- 「心を整えたい」
- 「『心を整えるランニング』の内容を知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- グッときたところベスト3
- 本書を読んで変わった3つのこと
- 口コミ、動画
本記事の信頼性
- ランニング歴:26年(サブ4達成/3時間52分54秒)
- サブ4達成に役立った本:【マラソン・サブ4達成】おすすめランニング本3選【23冊から厳選】
「走ることは考えること」と思いながら走ってきました。
いっぽう、心のどこかで「走ることは瞑想」とも感じていました。
没頭してゾーンに入る感覚が、瞑想そのものだからです。
本記事は「走ることと、瞑想」をかけ算したランニング本『心を整えるランニング』ウィリアム・プーレン【著】の書評・読書感想です。
この記事を読むことで、心を整えるランニングとは「今、ここ、自分に意識を集中しながら走ることでストレスや不安から自由になる走り方」とわかります。
走ることは心を整え、明日への活力を得られるのです。
本書の「誰かと一緒に走ることのメリット」が印象的でした。
ちなみに、メンタルと体調をリセットする方法は、【書評】メンタル不調のときに読む本『メンタルと体調のリセット術』で解説しています。
ランニング・サブ4の証拠写真です。
2017年東京マラソンで3時間52分54秒。当時、15km走れるスペックから4か月の練習で達成できました。
小出監督の『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン サブ4・サブ3を達成する練習法』という本に記載の3ヶ月スケジュールを、4ヶ月にアレンジしたら達成。おすすめです pic.twitter.com/Z0DiVHQzZW— こういち@Blog & Code (@KoichiBlog) August 23, 2020
Contents
【書評】『心を整えるランニング』のグッときたところベスト3
グッときたところベスト3は以下のとおり。
- 【第1位】シンプルなマインドフル・ランニング
- 【第2位】気持ちや考えたことを記録する
- 【第3位】親と子で「共感力」を深める
順番に解説します。
【第1位】シンプルなマインドフル・ランニング
① 快適な速度を探る
ーその日の体調や気分によってペースを変えよう。いつも同じ速度で走る必要はない。
② 周囲に意識を向ける
ー気温や風を感じ、目に映るものの色、におい、形などに意識的に注意を向けよう
③ 走りのリズムに乗る
ーリズムに乗ってきたら、マインドフルネスに入ろうとしていることを再認識する。
④ 歩数を数える
ー片方の足が地面を踏んだ数をカウントする。10まで数えたら、1から数え直す。これを繰り返す。
⑤ 雑念が過ぎ去るのを観察する
ー完全に集中できるようになるには時間がかかる。雑念が湧いてくるのは問題ない。それが過ぎ去るのを観察しよう。
⑥ 身体と周囲を観察する
ー「かかとが踏みしめる地面」「首に当たるそよ風」「眉に落ちてくる汗」「肌と触れ合うランニングウェア」あらゆる身体の感覚に意識を向けよう。さらに、目の前の道や木々など、周囲の環境を細かく観察し、世界と調和し、一体化する感覚を味わおう。
引用文を第1位にした理由は、新しい気づきを与えてくれたからです。
禅とは「自分の身体の感覚に意識を集中させる」と理解していました。
しかし、本書では気温や風などの周囲にも意識を集中させます。
23年間走ってきましたが、新しい走り方です。
自然と身体に意識を集中することで、心の声を静めていくのです。
「走ることは考えることではなかったのか?」という意見もあるかもしれません。
もちろん、そのとおりです。
「ランニングするときは音楽を聴かない【考えるために走る】」の記事で「考えるために走る」と書いています。
今でもランニングするときは、考えるテーマを用意して走ります。
本書を読んでも変わっていません。
ただ、何も考えたくないときもあります。
そんなときは本書の「マインドフル・ランニング」です。
何も考えずに自分と自然に意識を集中して、没頭する。
自分の中身を空っぽにして、新しいスペースを作り出す。
瞑想状態を目指して走るのです。
ウォーキングでも水泳でも応用できます。
【第2位】気持ちや考えたことを記録する
その日の気持ちや考えたことを記録することで、心の重荷を下ろすことができる。これが書くことの作用だ。セッション中に心に浮かんだことを書くことで、さまざまな気づきも得られるはずだ。
書くことは、自分を大切にし、自分自身に関心をもつこと。それは心の健康を育むうえで効果的な手法だ。どんな形でもいい。とにかく書き出すことからはじめよう。ライティングで書き出すこと
① 頭に浮かんだものを何でも自由に
ー天気、走ったコース、出会った人、身体の調子、その日の心の変化。自分でフィルターをかけ、「これは書くに値しない」などと判断しないようにしよう。
② ランニング中の心の変化
ーランニング中には、何らかの心の変化が生じる。それを現時点の自分の考えで評価したりせず、そのまま正確に記録する。
③ 質問に対する自分の答え
ーどんな答えが出てきただろうか?そのとき、どんな気分がしただろうか?
