Run

【書評】『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』

2020年7月13日

【書評】『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』
  • 「『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』鶴見 辰吾【著】の内容を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』のグッときたところベスト3
  • 本書を読んで変わったこと
  • 口コミ、動画

 本記事の信頼性

本書は俳優・鶴見辰吾さんの初マラソン・サブ3目標へ向けたマラソン・エッセイです。

長距離走が苦手の著者がいかにして3時間9分という偉業を成し遂げたのか。
鍵は「ロードバイク」でした。

本記事は、『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』鶴見 辰吾【著】の書評です。

本書には目新しい練習法や食事法は書いてありません
しかし、ランニングのやる気に火をつけるきっかけになる一冊です。

【書評】『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』グッときたところベスト3

【書評】『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』グッときたところベスト3

 グッときたところベスト3

  • 【第1位】幸せのために走る
  • 【第2位】幸せの代償は運動
  • 【第3位】睡眠の質が上がって理想の体に近づける

順番に解説します。

【第1位】幸せのために走る

宵っ張りでもあった僕がロードバイク、マラソンに目覚めた。今では日の出とともに起床し、リビングへ移動。シットアップベンチとダンベルで12種類の筋トレを36分以内に済ませ、アップダウンの多い10kmのマイコースへと走り出す。7時前には自宅に戻り、仕事に出かける。
なぜ、そんな日々を送るようになったのか。突き詰めると、幸せのため。間違いなく幸せでいたいから走っている。
ロードバイクもそうだ。健康に恵まれ、趣味に興ずる余裕に恵まれ、家族や仲間に恵まれ、走れていること自体が幸せだ。この上ない喜びであり、感謝すべきことでもある。ヒルクライムでも、マラソンでも、レース中はつらい。それでも完走し、自己ベストを出したとき、生きていて本当によかったと心底幸せに浸れる。

引用文を第1位にした理由は、私も幸せのために走っているからです。

ランニングした後は単純に気持ちがいい。
走るたびに生まれ変わり、幸せな気持ちになれます。

さらにメリットが多いです。

メリット

  • やせる
  • 若返る
  • 考える時間
  • 持久力UP
  • 熟睡度UP
  • 抜け毛予防
  • ストレス解消
  • 思い出になる
  • 一人時間もてる
  • ビールや飯うまい
  • セロトニン多幸感
  • 脳力UPでうつ対策
  • フットワーク軽くなる
  • 血流UPで便秘解消
  • 野良猫と仲良くなれる
  • 顔つき精悍でモテ度UP

詳しくは「ランニングのメリット16個とデメリット3個【やる気につなげる】」で解説しています。

「ランニングは苦しいだけ」という意見もあるかもしれません。

もちろん、ランニングは苦しいです。
ときには地味で退屈な作業になります。

ただ、身体が求めているのです。

毎朝、目が覚めると昨日のランニングで落とした老廃物が溜まってきている感じがします。
それを削ぎ落とすために走る。

毎日走る。
雨の日も風の日も走る。
ひたすら、幸せのために走る。

ランニングすれば幸せは確定します。
なぜなら、走ったあとは多幸感にあふれるから。

誰でも幸せになる方法があります。

走ることです。

【第2位】幸せの代償は運動

運動すると気兼ねなく食べてお酒を飲めることも幸せだ。この幸せを手放すくらいなら、僕は早起きしてでも走るほうを選ぶ。一度手にした幸せを手放すという選択肢は、もはやない。
幸せを得るには、それなりの代償を支払わなければならない。豊食の代償は生活習慣病ではなく、運動のほうがマシ。病気になれば、家族にも友人にも仕事仲間にも、心配や負担をかけてしまう。医療費が重くのしかかれば、この国に住むみんなの負担にさえなる。

何かを得るためには、何かを差し出さなければならない。

たとえば、以下のとおり。

  • お金 ⇄ 労働力
  • 信頼 ⇄ 約束を守る
  • 趣味 ⇄ 楽しい時間
  • 幸せ ⇄ ランニング
  • やりたいこと ⇄ 没頭する時間

等価交換の法則です。

ただ、ランニングだけは投下した時間、苦しさ、以上のものが返ってきます。

個人差はあるかもしれません。
しかし、少なくとも私のもとには返ってきているのです。

「幸せになる方法はランニングだけじゃないよ」という意見もあるかもしれません。

もちろん、そのとおりです。
幸せになる方法は人それぞれです。

ただ、「ランニングをすればこんなに幸せに近づけるよ」と教えてくれるのが本書。
あくまで幸せになるためのひとつの方法です。

カロリーを気にせず食べれるのが、どれだけ幸せなことか。

【第3位】睡眠の質が上がって理想の体に近づける

自転車を始めたときもそうだったが、走り始めたときにもやはり同様に感じたのが、「よく眠れるようになった」ということ。
僕くらいの年齢になってくると、なかなか良質の睡眠をとれない人が多いと聞く。でも、ランニングを始めれば、睡眠の量も質も改善するはずだ。

若い頃の僕は宵っ張りで、夜遅くまで仲間と酒を飲んだり、家にいるときは映画のビデオを観たりして、深夜1時過ぎまで起きていることはザラだった。
それが今や、食事を終えて眠くなったら寝る生活。短いときはで6時間、長いときは8時間のすみんは確保できている。
最近では夜できなかった用事を朝起きてからやるようにして、ますます早寝早起きのリズムが身についた。レースの前は、朝5時半に起きても「寝坊した」と思うくらいだ。

