「会社を辞める、辞めない」は重要な決断です。
色々なことを考え出すとブレーキがかかってしまうのは当然です。
辞めた不利益と、今の利益を天秤にかけつつ、なかなか決断できないのも無理はありません。
本記事を書いている私は1年6ヶ月、悩みました。
「悩んだ」よりは「逃げ遅れた」がしっくりきます。
本記事では「会社を辞めたい」と思っていた30代で読んだ本を9冊紹介します。
この記事を読むことで「30代で身体を壊した自分」がわかります。
辞めても、辞めなくても結局は「自分を変えるか、職場をかえるか、現状維持か」の3択です。
サラリーマンを辞めたいなら「まずは仕事のやり方を変えてみる」のはありです。
「そんな暇も時間も余裕もない」なら「黄色信号の証拠」です。
Contents
「会社を辞めようかなと思ったら読む本」会社で生まれ変わる方法
「会社を辞めたい人」の背中を押す本ではありません。
以下の人たちに「いろんな道があるよ」と教えてくれる本です。
- 上司の理不尽さに、ふりまわされている人
- 自分のこの先が、見えなくなってしまっている人
- へこんでいる人に、希望を与えたい人
グッときたところ5つを紹介していきます。
仕事のやり方を変えるチャンス
結局、仕事がうまくいってないから「辞めたい」と思うことってあるよね。
大きくくくれば、人間関係も仕事がうまくいってないうちに入るでしょ。
そんな時は仕事のやり方、進め方を見直して変化させてみる。
今のやり方だとうまくいかないよと、神様が仕事を通じて教えてくれているのかもしれない。
自分を変えるか、会社を変えるか2択になるけれど、辞める前に仕事のやり方を変えてみることをおすすめします。
やり方を変えてから辞めても遅くはないです。
仕事を断ることも大事な選択肢の1つです。
理不尽さが人間の魅力を引き出す
会社は理不尽だらけです。
なんで自分がやるのとか、意味不明な指示、無駄な会議、お客さまにも上司にも部下にも毎日理不尽なことを言われているよね。
「理不尽の食べ放題、ブッフェ、嵐」とはよく言ったもので食べきれません。
サラリーマンが1番辛くて、偉いと思います。
会社は人間が鍛えられ、勉強でき、お金までもらえる施設です。
お金を払わなきゃいけないくらいです。
中には自分のように体や心を壊す人も出てきます。
出家の必要もないくらい人間が鍛えられます。
人間的に魅力的になれ、成長でき、サラリーマンも捨てたもんじゃないと書かれています。
もう同じ会社で18年も働いてしまいました。
ピンチを楽しむ
サラリーマンをやっていると「もうダメだ」と思うことがたくさんあります。
月曜の朝からクレームの連絡をもらうと、もうその日は潰れた感じがするよ。
そんなピンチな時は楽しもう、「他にもクレームないですか」「もっと教えて下さい」「何かお気づきの点はないですか。隠さないで言って下さい。もっとあるはずです。明日電話しますからもっと言って下さい」って返してイニシアチブを取ろうって書いてある。
クレームを言われている時に、なかなかそんな余裕はないかもしれなけれど、次のクレームに備えてこの言葉を胸にしまっておこう。
クレームが来たら、言ってやろう。
ピンチとどう付き合っていくか、考えていこう。
仕事を通して、自分を成長させる
成功より成長です。
中谷彰宏さんの著作では、いたるところで目にする言葉です。
» 中谷彰宏おすすめ本17選まとめ【文章4冊+成功5冊+ヒント8冊】
仕事を通して、自分を磨くこと、成長することが目的。
仕事は「磨き粉」と何度も述べられています。
サラリーマンは毎日修行です。
毎日の収穫を意識して「昨日よりはこんなことができるようになった、この仕事はボツになったけれどこんなところが勉強になった」と感じながら進んでいく毎日。
仕事を辞めても、意識していきたいことです。
筋トレみたいに今使われている筋肉を意識しながら運動をするように、仕事をした方が得るものは多いよね。
たとえ辞めることを決めたとしても、退職日まで毎日収穫を意識して成長していく。
どんな辛いことがあっても「ここからですよ」と言えるようになりたい。
辞めたいときに、成長できる
人生を見つめ直す、いい機会です。
わたしももうかれこれ半年近く考えています。
「どれだけ悩んでるねん」って突っ込まれそうだけれど、じっくり悩んでいるところだよ。
半年も悩んでいるけれど、そんな自分を責めないように気をつけよう。
辞めても、辞めなくてもどちらでもOK。
どっちに転んでも人生はうまくいくようにできている。
「死ぬくらいなら会社を辞めれば」1年6ヶ月、逃げ遅れ続けた
死にたくて死にたくて、どうしようもなかったときに読んだ本です。
解決策は死ぬこと
30代社畜で苦しみ、毎日仕事に追われ、ビジネス書を読み漁り、効率化を考え、改善しても、仕事に追われる毎日は変わらず。
「最大の効率化はリセットボタンを押すこと」の言葉が、いつもアタマの片隅にありました。
死んだほうが早い。死ねば意識はないのだから、苦しまずにすむ。
そんなことをいつも考えていたのです。
もちろん死ぬ勇気などないのですが「思い、気持ち、考え」として湧き上がってくるのです。
会社を辞めることは逃げることではない
- 「死ぬこと」は「逃げること」と同じ
- 「会社を辞めること」はリセットボタンで「逃げることではない」
- そもそも逃げることは、悪いことでもカッコ悪いことでもない
逃げることは悪いことではない。
逃げるなら早いほうがいい。
手遅れになる前に、逃げること。
しかし、ダメでした。
「辞めます」が言えないのです。
本書を読んだ2017年4月でも会社を辞めれず、逃げ遅れ続けました。
2017年6月に慢性蕁麻疹が発症し、「辞めます」が言えたのが2018年11月です。
1年6ヶ月逃げ遅れ、身体が壊れているにもかかわらず、ガマンにガマンを重ねたのです。
慢性蕁麻疹が6年5ヶ月治らない(進行形)
