- 添乗員の説明会はどんな感じかわからないので、実態を知りたい
- 添乗員の説明会に参加するデメリットとメリットを知りたい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 添乗員派遣会社の説明会に参加するメリットとデメリット
- どの添乗員派遣会社の説明会に参加すればいいのかがわかる
本記事の信頼性
- 旅行綜研、フォーラムジャパン、ツーリストエキスパーツ、阪急トラベルサポートの説明会に参加
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
- 資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗:国内・海外計123本(一般団体、教育旅行、視察旅行)
添乗員派遣会社4社の説明会に参加しました。
初めての説明会では「面接では何を聞かれるんだろう」と終始、不安でした。
本記事では、初めての人でも安心できるように「添乗員派遣会社の説明会に参加した体験談」からメリットとデメリットをまとめました。
この記事を読むことで、添乗員派遣会社の説明会に参加するメリットとデメリットがすべてわかります。
Contents
添乗員派遣会社の説明会に参加するメリットとデメリット【実体験】
- 無料で添乗員の仕事のイメージがつかめる
- 疑問点や口コミで気になる点を質問できる
- 社員に接触でき、社風や職場環境がわかる
- 時間が必要
- 正確な給与がわからない
メリット3つ:仕事イメージ、疑問解消、社風がわかる
- 添乗員の仕事のイメージがつかめる
- 疑問点や口コミで気になる点を質問できる
- 社員に接触でき、社風や職場環境が感じられる
1.添乗員の仕事のイメージがつかめる
- 仕事内容
- 仕事の魅力
- 給与、福利厚生
公式サイトの情報と重複する部分もありますが、実際に説明を受けると気づきがあります。
たとえば「旅行綜研の説明会」では、以下の気づきがありました。
- 短期間のためクレーマーと付き合いなし
- ライフスタイルに合わせて仕事ができる
- 世界を舞台に、いろいろな経験ができる
- 添乗以外にも、単発・長期の仕事がある
- 仕事がないとお金が入らない(閑散期)
- 仕事をした分だけお金になる(不安定)
- 閑散期でもスキー研修などの仕事がある
- 添乗以外の仕事を隙間時間に入れられる
無料説明会でこれだけの気づきが得られるのです。
人により感じ方は異なりますが、1次情報が大事です。
2.疑問点や口コミで気になる点を質問できる
説明会の後に「質疑応答」の時間があります。
疑問点があれば解消できます。
説明会に参加してわかったことは「社会保険」です。
ほとんどの添乗員派遣会社は「年間〇〇日以上の添乗日数」という各社の規定をクリアしなければ、健康保険、厚生年金などの社会保険に加入できません。
気になる人は多いです。
解決策は2つです。
- 添乗日数を増やす
- 自分で社会保険に入る
ご参考までにフォーラムジャパンでは、年間96日以上の稼働日数で社会保険に入れます。
副業レベルで少ない稼働日数で添乗をする人は、自分で社会保険に入ります。
3.社員に接触でき、社風や職場環境が感じられる
説明会では、実際に添乗経験のある方が説明するのがほとんどです。
旅行綜研とフォーラムジャパンでは添乗員が説明していました。
説明会に参加すれば、少しでも雰囲気や社風を感じられます。
思い込みや勘違いに気づくこともあります。
デメリット2つ:時間と給与
- 時間が必要
- 正確な給与がわからない
1.時間が必要
- 説明会会場への往復
- 説明会の時間
- 面接の時間
実際に参加した説明会の所要時間が以下です(リンク:体験談)。
- 旅行綜研:50分
- フォーラジャパン:30分
- ツーリストエキスパーツ:45分
- 阪急トラベルサポート:40分(オンライン)
4社とも1時間以内で終わりました。
他の添乗員派遣会社の説明会も1時間以上かかるところはありません(16社を調査済)。
「面接」は言葉は重いですが、要は「面談」です。
働き方の希望や過去の経験などのヒアリングで、大それたものではありません。
説明会の雰囲気は4社とも和やかでした。
参加人数は2社(旅行綜研、フォーラム)は8名で、男女比率は女性7割、男性3割です。
2.正確な給与がわからない
気になるのが給与です。
