- 添乗員の仕事内容について知りたい
- 添乗員の仕事のやりがいはどんな感じ?
- 添乗員の仕事の特徴を知りたい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、手配・営業・添乗
- 資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗:国内・海外計123本(一般団体、教育旅行、視察旅行)
本記事では「添乗員の仕事内容」を、記事後半では「添乗員の仕事の特徴」を解説します。
添乗員の仕事(職業)の6つの特徴がわかり、添乗についてイメージしやすくなります。
Contents
添乗員の仕事内容は2つだけ「旅程管理/安全確保」
添乗員の仕事内容は2つです。
- 旅程を管理する
- 安全を確保する
添乗員の呼び名から、ざっくり解説していきます。
団体旅行の指揮者
「ツアーコンダクター」を略して「ツアコン」「コンダクター」という呼び名もあります。
ただ旅行業界の現場では「添乗員」という呼び名が最も多く使われています。
ツアーコンダクターの「ツアー」は英語で「旅行」です。
旅行だけの意味ではなく日本独自の「団体旅行」を指し「コンダクター」は英語の「指揮者、案内人」です。
ツアーコンダクターは「団体旅行の指揮者」「団体旅行の案内人」という実際の仕事を表す和製英語なのです。
「ツアーコンダクター」という呼び名
海外旅行が一般的になるにつれて、若い人たちの間で「カッコいい職業名」として定着するようになりました。
しかし、海外旅行のパンフレットや新聞広告で使われているのは「ツアーコンダクター」ではなく「添乗員」が大半です。
「添乗員」という呼び名は、もともと国鉄(JRの前身)やバス会社などの乗り物で、運転手以外に乗客のお世話をする人を称したものでした。
異なる職種の「団体旅行に付き添って旅程(旅行の行程)を管理し、旅行社をお世話する人」を称した呼び名になり、世間で広く使われ、広く使用されています。
国鉄時代の名称が慣用語として使われているのです。
旅行業界では「添乗員」という呼び名が主流
雑誌やTVのトレンディドラマなどに登場するときや、若い人たちの会話では、俄然「ツアーコンダクター」や「ツアコン」が主流です。
旅行業界では、依然「添乗員」という呼び名が主流になっています。
このように「ツアーコンダクター」と「添乗員」とは、どちらも同じ職種の名称なのです。
本記事では「添乗員」という呼び名で話を進めていくことにします。
欧米でよく使われるのは「ツアーリーダー、ツアーマネージャー、ツアーディレクター」などです。
日本のツアーコンダクターと仕事内容の違いもあります。
- Tour Conductor
- Tour Escort
- Tour Leader
- Tour Manager
- Tour Director
スムーズで楽しい旅行を演出する
ツアーコンダクターは、文字どおり「団体旅行の案内人」「団体旅行の指揮者」です。
旅行業法では「旅程管理業務を行う者」(=旅程管理者)と表されています。
どんな仕事かを大まかにいうと「ツアーに同行して、出発から帰着まで旅程を管理し、旅行者が安全で、楽しい旅ができるようにお世話すること」です。
「旅程の管理」が基本
旅程とは「旅行の日程」で、募集用パンフレットに掲載された「○月○日航空を利用して○○都市に行き、○○遺跡と○○美術館を訪れ、昼食は○○レストランで○○料理、宿泊は○○ホテルのオーシャンビューの部屋…」といったスケジュール、サービス内容のことです。
旅程管理とは「ツアー内容を円滑に進めること」です。
具体的には、飛行機・鉄道・バス・などの交通機関、ホテルなどの宿泊施設、レストラン、観光施設などが、旅行会社が予約、依頼してあるとおりにサービスを提供しているかどうかのチェックです。
日程どおりに旅を進行させることです。