2017年6月に慢性蕁麻疹を発症し、この記事のリライトしている2023年11月でも治っていないのです。
毎月2,000円の薬代で1年で24,000円です。
2023年11月までで6年5ヶ月なので、合計154,000円を払いました。
「手遅れになる前に辞めるのが吉」と言いたいところですが、良かった点もあります。
- 2018年12月から2年間、会社を休職でき
- 2023年11月現在はストレスのない仕事をしている
休職中のお金は「有給2ヶ月、傷病手当金1年半、貯金」です。
ストレスのない仕事とは「バス受付、ブログと回送ドライバー」です。
ストレスのある仕事はもうできません。
蕁麻疹に影響するからです。
まとめ:なるようにしかならない
- 死ぬことはリセットボタンではなく、ただの逃げ
- 生まれてきたからには逃げてはいけない
- 会社を辞めることは、生まれ変わること
人生なるようにしかなりません。
「会社を辞めたほういいのか、辞めるならいつのタイミングがいいのか」の検証も答え合わせもできません。
「なるようにしかならないし、その時々で考えて行動するしかないのだな」と思うきっかけになる本でした。
「組織にいながら自由に働く」会社員でも自由になれる方法
グッときたところベスト3
- 1位:1人でいいからお客さんに喜んでもらえる仕事をしよう
- 2位:がんばって暇をつくろう
- 3位:展開型の7つの作法を揃えてみよう
1位:1人でいいからお客さんに喜んでもらえる仕事をしよう
著者は「お客さまからのありがとう」を「魂のごちそう」、略して「たまごち」と呼んでいます。
添乗で「たまごち」を得る
会社員時代、「たまごち」が欲しくて仕事を頑張りました。
添乗の仕事は、お客さまの喜びを間近で感じられる貴重な機会でした。
「このお客さまのためなら、この命を差し出してもいい」と思えるお客さまも実際にいました。
そんな時は自分の能力を超えたパフォーマンスが発揮できたのです。
他者のリクエストに応えることは、自分の力を引っ張り出すのに有効な方法です。
やりたいことの追求も大事ですが、目の前のお客さまのリクエストに必死に応えていくことも同じくらい大事です。
ブログで「たまごち」を得る
当ブログでも「たまごち」をもらえたことがあります。
読者さんからの相談です。
相談のメールをもらえるだけで、頼りにされている感じがして嬉しかったのです。
毎日、黙々とブログを書いているとお客さまの存在を意識するのが難しくなります。
実際は毎日新しいお客さまが検索流入で読みにきてくれています。
問題を抱えたお客さまが答えを求めて、ブログ記事をクリックしてくれているのです。
たった1人のお客さまの問題を解決するためにブログ記事を書く。
本質を忘れることでした。
ブログ収益化では、下記が大事です。
- アクセスを増やす
- クリック率を増やす
- 成約してもらう
収益化ばかりにとらわれていました。
収益化を考えるとやる気がなくなります。
できていないからです。
記事からお客さまの反応が感じられないため、やりがいがなくなります。
そのためか心が折れて、ブログに費やす時間が減りました(毎日更新は継続)。
本書で「お金のことを考えなかった会社員時代」のように原点に立ち返らせてくれました。
大事なのはお客さまをよく見ることです。
ブログは問題解決のツールです。
- お客さまが何に困っているのか
- お客さまがどんな問題を抱えているのか
見えないサイレントの反応をするお客さまを想像することです。
収益よりも何よりも、まずはお客さまのことを考えること。
本書は「夢中になれる方法」を教えてくれました。
» ブログ毎日更新3つのコツ【圧倒的な効果/メリットとデメリット】
2位:がんばって暇をつくろう
会社員時代は「モーレツ人」から「歯車人」
会社員時代は「モーレツ人」→「歯車人」の道をたどってきました。
新卒で入社してから15年は「モーレツ人」として夢中で仕事をしました。
そのあと休職するまでは、忙しいけれど退屈を感じる「歯車人」になってしまいました。
良くないパターンです。
仕事を選り好みして意識的に「暇」を作り出せれば、休職せずにすんだのかもしれません。
休職してからは「自由人」から「ヒマ人」
休職始めのころは「自由人」でした。
ブログに夢中だったからです。
休職生活にも飽きてきて「退屈」を感じるようになってきたため「ヒマ人」です。
良くないパターンです。
もう一度「自由人」に戻りたいです。
ブログしかありません。
私が今できること、夢中になれることはブログしかないのです。
余白を作っていく
ブログに夢中になり、意識的に暇な時間を作り、さらに強みに磨きをかけることです。
今まではスケジュールが真っ白にならないように予定を詰め込んでいました。
逆を試してみます。
何もない日を増やしていくのです。
今が新しい転機です。
大きな転機ではありませんが、軌道修正するチャンスです。
本書に「無理やりスケジュールを詰め込まないこと」を教えてもらいました。
3位:展開型の7つの作法を揃えてみよう
しがみつかずに流れに乗ることが大事です。
本書には「展開型7つの作法」の著者の体験談が記載されています。
読んでみると作法通りの体験でした。
ノックの聞こえたほうに思い切って進んでみると、自分で思ってもみなかった場所にたどり着けるかもしれません。
流れにまかせて進んでみる展開型人生のススメです。
「迷ったらワクワクするほうを選ぶ」も大事な指針ですね。
ワクワクすることは以下のとおり
- 新しい人と会う
- 添乗をする
- 新しい場所でブログを書く
共通しているのは、新しいことです。
- 行ったことのない場所
- 初めて見るもの
- やったことのない行動
新しいことが自分をワクワクさせます。
チャレンジや挑戦という言葉が浮かんできます。
退屈にならない方法は「新しい」がキーワードです。
展開型を推し進めることも「新しさ」を導き出す方法です。
