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原稿用紙10枚を書く力が身につく本【読書感想文・書評】作者×読者×自分を組み合わせよう

原稿用紙10枚を書く力

親愛なる君へ

  • 「原稿用紙10枚を書く力を身につけたい」
  • 「齋藤 孝 先生の『原稿用紙10枚を書く力』の内容を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

本記事は、『原稿用紙10枚を書く力』齋藤 孝【著】の読書感想文・書評です。

 この記事でわかること

・読書感想文・書評
・グッときたところベスト3
・口コミ

 グッときたところベスト3

第1位 引用のポイントを外さないコツ
第2位 「書く」ことは構築することだ
第3位 生命力と構築力

この本を読むメリットは、原稿用紙10枚×400字=4,000文字を書くのが怖くなくなることです。

 本記事の信頼性

✔︎ 読書量:一般書籍4,467冊+漫画1,362冊

本書の目的は、原稿用紙10枚の文章を書けるようになること。

さらに「書くことによって、考える力が鍛えられ、自分なりの視点が持てるようになること」を目指しています。

こーいち
本書の言うとおり「訓練次第」で間違いなく、原稿用紙10枚を書けるようになります。

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原稿用紙10枚を書く力が身につく本を読んで、グッときたところベスト3【読書感想文・書評】

原稿用紙10枚を書く力

 グッときたところベスト3

第1位 引用のポイントを外さないコツ
第2位 「書く」ことは構築することだ
第3位 生命力と構築力

順番に解説します。

第1位 引用のポイントを外さないコツ

一冊の本の中で好きなところを三つ取り出してみると、選んだ人のオリジナリティがそこに出てくる。
子どもに、「この作品の中で好きな部分はどこか。一つあげなさい」と聞くと、好きな部分が重なることが多い。しかし、三つあげさせると、二つまでは重なっても、三つすべてが重なることはほとんどない。その三つをつなげると、それぞれのオリジナリティが出てくる。

〜中略〜

まず、作者が何を言いたいのかというポイントをとらえることが大切である。赤線を引く部分は、だれが読んでも、「ここが重要なのだ」という意味で、ほぼ一致するはずだ。それを取り出した上で、自分がおもしろいと感じた部分、どこで自分が反応したかという部分ーー緑線を引く部分ーーをどう取り出すかである。
その作品について書く場合、ポイントである赤線の部分をきちんと入れた上で、そこに自分がおもしろいと感じた緑線の部分をどう配列して書いていくかによって、その人の個性、作品のとらえ方が出てくる。つまり、赤線の部分と緑線の部分をいかにうまく組み合わせて書いていくかによって、書いたものがおもしろいものになるかどうかが分かれる。
緑線の部分を選ぶとき、あまりにも些末なために他の人がおもしろいとは思わないような部分にひっかかるのか、読んだ人が「なるほど、そういうおもしろいとらえ方があるのか」という切れ味のある部分を取り出せるのかは、書く人のセンスにかかってくる。このセンスを磨くのが、書く力をつける上で重要なポイントになる。そのセンスを磨くのは、基本的に読書しかない。

 引用するポイントをまとめると、以下の3つです。

1.作者の言いたいところ
2.読者がハッとするようなところ
3.自分がおもしろいと思ったところ

3つは「作者と読者と自分」です。

私は今まで「何を引用するのか」という視点が抜けていました。

なぜなら、今までの私の読書感想文・書評の引用には「作者の言いたいところ」「読者がハッとするようなところ」の2つの視点がなかったからです。

あくまで「自分の心にグッときたところ」を3つ、引用していたのです。

作者視点も読者視点もなく、あるのは「自分がどう思うか」の視点だけだったのです。

それだけでは文章の量は書けても、おもしろい文章は書けません。

自分が「おもしろい」と思ったことも重要ですが、「作者」「読者」も重要なのです。

「自分がグッときたところだけでも、グイグイ書くには重要ではないか?」という意見があるかもしれません。

確かに文章を書く推進力にはなります。
ただ、自分主体の文章が続くと、自分の考えだけになり読者が飽きます。

引用するときは「作者×読者×自分」を組み合わせるのが、バランスが取れています。

こーいち
引用をどう組み合わせるのかが、オリジナリティであり書き手の個性なのです。

第2位 「書く」ことは構築することだ

「書く力」をつけるためには、「文章とは構築物である」ということをしっかり認識することが必要だ。
文章を構築するという意識で、発送の段階から実際に書くまでを行なえば、だれにでもあるレベル以上の文章が書けるようになる。
「キーワードを見つける」「キーワードから三つのキーコンセプト(言いたいこと)をつくる」「三つのキーコンセプトを結びつけて文章を構築する」という方法を紹介していく。
この方法は、多くの人が書く機会の多い小論文や企画書、評論などの論理的・客観的な文章に非常に有効である。さらにそれを基礎にすれば、小説のような感情的・主観的・芸術的側面が強い文章にも応用できる。