「ランニング日記」を書いています。
»【ジョギング日記の悲報】月200km走ってもダイエットできない
書く内容は以下のとおり。
- 気づき
- 思ったこと
- 考えたこと
本書では「すべて書け」といいます。
さらに深掘りすると、「質問を用意してランニング中に得た答え」を書くのです。
今まで「考えるテーマ」を決めて走ったことはあります。
しかし、考えた結果を書いたことはありませんでした。
考えが深まりそうでで、実験する価値はありです。
【第3位】親と子で「共感力」を深める
親子で走るマインドフル・ランニング 8つのステップ
① グラウディング
ー退屈がって、うまくできない子どももいるだろう。グラウディングの最後に行う「プライミング」をしておくと、日頃の悩みを打ち明けやすくなるはずだ。
② 質問「走りはじめる準備ができたか?」
③ 質問「どのくらいのペースで走るか?」
④ 走りはじめる
ー会話は自然の流れに任せる。
⑤ 質問をする
ー質問は、走りはじめる前に合意を得ておくのもいい。
ラダリング法を意識して、穏やかにじっくり会話をしよう。
⑥ 耳を傾ける
ー子どもが本当に言いたいことは何かを探ろう。
⑦ 子どもの変化を観察する
ー子どもの息づかいや走るペースの変化を観察しよう。すぐに成果を得ようとせず、一緒に走る時間を楽しもう。
⑧ 走り終える
ーハグして、ほめてあげよう。
子どもと一緒に走ることで、子どもと良い時間が過ごせます。
ランニングのメリットが増えるのです。
体験談
以前、江戸川沿い13kmを小学生の子どもと一緒に走ったことがありました。
子どもは自転車でしたが、一緒に走ることができて楽しそうでした。
もちろん、私も楽しい時間を過ごせました。
心も整い、脳も鍛えられ、身体も丈夫になる。
子どもと親密な時間を過ごせる。
ランニングがさらに素晴らしくなります。
『心を整えるランニング』を読んで、変わった3つのこと
読んでから変わったことが3つある
以下のとおり。
- 子どもと一緒に走る
- マインドフル・ランニングをする
- 考えるテーマを決めて走り、考えた結果を日記に書く
1.子どもと一緒に走る
ランニングのメリットだけではなく、子どもとの関係性にもメリットがあるからです。
平日は自分のことばかりでなかなか子どもとの時間が過ごせません。
週末に一緒に走ることで、時間を共有します。
2.マインドフル・ランニングをする
自分と周囲に意識を集中させながら、走ってみます。
何も考えたくないときに試してみます。
3.考えるテーマを決めて走り、考えた結果を日記に書く
考えた結果を細かく日記に書いてみます。
心の変化も見つめてみます。
2つの章の目次
目次
PART1.マインドフル・ランニング入門
PART2.目的別マインドフル・ランニング
『心を整えるランニング』は、心を整えたい人におすすめ
こんな方におすすめ
- 心を整えたい人
- ランニングに興味がある人
- ランニングに禅の考えと取り入れたい人
下記のような人にはおすすめできません。
ランニングのメソッドを知りたい人
「マラソンを早く走るには」などの方法論は書かれていません。
著者のプロフィール
ウィリアム・プーレン
ロンドン在住の心理療法士。英国カウンセリング心理療法協会認定カウンセラー。
うつ病や不安、依存、意欲低下に悩む人々に、独自の療法「DRT=Dynamic Running Therapy(本書ではマインドフル・ランニングと翻訳)」でカウンセリングを行っている。
書名 | 『心を整えるランニング』 |
---|---|
著者 | ウィリアム・プーレン |
単行本 | 191ページ |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
発売日 | 2018/3/25 |
『心を整えるランニング』の口コミ5個
Amazonの口コミを4個要約
- 走ることで、心を落ち着かせる。瞑想より心が安定するのに効果があると信じて継続。
- ランニングのメソッドより、心理学的な話が多い。
- 早く走るための教本ではなく、体と心の健康維持ではおすすめ。
- 瞑想を目的にジョギングする発想はなかった。
Twitter口コミを1個引用
今読んでいる「心を整えるランニング」に書いている「マインドフルネスランニング」を試してみる。 初めてで雑念はなかなか過ぎ去らなかったけど「心を解放する感覚」というものには興味がある。 週に一度は取り入れてみよう。
出典:Twitter
『心を整えるランニング』の関連動画3本
走ることでメンタルを鍛えている動画
セロトニンが出る運動法とは【精神科医・樺沢紫苑】
セロトニンについて、下記記事で詳しく解説しています。
心を整える方法がわかる動画
- 部屋を整える
- 服装を整える
- 体を、整える
メンタルを安定させる本は「【感想レビュー】ひろゆきの『無敵の思考』はメンタルが回復する本」で解説しています。
まとめ:『心を整えるランニング』で心技体を成長させる
まとめ:グッときたところベスト3
- 【第1位】シンプルなマインドフル・ランニング
- 【第2位】気持ちや考えたことを記録する
- 【第3位】親と子で「共感力」を深める
心はランニングで整います。
頭はランニングで鍛えられます。
身体はランニングで丈夫になります。
ゆえにランニングで「心技体」は成長できるのです。
子どもと走れば、家庭も円満でいいことづくしです。
以上です。
P.S. ランニングで心技体を成長させよう。
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