- 「仕事を効率的・効果的にこなし、定時退社の日を増やしたい」
- 「子どもにイキイキと過ごしてもらい、夫婦関係を良好にしたい」
- 「読書や勉強の時間を持てるようになり、理想の自分に近づきたい」
この記事でわかること
- 『働くパパの時間術』のグッときたところベスト3
- 時間の二毛作を学び、人生を良くする方法
休職して子どもとの時間は増えたものの、奥さんから「もっと子どもと遊んで欲しい」と言われています。
「今日は子どもとたくさん遊んだ」と思えても、子どもから「もっと遊びたい」と言われます。
以下の気持ちを持つようになりました。
- 子どもとの時間を増やしたい
- 子どもとの時間を濃くしたい
本記事は「働くパパの時間術」のグッときたところを3つ引用した書評です。
この記事を読むことで、仕事と家庭、育児に悩んできた著者ならではの体験談、コツがわかります。
仕事の時間の使い方から子どもとのお風呂での遊び方などの具体例、奥さんとのコミュニケーション術、自己投資術まで紹介されています。
Contents
【書評】『働くパパの時間術』のグッときたところベスト3
グッときたところベスト3
- 1位:すべてに通じる魔法の心がけ「仕事は初級打ち」
- 2位:子どもの「お風呂時間」を整えよう
- 3位:家庭生活が充実するかはママとの関係しだい
1位:すべてに通じる魔法の心がけ「仕事は初級打ち」
締め切りまでに確実に間に合わせ、かつ高パフォーマンスで仕事を仕上げるには、どうすればよいのでしょう。その答えとなる、とっておきの方法をお教えします。それは、与えられた仕事にすぐ取りかかることです。つまり、仕事という名のボールを初級で打つのです。「それくらい、言われなくてもわかってるよ」と思ったあなたも、だまされたと思ってこの先を読んでみてください。
仕事を「初級打ち」するためには、次の3つの段階があります。
① 仕事を「初級打ち」するメリットを理解する
② 仕事に取りかかるためのハードルを下げる
③ とにかく手をつける
仕事をするうえで大事です。
先延ばし癖があるので、心にグッときました。
仕事は初級打ち
仕事が来た瞬間に手をつけることです。
メリットは次のとおり。
- 取り掛かりやすくなる
- 仕事の難易度がわかる
- フィードバックが得られる
- 勢いに乗って仕事ができる
- 先延ばしを避けられる
- 意外と早く終わる仕事もある
野球でも初級を空振りしてもワンストライクで、あと2回はバットを振れます。
仕事でも同じです。
初級打ちで、仕事に接する機会を増やせるのが大きいのです。
試行錯誤できる回数が増えるのです。
締め切り間際に慌てて時間投入しても、時間が足りないことがよくあります。
仕事は初級打ちです。
先手必勝なのです。
初級打ちとの合わせ技で「本丸から攻める」も加えておきます。
外堀から攻めるのではなく、1番重要なところから一気に攻める。
仕事の肝を見定め、初級打ちをしていくのです。
重要な2割から始めるのです。
ウォーミングアップはいりません。
走っているうちに体は温まります。
初級からストライクを取っていくのです
ちなみに先延ばし癖を解消する方法は「【感想】『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』先行逃げ切り仕事術」で解説しています。
2位:子どもの「お風呂時間」を整えよう
わが家では、お風呂になぞらえて、次のような「おふろ」の法則を考えました。
- 法則1「お」もいっきり、遊ぶ
- 法則2「ふ」く、入れるは分担する
- 法則3「ろ」うじょうする
お風呂の遊び方は考えたことがなかったので、おもしろかったです。
具体的な遊び方は下記のとおり
- ペットボトルおもちゃ…ペットボトルに錐で穴をあけてシャワーにしたり、油性マジックで窓を書いて潜水艦にしたり。市販のおもちゃより盛り上がります!
- 泡でヒゲ…ボディソープやせっけんの泡をヒゲにしてつけちゃいましょう!(4歳の長男は1年中、ヒゲをつけると「ジングルベール♪」と歌います)
- 水鉄砲…お風呂の定番アイテムである水鉄砲。手でやるのは難しいですが、パパができると盛り上がること間違いなし!
