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旅行業界の職種5選【業務内容・必要なスキルも解説】

2020年2月27日

旅行業界の職種

親愛なる君へ

  • 「旅行会社の職種はどんなものがあるだろう?」
  • 「業務内容や必要なスキルについても知りたい」

この記事は旅行業界の職種と業務内容・必要なスキルをまとめています。

旅行業界には様々な職種があり、どれが自分に合っているのか迷うのも無理はありません。
私も旅行会社に入る前は、「カウンター」「添乗」くらいしか知りませんでした。

本記事では、旅行業界の職種、必要なスキルを網羅的に解説しています。

この記事を読むことで、旅行業界の5つの職種・業務内容、必要なスキル、さらに旅行業界に関連する他の職種を知ることができます。

 本記事の信頼性

本記事を書いている私は新卒で旅行会社に入社し、18年間、法人営業を担当。
添乗回数は国内・海外合わせて100本ほどで、一般団体・教育旅行・視察旅行の添乗経験があります。

こーいち
旅行業界にはどんな職種があるのか、参考にしてみてください。

旅行会社の職種5選【業務内容・必要なスキルも解説】

旅行業界の職種

 旅行会社の5つの職種

・商品企画、仕入れ
・カウンター
・添乗
・法人営業
・業務出張手配

主な職種は上記のとおり。
細かく分けると他にもありますが割愛します。

「旅行は形のない商品」と言われますが、大事なことは以下のとおり。

・商品を作ること
・商品を売ること

販売ルートは「B to C」(お客さまが一般消費者)か「B to B」(お客さまが企業)の2つです。

・「B to C」=パッケージ商品を作る→カウンターやWEBで売る→旅行実施(添乗なし or 添乗あり)
・「B to B」=営業で商品を売る→手配して旅行を作る→旅行実施(添乗なし or 添乗あり)

各スポットの職種を解説していきます。

商品企画、仕入れ

ツアープランナーとも言われます。

「商品企画」は、旅行者のニーズを調査し、旅行素材を組み立ててパッケージ商品を作ります。

「仕入れ」は、サプライヤーからの仕入れ業務(契約・料金決定)などを担当します。

サプライヤーとは?

サプライヤーとは具体的には、航空会社や鉄道会社、バス会社、ホテル・旅館などで、座席や部屋などを旅行会社に供給しています。

旅行会社によっては、企画と仕入れが同じ部署もあります。

基本的な業務内容

企画担当者は企画書作り、現地事情の調査、下見を行います。
会社の意向、現場やサプライヤーからの提案や情報をもとに、商品ラインナップのラフプランを作成します。

ラフプランに肉付けし、商品を作ります。
行程に沿って、交通、宿泊、食事、観光などの仕入れ交渉と契約。
仕入れが決まると商品の原価が決まるので、代金も決まり、商品の完成です。

販売促進として、広告宣伝、パンフレットやチラシの作成、WEBサイトの管理などもあります。

商品発売後は、オペレーション担当者が集客状況のチェックや、各コースの申し込み人数に応じた手配、最終日程表の作成・送付など、パンフレット通りの旅行サービスを受けられるように準備を整えます。