パンフレットで約束したサービスを提供する手配をしたり、臨機応変な対処が必要です。
たとえば、飛行機が飛ばないトラブルが生じたら、代わりの飛行機か他の乗り物の手配をしなければなりません。
また、スムーズな団体行動で日程を順調に進められるように、旅行者同士の潤滑油になったり、コントロールしたりして、場に応じた気配りと采配で旅行者をまとめていかなければなりません。
旅程の管理で大事な任務は、旅行者の安全を確保すること
旅行者の健康への配慮、衛生・治安などの情報を提供したり、注意を促したりして、アクシデントやトラブルの防止に最大限努めます。
旅行者が病気になったり、交通事故に遭ったりしたときには迅速に、適切な処置を行うよう努めなければなりません。
旅程の管理のほかに、雰囲気を盛り上げたり、旅行者の充実感を高める工夫をする「より楽しい旅づくりの演出」という大切な仕事もあります。
たとえば、それまでにツアーコンダクターが見たり、聞いたり、体験したことや、調べたり、勉強したことを説明に加えること。
すると、旅行者の観光の満足感や味わいがグンと深まります。
次のアドバイスも、旅行者には有益です。
- ここから撮影すると全体がきれいに撮れます
- 同じものでもこのお店が1番安くて親切で
- 向こうの棟のトイレが空いていま
「楽しい旅づくりの演出」は旅行会社が自信をもって企画・提供している商品を、ツアーコンダクターの力で魅力的な商品に仕上げる仕事です。
また旅行者の楽しさや満足感、感動を、ツアーコンダクターの力でより大きなものにできる仕事でもあります。
やりがいにつながります。
旅行日程の司会進行係を務め、ときには演出もしてツアーを盛り上げます。
宴会の司会進行をすることもあります。
»【添乗員の5つのやりがい】究極は自分の作ったツアーに添乗すること
旅程管理だけでなく、旅を演出する指揮官も担っている
まさに「団体旅行の指揮者」です。
オーケストラの指揮者は、たくさんの演奏者、いろいろな楽器の音色を調和させハーモニーを完成させます。
聴衆に楽しさ、満足感、感動を与えてくれます。
同じオーケストラが同じ曲を演奏する場合でも、指揮者の力量で感動の大きさが変わるように、ツアーコンダクターの力量で旅の感動は大きくなるのです。
やりがいはピカイチ
ツアーコンダクターの舞台は、誰にでも特別で楽しいイベントの「旅行」です。
ツアーコンダクターの職場は「イベントの最初から最後まで」です。
業務内容は、欠陥のない商品にするため旅程を管理すること。
喜んでもらえる商品にするため楽しい旅を演出すること。
メーカーの最後の担当者として仕上げることです。
旅行者に「また、この旅行会社の商品(ツアー)にしよう」と思ってもらえるよう、旅行だけでなく、自社ならではの商品のよさをアピール、次回の旅行に自社商品(ツアー)を選んでもらえるセールスを行う「営業担当」という使命も担っています。
ツアーコンダクターは、旅行者の楽しさ、満足、感動に生で触れられるのです。
添乗の基本業務は2つだけ「数える/確認する」
添乗員の基本業務は2つです。
- 数える
- 確認する
1.数える
添乗で数を数えるシーンは多いです。
バス車内のお客さまの人数確認は基本中の基本
バス車内で人数確認を間違えたら、行程が狂います。
他にも数えるシーンはあります。
- スーツケース
- スーツケースの荷札
- 航空券
- 見学チケット
- 弁当
- ゴルフレンタルクラブ
- タクシーの台数
- 写真
- お金
- 部屋割表
- 観光MAP
- パンフレット
他にも添乗中に数えるものは無数にあります。
数を数えるコツは、納得できるまで何度でも数えること
観光地で再集合してからの人数確認は、たくさんの他の観光客の中から自分のお客さまの数を数えなくてはならないです。
他にも空港でごった返している時に、会って間もない覚えていないお客さまの数を数えなくてはならないのです。
お客さまを一箇所に集めたり、胸にシールを付けてもらったり、色々工夫することもあります。
