- 「いつも仕事を先延ばしにしてしまい、締め切り間際にしんどい思いをしている」
- 「先延ばし癖をなんとかしたい。とにかく、まず仕事に手をつけないのは分かっているけれど」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事では、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか。スピードは最強の武器である』のグッときたところベスト3を書いています。
著者・中島聡さんは「ドラッグ&ドロップ」や「右クリック」などの概念を生み出した元マイクロソフトの伝説のプログラマーです。
本書の趣旨は、タイトルどおり「スピードを武器にしてさっさと仕事を終わらそうぜ」です。
他の時間術の本とは違い、面白い表現がありたくさんあり楽しく読めます。
- マリオカートのロケットスタート
- ドラゴンボールの20倍界王拳
- 飛行機を組み立てながら崖を飛び降りろ
すぐに実行できるノウハウが詰まっています。
「仕事がなかなか終わらない、いつも定時で帰れない、締め切りギリギリになってから仕事を頑張ってしまう」といった仕事の癖を持っている方に最適です。
わたしも中々仕事に手をつけず、後回しにしてしまい「ラストスパートで何とかなるでしょ」とつい思いがちです。
そういう時は毎回残業やら休日出勤やらで辛い思いをすることになります。
この記事を読むことで、スピード仕事術の感想がわかります。
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Contents
【感想】『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』先行逃げ切り仕事術
グッときたところベスト3
- 【第1位】ロケットスタート仕事術
- 【第2位】一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ
- 【第3位】崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていく
順番に引用して、解説します。
【第1位】ロケットスタート仕事術
とにかく最初の2日間に8割終わらせることを目標にロケットスタートを切ります。私は大体、この期間にソフトウェアの大まかな設計を作り上げます。企画書を書いている人は、この期間に企画書の大枠を書き上げます。マーケティングプランの構築をしている人は、そのプラン全体の構築を行います。作曲やライティングをしている人は、枝葉を気にせず一気に最後まで書き上げます。考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えるのです。
手を動かしたら何も考えられないんじゃないかと思うかもしれません。しかしそれを否定する言葉があります。「案ずるより産むが易し」。手を動かせば頭も動くのです。頭が動くかどうかというメタレベルの思考ばかり続けているから、ベタレベルの思考ができなくなるのです。言い訳とか、不安とか、疲れているからとか、馴れていないからとか、そんなことはどうでもいいので「8割完成」という一つのゴールに向かって爆進してください。
8割終わらせることができれば、締め切りまでにはほぼ確実に終わるはずです。つまり言ってしまえば8割終われば仕事は終わったようなものです。
このロケットスタートの2日間は、私はメールもフェイスブックもやりません。不本意に時間を取られかねないものはすべてシャットアウトします。普段仕事の合間に何げなくやってしまう、コーヒーを淹れてみたり、散歩に出てみたりといったこともしません。とにかく仕事のことだけ考え続けます。
もっと言えば、最初の2日間は同僚や上司からごはんに誘われても断ります。メールもチェックしないわけですから、2日間は完全に現実から去った仙人のようになっています。そして3日目に人間界に現れるというわけです。
2日間くらいなら、同僚や上司を無視していてもなんとか関係を修復できます。2日間というのは、人間関係を破壊しないギリギリのラインなのです。だから私は2日間はメールもごはんの誘いも無視して仕事をします。
「仕事を速く終わらせたい」という気持ちで、やみくもに頑張っても仕事は終わりません。
仕事で重要なのは、納期に間に合わせることです。
そのために大事なのは、仕事早く手をつけることです。
どうやって手をつけるの?
仕事がはかどる時間帯は?