 必要なスキル

・企画力(マーケティング)
・仕入れ力(手配、交渉)
・旅行の知識や、最新情報

良い商品を作るためにマーケティング力が必要です。
仕入れをするために、サプライヤーとの人間関係を作ることも重要です。

カウンター

旅行会社の仕事として一番イメージしやすいのが「カウンターセールス」です。

駅付近やショッピングセンターの中にある旅行会社の店舗です。
カウンターセールスは旅行会社の顔なので、接客対応の良し悪しが旅行会社の評価につながります。

基本的な業務内容

店舗を訪れたお客さまに対して、パッケージツアーや航空券、JR券、宿泊券などを売る仕事です。

今ではインターネットで誰でも簡単に手配できますので、カウンターもたんに売るだけではやっていけません。

 必要なスキル

・コンサルティング力
・コミュニケーション力
・旅行の知識や、最新情報

目の前のお客さまと会話をしながら、最適なパッケージ商品提案や手配します。

あらゆる質問に即答できる旅行知識と、限られた時間でお客さまの手配をするスキルが求められます。

こーいち
集客のためのパンフレットの並べ方や、ワクワクするような店頭演出も必要ですね。

添乗

旅行会社らしい仕事の「添乗」です。

会社の旗を持って、旅行者を案内しているイメージです。
ツアーに同行して、行程を管理したり、旅行者が安全で快適な旅ができるようにするのが仕事です。

添乗員の9割は添乗員派遣会社に所属しています。
残り1割は旅行会社の社員や、フリーランスです。

基本的な業務内容

・行程を管理する
・安全を確保する

具体的には、飛行機・鉄道・バスなどの交通機関、ホテルなどの宿泊施設、レストラン、観光施設などが、旅行会社が予約・依頼したとおりにサービスを提供しているかの確認、調整です。

旅行者の安全を確保するために健康への配慮、衛生・治安などの情報提供、注意喚起をして、トラブルを予防します。
旅行者のトラブル(交通機関の欠航や遅延、病気や事故など)には迅速に対応しなければなりません。

 必要なスキル

・行程管理
・安全確保
・旅行の知識や、最新情報、ある程度の語学

海外旅行の場合は、ある程度の語学力(英検2級程度)も求められますが、それ以上に「人柄」「ホスピタリティ」が大事です。

添乗員の仕事内容は、下記記事で詳しく解説しています。

法人営業

お客さまのところに訪問して契約を獲得する法人営業です。
企業や学校、各種団体の事務局などへ団体案件がないか営業していきます。

法人営業の醍醐味は、お客さまの要望を聞いて自分で旅行商品を作り上げていくことにあります。
お客さまの希望があれば、実際に自分で添乗して、自分が作った商品の反応を知ることができます。

団体案件だけでなく「業務出張」の営業をして、出張案件の獲得をするケースもあります。
企業と出張案件の契約できれば、長期的な収入につながります。

旅行会社によっては「BTMシステム」を持っている会社もあり、「BTMシステム」導入のコンサルティング営業をする会社も増えています。

BTMシステムとは?

企業の業務出張の手配から精算業務まで、最適なソリューションを提供するシステム。
航空券やJR、宿泊、レンタカーなどの手配から精算、経費や旅費規程の管理、購買プロセスなどをトータルに管理。
企業にとっては、出張コスト削減や出張データの管理・可視化、事務効率の向上、コンプライアンスの徹底が可能です。
個々の出張者にとっては、WEB予約の24時間対応で利便性が高く、PC、タブレット、スマートフォンなど複数デバイスで対応可能です。
※BTMシステムの特徴は旅行会社によって異なります。

BTMシステムによっては、自社の社員がどこにいるか把握できるので危機管理に優れています。
戦争や経済不安、大震災などの「不測の事態」に備えて、フットワークの良い旅行会社が求められています。
危機管理に失敗すれば旅行会社のイメージダウンになり信用を失くしますので、BTMシステムは今後ますます普及していくと思われます。

基本的な業務内容

営業にもいろいろな種類があります。

・飛込営業
・紹介営業
・深耕営業

さらに営業先も分かれます。

・教育旅行
・宗教団体
・視察団体
・学会や会議

教育旅行は学校の遠足、修学旅行などを専門に扱う営業です。
高校野球などスポーツの全国大会への参加では応援団を乗せたバスを何十台も手配することもあります。

宗教団体は、大型宗教法人ともなると例大祭への参加や宗教行事に1回で何千人もの信者を集めることがあります。

視察団体は、海外の流通視察や外食産業、工場などの視察ツアーがあります。
流通視察ではウォルマートなどのスーパーや様々な業態を視察したり、外食視察では朝からレストランで食べ比べ、工場視察はメーカーの工場へ取引企業を招待するなど様々な団体があります。