数えている最中に、お客さまも動きます。
数えやすように動かないでもらうように声かけをすることもあります。
いつもバス車内での人数確認は最低2回は数えます。
恥ずかしい話ですが、過去の海外添乗で数え間違えたことがありました。
数え間違いの失敗談
アメリカ西海岸9日間の視察ツアーというのがあり、ひたすらスーパーマーケットを視察するツアーです。
1日に何店舗も視察をするのです。
店舗でバスを乗り降りする度に人数確認をしなくちゃなりません。
途中で集中力が途切れ「いつも2回数えているけれど、1回だけでいいかな」という誘惑に負け、案の定、数え間違えの結果でした。
1人いないままバスを出発させて、次の目的地へ向かってしまったというわけです。
当然ですが、次の店舗を視察して人数を数えたら1人足りません。
頭は真っ白です。
すぐに前に視察した店舗に戻ってみると、お客さまはどこにも行かずにそのお店で待っていてくれました。
土下座に近い勢いで謝罪です。
数すら数えることのできない自分を責めました。
忘れられないです。
忘れてはいけないことです。
積み残した瞬間から人数確認はトラウマに変わり、慎重に念には念を入れるようになりました。
失敗は成功のもとです。
2度とあんな思いはしたくはないですが、いい経験をしました。
今ではバスの人数確認は、いちいちお客さまの顔を見て数えていません。
車内の通路を歩くだけで、人数がわかるからです。
慣れも怖いです。
迷いがなくなるまで数えています。
数を数えるコツは「納得するまで何度も数える」だけです。
2.確認する
添乗は確認の連続です。
確認しないと案内できないからです。
確認しかありません。
確認事項は無数にあります。
- 乗り物(バス、飛行機、専用車など)
- 空港
- 集合場所
- 見学地
- 食事施設
- 宿泊施設
- 視察先
- 道路事情
- 現地事情
- 天候
- お客さま
細分化するとキリがありません。
私は添乗当日の確認を少しでも減らすために、下見に行きます。
下見は「事前の確認」なのです。
添乗にはトラブルはつきもの
トラブルは事前確認で予防できます。
また、添乗では二手、三手、先を読んでお客さまに案内をしなくてはなりません。
確認しないと案内は何もできないのです。
「確認」が先です。
「案内」は次です。
自分の目で確認したことは説得力があります。
体験談は説得力なのです。
確認のコツは「不安がなくなるまで確認」です。
添乗とはひたすら「確認→案内の繰り返し」なのです。
確認しないのはトラブルのもと
添乗のあらゆる仕事は、どちらかに分類されます。
多いのは確認です。
確認、確認、確認です。
たった1つの確認を怠ったために、大きなトラブルに発展するケースもあります。
「確認のやり過ぎ」はないです。
確認しないのはトラブルのもとなのです。
添乗員の仕事の特徴6つ
添乗員の仕事の特徴6つ
- 出番の変動が激しい
- 労働時間が不規則
- 服装、言動、判断などの自己管理が必要
- 健康管理が必要
- 月々の収入の変動が大きい
- 特異な生活パターン
1.出番の変動が激しい
労働日は不規則なうえ、過密すぎたり、暇すぎたりと変動が激しい職業です。
旅行は、季節や休暇が取りやすい時期かどうかで繁忙期、閑散期があり、年間を通して需要の変動が激しいです。
例年の繁忙期
- ゴールデンウィーク
- 夏季休暇
- 8月のお盆休み
- 秋のシルバーウィーク
- 年末年始
また、旅行は景気にも左右されやすく、政変や天災などの影響も受けやすいです。
当然のことながら、添乗員の仕事は年中コンスタントに発生する訳ではありません。
繁忙期は過密スケジュールになる一方、閑散期は意外と暇です。
とはいえ毎年、同じ月なら同じように仕事が入る訳でもありません。
考え方次第では「閑散期にまとまった時間が作りやすい」はメリットです。
2.労働時間が不規則