〜中略〜

まず頭の中に書くべきことを構築して、きちんと創作メモをつくり、それに基づいて書いていく。創作メモをつくらない作家もいるが、それは頭の中での構築がよほどしっかりしている場合であろう。書き慣れている人ほど、書きはじめる前に、きちんと作業しているものだ。
プロの作家の多くは、構築作業をしてから書きはじめる。ましてや書くことに慣れていない人がいきなり書きはじめて、ちゃんとしたものが書けるなどと思っているなら大間違いである。
書くことは無から有を生み出すことではなく、頭の中で構想したものを形にしていくこと、すなわち構築することなのだ。

本や材料を読みながら、キーワードを抽出すること

引用文から得られた気づきです。

なぜなら、今までの私は本を読みながら「キーワードに線を引くだけ」だったからです。

キーワードをたくさんメモしていくことで、文章を書くための土台ができます。

つなげ方、グループ分けの仕方、キモの3つなどはあとの作業になりますが、まずは「キーワードの抽出をしなければ良い文章は書けない」と認識しました。

ブログ執筆においても、まずは土台を構築すること

土台構築にたくさん時間をかけるべきです。

土台を作るためには素材(本、キーワード)が必要です。

本をいかに調理して、ガッチリとした土台を作るか。
そのための引用であり、気づきであり、結び付けるための論理が必要になるのです。

書くことは構築すること。

文章の設計図をつくることです。

構築さえできれば、原稿用紙10枚は書けるのです。

第3位 生命力と構築力

書くことを図式化すると、一つにはだれにも見せない日記のように、対自分ーー自分に向けてだけ書かれたものがある。その対極にあるのが、白書のように、まったく自分がなく、対他人に向けられた文章である。
この二つの領域を生命力系と構築力系とに分けることもできる。
どちらの領域にも、質のいいものと悪いものがある。両方の領域にまたがっている文章の一つの例が、よい自伝であろう。
自伝とは、人に向けて自分のことを語るのだが、単に自己満足だけの文章では、人に読んでもらうことはできない。語るべき内容があり、しっかりした構築がなされていなくては読むに耐えるものにならない。
対他人の意識のない自伝は、自分のその場その場の感情を吐き出すだけで、構築がなされていない。それでは、その人がどう感じていたのかという生命力が十分に読み手に伝わらない。
生命力を読み手に伝えるためには、そこに構築が必要だ。自己に埋没してしまうと人には伝わらない。そのバランスが難しいところである。
実際にはなかなかわかりにくいだろうから、例をあげてみよう。
美輪明宏の自伝『紫の履歴書』の冒頭の部分は、自分が生まれた環境がどのようなところだったのか、当時の長崎の町を描写しながら、きちんと自分と向き合って、美輪明宏という存在をくっきりと示す生命力あふれた文章である。

上記は、個人的に「おもしろい」と思ったところです。

齋藤先生の言う文章の領域を図式化すると、以下のとおり。

原稿用紙10枚を書く力

最終的に目指すべきは、構築力があり、生命力もある「スタイルのある文章」です。

齋藤先生は「文章の生命力とは、他人がその文章を読んだときにおもしろいと感じさせる力、文章の魅力、個性など」といいます。
さらに、「文章の生命力とは文体から生まれていくる」と畳みかけます。
とどめは、「しっかりと構築された文章が書けるようになったら、次は文章に生命力を持たせる文体を身につける」と締めます。

まとめると次のとおり。

① 構築力のある文章を目指す
② 生命力のある文体を目指す

他人に読ませるために必要な「文章の構築力」、他人が読んでおもしろいと思わせる「文章の生命力」を身につけるのです。

 どうやって構築力、生命力を身につけるのか?