医学学会や見本市などを視察するツアーで、医学学会専門の旅行会社もあります。

 必要なスキル

・営業力
・旅行の知識や最新情報

基本的にはお客さまとのコミュニケーションが大切です。
商品知識はもとより、旅行先の動向や地理についても詳しくなければなりません。

旅行会社の営業マンに必要なスキルは、下記記事で解説しています。

旅行会社の営業マンの団体旅行の営業方法などは、下記記事で解説しています。

業務出張手配

企業の国内・海外の出張手配をメインにします。

国内外の出張は企業活動に不可欠です。
出張にまつわる業務全般を代行して手配します。

基本的な業務内容

・国内・海外出張の手配をする。
・出張に関わる周辺の手配をする。

国内出張部門、海外出張部門に分かれている旅行会社が多いです。

 国内出張で手配する内容(一例)

・JR券・私鉄
・航空券
・ホテル
・出張パッケージ
・その他交通機関(貸切タクシー、船、リムジンバス、路線バスなど)
・食事施設

 海外出張で手配する内容(一例)

・航空券
・ホテル
・査証
・Wi-Fi
・現地送迎車
・旅行傷害保険
・パスポート取得代行

手配をするだけでなく、予約の変更やキャンセル、現地からの問い合わせの対応などもあります。

 必要なスキル

・端末操作スキル
・旅行の知識や、最新情報

端末講習に行き、実際に手配経験を積むことでスキルは身につきます。
手配スキルがあると他旅行会社への転職もしやすくなります。

こーいち
手配だけなく自社発券ができると、重宝されることが多いです。

旅行業界にある他の職種

旅行業界の職種

旅行業界の関連企業には、プロフェッショナル志向の職種が多いです。
専門的な知識や能力が必要とされるため、新卒採用は少ないです。

ツアーオペレーター(ランドオペレーター)

海外旅行先の現地の交通機関やホテル、レストラン、観光施設などの細かい手配を行う職種です。

旅行会社が団体旅行で海外手配をするときは、まずツアーオペレーターを使うことがほとんど。
旅行者との接点はないですが、海外現地での対応を任されています。

企業の形態

日本に支店を置いたり、日本人の多い都市に現地支店を置いたりしています。
現地との強いコネクションを持つ人が立ち上げた例が多く、社員数は3〜4名といった小規模から1,000名程度の大規模もあります。

専門性が要求される

FIT化や旅行ニーズの多様化により、特殊な地域や専門テーマなどを追求している会社もあります。
会社によっては得意のエリアやジャンルを扱っているので、使い分けが必要。

専門性が要求されるため定期採用はほとんどありません。
欠員補充のための中途採用がほとんどです。

入社するにはいったん旅行会社で専門エリアの業務経験を積むか、現地とのコネクションを持つか、そのエリアに留学経験があるか、など特別な経歴があったほうが良いです。

外国政府観光局

その国の公的機関が日本人マーケット向けに観光情報を提供してくれる広報センターです。

法人営業で団体案件の見積もりをするときは、観光局に情報収集や相談に行きました。

 主な業務内容

・ホームページで情報発信
・店頭で観光などの相談受付
・パンフレットや観光ニュースの制作
・観光誘致キャペーンや宿泊施設、イベント情報などの配信

具体的には新しい旅行素材をパッケージツアーに組み込んでもらうために、旅行会社の担当にプレスリリースを送ります。
旅行業界誌に取り上げてもらうために広報活動をします。
一般のマスコミには現地を記事やテレビ番組で紹介してもらえるように、取材の企画相談を受けたりします。

採用に関して

どの観光局もスタッフは数名なので定期採用はありません。
観光局の仕事をこなすには、最低限の英語力は必須です。

ツアーコンダクター

ツアーコンダクター(添乗員)の雇用形態は3通りです。

・旅行会社の正社員
・添乗員派遣会社に所属
・フリー添乗員

まず、旅行会社の正社員としてツアーの企画や営業を行い、自分で集客・手配をして添乗にも同行するスタイルです。

次に、添乗員派遣会社に所属して、添乗員業務専門になるパターンです。
パッケージツアーの添乗員はほとんどが添乗員派遣会社から来ています。

最後にフリー添乗員で、自分の名前だけで指名をもらい、色々な旅行会社からツアーに添乗します。

詳しくは以下で解説しています。


旅行会社の添乗員
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旅行会社の添乗員になって良かったところ、悪かったところ【18年の経験から語る】