労働時間は不規則で多種多様な職業です。
パッケージ旅行では、旅行社と主催旅行社で交わされる契約条件書に「添乗業務は原則として8時から20時まで」と書かれています。
しかし、実際は時間外でも拘束されます。
体験談
夕食後のオプショナルツアーなどがあれば管理しなくてはなりませんので、拘束されます。
派遣添乗員で同行するツアーでは少ないかもしれませんが、企業の社員旅行などで宴会での同席、二次会、三次会までお付き合いすることもあります。
教育旅行では部屋の見回りや反省会などで、就寝が深夜に及ぶこともあります。
労働時間は基本的に旅行日程に対応してきます。
連泊の日はゆっくりのスタートでも、移動日は早朝、深夜の移動といったことも多々あります。
スケジュールを終えた解散後に、急病などの不測の事態が発生すれば、寝る時間もなくなることもあるのです。
3.服装、言動、判断などの自己管理が必要
すべてに自己判断、自己決断が必要な職業です。
添乗員の職場は、旅行の出発のための集合場所から、戻ってきて解散まで、旅行行程のすべての空間です。
「事業場外の労働」ですから、いちいち同僚に相談もできないし、上司に判断を仰ぐこともできないのです。
重大なことは、海外からでも国際電話で報告したり、指示を仰ぐことはあります。
TPO(時間、場所、場合)に合わせ、常識と節度で管理していくことが必要です。
- 服装(制服があるところは別)
- 言動
- 判断
添乗員が自分をチェックして、自走していかなければならないのです。
誰も注意してくれません(お客さまが注意することがありますが)
厳しい目で、自分を見ていくことが必要なのです。
» 添乗員の服装で失敗しないためのポイント【男女身だしなみ、腕時計】
4.健康管理が必要
常日頃から健康管理が必要な職業です。
ツアーに複数の添乗員同行は少ないです。
添乗員が病気になっても、すぐに他の添乗員にカバーしてもらえません。
添乗員は旅行商品の作り手で、仕上げの担当者です。
途中で添乗業務ができなくなっては、商品の品質は落ちてしまいます。
笑顔で添乗業務を務めるには、健康であることが鉄則です。
添乗員に限らず、健康管理は大切です。
添乗員の仕事は、労働日が不規則で、変動が激しいうえ、労働時間も不規則です。
労働日や労働時間が一定した職業の人よりも健康管理が必要です。
5.月々の収入の変動が大きい
経済的には不安定であることを認識しながら、年収を考慮したお金の管理を行い、それに基づいて生活するというスタイルを身につける必要がある職業です。
添乗員の賃金は、年齢給ではなく能力給で、添乗ごとの日当が基本です。
月ごとに仕事のばらつきがあるので、月々の収入も変動します。
そのため、月々の生活は、月ごとの収入で考えず、年間の収入から割り出していかなければなりません。
仕事の量も景気など予想できないことで左右されるので、確実な年収の保証がある訳でもないのです。
6.特異な生活パターン
添乗員は一般の職業と比べると、生活が特異です。
どのようなペースで仕事をするかは希望を出せますが、不規則な仕事に変わりありません。
海外添乗に出ると1〜2週間は家を空けます。
「次の添乗までの間隔が5〜10日程度でまた海外添乗」という繰り返しから「添乗員は単身赴任者」です。
添乗時は1日の半分以上が添乗業務です。
睡眠時間や休養、食事などの時間を加えると、自由時間はほとんどない状態です。
生活と仕事がちぐはぐにならないよう職業特性に折り合いをつけて「生活観と職業観」の調和が大切です。
添乗員がうるさいほど案内する3つのこと
添乗員がうるさいほど案内する3つこと
- パスポート
- 集合時間・場所
- 貴重品の管理
大事なので、うるさいほど案内するのです。
1.パスポート
「1番大事なのはお客さまの命。2番目に大切なものはパスポート」
添乗員の決まり文句です。
「命の次に大切なもの」と言うこともあります。
なぜ、そこまでパスポートが大事なのか?
