- 本を読んだら忘れない読書のアウトプット方法を知りたい
- 読書のメリットを知りたい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事では、今ままでの読書経験から生み出した読書のアウトプット方法を解説します。
この記事を読むことで、読んだ本を血肉化して忘れない読書方法(PDCA)がわかります。
結論は「インプットとアウトプットの行ったり来たり」ですが、1番大事なのは「考える」です。
本記事を書いている私の読書量「本4,329冊+漫画1,311冊」です。
年間300冊以上の読書習慣のきっかけは「大学時代にしなければならない50のこと」です。
本書に出会わなければ、読書をしていません。
Contents
【読書のアウトプット方法】年間300冊を読む私のおすすめPDCA
血肉化する読書の方法(PDCA)
- インプット(アウトプットを意識しながら読む)
- アウトプット(実際に試してみる、誰かに話してみる、ツイートする)
- 考える(結果について自問自答、深掘り)
- インプット(読書感想文を意識しながら再度読む)
- アウトプット(読書感想文を書く)
- 考える
「インプット→アウトプット→考える」を2周する黄金サイクルが、読書効果を何倍にもする秘訣です。
1.インプット(アウトプットを意識しながら読む)
アウトプットを意識しながら読むことで、インプットの質が高まります。
インプットには3つの方法があります。
インプットの3つの方法
- 三色ボールペンを使って、線を引きながら読む
- ツイートするところを探しながら読む
- 誰かに話したくなるところを探しながら読む
1.三色ボールペンを使って、線を引きながら読む
赤・青・緑の三色ボールペンで線を引きながら読みます。
色分けの意味は下記です。
メモ
赤:大事(客観)
青:まあ大事(客観)
緑:おもしろい(主観)
客観、主観を行ったり来たり意識しながら、読み込みます。
キーワードをマルで囲ったり、キーワード同士を線で結んでみたり、自由自在に手を使ってボールペンを操ります。
グッときたところのページの角を折っていきます。
手で読む感覚です。
手を使うことで記憶に印象づけるのです。
これをしておくと、あとの4番目の行程の「インプット(読書感想文を意識しながら再度読む)」ときが楽です。
大事なキーワードのところだけ読み返せばいいからです。
「時間がないときは赤だけ読み返す」の工夫もできます。
「赤・青・緑」の意識で読み方が変わります。
下記の本を読んでから三色ボールペンが手放せません。
2.ツイートするところを探しながら読む
行程2.アウトプットで、読んでグッときたところをツイートします。
そのツイートするところを探しながら読むので、本の読み方が深くなります。
アウトプットを意識しながら読むのです。
詳しくは下記記事にまとめました
» 読書の質を上げるTwitterの書き方【本の感想をツイートする】
3.誰かに話したくなるところを探しながら読む
本の読み方が深くなります。
②のTwitterと同じです。
「ツイートするところ探す「→「誰かに話したくなるところを探す」に変わっただけです。
探しながら読むことは変わりません。
アウトプットを意識するとインプットの質が高まります。
たとえばビジネス書を読む際に「有益な箇所を探す。問題解決のヒントを探す」などの意識で読むのです。
漫画や小説でも「グッときたシーンのベスト3」を探してみるのもおもしろいです。
アウトプットするところを探しながら読むことで、インプットの意識が変わるのです。
インプットの3つの方法を再度記載します。
インプットの3つの方法
- 三色ボールペンを使って、線を引きながら読む
- ツイートするところを探しながら読む
- 誰かに話したくなるところを探しながら読む
2.アウトプット(実際に試してみる、誰かに話してみる、ツイートする)
インプットしたことを、アウトプットしてみます。