- タオルでブクブク…タオルに空気を入れて、お風呂の中でブクブク遊びます。大きめのタオルでブクブクしちゃいましょう
- 背中に文字…背中に指で文字を書いて当てるというのも楽しいです。
色々工夫できるものです。
水鉄砲ではよく遊びます。
ペットボトルを工夫すればおもちゃになることを知りました。
子どもとの時間は、工夫次第ですべて遊びの時間に変えられます。
今までお風呂はなんとなく入っていたので「子どもと遊ぶ」を意識します。
ママと入りたがる日がパパと入りたがる日になれば、ママを楽させてあげられます。
働くパパも大変ですが、働くママも大変です。
協力の心が大事です。
3位:家庭生活が充実するかはママとの関係しだい
良好な夫婦関係は、良好な家族関係につながり、良好な家族関係は公私ともに充実した時間を生み出してくれます。
良好な夫婦関係の相乗効果によって仕事にもよい影響が生まれるのです。
ママとの関係が良好なときは、家庭関係すべてがうまくいっている気がします。
家庭環境は夫婦関係からです。
夫婦喧嘩を見たい子どもはいません。
子どもたちは何も言いませんが悪影響です。
自分の子ども時代のことを振り返ればわかります。
「夫婦喧嘩は外でやってくれ」と思っていました。
そんなことは言いたくても言えないのです。
我慢は良くありません。
まずはママとの関係を見直すことが先決です。
私が夫婦のコミュニケーションで日々意識しているのは、次の4つの心がけです。
- お互いの違いを認める
- コミュニケーションの時間を作る
- ママとの会話の基本を学ぶ
- コミュニケーションツールを上手に使う
今まで育児はママに任せきりでしたが、考えを改めました。
- 少しでも協力しよう
- ママを理解しよう
ようやくそんなことを思えるようになったのです。
大きな変化です。
育児や家事の大変さを知るために、まずは自分でもやってみることです。
ママを気遣うことで家庭環境が良くなる → つまらない喧嘩が減る = 自分の時間が増えていく
理想です。
まずはできることから始めていく。
どんなに小さなことでも構わない。
育児に協力する姿勢から変えていきます。
» 【適応障害】夫婦喧嘩でやってはいけない3つの気づき【朝からNG】
『働くパパの時間術』時間の二毛作から人生を良くする方法
『働くパパの時間術』で学んだことを深掘りしていきます。
1.二毛作で時間を有効に使う
仕事をするときはシングルタスクが最強です。
何かをやるときは1つのことに集中する方法です。
ただし、単純作業のときは並行作業もありです。
時間が2倍になるからです。
二毛作とは
一年のうちに二回、同じ耕地で作物を栽培すること。
夏期には米を、冬期には麦を作るなど。
組み合わせの具体例です。
- 昼食をとりながら、YouTubeで動画を観る
- 昼食をとりながら、テレビでニュースを見る
- 昼食をとりながら、Twitterをする
- 昼食をとりながら、ブログを閲覧する
- ブログを書きながら、音楽を聴く
- 映画を観ながら、筋トレをする
- 筋トレをしながら、音楽を聴く
- 筋トレをしながら、YouTubeで動画を観る
- お風呂に入りながら、お風呂掃除をする
- お風呂の湯船に浸かりながら、腸のマッサージをする
- ランニングをしながら、音楽を聴く
- 洗濯物を畳みながら、YouTubeを観る
- アイロンをかけながら、YouTubeを観る
- 通勤電車に乗りながら、音声学習や読書をする
- 車の運転をしながら、音声学習をする
- お湯を沸かしながら、何かをする
- 食べ物を温めながら、何かをする
組み合わせは多種多様です。
何かしながら同時並行して物事を進めるのが「時間の二毛作」です。
2.単純作業+複雑な行動を組み合わせる
「単純作業+複雑な行動」を組み合わるのがコツです。
どちらかにしか集中できないからです。
単純作業の一例です。
- 昼食をとる
- 電車に乗る
- 音楽を聴く
- YouTubeを観る