組織にいてもいなくても自由に働ける人になる
私は休職中なので、会社組織に属しています。
会社に行かなくてもいいので自由ですが、心の奥底では自由ではありません。
会社員であることに変わりはなく、鎖でつながれています。
会社を辞めない限り、本当の自由はやってこない。
そう考えていましたが、改めました。
「会社にいながらでも精神は自由になれる」と。
縛っているのは会社ではなく「自分の心」です。
会社員でも自由になれる方法が本書には書いてあります。
ブログに集中して強みにする段階
私は「加減乗除の法則」でいえば、「減」の段階です。
ブログに集中して、強みにすることで自由を手に入れる段階です。
- お金から自由
- ルールから自由
- スケジュールから自由
- 組織から自由
- 許可から自由
- 評価から自由
- 満員電車から自由
自由を手に入れるためにブログを書いていることを再認識しました。
収益化できず、退屈さを感じていた今の生活を改めて振り返る機会になりました。
「100%好きを仕事にする人生」成功は好きなことが見つかること
グッときたところベスト3
- 1位:お金がなくても「好きなこと」はできる
- 2位:「好きなこと」で生きる先輩に会いに行こう
- 3位:背伸びして買った時計が自分を引き上げてくれる
1位:お金がなくても「好きなこと」はできる
お金がないことを言い訳にせず、できることを1歩1歩やっていく。
たとえば、好きなことを発信してみる。
とりあえず行動しないと始まりません。
次の2つは大事です。
- 人に会う
- 行動する
「好きなこと」でうまくいっている人に会い、「好きなこと」を情報発信してみるのです。
理由は3つです。
- 「好きなこと」が浮き彫りになる
- 「好きなこと」の思い入れが強くなる
- 「好きなこと」の反応がもらえ、自分の気持ちがわかる
「好きなこと」が浮き彫りになる
ブログで実際に稼いでいる人に初めて会いました。
想像どおりオーラがありました。
活き活きしているのです。
「ブログで稼いで、憧れの人になりたい」と思えたことが収穫です。
「やはりブログが好きなんだな」と感じた瞬間です。
「好きなこと」の思い入れが強くなる
「好きなこと」への気持ちが加速します。
「もっとブログに時間を費やし、試行錯誤の回数を増やそう」という気持ちになれました。
人に会っただけで、この気持ちになれるなんてラッキーです。
たった1人に会うだけでいいのです。
自分の「好きなこと」の背中を押してくれます。
「好きなこと」の反応がもらえ、自分の気持ちがわかる
「好きなこと」を発信して、反応をもらえた時にどう思うか。
- 嬉しい
- 何も思わない
- もっと改善しよう
- リツイートされる投稿をしよう
- もっと「好きなこと」を掘り下げよう
大事なことは「好きなこと」への行動につながっているかどうかです。
反応をもらえれば嬉しいです。
反応がそれだけで終わるか、また行動につながっていくのか、がポイントです。
「好きなことの発信」は、たくさんのお金がなくてもできることです。
好きであれば、まずは行動です。
2位:「好きなこと」で生きる先輩に会いに行こう
主旨は「好きなことで生きている先輩に会って刺激をもらいなさい」です。
社内には、なかなかそんな先輩はいないものです。
毎日をワクワクして生きる人に社内で会ったことがありません。
みんな多かれ少なかれ、妥協や言い訳を繰り返しながら自分に言い聞かせて、当たり前のように会社員人生をまっとうしていました。
自分で言い訳をしだしたら、誰にも止められません。
仕事=我慢
私の所属していた会社員は、ほぼすべてこの考えです。
私は「仕事=自己実現」と考えていましたが、結局、毎日やっていたことは「仕事=我慢」でした。
いつか良くなることを信じて、疑問を持たず、今を犠牲にしていました。
仕事=我慢ですか?
疑わなくていいですか?
このまま我慢の人生を貫きますか?
不満だらけの人生で後悔しませんか?
次々と疑問が浮かんできます。
一度、足を止めて(止められるものなら)、少しでも「好きなこと」について考える時間を持つべきです。
将来について真剣に考え「可能であれば他にシフトする選択肢もあり」と感じました。
3位:背伸びして買った時計が自分を引き上げてくれる
「好きなこと」を仕事にして、「好きなもの」に囲まれて生きれば、パフォーマンスは最高です。
私のスーツ
以前は、会社に着ていくスーツは10万くらいものを着ていました。
いいスーツを着ると人と会う時に押し出しが強くなります。
勝負服を毎日着ているから当然です。
毎日着るから消耗が激しく数年でダメになってしまうのが残念ですが、だからこそ、いいスーツを着て周りに差をつけるという考えもあります。
3万円くらいでもいいスーツはあるから、それでもいいのですが、高価なスーツはそれなりの効果があります。
最後の最後では差がつくのは確かです。
机で仕事をするときは、腕時計を外して、パソコンの画面横に置いてすぐ時間を確認できるようにしています。
ふだん、毎日何回も見る時計がいい時計だったら嬉しいし、テンションも上がります。
時間を確認するだけじゃなくて、いい時計を持っている自分を確認しているところもあります。
時計を見ることは1日に何回もあります。
妥協のない時計を持っておきたいです。
「気になる物はワクワクさせるものならば、思い切って買う」メリットはあると思いました。
補足①:本書の概要
- 好きなことを仕事にしよう
- 好きなことはそれだけで情熱が続くから、継続しやすいし、継続することが積み重なれば質に変化して、好きなことが得意なことに変わります
- 好きというだけで、毎日をワクワク、楽しく過ごすことができ、お客さまにも伝わるもの
- 好きなことが見つからないなら、好きなことを探そう
- 1回きりの人生、我慢するだけで終わってしまっていいのだろうか