パスポートをなくしたり、盗まれたりすると、下記になるからです。
- 飛行機に乗れない
- 再発行手続きなど面倒
- お客さまが旅行を楽しめない
パスポートがないと飛行機に乗れません。
再発行には1週間〜10日間の時間がかかります。
時間がない場合は、パスポートの再発行ではなく「帰国のための渡航書」の発行が良いです。
たとえるなら「帰国のための渡航書」は、仮のパスポートです。
早ければ当日発行してもらえ、帰国できます。
パスポートの再発行または帰国のための渡航書の発行、どちらにせよ手続きに必要な書類を準備します。
詳しくは「海外でパスポートをなくした場合の対処法【日本国内で紛失した場合】」で解説していますが、添乗員にはひと仕事なのです。
お客さまも以降の旅行を楽しみにくくなります。
- ちゃんと発行されるか、という心配
- まわりに迷惑をかけた、という自責
お客さまをかわいそうな気持ちにさせないためにも、添乗員はうるさくなるのです。
2.集合時間・場所
お客さまからの多い質問の1つに「集合時間」があります。
「集合時間は何時でしたっけ?」と聞かれるのは良いです。
教えたお客さまはちゃんと集合時間に来てくれるからです。
問題なのは集合時間を勘違いしているお客さま
勘違いしたお客さまの行動パターンは以下です。
- A:周りのお客さまが集合し始めるので、勘違いに気づく
- B:集合時間を早めに勘違いしてしまい、早めに集合する
- C:集合時間を遅めに勘違いしてしまい、集合時間に現れない
A、Bは問題にはなりません。
問題はCです。
お客さまが現れない限り、出発できないからです。
たとえば、集合時間を1時間勘違いしていたら最悪です。
添乗員は以下の行動手順をとらなければならないからです。
- 周辺を探す
- お客さまの携帯がわかれば連絡する
- 携帯がわからなければ放送を流す(観光地などの場合)
- 待たせているお客さまに状況を説明してお詫びする
- 次の立ち寄り先に遅れる旨を連絡する
- 主催旅行会社に報告、相談をする
- 場合により添乗員は残り、ガイド・ドライバーに託して先に行ってもらう
- 観光地などの場合は案内所に事情を説明し、見つかったら添乗員に連絡してもらうようにお願いする
- 次の立ち寄り先に、添乗員なしで向かっている旨を連絡してフォローをお願いする
- 添乗員はある程度で見切りをつけ、タクシーで本体を追いかける(車中では必要箇所へ連絡をする)
上記の行動が必要になるのです。
なおこの場合も待ち時間は「30分が限度」と思われます。
集合場所の勘違いも考えられます。
添乗員は集合時間・場所の案内にはうるさくなるのです。
3.貴重品の管理
貴重品の管理も徹底します。
貴重品をなくしたり、盗まれたりすると、お客さまが悲しむからです。
もっといえば添乗員の仕事が増えるから。
具体例
- 財布をなくす、盗まれる
- スーツケースの貴重品が被害
海外では盗難はよくあることです。
そのため出発前に添乗員は「貴重品の管理」について、口酸っぱく案内するはず。
実際にあった事例が以下です。
- スーツケースに高価な時計を入れておいて盗まれる
- スーツケースにノートパソコンを入れておいて破損
- 大浴場に現金を持ち込み、お風呂から出てたらない
「スーツケースには貴重品は入れないでください」と案内しても、入れるお客さまはいるのです。
その気持ちは「自分だけは大丈夫だろう」です。
盗難にあえば、警察に届け出が必要かもしれません。
破損や紛失で、保険加入の状況を確認しなければなりません。
添乗員の仕事は増えます。
お客さまの悲しみも増えます。
貴重品に注意するだけで、スムーズで安全な旅行ができるのです。
貴重品の管理は徹底したほうがいいのです。
安全を徹底する理由も、同じです。
まとめ
お客さまの層も様々、行き先も様々で、森羅万象を相手にしている仕事です。
19年8ヶ月経験してきましたが、辛い添乗もあれば楽しい添乗もありました。
お客さまは性別、年齢、職業など様々な人たちです。
それぞれに希望があり、旅行を楽しみたいと思って参加しています。
お客さま1人1人の希望をできるだけかなえ、安全に行程が終了し、良い旅の印象が残せるように工夫していくのが添乗員の仕事です。
人間的な資質、成長性が問われる職種です。
困難な分、魅力も兼ね備えているのが「ツアーコンダクター」です。
こんな仕事はなかなかありませんが、やりがいはあります。
- 旅が好き
- 人が好き
「好き」がないと務まらない仕事です。
究極のサービス業である添乗員に憧れている人は、まずは「添乗員派遣会社の説明会」で実際に話を聞いてみるのもありです。
» 添乗員派遣会社の説明会に参加するメリットとデメリット【実体験】
最後に添乗で役立った本の解説記事を紹介します。
以上です。
P.S. 添乗に役立ち、おもしろく、海外添乗の体験談もつまった3冊です。
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