結局、添乗キャリアや稼働日数、添乗する旅行会社にもよるので、明確に確認できませんでした。
説明会でわかった平均賃金(1日8時間あたり)は、以下です。
- 旅行綜研:11,640〜25,000円
- フォーラムジャパン:東京11,704円、名古屋10,926円、大阪10,098円
- ツーリストエキスパーツ:
目安にはなります。
ただ添乗員は時給制です(ほとんどが1,290円からスタート)。
説明会ではストレートに時給を聞くのが良いです。
かつ「経験で時給がどれくらい変わるのか」の質問もおすすめです。
時給が同じことがわかります。
それよりも未来に向けて、どれくらい時給が上がるのか。
研修はどれくらいの頻度であるのか。
派遣社員を大事にしてもらえているのか。
サポート体制の環境は整っているのか。
取り扱いの旅行会社はどこがメインなのか。
上記あたりを徹底的に聞くべきです。
添乗員は基本的に孤独です。
添乗員派遣会社に気軽に質問できたり、添乗員同士で相談したり、働く環境は大事です。
なおフォーラムジャパンには旅行綜研と比較して、下記デメリットがあります。
- 国内旅行傷害保険がつかない
- 登録型添乗員B型以外は組合費を賃金の1%徴収される
デメリットまで考えると、給与は同等レベルです。
【体験談】説明会に参加してみて、考えたこと
説明会に参加して、わかったことは「これから添乗員になろうとしても、2021年3月までは仕事は少ない」です。
添乗員派遣会社の説明会で聞いたこと
- コロナで仕事が減っている
- 派遣登録をしても、すぐには仕事はできない
- 催行ツアーもあるが、既存添乗員に仕事を依頼
- 添乗員の資格研修は2021年3〜4月を予定している
資格研修が「2021年3月の予定」は、半年は添乗員になれないのです。
添乗員に必要な資格「旅程管理主任者」が取れないからです。
添乗員の資格を持っていても、すぐには仕事は振れない
「すぐには仕事は振れない」とハッキリ言われました。
添乗員付きツアーは少ないながら催行しているにもかかわらず、です。
何を意味しているのか?
「今は既存の添乗員に仕事を振っている状況」です。
添乗員付きツアーの本数は少ないので、仕事のない派遣添乗員はいます。
何をしているのかというとアルバイトです。
添乗員派遣会社は日給制なので、アルバイトで食いつないでいる添乗員がほとんどなのです。
当分は苦しい状況が続くと予想
コロナの状況下では、先の見通しは悲観的に考えておいたほうがいいです。
悲観的に考えておくことがリスクヘッジになるからです。
2021年3〜4月には添乗員の仕事ができるのか?
いいえ、1〜2年は仕事がないかもしれません。
添乗員という職業は、添乗員派遣会社に入ればいつでもなれます。
添乗員派遣会社では、添乗員の資格「総合旅程管理主任者」の取得までサポートしてくれます。
誰でも未経験から添乗員になることが可能です(海外は英語必須で英検2級)。
添乗員になるのは置いておいて、他のことをやるのが吉です。
» 添乗員資格「旅程管理主任者」の取得方法と難易度【合格率90%】
やっておくべきこと【たとえば、資格取得】
「総合旅行業務取扱管理者」の資格がなければ、勉強しておくのもありです。
旅行会社への就職や転職で有利になるからです。
旅行会社に在籍している人でも取得していない人は多いです。
ただ覚えておいて欲しいのは資格を取得しても、稼げるわけではありません。
資格はあくまで資格です。
稼ぐためには仕事をしないといけません。
忘れないことです。
仕事がなければ稼げないのです。
添乗員の資格があっても、添乗員の仕事がなければ稼げないのです。
旅行会社も危険なのでは?
バックがある旅行会社は簡単には潰れません。
ただ新卒採用や中途採用を見送る可能性はあります。
「旅行がなくなることはない」と断言できます。
私の周りに旅行に行きたい人が多いからです。
VRが発達しても旅行はなくなりません。
五感で旅先を感じ取れないからです。
旅行熱が消えることはあり得ないのです。
添乗員の今後について考えたこと【長い目で見る】
コロナはいつ収束するのか?
わかりません。
わかる人などいません。
予想することはできます。
ただし、未来が見えるわけではないので、確定ではありません。
憶測を語っていも意味がないのです。
考えるだけムダです。
考えることはどうやって稼いでいくか、この1点です。
コロナが収束したら添乗員の仕事は復活するのか?