ほぼ全ページにわたり「好きなこと」というキーワードが書かれていて、著者の熱が伝わってきます。
好きなことだけする人生に憧れている人は、グッとくるキーワードが多く見つかるはずです。
私は会社員時代、仕事ばかりで消耗していた時は「好きなことだけして生きていきたい」と強く願っていました。
今は会社から離れて好きなことをしている毎日ですが、飽きてきているのが悩みです。
「いつまでもこんな生活が続くわけがない」と心のどこかで思ってしまっています。
補足②:読んだ3つの理由
- 好きなことを仕事にしたいから
- タイトルに興味を惹かれたから
- 好きなことだけで食べていきたいから
本質は「好きなこととどう向き合えば良いか」の手がかりをつかむためです。
「今のままの生活で良いだろうか」に答えてくれることを期待したのです。
補足③:人生の失敗は好きでもない仕事を続けること
納得できないまま生き続けることです。
「毎日、毎日、やりたくもない仕事に追われる日々でいいのだろうか」
会社員時代はそんな疑問を持ちながら生きていました。
ゆっくり考える時間、自分の心の声に耳を傾ける時間すらなかったです。
補足④:人生の成功は好きなことが見つかること
好きなことが仕事にできなくてもいいのです。
好きなことができるだけで幸せだからです。
北野武さんもプロゲーマーの梅原大吾さんも「自分の子どもに人生のアドバイスを送るなら、好きなことを見つけろ」と言うそうです。
»【動画】NHK文化センター講演会:自分の人生を生きる たかが「ゲーム」と言われても
「社畜のススメ」社畜を辞めたいと思ったときに読んだ本
グッときたところベスト3
- 1位:社畜のすすめ
- 2位:社畜度テスト10個
- 3位:ダメな社畜にならないために気をつけてほしいこと
1位:社畜のすすめ
「守破離」の守の徹底です。
自分らしさや個性を捨て、下積み期間は模倣する。
「言われた通りにまずは実行しよう、成長に繋がるから」と。
私も入社当時は真似することが精一杯で、「独自性を出そう、自分の色や工夫を加えよう」とは思いませんでした。
余裕もなかったのです。
「守」の時期に必要なのは「模倣と既存の組み合わせ」です。
旅行会社での行程作成もモデルコースの模倣と、過去のコースの組み合わせでした。
スパイスとして、たまに自分が旅行した時に面白かった観光地を混ぜることはしました。
あくまで基本は模倣です。
著者によるサラリーマンの成長ステップは、以下のとおり。
- 知識を増やす
- 知識を組み合わせる
- 応用を実践する
会社員の「守」の時代に叩き込まれた仕事の仕方は役に立っています。
ワークライフバランスはなかったですが、当時の経験が基礎を作りました。
心身に影響が出るようなブラック企業は即刻、見切りをつけるべきですが、ブラック企業でなければ、頭ごなしにサラリーマンを否定する必要はありません。
自分のやり方次第で会社から学べるもの、吸収できるものはあるのです。
2位:社畜度テスト10個
5つ以上当てはまると、立派な社畜です。
私は会社員時代の状況でテストすると、6個、該当していました。
当てはまらなかった4つは、以下のとおり。
- 会社の悪評や批判に接したときは、我がことのように腹が立つ
- 社内の派閥やグループ活動に積極的に参加している
- 結婚式に呼ぶ知人は半分以上が会社関連の人だった(になるだろう)
- 社是、社則など会社の決まりごとは一字一句覚えている
会社への忠誠心はなかったので、会社の悪口は聞き流せました。
当てはまった6個から思い出した具体例は以下の通りです。
- 仕事を最優先
- 家に仕事を持ち帰る
- 常に仕事のことを考えている
- 休日でもビジネス書を読みあさる
- 会社の携帯を休日でも持たされ、外出しても携帯を所持する
24時間、仕事です。
仕事は人生そのものでした。
「人間は仕事をするために生まれてきたんだっけ?」という思いです。
仕事が辛いと人生が辛い。
仕事を辞めたいと、人生を辞めたい。
論理的です。
休職している今、チェックしてみる
休職している現在、チェックしてみると4つ当てはまりました。
下記、具体例です。
- 他の人に負けられないのでブログで努力している
- ブログはプライベートでも常に書いている
- 寝る前も含めて常にブログのことを考えている
- 休日でもブログ関連の本やnoteを読む
セルフブラック企業ですが、好きでやっているので苦になりません。
ブログは「仕事×勉強×遊び」が合体したものです。
気持ちはプロとして書いています。
趣味の家庭菜園ではなく「プロの百姓」です。
原動力は「2度と社畜に戻りたくない」です。
3位:ダメな社畜にならないために気をつけてほしいこと
奴隷社畜にならず、クレバー社畜になるための18か条が書かれています。
3つだけ書きます。
- すべて1歩早く
- 通勤電車では読書を
- 目先の勝ち負けにこだわらない
そのうちの1つ「継続的な情報収集」は社畜でも社畜でなくても大事です。
2つの「」電車に乗るとTwitterをやりたくなります。
ただある程度まとまった時間であれば「読書」がおすすめです。
Twitterは隙間時間にやるのがベストです。
本がなければ中吊り広告を見て、トレンドをつかむのもありです。
社畜ワードに惹かれて
「社畜」というキーワードに惹かれて購入しました。
本書は、社畜のススメではありません。
社畜礼賛というよりは「ビジネスマンとしての働き方について書かれている」という印象です。
社畜19年8ヶ月の自分とは何か【チェックリスト】
私は旅行会社の社畜として19年8ヶ月勤務し、体と心を壊しました。
現在は会社に籍は残しつつ、2019年2月より休職しています。
社畜時代は何の疑問も持たず、下記スタイルで仕事をしました。
チェックリストです。
- 朝7時に出社して、早朝の時間を有効活用して仕事をする(前業代はつけず)
- 数年前までどんな仕事をしても残業代は月に20時間までしかつけられなかった