アウトプットしなければ、読書した内容は20%も自分に残らないからです。
エビングハウスの忘却曲線によると人間の記憶は24時間で74%が失われます。
記憶に残すためにもアウトプットは有効です。
アウトプットの3つの方法
- 本で読んだことを、ためしてみる
- 本で読んだことを、ツイートする
- 本で読んだことを、だれかに話す
1.本で読んだことを、ためしてみる
本を読むと共感箇所やグッときたところ、新たな気づきなど色々あります。
それを実際に自分で試してみるのです。
メモ
読書方法について学びがあったのであれば、実際にその方法を使って読書してみる。
問題解決の手法について気づきがあったのであれば、実際の仕事上で使ってみる。
コミュニケーション術について初めて知ったことがあれば、実際に誰かに試してみる。
行動することに失敗はありません。
失敗とわかっただけでも収穫です。
どんどん試行錯誤してみましょう。
失うものはありません。
失っても入ってきます。
循環していくのです。
行動の回数だけ気づきが多くなり、身につくものが多いです。
読んだことをアウトプットしてみる。
その瞬間に世界は実験の場に変わります。
② 本で読んだことを、ツイートする
線を引きながら読んでいるときに、グッときたところをTwitterでツイートしてアウトプットしていきます。
ツイートは下記いずれかのやり方でOKです。
メモ
- 読みながら、グッときたところをどんどんツイートしていく
- 読み終えた後に140字で要約して、1回だけツイートする
- グッときたところを3つに絞り、3回だけツイートする
色々試してみて自分に合ったやり方を探してみましょう。
ツイートが記憶を強固にします。
「いいね」や「リプライ」などの反応をもらえれば、ツイートを見返すこともあり記憶に定着しやすくなります。
何をツイートしていいか悩んでいた人は、本を読んでツイートしてみましょう。
ツイートネタにも困らなくなります。
考えや体験も加えたツイートは「オリジナル」です。
③ 本で読んだことを、誰かに話す
②のTwitterと同じ容量です。
「グッときたところをツイートする」→「グッときたところを誰かに話す」に変わっただけです。
Twitterという世界ではなく、現実世界の人間に対面で話してみるのです。
話す相手は誰でもかまいません。
メモ
- ビジネス書の「グッときた有益な箇所や情報、問題解決のヒント」を話してみる
- 漫画や小説でも「グッときたシーンのベスト3」を話してみる
アウトプットで記憶しすくなります。
人に話すことですぐに反応がもらえることもメリットなのです。
できればそのまま話すのではなく、プラスアルファの精神でわかりやすく伝えてみましょう。
噛み砕いて話すイメージです。
「要するに」と一言で要約できるかもチェックしてみましょう。
人に教えることは「自分のため」です。
人に教えることで思考が整理され、知識をものにできます。
アウトプットの3つの方法を再度記載します。
アウトプットの3つの方法
- 本で読んだことを、ためしてみる
- 本で読んだことを、ツイートする
- 本で読んだことを、だれかに話す
» アウトプットが苦手な人へおすすめ本【1万時間にインプットは除く】
3.考える(結果について自問自答、深掘り)
アウトプット(実際に試す、ツイートする、誰かに話す)で、反応や気づきがあります。
振り返り、考えを深掘りしていくのです。
メモ
本を読んでどう変わったかを書く(〇〇に興味が湧いた、知識がついた)
本を読んでどう行動したか(今後〇〇しようと思う、〇〇するようになった)
何がうまくいって何がうまくいかなかったのか。
アウトプットして良かったことは?
アウトプットしてできたことは?
最も価値のあった行動は?
思いついた工夫、アイデア、新しい気づきは?
嬉しかったことと理由は?
達成したことは?
やりたいこと、挑戦したいことが出てきたか?
得たものは?
