- 仕事が忙しすぎて、何から手をつけていいかわからない
- 断れなくて仕事が増えていき、忙しい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
「マンガでよくわかるエッセンシャル思考」グレッグ・マキューン【著】を読みました。
本記事は、『マンガでよくわかるエッセンシャル思考』のグッときたところを3つ引用した書評です。
この記事を読むことで「選択と集中の意味」がわかります。
結論は「重要なことは何かを考え、いちばん大事なことから始める」です。
Contents
【書評】『エッセンシャル思考』いま、何が1番重要かをいつも考える
ビジネス書「エッセンシャル思考」のマンガ版です。
40分でサクサク読めました。
「マンガでよくわかるシリーズ」は楽しく読め、重い腰をあげる必要がなく読み出せるのがメリットです。
選択と集中
何が大事かを見極め、捨て、1つのことに集中して成果を出す。
「あれもやらなくちゃ、これもやらなきゃ」といっぱいいっぱいになっている人向けの本です。
まずは本書の「捨てる技術」を習得し、集中する段階へと入っていければ良いです。
会社員時代は何もかも1人で抱えて仕事をしていたので、組織に所属しているメリットは感じませんでした。
1人で仕事を抱え、断らず、断れず、目の前の仕事を片っ端から取り組んでいたのです。
すべて1人で仕事をするなら、組織のメリットはないです。
「何を捨て、何に集中するか」を振り返り、見つめ直していく価値はあります。
「人生の時間を大切にしたい」
そんな気持ちにさせてくれた本です。
エッセンシャル思考のデメリット:難しい
シンプルに難しいです。
簡単にはできません。
私はできてないです。
本を読んですぐに「わかりました。今から本質をとらえます」とはいかないのです。
いっぽうで即、エッセンシャル思考になれる人もいます。
そんな方は相当な経験を積んで、視野が広い方、他をすべて捨てられる潔い方です。
本質的になったからといって「なんでもうまくいく」とは限りません。
分散思考が良いケースもあるからです。
たとえば、アイデア
1つに集中して考え抜くことは大事です。
いっぽうで思考を分散させ、視野を広げ、アイデアからいったん離れて、弛緩する時間をつくることも大事です。
お風呂や寝起き、ランニング中など、メモができない場所でアイデアが思い浮かびます。
アイデアについて考えてないときに思い浮かぶのです。
集中と分散を繰り返すイメージです。
うまくまとまりませんが、本質的であることが助けにならないケースもあるのです。
ただ「つねに大事なことは何か」と考えておくのは重要です。
「物事の本質はどこだろう」と仮説と実験を繰り返す。
ひっくり返せる「本丸」を見極めることは「時間」になって返ってきます。
以上、エッセンシャル思考のデメリットです。
優秀な人ほど陥りやすい「非エッセンシャル思考」とは
器用でなんでもできる人ほど、何が重要かわからなくなります。
優秀な人ほど大事なことを見分けられなくなることも多いです。
優秀で努力する人ほど成功のパラドックスに陥りやすいです。
なんでもできるから、なんでもやってしまうのです。
成功を求めることで、人は失敗してしまうのです。
エッセンシャル思考の基礎となる3つの考え方
見極め、捨て、1点集中です。
- その1:選択
- その2:ノイズ
- その3:トレードオフ
全部やろうとしないことが大事です。
「今、何が1番重要か」
心に刻みつけておく言葉です。
『マンガでよくわかるエッセンシャル思考』は、こんな人におすすめ
こんな方におすすめ
- 忙しい人
- 断れない人
- 優先順位のつけられない人
主人公の女性をエッセンシャル思考へ導いてくれる男性との展開が気になるマンガでした。
「そこだけでも恋愛マンガにしてくれないかな。先が気になる」と思ったのです。
マンガと文章の組み合わせですが、マンガだけでも引き込まれます。
書名 | 「マンガでよくわかるエッセンシャル思考」 |
---|---|
著者 | グレッグ・マキューン |
単行本 | 176ページ |
出版社 | かんき出版 |
発売日 | 2017/3/23 |
『エッセンシャル思考』のグッときたところベスト3
グッときたところベスト3を引用して、解説します。
1位:「今、何が重要か」を考える
やるべきことが多くて、やることリスト(TODOリスト)を書き出す人は多いです。
頭の中だけにリストを抱えていると焦りますので「いったんリストを書いて外に出すこと」は有効な方法です。
リストを見て、重要なことが何かを考える。
考えることに多くの時間を割いても良いと感じます。
重要なことは何か
ついつい目先のことにとらわれがちですので、何度も繰り返し考えるようにします。
今、重要なことは何か。
これがクリアできれば、他のことは流してできることもあるはず。
他のことにとらわれ、いちばん重要なことに時間をさけなくなることだけは気をつけます。
いつも1番大事なことから始める。
これにつきます。
自戒の意味も込めて、この言葉を自分に捧げます。
2位:90点ルールで大切なことだけを選ぶ
私の会社員時代は「断る」という選択肢はなかったです。
社内でも社外でも頼まれたことは「すべて引き受ける」、特にお客さまからの依頼には「ノーはない。期待値の100%より1%でも超えて返す」を基本にしていました。
ノーと言えないのは苦しいことです。
「使い勝手は都合の良い人間」だからです。
自己肯定感も下がります。
「お客さまを選ばなかった」ので「一緒に仕事をしたくない」と思っていても、我慢していました。
いちばんグッときたところは「90点ルール」
私が見極める基準といえるものを持っていなかったからです。
「90点ルール」は仕事だけではなく、プライベートでも使えます。
たとえばプライベートの誘いで迷ったら「90点ルール」を当てはめて、決断するのです。
「今、していることは90点ルールに当てはまっているだろうか」
常に自問自答を習慣にして、時間の質を上げていきます。
3位:断り方を身につける
「迷ったらイエス」の考えでした。
たとえば誘いに迷ったら、とりあえず行ってみるのです。
そんなテンションで行き、良いこともあれば、後悔したこともあります。
振り返れば、後悔が多かったです。
「情報を引き出せていれば、断っただろうな」と思うこともありました。
断る勇気がないことに気づけませんでした。
勇気のない自分を認められなかったのです。
「断っていればよかった。人生のターニングポイントだった」という後悔もあります。
断れないことが、人生を狂わす行動になってしまうのです。
「とりあえず黙る」や「予定を確認して折り返す」は、簡単かつ効果的です。
ノーを言うことは優秀な人の必須スキルです。
まとめ:99%のムダを捨て、1%に集中しよう
99%の無駄を捨て1%に集中する。
あれもこれもと欲張ってしまいがちです。
すべてできそうな気がするからです。
生活の質を上げる方法は「いちばん重要なことは何か」と問いかけるだけです。
たった1つの言葉で人生が変わるのです。
以上です。
P.S. 本質を知り、本質を生きよう。
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