ランニングすると熟睡できます。
目覚めも爽快です。

「夜、なかなか寝付けなくて困っている」という方はランニングしてみるのもありです。

眠れないのは、身体が疲れていないからです。
心配事や悩みがあるかもしれません。

そんなときは、せめて身体だけでもとことん疲れさせるとぐっすり眠れるかもしれません。

すべては身体に従うこと。

身体が睡眠を欲していないなら、眠らないのもあり。
身体が睡眠を欲しているなら、とことん眠るのもあり。

身体が運動を欲しているなら、運動すること。
身体が休養を欲しているなら、休ませること。

すべては身体に逆らうことから、歪みが生じます。

自分の本音は身体を見ればわかります。
どういう行動をとっているのか。

悩んだら身体に立ち返るのもありです。

『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』を読んで、変わったこと3つ

『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』を読んで、変わったこと3つ

読んでから変わったことが3つある

以下のとおり。

  1. 毎日走る
  2. 食べたいものをガマンしない
  3. ロードバイクを視野に入れる

順番に解説します。

1.毎日走る

本書を読んで、「毎日走ろう」と思いました。
なぜなら、ランニングと出会えた鶴見辰吾さんが幸せな日々を送っているから。

「ランニングは人を幸せにする」と改めて実感です。

2.食べたいものをガマンしない

今までダイエットのために夜は白米を食べない生活をしてきました。
本書を読んでから、「身体が欲しているなら食べてもいいかな」と思えるようになりました。

なぜなら、食べることは幸せだから。

制限付きで食べても幸せじゃありません。
ただの苦役です。

好きなものをカロリーを気にせず食べる。
そのためにランニングをして消費カロリーを増やす。

シンプルです。

走れば幸せになれるのです。

3.ロードバイクを視野に入れる

ロードバイクが人生を広げてくれそうだからです。

本書では1章をつかって、ロードバイクについて語られています。
読んでいると楽しそうなのです。

  • 風を切る楽しさ
  • 消費カロリーの多さ
  • ロードバイクで住みなれた街を立体的に理解する

もちろん差し出す時間も多くなりますが、「いつかチャレンジしてみたい」と思えるのです。

幸いなことに私が住んでいる場所は江戸川のそばで、ロードバイク愛好者がたくさんいます。

ロードバイクの選択肢を教えてくれた本書に感謝します。

5つの章

目次

第1章.”初マラソン”で3時間切りを目指す
第2章.知識ゼロからのフルマラソン
第3章.ロードバイクはマラソンの素地づくりに最適
第4章.鶴見式コンディショニング術
第5章.人生50年目でマラソンから教わったこと

『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』は、幸せになりたい人におすすめ

こんな方におすすめ

  • 幸せになりたい人
  • ランニングに興味のある人
  • ロードバイクに興味のある人

下記のような人にはおすすめできません。

フルマラソンの練習方法を知りたい人

 著者のプロフィール

鶴見 辰吾(つるみ・しんご)
著者略歴 1964年東京生まれ。ホリプロ所属。
成蹊大学法学部政治学科卒。
77年テレビ朝日ドラマ『竹の子すくすく』でデビュー。
TBSドラマ『3年B組金八先生』(79年)、『高校聖夫婦』(83年)などが話題に。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』、映画『シン・ゴジラ』『舟を編む』、舞台『アドルフに告ぐ』など幅広く活躍。ロードバイク好き芸能人の元祖とされ、2007年には2代目自転車名人に選出される(初代は故・忌野清志郎氏)。15年3月15 日開催の第1回横浜マラソンで、50歳にして初マラソンに挑戦。当初の目標タイムは「3時間半切り」だったものの、それを大きく上回る3時間12分58 秒という驚異的なゴールタイムで完走、マスコミ等で話題となる。しかしレース後、距離不足が発覚し"幻の初マラソン"に。翌年、第2回横浜マラソンに参加し、3時間9分27秒の初公式記録で完走を果たした。

書名 51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法
著者 鶴見辰吾
単行本 176ページ
出版社 SBクリエイティブ
発売日 2016/11/5

»『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』をAmazonで読んでみる

『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』の口コミ7個

 Amazonの口コミを3個要約

  1. 自転車を真剣にやっている人の足腰と心肺の強さに感服。フルマラソンの練習見本としてはほとんど価値がない。忙しい著者の努力と才能はわかった。著者とは違いロードバイクもやらない鈍足なフル志向のランナーにとっては何の参考にもならない。
  2. すごい人だった。芸能人をしていて、マラソン、トライアスロンをしているなんて。
  3. 練習日記ではなく、エッセイとして読んだほうがいいかも。

 Twitter口コミ3個を引用

» その他の口コミをAmazonで見てみる

鶴見辰吾さんの関連動画

鶴見辰吾さんの自転車姿が見られます。

まとめ:『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』の幸せになる方法を知る

まとめ:『51歳の初マラソンを3時間9分で走ったボクの練習法』の幸せになる方法を知る

 まとめ:グッときたところベスト3

  • 【第1位】幸せのために走る
  • 【第2位】幸せの代償は運動
  • 【第3位】睡眠の質が上がって理想の体に近づける

誰でも幸せになれます。

ただし、何もせずに幸せは手に入りません。
何かを差し出さなければなりません。

逆に「何もせずに幸せになれる方法」は嘘です。
そんなものは存在しません。

ただ、走るだけです。

走るためのウエアとシューズがあれば、外に出るだけで幸せになれるのです。

以上です。

P.S. たった一歩で幸せになれるのですね。

 関連本

関連記事【長谷川理恵のランニング】新しい自分に生まれ変わる方法がわかる本
関連記事ガーミンランニングウォッチ10選を比較【おすすめはForeAthlete45S】

-Run

Copyright © Blog Chronicle , All Rights Reserved.