添乗員の仕事は復活します。
形は変われど、添乗員付きツアーはなくなりません。
中高年、シニア層の旅行熱もあります。
添乗員付きツアーのメリットもありますので、需要はあります。
ただし、以前と同じスタイルのツアーのまま戻ってくることはないです。
- 3密になるツアーは消えるかもしれません
- 少ない人数設定のツアーが増えるかもしれません
- 食事、宿泊、バス、飛行機などで制約がかかるかもしれません
「海外は当分ないだろうな」しかわかりません。
旅行業界は外的要因に左右されやすい仕事です。
ウイルス、政治経済、天災暴動、戦乱暴動、ストライキなど、影響を受けてきた業界です。
ただし、その度に復活してきた業界でもあります。
就職人気でもJTBは常に上位企業です。
添乗員の仕事は復活はすれど「将来性はバッチリです!」とは言えない職業なのです。
将来性はバッチリとは言えないが、やりたいなら将来性はある
添乗員の将来性の問題よりも、やりたい気持ちがあるほうが大事です。
添乗員という仕事は、低い時給、長い労働時間、気を使い、体力を使います。
メリットは働く日を選べる、色々な人に会える、タダで旅行ができる、など。
人が好き、体力がある、好奇心旺盛、勉強好きな人には向いています。
もっと言えば「やりたい」と思っている人には全員適性があります。
「やりたい」と思っている人には、理由があります。
添乗がその人にやりたいと思わせる何かがあるからです。
やってみたい気持ちがあれば、将来性に振り回されることもないです。
長い目で見ること
長い目で見ることです。
まずは国内添乗を目標に。
次に、海外添乗を目標に。
「国内のみがいい」という人もそれはそれでOKです。
途中で気持ちは変わる可能性があるから、気にする必要はありません。
旅行会社への就職、転職を狙うのは?
ありです。
ただ添乗員をやりたい人は「添乗ができる会社」を選ぶのがポイント。
会社により「添乗は派遣会社に外注」もあるからです。
旅行会社は忙しくて大変な面もあるけれど、自分で企画して自分で添乗する喜び、やりがいはピカイチです。
「添乗頻度も少ない」ので、添乗員の激務による負担も少ないです。
添乗前に下見をする方は、旅行会社の営業職も良いです。
参考:転職エージェント3選
- doda:有名企業など幅広く求人あり
- リクルートエージェント:最大級の転職サイトなので案件が豊富
- マイナビエージェント非公開・独占の求人が多く、アドバイザーが業界専任制(営業系に強い)
転職エージェントはdodaを多用していました。
担当者によるかもしれませんが、親身になってくださる方でした。
ただあくまでエージェントの仕事は「転職させること」です。
担当者が「転職しない選択肢」を提示してきた場合、なかなか信頼できる人かもしれません。
私の基本的な仕事に対する考えは「仕事は選ぶものではなく選ばれるもの」です。
作家・中谷彰宏さんの「そのひと手間を、誰かが見てくれている」の言葉です。
- 「人が仕事を選ぶ」は傲慢。人が仕事を選ぶのではなく、仕事が人を選ぶ
- 何かの仕事を頼まれたら、仕事に選ばれたと考えて、一生懸命取り組む
- 仕事に「面白い」「好き」と感じるのは、すでに仕事をする才能がある
どの添乗員派遣会社の説明会に参加すればいいのか?【話だけ聞きたい人もOK】
おすすめの添乗員派遣会社3社
派遣会社は「添乗員派遣会社の主要35社」から厳選しています。
3社比較は「おすすめの添乗員派遣会社3社をランキングで比較【口コミ・評判】」で解説しています。
説明会を受けたら、面接を受けなくてはいけない?【説明会だけでもOKな3社】
旅行綜研やフォーラムジャパン、ツーリストエキスパーツの3社は、説明会後の面接を辞退できます。
3社はこんな人におすすめ
- 説明会だけ聞いてみたい
- 面接を受けるかどうかは、当日決めたい
説明会に気軽に参加できるのです。
最初から面談するつもりがなければ、履歴書も不要です(筆記用具は必須)。
» 添乗員の職務経歴書の書き方例【旅行会社向けの自己紹介、志望動機】
旅行綜研は面談を保留できます。
添乗員になりたくなったら「面談」からスタートできるのです。
説明会後の面談を辞退できる添乗員派遣会社3社
どの添乗員派遣会社が自分に合っているか、説明会で比較できます。
無料説明会とはいえ1社だけ受けるのはもったいないです。
自分に合った添乗員派遣会社を見つけるには、できれば3社の説明会参加がおすすめです。
1社だけでは比較できないため、入っても後悔する可能性があるからです。
3社参加してみると、比較できます。
添乗員以外の仕事もありますので、まずは説明会参加もありです。
まとめ:添乗員派遣会社の説明会で、将来性を考える
職業の将来性について考えました。
稼げるスキルの伸ばすのが大事です
いつでも添乗員に戻れるために。
いつでも旅行会社に戻れるために。
いつでも営業の仕事ができるため。
本質は稼げる力をつけることです。
まだまだ稼げていませんが、自分なりの活動を大事にしていきます。
以上です。
P.S. そうなると、添乗員じゃなくてもいいのかもしれませんね。
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