上記をヒントに考え続けましょう。
考え続けることで、新たなアイデアや気づきが生まれます。
アイデアは既存と既存の組み合わせ
アイデアはすでにあるものを元にして生み出されます。
足し算ではありません。
掛け算で新しいものを生み出します。
知識が多ければ多いほど、アイデアは多様で大きいものになっていきます。
新しいものを生み出したいのならまずは知識を集める。
情報をたくさん集めている人はアイデアマンが多いです。
4.インプット(読書感想文を意識しながら再度読む)
2回目のインプットです。
1回目に三色ボールペンで読み込んでいるので、2周目は1回目の半分以下の時間で済みます。
線を引いたところ、マルで囲ったキーワード、ページの角を折ったところだけ読んでいきます。
大事なことは読書感想文を書くことを意識しながら読むことです。
読書感想文で書く下記ポイントを考えながら読むのです。
メモ
- 本を知ったきっかけ
- なぜ読もうと思ったのか、どんなことを知りたかったのか
- 何が解決したかったのか
- 誰におすすめなのか
- 何について取り扱った本なのか
- 読む前と読んだ後の印象の違い
- グッときたところベスト3
グッときたところベスト3が絞り込めない場合は、何度も行ったり来たりしながら読み返します。
絞り込めないことが記憶に定着させるのです。
ここでも「探しながら読む」という目的を持った読み方になるので、インプットの質が深まります。
5.アウトプット(読書感想文を書く)
4でインプットしたこと、考えたことをもとに読書感想文をブログに書いていきます。
ブログを開設していなければ、何かのメモでもかまいません。
読書感想文の書き方
1.要約
- 本を知ったきっかけ
- なぜ読もうと思ったのか、どんなことを知りたかったのか
- 何が解決したかったのか
- タイトルや著者などの基本情報
2.こんな人におすすめ
- なぜ、おすすめなのか
- 何について取り扱った本なのか
- 読む前と読んだ後の印象の違い
3.引用
短いあらすじを紹介したり、本の要となる文章(グッときたところベスト3)を引用。
4.感想
3の行程で考えたことや実体験を混ぜ「引用+感想」を書いていく。
「実は私も主人公と同じことをしたことがあって・・・」
「ちょうどこの部分を電車で読んでいて・・・」
「この文章を読んで、こんなことを考え・・・」
5.まとめ
本を読んでどう変わったかを書く(〇〇に興味が湧いた、知識がついた、解決した)
本を読んでどう行動したか(今後〇〇しようと思う、〇〇するようになった)
おすすめのポイント(〇〇で悩む人に薦めたい、〇〇に興味を持っている人へ薦めたい)
本を読んで充実した時間を過ごせたか
6.関連本
関連する本も掲載する。
読書感想文は「考えること」が必要なので記憶が強くなります。
» ブログで本の紹介の書き方がわかる本【6つの手順でだれでも書ける】
6.考える
書いた読書感想文を読み直して、再度考えてみましょう。
メモ
- 新しい気づきやアイデアは?
- もっと行動できることはないか?
- なぜを繰り返し考え、深掘りしてみる
深掘りしていくことで、血肉になっていきます。
何度も自分をくぐらせるのです。
考えることが1番大事です。
読書は考えるきっかけなのです。
「本を読む&行動する」で人生は変化する【読書のメリット3つ】
1回読んだだけで身につく本は少ないです。
読んで、行動して、うまくいかない体験があって初めて血肉化します。
楽しさが加わればベストです。
読書だけで人生は変わらない
4,000冊以上の本を読んできましたが、人生は変化しません。
読書で人生を変えるためには行動です。
読書→行動→改善→読書です。
どんなときもPDCAが大切です。
行動に楽しさを見出せれば、血肉化しやすいです。
嫌々やって身につくものは少ないからです。
1回読んで分かる本は少ないので、何回も重ね塗りをするようにインプット、アウトプットを往復して読み直すことが重要です。
ブログも同じです。
どうせリライトするのですから、質が低くても早めに投稿して、重ね塗りをするように書き直していけばいいのです。
完全な文章はこの世に存在しません。
楽しんで本を読みましょう
無理をすることはないですが、読書は本来楽しいものです。
読書の気づきが価値観をひっくり返し、自分に新しい世界を見せてくれます。
日常の何気ない景色が変わるのです。
読書する3つのメリット
- 著者の長年の経験や知識など、良質な情報にふれられる
- 著者以外にも編集者や校正者・営業担当などが関わり、情報が厳選
- 海外や故人からも本を通して学べる
上記のメリットがある読書は、コストパフォーマンスの高い行動です。
補足:待ち合わせは本屋がおすすめ
待ち合わせ場所は本屋がおすすめです。
理由は3つ
- 退屈しない
- 待たされても平気
- 立ち読みした本が話のネタになる
良いことばかりです。
本を読む人は、知的で冷静な人が多い印象です。
