカーチェック
  • その他、注意点

とはいえバス配車時刻は出発の10分前がほとんどなので、ドライバーさんとは打ち合わせできないこともあります。

その場合は、必要事項だけです(最初の休憩地やETC利用、どんなルートで行くのかなど)。

徐々に集まってきたお客さまをお出迎えしつつ、受付をします。
ツアーバッジなどの必要書類を配布して、バスに案内します。

受付が完了したら、バス車内の人数を確認して出発します。

08:00:バス出発

添乗員から「朝の挨拶」をします。
自己紹介、行程の説明、注意事項などです。
»【バス旅行】添乗員の「朝と帰りの挨拶」の流れと例文【笑いがとれる】

ガイドさんがいれば、ガイドさんにマイクを渡します。

オプショナルツアーの販売などがあれば案内します。

途中、サービスエリアなどで休憩をしながら、見学地へバスを進めます。

 添乗員の仕事は2つだけ

  • 行程の管理
  • 安全の確保

添乗員の行動のすべてです。
ゆえにサービスエリアでの安全にトイレに誘導するのも役割のひとつ。

なおキャンセルがあれば早めに昼食場所や必要箇所へ連絡しておきます。

12:00:昼食

昼食場所の受け入れ準備のため、到着前に昼食場所へ連絡をしておきます。

到着前に今日のメニューなどを案内します。
» 【添乗員の到着前の挨拶】旅館・ホテル、見学地、食事場所の例文公開

到着後、会場へ行き、お客さまを誘導します。

  • 座席割の確認
  • 飲み物の確認
  • トイレ、喫煙場所の確認、案内
  • 集合場所・時間の案内
  • その他、注意事項

食べる順番や名物料理などがあれば、案内します。
売店が併設されていれば、名物なども合わせて紹介しておきます。

なお昼食はオプショナルやお弁当の場合もあります。

会場が落ち着いたら、添乗員もドライバーさん、ガイドさんと一緒に食事を済ませます。
昼食後、お客さまの状況を再度チェックします。

精算、忘れ物を確認後、出発します。

14:00:観光地に到着

到着前に以下を車内で案内します。

  • 見どころ
  • 見学の仕方(現地ガイドの有無)
  • 集合場所・時間

広い観光地の場合は、事前にMAPを入手しておき、車内で配布して説明するのがベストです。

到着後、現地係員が説明してくれる場合もありますので、事前に要確認です。

到着後は入り口まで誘導して、入場券やパンフレットなどを配ります。
配布後は入場券の精算します。

添乗員は中に入って見学しても良いです。
写真撮影を手伝ってあげるのもポイントです。

写真撮影もなければ休憩タイムです。
次の場所へ連絡したり、段取りを考えたり、土産物を見たりします。

お客さま見学後は、人数を確認して、次の見学地へ出発します。
次の見学地でもやることは一緒です。

16:00 復路

復路は休憩をとりながら、バスを進めます。
帰りの道中でお客さまに「アンケートの記入」をお願いします。

旅行会社により「アンケートなし」もあります。

お客さまの状況(体調など)を気遣いながら、渋滞などにも注意して気を抜かず進めていきます。

精算なども整理しておくと、後がラクです。

18:00 帰着

到着前に「最後の挨拶」をします。
到着後、アンケートを回収して解散です。

バス車内に忘れ物がないか確認し、ドライバーさん、ガイドさんにお礼を言います。

以上が、添乗員の1日の大まかな流れです。

1泊2日の場合も、同じ段取りで進めていきます。
日帰りと違うのは宿泊が伴うことです。
ホテル内でも添乗員の仕事があります。

添乗員の1年の仕事の流れ【繁忙期、閑散期がある】

添乗員の1年の仕事の流れ【繁忙期、閑散期がある】

添乗員の仕事量は、年間を通じて同じではありません。
繁忙期、閑散期があるからです。

たとえば、観光シーズン(花見、夏祭り、紅葉、年末年始)はツアーも売れます。

その分、添乗員は忙しくなります。
日帰りツアーであれば、多くて月20本ほどの添乗に出ます。

閑散期は月10本ほどの添乗です。
「1週間に1本の添乗だけ」というケースもあります。

あくまで旅行会社のツアーが売れるかどうか、です。
ツアーが売れれば添乗が増え、売れない時期は暇になるのです。

以下では、添乗員の1年の仕事の流れをまとめました。

添乗員の繁忙期、閑散期がわかります。

1〜2月 年末年始は忙しいが、閑散期

正月シーズンは忙しいです。
年始年始の旅行が売れるからです。

ただ他の日は閑散期です。
週1本くらいの稼働になることも。

日帰り添乗が増えるシーズンです。

寒い時期は人が動かないので、閑散期ですね。

3〜4月 観光シーズンへ

繁忙期です。
桜が咲くからです。
いよいよ観光シーズン到来、という感じです。

添乗員は桜前線と一緒に、南から北へと添乗していきます。

春を追いかけて、仕事をするのですね。

5〜6月 梅雨入りまでは安定

ゴールデンウィーク周辺は、繁忙期です。
気候も安定しているので、多くのツアーが出発していきます。

さくらんぼ狩りツアーが出始めます。

7〜8月 夏休み・お盆など家族向けツアーの繁忙期

梅雨時期は少しツアーが減ります。
心理として、雨に旅行はしたくないのです。

梅雨明けすれば、ハイキングなどのツアーが出始めます。

夏休みが始まると忙しくなります。

  • 夏祭りツアー
  • 家族向けのツアー
  • お盆休みのツアー

夏休みの解放感から、動きが活発です。

9〜11月 紅葉シーズン到来

9月前半の夏休み明けは、閑散期です。
しかし9月後半からいよいよ紅葉シーズンに突入します。

桜の時期とは逆に、北から南へ添乗します。

紅葉を追いかけて仕事をするのです。

11月最終週の紅葉が終わると、添乗員の仕事もひと段落です。

12月 クリスマス〜正月は忙しい【他は閑散期】

閑散期です。
寒くなる時期ですので、人の動きは少ないです。

しかしクリスマス〜年末〜正月は忙しいです。

休暇に入るからです。
2週間ほど集中的に忙しくなります。

閑散期に勉強する添乗員も多いです。

まとめ:添乗員の1日、1年を知り、仕事をイメージしよう

まとめ:添乗員の1日、1年を知り、仕事をイメージしよう

大まかな「添乗員の1日のスケジュール、1年の流れ」で、だいたいのイメージはつかめたはずです。

海外になると添乗員の仕事は少し変わります。

ただ海外でもやることは行程管理と安全確保の2つだけです。

あとはお客さまのことを考えて行動するだけです。

添乗員の仕事に興味ある方は、添乗員派遣会社の説明会に参加してみるのもありです。
» 添乗員派遣会社の説明会に参加するメリットとデメリット【実体験】

以上です。

P.S. 説明会で具体的にイメージできるはずです。

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