- 自分が悪くなくても、仕事を取るためにお客さまにはとりあえず謝っておく
- お客さまのリクエストにNO回答はしない(必ず代案がある)
- 仕事は相手が期待する100%以上のものを提出する
- 社内の嫌な仕事も断らず、すべて引き受ける(無理な場合は何かしらの代案をだす)
- 社内の誰もやりたがらないボランティア活動を7年間、我慢して活動する
- 部長には意見しない
- 社内評価を必要以上に気にする
- 早く帰ることに罪悪感を感じる
- 有給休暇や夏休みは取らない(仕事が溜まるから)
- 休日出勤をして仕事を終わらせる(残業代がつくのでタイムカードはつけない)
- 添乗の下見に自腹で行く(これは半分遊びだから喜んで行きました)
- 自腹でボールペンを購入する
- 仕事が終わらないため深夜3時まで仕事をして、翌日は休日にも関わらずお客さまのところへ謝罪に行く
- 最寄駅付近で倒れてしまうくらい仕事をしても会社を辞めない、改善しない
- 慢性蕁麻疹になっても1年半、我慢して仕事を続ける
- 「慢性蕁麻疹、抑うつ、睡眠導入剤」の3種類の薬を1年半、飲みながら仕事に邁進する
- 転職が選択肢に入っていない
自分の意思を失い、思考停止で、我慢しながら死んだように仕事を続ける。
毎日会社を辞めたい、死にたいと思いながら、死んだように仕事を続ける。
奴隷のように腐った目をしながら、何度でも立ち上がりながら仕事を続ける。
会社員時代は地獄絵図でした。
離職者が多いので、後輩が育ちません。
「会社を辞めたい」と思っても、給与は下がる、条件は悪くなるなどの負のイメージから抜け出せず、会社にしがみついていました。
なお前業のメリット、残業のデメリットについては「早朝に仕事をするメリット7つと残業のデメリット3つ【前業のススメ】」で解説しています。
社畜はスキル面では重要
社畜であることは「自分の能力を引き出せ、スキルアップできるという面から見れば、大事なことなんじゃないか」と考えを新たにしました。
ただ私の場合は社畜期間が長すぎました。
社畜は長くて10年もやれば十分です。
心と体を壊しては意味がありません。
完璧な社畜時代は、1日16時間、働きました。
朝6時に出社して、ロクに昼食も取らず24時まで仕事です。
残業代はナシです。
「最大限、仕事をした」という充実感と満足感に浸っていました。
完全にブラック社畜です。
会社のために働く自分に酔っていたのです。
入社3年目くらいまでに読んでおくと吉
入社3年目くらいなら、働き方を修正しすいからです。
「こんな働き方もあるよ」と語りかけてくるビジネス書です。
社畜という守の時代にいかに基礎を吸収すべきか。
「脱社畜の働き方」逃げることで、前に進めるかもしれない
グッときたところベスト3
- 1位:本当につらい時には、いつでも無理せずに逃げていい
- 2位:「成長できるか、できないか」と「厳しいこと、つらいこと」には関係がない
- 3位:会社はあくまで取引先、ビジネスパートナーである
1位:本当につらい時には、いつでも無理せずに逃げていい
思っていることを言葉に変えてもらった感じがします。
無駄な文章は1行もありません。
会社員時代の体験談
振り返れば、仕事は我慢、我慢の連続で八方ふさがりの状態。
担当しているお客さまにいじめられ、社内ではやりたくない仕事を押し付けられ、口も聞きたくない同僚に仕事の進め方を確認せざるを得ない状況。
仕事内容は面白くなく、我慢して、なんとかこなす。
「面白くないのは自分のやり方の問題」と自責化して考え、工夫して、ゲーム性を取り入れたりしたけれど、そんなに効果がない。
2017年6月から発症した慢性蕁麻疹は治らず、朝と夕方に薬を飲まなければ、かゆさで狂いそうになる。
帰省するときや出張など宿泊が必要な際に、蕁麻疹の薬を忘れてしまったらこの世の終わり。
次の日は薬がないから、痒くて、痒くて、背中なんて洗濯板のようになっていて、宮崎県の観光名所「鬼の洗濯岩」が思い浮かぶ。
体は完全に壊れてしまっている。
毎日、我慢と鬱の連続。
心療内科にも通い、病院では涙が勝手に流れてくる。
抗うつ剤を処方してもらい、毎朝、薬を飲んでから会社に向かう。
会社では毎日嫌なことに出くわす。
家に帰って寝ても、夢でクレームを浴び続ける。
自分を「ノイローゼ状態かな」と疑ったことがありました。
何度も辞めようと思いましたが、自分の仕事を引き継いで苦しむ同僚が目に浮かぶと簡単には辞められなかったです。
逃げてしまって「会社に全く行かなくなりクビになったら、ラッキーかなぁ」と考えたこともありました。
獲得した添乗の仕事も「クレーマーとの旅行だから、行きたくない」が本心でした。
カバンの中に辞表を入れながら、毎日「これが終わったら辞めよう」とか「これで最後だから」などのセリフを多用する日々を送っていたのです。
逃げてもいい。
逃げることも行動の1つ。
それが前に進むことにつながるかもしれない。
それだけは胸に刻み込んでおくべきです。
2位:「成長できるか、できないか」と「厳しいこと、つらいこと」には関係がない
「仕事は自分を成長させるためにある」は、よく思っていることです。
どんなにつらい時や押し付けられた仕事を我慢してやっている時などでも、この仕事をやる自分への言い訳として「成長」というキーワードに逃げてしまうのです。
「やりたくないけれど、この仕事をやれば成長できるんだ」と。
我慢=成長ではない
成長につながらない単調な仕事でも「成長」という言葉でごまかす。
仕事の辛さ、厳しさを「成長できるから」の言葉で誤魔化してしまう。
もっと言えば自分の正直な気持ちを誤魔化してしまっているのです。
本当はやりたくないことなのに「すべて成長のため」と。
仕事を断れない自分への慰めのように聞こえてきます。
今の仕事で成長できていますか?
成長できていなくても楽しめていますか?
何のために成長したいのですか?