答えは引用文のとおり。
ロケットスタートは仕事でも何でも色々なことの進め方に応用できます。
ブログ記事の書き方でも料理の作り方でも、宿題の仕方でも何でも応用できるのです。
全体の時間のうち、最初に2割でほぼ8割の完成まで持っていく。
最初の2割の時間で一気に書き上げ、プロトタイプを作ってしまう。
残りの時間は枝葉を整えながら気楽に流して、完成へとつないでいく。
仕事中に周りから話しかけられたり中断されることって多々あると思うけれど、中断されない朝の時間の重要性やメールチェックに力を注がないといったことも述べられています。
【第2位】一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ
それは、「自分が本当にやりたいことを見つけろ」という、単純な話です。言い方を変えて「わがままに生きろ」でも「自分に正直に生きろ」でも「本能にしたがえ」でも良いのですが、結局のところは「一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ」という話です。
集中力を無理に引き出さなければいけない仕事をそもそもするな、ということです。そういった仕事は、本当はあなたがやりたくない仕事であり、そもそもそういう仕事に対して本質的な集中力を発揮するのは難しいという話です。
天職という言葉があります。サッカーの本田圭佑君やフィギュアスケートの羽生結弦君のような「その道の達人」のことを指すと勘違いしている人もいますが、それは少し違います。
天職とは、「運命で定められた、天から授かった好きで好きでしょうがない職業」のことです。子どもが大好きで子どもたちの心をつかむのが誰よりも上手な小学校の先生。30年もパンを焼き続けてきたのにいまだに「もっとおいしいパンを作りたい」と努力し続けるパン職人なんかは天職に恵まれた例だと思います。言いかえれば天職とは、「傍から見ると苦しそうだが、本人にとってはそのこと自体が喜びであり、いつまでもやっていたい仕事」のことです。
そもそも本田君も羽生君もそのこと自体が好きで好きでしょうがなくて、努力を努力とも思わない圧倒的な努力を積み重ねているのです。私は、そうじゃないのに大成した人を、未だかつて一人として見たことがありません。
「自分には才能がないから天職なんか見つけられない」とネガティブに考える方もいるかもしれませんが、これも間違いです。重要なのは楽しくて楽しくてしょうがないかどうかの、ただ一点のみだからです。
人生の時間は、その大半を社会人としてすごします。学校を卒業して就職をし、現役から退くまで30年〜40年の間、毎日毎日仕事をしてすごします。つまり人生の半分くらいは仕事なのです。したがって、仕事をいかに楽しめるかが人生における重要な問題になります。天職を見つけられるかどうかは人生という時間を左右するのです。
旅行は間違いなく天職ではないなぁ、、、(笑)
添乗の下見は自腹を切ってでも行きたいから、これは間違いなく好きなことなんだけれど、添乗は好きではないんだよね。
仕事は一瞬の達成感や、解放感を得るためだけにやっている気がするよ。
間違っても好きで好きでしょうがないとか、楽しくて楽しくてしょうがないって胸を張って言えないよね。
もう時間の無駄遣いなんだろうか。
仕事を通した自分の成長感も、最近は目立っては感じられないしね。
»【天職について】ゼロからひっくり返すことを決意する【成長とは変化】
【第3位】崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていく
何かの実践のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えていくべきだということを言いたいのです。
つまり、崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていくのです。
勉強についても上記のように述べられています。
僕は海外添乗のために英語の勉強を継続してきたけれど、海外添乗って年に1回、多くて2回だから英語を使う機会って本当に少ないです。
必要に迫られていないから、なかなか勉強が継続できないし、身が入らない。
いつか来る添乗のために勉強しておこう、勉強していれば海外添乗の仕事が来る、と考えていたけれど必要に迫られない勉強って本当に苦痛です。
だから今ではもう英語の勉強はやめてしまいました。
勉強したことは残っているし、また機会がきたら付け焼き刃で対応するしかない。
本書では勉強のための勉強は不要だと書かれています。
まとめ:『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』
まとめ:グッときたところベスト3
- 【第1位】ロケットスタート仕事術
- 【第2位】一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ
- 【第3位】崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていく
手元に置いて何度も読み返したくなります。
軽く10回は読み返しました。
- 色々な時間術を試している人
- 仕事の進め方に悩みを持っている人
- ドラゴンボールに興味のある方人
そんな方は読んで損はないです。
「スピード仕事術の正解」と言える1冊です。
なお仕事を速くする工夫がわかる本は「【書評】『仕事が速い人が無意識にしている工夫』で付加価値をつける」にまとめています。
以上です。
P.S. 一度しかない人生、思いっきり楽しもう。
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