・構築力は第2章で約70ページ
・生命力は第3章で約45ページ

上記で身につける方法が解説されています。

一言で言うならば、以下です。

・構築力は、キーワードを抽出し組み合わせる
・生命力は、良い文章を音読する

構築力×生命力=スタイルのある文章の例文(美輪明宏氏)も解説されています。

こーいち
オリジナリティを出すために好きな人の作品を毎日読み、その世界に浸り、文体から思考様式まで真似るのも効果的です。

『原稿用紙10枚を書く力』の2つのメリット

原稿用紙10枚を書く力

書く力を身につける2つのメリット

本書は、400字詰め原稿用紙10枚の文章を書く力を身につけられる方法が解説された本です。

齋藤先生は「書く力は訓練次第でだれでも確実に身につけられる」といいます。

書く力だけではなく、「書く力を身につけるメリット」も述べられています。

 書く力を身につける2つのメリット

① 読む力が上がる
② 考える力が上がる

① 読む力が上がる

書くことを意識すると、より上質な読書ができます。
アウトプットを意識して読むと、インプットが格段に活性化するのです。

本を読むときに、「どうやって書いたんだろう」と書く側に立って読めるようになります。
いちばん理解が進む読み方です。

さらに、本書は「読書術の本」としても読めます。

なぜなら、下記などの「著者の読書法」が具体的に書いてあるからです。

・こなす読書
・制限時間で読む
・問題意識を持って読む

② 考える力が上がる

なぜなら、書く作業は脳をフル回転させる必要があるからです。

齋藤先生は「きちんとまとまるのある文章を書くには、何を書くか、文章をどう組み立てるか、どうすれば自分なりの角度のある見方を表現できるか考えなくてはならない」といいます。

順を追って論理を組み立てる必要があるのです。

こーいち
ゆえに、書くことで考える力が上がるのです。

ブログ1記事の文字数も原稿用紙10枚

私はブログ歴1年2ヶ月ほどですが、ブログ1記事あたり3,000〜4,000文字を目安に書いています。

4,000文字というと、ちょうど本書の目的「原稿用紙10枚」です。

したがって、文章を仕事にしている人だけでなく、ブロガーにも参考になるはず。

実際に本書を読んでから、文字数の恐怖心はなくなりました。

むしろ、文字を「いかに削るか」のほうが大事です。
さらに、書評などは「どこを引用するべきか」に注力するようになります。

こーいち
引用ひとつとっても、奥の深さを教えてくれたのです。

5つの章のキーフレーズは「書くことはスポーツ」

目次

プロローグ.書くことはスポーツだ
第1章.書くことは考える力を鍛える
第2章.「書く力」とは構築力である
第3章.「文体」を身につける

第1章では「書く力とは何か」が述べられています。
第2章では「文章を構築する」ための具体的方法の解説。
第3章では「文体を身につける」方法がわかります。

『原稿用紙10枚を書く力』は、文章テクニックを学びたい人には向かない

細かいテクニック(接続詞の使い方や句読点の打ち方、文章の型)を学びたい人には向きません。

下記のような人におすすめです。

こんな方におすすめ

  • 文章力を上げたい人。
  • 考える力をつけたい人。
  • 原稿用紙10枚が書けない人

 Amazonより引用

「引用力」「レジュメ力」「構築力」「立ち位置」受験、就職、仕事に役立つ万能の文章の書き方を伝授。

 著者のプロフィール

齋藤 孝
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。
同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。
専攻は教育学・身体論・コミュニケーション論。「斎藤メソッド」という私塾で独自の教育法を実践。
また、NHK教育の人気番組「にほんごであそぼ」の監修を務めるなど多方面で活躍中。

>> 齋藤 孝 公式サイト

書名:『原稿用紙10枚を書く力』
著者:齋藤 孝【著】
単行本:196ページ
出版社:大和書房
発売日: 2004/10/10


『原稿用紙10枚を書く力』の口コミ

原稿用紙10枚を書く力

Amazonの口コミ57個のうち、36%が5つ星(2020年5月22日)

 Twitterの口コミ10個を引用

【まとめ】作者×読者×自分を組み合わせて、スタイルのある文章を書こう

原稿用紙10枚を書く力

本記事では、『原稿用紙10枚を書く力』齋藤 孝【著】の読書感想文・書評を書きました。

グッときたところベスト3まとめ

第1位 引用のポイントを外さないコツ
第2位 「書く」ことは構築することだ
第3位 生命力と構築力

原稿用紙10枚を書くための要点

グッときたところ3つをまとめて、つなげます。

キーワードを抽出してレジュメをつくり、文章の構築(設計図)に時間をかける。

引用するときは、以下の3つをバランスよく取り出す。
・作者が言いたいこと
・読者がハッとすること
・自分がおもしろいと感じたこと

文章を書くときは、構築にもとづいて肉付けし、まずは量をこなす。
文体は最後に考えることで、好きな人の作品に浸る、良い文章を読む、音読することで文章の生命力を身につけていく。

最終的に「構築力」×「生命力」=スタイルのある文章を目指すのです。

こーいち
ムダなページがなく、たくさんの意味がつまった本でした。

以上、『原稿用紙10枚を書く力が身につく本【読書感想文・書評】作者×読者×自分を組み合わせよう』の記事でした。

こーいちより

P.S. 作者×読者×自分を組み合わせて、構築力×生命力=スタイルのある文章を目指そう。



>> 齋藤 孝 先生の他の著作

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