今一度、自分に問いたいです。
3位:会社はあくまで取引先、ビジネスパートナーである
「取引先」の言葉に共感です。
以前、会社の上司が「会社は家族」と言っていたのを思い出しました。
「みんな家族」と聞いて「確かにそう通りだなぁ。困ったら助けてくれる人もいるし、教えてくれる。兄弟のような先輩もいるし、親のように叱る上司もいる」と思いました。
今では疑問です。
体を壊してももちろん会社や先輩が治してくるわけでもないし、薬代をもらえるわけでもない。
体調不良で会社を休んでしまったら、迷惑をかけたようで罪悪感が湧いてくるし、むしろ責められる可能性もある。
今となっては一緒に働いて安心感を持てるのは、ごく一部の先輩だけ。
会社に依存しすぎてもいけないし、常に対等な関係でいることです。
こちらから関係は選べる自由さ、適度な距離感があったほうが緊張感があります。
会社のために生きているわけではありません。
この考え方が脱社畜の第1歩です。
本書では、まず精神的脱社畜、次に経済的脱社畜を目指すというように、段階を踏んで社畜を抜け出そうと述べられています。
- 精神的脱社畜:会社を絶対視しない考え方が身についた状態
- 経済的脱社畜:会社に頼らなくてもよいだけの経済的基盤を確立し、実際に会社との雇用関係を打ち切った状態
精神的脱社畜が「キモ」です。
社畜にならないための考え方が書かれています。
「会社の言いなりになり、お金のためだけに自分の時間を奴隷のように捧げる生き方」そんな社畜になりたい人はいません。
会社員時代の私は社畜で、体を壊すことで抜け出せました。
まとめます。
逃げてもいい。
自分の身は自分で守る。
成長という言葉に逃げない。
会社は取引先。
読む前と、読んだ後では、気持ちが少し楽になったのがわかります。
「仮面社畜のススメ」会社を利用する本
グッときたところ3つです。
- 1位:社畜は、遅くまで残業をして働いた気分に浸る。仮面社畜は、定時に帰る
- 2位:社畜は、旧友と末永く仲がいい。仮面社畜は、友人が次々と変わる
- 3位:社畜は、会社に時間を使われる。仮面社畜は、情報収集と勉強の時間を最優先する
1位:社畜は、遅くまで残業をして働いた気分に浸る。仮面社畜は、定時に帰る
残業する人は、残業する時間があるくらい暇です。
残業より大事なものが何もないから、残業できるのです。
プライベートが忙しい人からは「残業する暇もないくらい忙しいんです」というセリフが聞こえてきます。
会社に時間を取られて気づいたら「仕事以外何もできない人になっていた」とは、なりたくないです。
仕事を定時に終わらせるためには、どうすべきか考えましょう。
- 仕事量が多いなら上司に相談
- 時間の使い方を見直す
- 仕事のやり方を見直す
- ビジネス書を読んでみる
- 仕事のスキルを身につける
忙しいのはわかります。
私も残業ばかりで23時〜24時まで仕事をしていた時期がありました。
手当がもらえない休日出勤で、仕事をした気になっていました。
仕事のできる人は定時で帰り、成果も上げます。
まずは定時に帰りましょう。
社畜と化して、身も心も壊してからでは手遅れです。
» 早朝に仕事をするメリット7つと残業のデメリット3つ【前業のススメ】
2位:社畜は、旧友と末永く仲がいい。仮面社畜は、友人が次々と変わる
人間関係が変わっていくのは成長の証です。
2018年12月に休職してから会社の人間関係がなくなり、新たな人間関係ができました。
さらに時間が経つにつれて、人間関係に変化が出てきました。
ある時、人間関係に変化がなくなり、毎日に飽きが出てきたのです。
» 適応障害で6ヶ月休職すると本格的に飽きてくる【ノマドライフとは】
私の現在の人間関係です。
- 奥さん、子ども(毎日)
- 実家の親(月1回)
- 友人(月に1回)
- 会社の先輩(月に1回)
- 横須賀の姉と、姉のお客さま(月1回)
- 会社員時代の私のお客さま(2ヶ月に1回のお客さまと、1年に1回のお客さま)
- 1人飲みの居酒屋(月1回)
- 心屋男子の会の友人(2ヶ月に1回)
- マナブさんのBlogLigeサロン(3ヶ月予定)
- トニーさんのTwitterの筋トレ部
- 会社員時代のランニング部(現在は活動休止)
意識的に人間関係は見直し、変化を取り入れることが大事です。
日々新鮮な気持ちになれ、新しい価値観が手に入るからです。
会社員時代の人間関係は、限定されたものでした。
- 奥さん、子ども(毎日)
- 実家の親(月1回)
- 友人(月に1回)
- 会社の上司・部下
- お客さま(1年に1回のお客さま)
- 会社のランニング部(現在は活動休止)
休職して会社の人間関係を捨てただけで、新しく5つの人間関係が増えたのです。
捨てれば入ってきます。
恐れる必要はありません。
マンネリを感じているようであれば、捨ててみるのがおすすめです。
私は人間関係を捨てられなかったので、休職して強制的に捨てることになりました。
休職して良かったことの1つです。
3位:社畜は、会社に時間を使われる。仮面社畜は、情報収集と勉強の時間を最優先する
感想は以下のとおり。
「会社に勉強の時間を奪われて、会社の外で通用する能力が磨かれない」
「会社で飼われて、気づいたら柵の外に出る知識もスキルもない」
勉強するには定時退社をして、時間を確保する必要があります。
社畜マインドになると残業で勉強する時間がありません。
1歩間違えると残業を勉強と思い込む危険性があります。
勉強とは世界を広げること
世界が広がらなければ勉強ではありません。
著者はバッサリと切り捨てていくようですが、その通りです。
自己満足のお遊びの勉強はいらないのです。
会社員時代「自己投資」を2つしてきました。
- 英語
- 読書
今考えると英語は社畜になるための勉強でした。
英語はそうそう身につくものではなく、時間だけ奪われた単なるお遊びで終わってしまったのです。
一方で読書は役立っています。
読書量が今の文章、ブログを書かせています。
書きたい読書感想文・書評のストックも数え切れないくらいあります。
「これからも読書を継続して、世界を広げていきたい」と思いました。
時間は貴重なもの
失った時間は取り戻せません。
お金は失っても、また稼げばいいだけです。