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現地ガイド&コーディネーター

現地ガイドは、日本から来たパッケージツアーのお客さまに同行して、現地の案内をするのが仕事です。
現地のツアーオペレーターや日本の旅行会社の海外支店が募集して現地採用し、フリーランスとして会社と契約するのが一般的です。

現地ガイドでも現地の文化事情や経済の専門知識を持っている場合、日本のテレビや雑誌などのマスコミ取材のコーディネーターやレポーターとして仕事をする人もいます。

海外の流通視察や外食視察などのツアーでは、コーディネーターと呼ばれる先生が現地で合流して、車内で専門的な知識を解説します。

旅行コンサルティング会社

旅行のオーダーメイドの企画や相談、旅行情報の提供など、コンサルティング業務に特化した会社です。
業界全体の中で見ると、まだ小さな流れですがこれからの旅行業界で生き残るために必要な「専門性」を考えると興味深いです。

参考サイトを4つ載せておきます。

>> 株式会社プライムコンセプト

>> 観光ビジネスコンサルタンツ

>> ティースタイル株式会社

>> 株式会社観光文化研究所

販売総代理店(GSA:ゼネラルセールスエージェント)

日本支社を開設していない外資系ホテルチェーンや航空会社、観光施設などの日本国内でのプロモーションを販売代行します。

 主な業務内容

・旅行会社への営業
・一般消費者向けの予約受付、販売代行
・広報PRやプロモーション

海外の大手ホテルチェーンの日本支店または代理店を「ホテルレップ」といい、同様の業務を行っています。

こーいち
旅行会社はホテルレップに電話をして、ホテルの予約をすることもありますね。

トラベルライター

上記書籍を参考にしました。

トラベルライターが記事を執筆するのは、ガイドブックの他、月刊誌などの旅行記事があります。
パターンは2つ。

・取材して一から記事を書く
・元々ある記事を書き直す

すでに出版されているガイドブックは、数年に一度、情報更新のために改訂版を作ります。
政府観光局やお店に直接問い合わせした内容をリライトする作業が中心です。

巻頭ページの冒頭の特集記事などで取材に行くこともありますが、現地在住のライターにお願いするのが多いです。

とはいえ、新規オープンのホテル・レストラン、世界遺産登録など新しい情報は取材します。

 取材の基本的な流れ

・どんな内容にするのかラフ案を決める
・取材先のリストアップ
・アポ取り
・現地取材
・取材後の原稿執筆
・写真のピックアップ
・データの再チェック
・レイアウト確認
・原稿を出版社に送る(入稿)

 トラベルライターに必要な技術

・文章力
・語学力
・カメラ技術

海外取材で現地ガイドをつけてもらえない場合は、日常会話レベルの英語力があれば強いです。
一眼レフカメラの基礎知識、簡単な撮影ができれば仕事は増えるようです。

トラベルライターの醍醐味は、自分が経験した旅先の魅力を形にできることです。
「旅が好き」「情報発信が好き」な人に向いている職種です。

 気になるトラベルライターをチェック

【まとめ】旅行業界の職種5選【行動しながら考えよう】

旅行業界の職種

本記事は、旅行業界の職種について解説しました。

様々な職種がありますが、企業によっては入社後、一通りの部署を経験させてから本人の希望を聞く会社もあります。

私が経験した職種は「法人営業、業務出張手配、カウンター」です。
基本的には法人営業で仕事を取ってきて、自分で手配して、添乗するという流れが一般的でした。
他にはオフィスワークとして、業務出張の手配をする感じです。

旅行知識があったほうが楽ですが、入社してから必要に応じて勉強していくと効率的に知識を得られます。

国家資格の国内・総合旅行業務取扱管理者があると、就職や転職に有利なのは間違いありません。

旅行業界に興味のある方は、行動しながら考えてみてください。

以上、『旅行業界の職種5選【業務内容・必要なスキルも解説】』の記事でした。

こーいちより

P.S. 旅行業界の職種を知ろう。


【参考文献】


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