1人で本に書いてある文字に集中して読書をするという行為はなかなかできるものではありません。
内省的で理知的なイメージです。
本屋には変な人がいないのも良い点です。
- クレーマーもいない
- 感情的になる人もいない
- 冷静で理知的なイメージ
読書日記をおすすめする理由は読書習慣の定着
読書日記をつけることで、読書習慣が身につきます。
記録することで行動できる
読書日記をつけることで、読書量を比較できます。
たとえば、以下です。
- 1日単位で日記を見る:読書量の増減がわかる
- 週単位で日記を見る:先週と比べた読書量の増減がわかる
- 月単位で日記を見る:先月と比べた読書量の増減がわかる
読書日記を見れば「読んでいる、読んでいない」が明白です。
読書日記をつけていなければ「何を読んだのか」さえわからなくなります。
なんとなく毎日が過ぎてしまうのです。
読書日記で読んでいないことがわかれば「不足を埋めよう」とします。
過去の記録が、行動を起こさせるのです。
不足を感じると「また本を読もうかな」と思えるのです。
読書日記に感想は書かなくてもいい
読書日記はタイトルだけ書いておけばいいのです。
「読書の習慣化」が目的だからです。
タイトルだけあれば、週単位、月単位で振り返ったときに「何を読んだか、何冊読んだか」が明白です。
逆に「きちんと感想を書く」のようにハードルを上げる必要はありません。
ハードルを上げると続かないからです。
習慣化できません。
本を読んだら、タイトルを記録する。
これだけで読書習慣が身につくのです。
なお日記のメリットは「「行動と感情」を記録する日記のメリット【人生をレコーディング】」で解説しています。
読書をしないから時間がない
毎日の読書習慣を作るだけでも、知識的に差別化できます。
日本人は想像以上に読書をしていないからです。
たとえば、2014年に実施した「文化庁の調査結果」は以下です。
- 1ヶ月に1冊も本を読んでいない人:47.5%
- 読書量は減っていると回答した人:65.1%
- 読書量を増やしたいと回答した人:66.3%
読書をしていない理由のトップは「時間がないから」です。
「読書量を増やしたいと思っても、時間がないから読書量は減るいっぽう」なのです。
発想が逆です。
読書をするから時間が増えるのです。
- 仕事の生産性が上がる
- 仕事のクオリティが上がる
- 時間の使い方がうまくなる
多忙な経営者ほど読書をしています。
「時間がないから読書ができない」の言い訳は通用しません。
時間がないから読書できないのではなく、読書をしないから時間がないのです。
ビジネスマンとして「時間がない」は禁句です。
読書の優先順位が低いだけなのです。
まとめ:本を読んで、行動して、考えて、血肉化しよう
1.インプット(アウトプットを意識しながら読む)
- ①:三色ボールペンを使って、線を引きながら読む
- ②:ツイートするところを探しながら読む
- ③:誰かに話したくなるところを探しながら読む
2.アウトプット(実際に試してみる、誰かに話してみる、ツイートする)
- ①:読んだことを、実際に試してみる
- ②:読んだことを、ツイートする
- ③:読んだことを、誰かに話す
3.考える(結果について自問自答、深掘り)
本を読んでどう変わったかを書く(〇〇に興味が湧いた、知識がついた)
本を読んでどう行動したか(今後〇〇しようと思う、〇〇するようになった)
何がうまくいって何がうまくいかなかったのか。
アウトプットして良かったことは?
アウトプットしてできたことは?
最も価値のあった行動は?
思いついた工夫、アイデア、新しい気づきは?
嬉しかったことと理由は?
達成したことは?
やりたいこと、挑戦したいことが出てきたか?
得たものは?
4.インプット(読書感想文を意識しながら再度読む)
- 本を知ったきっかけ
- なぜ読もうと思ったのか、どんなことを知りたかったのか
- 何が解決したかったのか
- 誰におすすめなのか
- 何について取り扱った本なのか
- 読む前と読んだ後の印象の違い
- グッときたところベスト3
5.アウトプット(読書感想文を書く)
- ①:要約
- ②:こんな人におすすめ
- ③:引用
- ④:感想
- ⑤:まとめ
- ⑥:関連
6.考える
- 新しい気づきやアイデアは?
- もっと行動できることはないか?
- なぜを繰り返し考え、深掘りしてみる
読書は終わりがないです。
新刊は1日に200点以上発刊されます。
読んでも読んでも、終わりがありません。
生きているうちに存在するすべての本を読み終えることは、物理的に不可能です。
読書はずっと続けられる趣味です。
一生の楽しさが確約された「完成できないおもちゃ」なのです。
以上です。
P.S.「読んで、行動して、失敗して、考えて」が楽しい読書ライフですね。
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