時間は2度と返ってきません。
限られた時間を会社に捧げるのか、世界を広げるための勉強に費やすのか。
選択肢は自分にあります。
仮面社畜は不良社員のイメージです。
仮面の下では会社に忠誠を誓わず、自分のやりたいようにやり、自分を成長させていく。
「社畜」と「仮面社畜」の2つを例に取り、比較・解説されています。
言いたいことは「会社を利用しろ」
著者の声が聞こえてきます。
「会社から利用されるな、利用されるフリをして利用しろ。社畜のフリをして会社をうまく利用し、有意義な会社生活を送れ。会社の仕組み、上司、部下、職場における環境から少しでも吸収して成長しろ」と。
私の体験談
私は会社を利用しています。
現在は会社を休職し続け、会社に厚生年金・健康保険を月68,000円ほど借金しています。
いっぽうで毎月、健康保険組合から傷病手当金をもらいながら生計を立てています。
会社がなかったら今の生活は送れません。
ただ会社がなくても傷病手当金はもらえるので、今の生活は送れますが、厚生年金、健康保険を自分で支払うため少し高くなります。
会社に借金をしたほうがメリットがあるのです。
以上のことから、現在、私は仮面社畜です。
以前は社畜になり体を壊し、現在は仮面社畜になり休職をしているのです。
体調が悪いのは事実なので、後ろめたさはないですが、会社に戻るつもりはありません。
「一番いいのはサラリーマン」会社を辞めるために仕事をする
グッときたところを3つを紹介します。
1位:一日も早く会社を辞められる人になる
会社を離れても食べていけるスキルを身につけつつ、仕事に励めばよかったです。
私は上司に反発して「いつでも会社を辞める準備はできていますよ」と言ったことがあります。
冷静に考えてみれば、外で通用するスキルは持っていませんでした。
後から不安になったものです。
会社を辞めても食べていける人財を目指して努力です。
結局、私はスキルがなかったので、当時はとりあえず会社にしがみつくしかない状態でした。
辞める前に少しでも環境が良くなるようにあがくことはできますが、会社から見切りをつけられたら終わりです。
環境改善の努力を試してから辞めても決して遅くはないですが、スキルを身につけて辞められる状態にしておくことも大事です。
自分の努力で余裕を作りましょう。
2位:問題は寝かせてみよう
私は心配事が出てくると、土日でも引きずって考えてしまうタイプです。
ほったらかしにして寝かせることが、なかなか難しいです。
- 先延ばしにして逃げる=ネガティブ
- ほったらかしにして寝かせる=ポジティブ
先延ばしにすることは得意なので、はたから見たらほったらかしにしているように見えますが違います。
先延ばしは問題から逃げているだけです。
ポジティブにほったらかして寝かせているわけではないのです。
ちなみに先延ばし癖の解消は「【感想】『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』先行逃げ切り仕事術」で解説しています。
何かあると2択が多いです。
- すぐ解決しようとする
- 問題を先延ばしにする
先延ばしにするのではなくて、ポジティブな意味で「少し寝かす」という技を身に付けたいです。
- すぐ解決しようとする
- 問題を先延ばしにする → 少し寝かせる
本書を読んで、改めて思いました。
3位:相談しよう
私は会社員時代は仕事を1人で抱えてしまうことが多かったから、ストレスも溜まる一方でした。
この引用文を読むと「上司はうまく利用して、なんでも相談して、問題を共有した方が良い」と改めて感じます。
極めて当たり前のことが1番大事なことだったりします。
上司は相談するためにいるのです。
問題は遠慮せずにどんどん上司に相談して、上司の問題にしてしまいましょう。
責任者なのです。
仕事の9割は報告です。
業務のほとんどが報告に分けられます。
報連相と言いますが、連絡も相談も要は「報告」です。
報告のできる人財になり、上司を安心させましょう。
「サラリーマンなんか今すぐやめなさい」退職のススメではない本
「サラリーマンなんか今すぐやめなさい」グッときたところを3つ紹介します。
- 1位:500円からの自己投資
- 2位:幸運を招く7ヶ条
- 3位:常識の少し脇に大切な心理がある
主旨は「社畜は辞めて、ビジネスパーソンの仕事のやり方を身につけ、主体的に成長しよう」です。
1位:500円からの自己投資
- 海外旅行に出る
- 異質な人と付き合う
- 本を読む
- 一流のものに接する
海外旅行について
東南アジアへの海外旅行が、距離、費用面からも良いと感じます。
年に1回は海外旅行に出て、見聞を広めたいです。
現在は休職中なので、添乗できません。
旅行会社の優待情報をチェックしつつ、安価な航空運賃などがあれば海外旅行へ行きたいです。
自己投資としての海外旅行は得られるものが多いです。
コミュニティについて
積極的に色々なコミュニティに属しておくことが大事です。
何も行動せずにいると、いつの間にか自宅と会社の往復が全世界になってしまいます。
狭い世界にいると考え方まで狭くなるので、思い切って異質な空間に身を置いてみましょう。
現在機能していない会もありますが、以下に属しています。
- ブロガー×ライターのコミュニティ(8月10日に初参加)
- 心屋男子の会
- ランニングチーム
- 会社組織
- 友人
書き出してみると、まだまだ意外と狭いです。
自分と異なる考え方や価値観を持つ人たちと接することは、世界が広がっていくようで楽しいことです。
異質な考えが、自分の価値観を壊してくれます。
どんどん輪を広げていきましょう。
本について
自己投資として読書に共感します。
さらに1歩踏み込んで、ブログやTwitterなど読書した内容をアウトプットすることをおすすめします。
アウトプットしなければ、読書した内容は20%も自分に残りません。
エビングハウスの忘却曲線によると人間の記憶は24時間で74%が失われます。
記憶にとどめておくためにもアウトプットは有効です。
本の肝の20%を得る効率的な読書をしている人もいるはずです。
その20%も結局は忘れていきます。
ガンガン読書をして、ガンガンアウトプットです。
理解できない本でもアウトプットしていくのです。
アウトプットして寝かせておくことで、理解が進むことがあります。
一流のものに接する
北野武さんが菅野美穂さんに「一流のものに接した方がいいよ」とアドバイスして、菅野さんはすぐパリの美術館に足を運んだという話を聞いたことがあります。
- 一流のホテル
- 一流のレストラン
- 一流の旅行
- 一流のサービス
- 一流の演劇
- 一流の美術
- 一流の乗り物座席
- 一流の映画
- 一流の本
- 一流の音楽
色々な一流があります。
最高のものを知っておくことは大事です。
自分のレベルを最高まで磨き上げる到達点がわかるからです。
費用はかかりますが、一流ホテルの1番レベルの低い部屋に泊まれば、費用は抑えつつ、一流のサービスを受けることはできます。
工夫して一流のものに接する自己投資をしてみましょう。
2位:幸運を招く7か条
- その1:相手の立場で物事を考えられる
- その2:頼みごとをしない
- その3:ムダな面会や電話をしない
- その4:相手の役にたつ情報を用意していく
- その5:会っても早めに切り上げて帰る
- その6:去り際の美学を心得ている
- その7:定期的に情報提供をする
どれもビジネスで基本かつ重要です。
下記2つは重要です。
- 相手の時間を奪わない
- 定期的に情報を提供する
会社員時代に担当しているお客さまに会うと「何か情報ある?」と聞いてくる方がいらっしゃいました。
時間をムダにしたくないという心構えと、情報がお土産になることを認識したものです。
「時は命なり、time is life」を意識していれば、お客さまの時間をムダに奪うことにはなりません。
時間を奪わないことが嫌われないコツです。
相手の時間を大切にすることが誠意です。
» 【時は命なり】ことわざ「時は金なり」の本当の意味を知っていますか
3位:常識の少し脇に大切な心理がある
- スケジュールを寄せる
- コマギレ時間を有効活用する
- ノートを持ち歩く
- 空き時間を作る
できていないこともあります。
隙間時間に携帯を見てしまいます。
携帯を見るように本を読みます。
移動中の電話は、時間節約になります。
会社を辞めたいと思った2018年のメモ
社畜の会社員時代のメモ(パソコンに書き込んだもの)が残っていました。
2018年半ばくらいの文章です。
辞表を書いていたことがわかります。
仕事を辞めたいつぶやき
今日は千葉県の東の果てにある、実家に帰ってきたよ。
午前中、仕事が終わらなくて休日出勤。
情けないよね。
もっと段取りよくやるべきなんだけどねぇ、うまくいかない。
もう布団に入って今日は寝たいけれど、毎日日記を書くのはやめたくはないから、布団の中で携帯で書いています。
そういえば昨日辞表を書いて、会社に持って行ったけれど結局勇気が出なくて出さずじまいだった。
仕事に追われたのと、周りで一緒に働いている仲間と仕事をしていると何だか悪いことをするみたいで、、、。
間違いなく迷惑をかけるだろうし、まぁ迷惑のない退職は少ないかもしれないけれど出す気にはなれなかった。
1人になってまた考えると「辞めたいなぁ、自分の望むライフスタイルで過ごしたいなぁ」と思ってしまう。
周りに影響されやすいのかなぁ。
周りの目を気にしちゃうんだろうね、、、自分の人生なのにもったいない。
何がベストなのかわからなくて、揺れっぱなしの毎日です。
迷って迷って時間がどんどんなくなっていくね。
リスクを取らないと新しいものは手に入らないことは、わかった気がするよ。
安定を捨てないとね。
決めることは捨てることだよね。
持ってるものすべてを捧げないと。
そんな勇気も決意もなく、まだ柵の中。
これまで色んな辛いことが、辞めたいと思うことがあったにもかかわらず、喉元過ぎればまた自分を押し殺して我慢しちゃってる。
そんなことを何回も負のループに入ったかのように繰り返す。
辞めたい、ふんばる、喉元すぎる、一瞬楽になる、また仕事が辛い、自分を押し殺して我慢、辞めたい、ループへ。
どっかで抜け出さないとね。
このループに慣れてきてしまっているよ。
ずっと鉄棒にぶらさがってガマンしている状態。
気付いた時には失った時間の重みに気づいて、後悔と言い訳の日々。
そんなのどう考えてもやだよね。
体も心も嫌がっているのに、なぜ辞めない?
文章はここまでです。
ずっと会社を辞められませんでした。
このあとは以下のとおり。
- 2018年12月:有給2ヶ月消化
- 2019年2月:休職(1年半、傷病手当金をもらう)
- 2020年12月:退職(退職金をもらう)
- 2021年1月:失業手当120日分をもらう
- 2021年5月:コロナのため失業手当60日自動延長でもらう
- 2021年6月:Webデザインの職業訓練6ヶ月コースに入校(※職業訓練給付金60万円を受給)
- 2022年4月:添乗員派遣会社に登録
- 2023年2月:回送ドライバーのアルバイト
- 2023年11月時点:添乗員×ブロガー×ドライバー
すべて退職する前はわからなかったことです。
退職してから、入ってきたものです。
手放さないと入ってきません。
踏み出さないと、道があるかはどうかはわからないのです。
サラリーマンが1番偉い
満員電車の通勤地獄に耐え、無駄な会議、人間関係、上司、同僚、お客さまに気を使い、ヘトヘトになって自宅に帰る。
ローンに追われ、精神的に病み、土日は体を休めるだけで終わる。
延々と同じ毎日を繰り返し、平日は暗黒、土日に少し息ができる。
社畜のイメージです。
休職する前がまさにこの感じでした(ローンは組んでいません)。
現在は休職していますのでストレスはないですが、当時は毎日が地獄絵図です。
水の中に顔を沈められ、土日にやっと少し息ができる感じなのです。
そんな毎日に耐えていたサラリーマンの自分は偉いです。
サラリーマンは偉いです。
社畜脱出です。
サラリーマンを辞めるのではなく、社畜を辞めるのです。
- 今いる場所にとどまるのであれば、働き方を変える
- 別の場所に移動するのであれば、柵の外でも食べていけるスキルを身につける
「すべて自分次第だ」と感じました。
以上です。
P.S. インディジョーンズ最後の聖戦の3つの試練みたいに、1歩だけ踏み出します。