- 映画を観る
- アイロンをかける
- 洗濯物を畳む
複雑な行動の一例です。
- ブログを書く
- 筋トレをする
- 読書をする
- Twitterをする
「単純作業」と「単純作業」は組み合わせられます。
「複雑な行動」と「複雑な行動」の組み合わせは難しいです。
ブログを書きながら、筋トレはできないのです。
読書しながらTwitterはできますが、別々に作業しています。
読書する → 共感できるところを見つける → 本をいったん置いて → 共感箇所をツイートする
複雑な行動同士の並行ではできないのです。
「単純作業と複雑な行動」の組み合わせが時間効率を高めます。
3.いつも同時並行できないか考える
何かをするときは「同時並行で何とかできないか」を考えるのが大事です。
- 子供と遊びながら何かできないか
- 夫婦で何かしながら、会話できないか
- 待ち時間に何かできないか
- お風呂に入りながら、何かできないか
意識すれば誰でも簡単に時間は増えます。
1つの作業スピードを上げることも大事です。
二毛作のマルチタスクもおすすめです。
時間を増やして人生を豊かにしよう
時間が増えれば、好きなことができます。
時間が増えれば、心に余裕が生まれます。
増えた時間を自己投資にまわして、スキルアップに励んでみましょう。
二毛作で時間を増やす → 増えた時間で自己啓発をする →ス キルアップしてさらに時間が増える
貴重な時間を増やすことが、幸せになる近道です。
幸せになる方法は身近なところにあるのです。
» 何になりたいかより、どんな生活を送りたいか【幸せになる3つの方法】
『働くパパの時間術』は、こんな人におすすめ
こんな方におすすめ
- 仕事の時間活用で悩んでいる人
- 育児の時間活用で悩んでいる人
- 奥さんとのコミュニケーションがうまくいっていない
休職中ですが、仕事をしていたときは日々忙しさで追われていました。
仕事が忙しく、帰宅後もぐったりして子どもと遊ぶ余裕もありません。
「お風呂の時間も子どもには遊び」と気づけました。
「遊びは遊び、お風呂はお風呂」と分けて考えていたので、本書のお風呂での遊び方を知ってからは「できるだけ子どもとお風呂に入ろう」と考え方が変わりました。
子どもとお風呂に入ることで、ママはゆっくりと1人でお風呂に入ることもできます。
子どもとお風呂に入ることは一石二鳥どころか、一石三鳥です。
- 自分の疲れを癒せる
- 子どもと遊ぶ時間が持てる
- ママは1人でお風呂に入れる
育児で追われているのはママです。
子どもとお風呂に入ることは「パパとママの円満な関係につながる」と気づいたのです。
ママに任せっきりにしないで、少しでも協力することがママを楽にするだけでなく、家庭環境を良くすることにつながります。
著者:栗田 正行のプロフィール
1976年千葉県生まれ。私立高校の現役数学教員。
長男(2008年生)、次男(2010年生)の二児のパパ。ファザーリング・ジャパン個人賛助会員。
日本大学理工学部数学科卒業後、一度は憧れの教員になるも退職。
その後、料理の専門学校を卒業し料理人になるが、経済的な理由により、塾講師へと転身。
教室責任者として授業スキルだけでなく、企業人としての考え方、効率的な働き方、
子どもから大人まで対応できる幅広いコミュニケーションスキルを徹底的に学ぶ。
しかし昼夜逆転の生活に悩み、家族との時間を大切にしたいとの思いから、今一度教職を選んで現在に到る。
多様な経験や失敗をもとにした幅広い視点に立った仕事術やトーク、生徒第一主義のわかりやすい授業、
気遣いあふれる生徒や保護者への対応で周囲からの信頼は厚い。
また、日常の気づきや書評、子育て中の小さな発見や感動などのアウトプットを目的として、
2010年4月に始めたブログ「マロン先生の奮闘日記ブログ」は6600人を超える読者登録があり、
教員としてもブロガーとしても評価されている。
趣味は読書とジョギング。特技はスキーと、専門学校で学んだ知識や技術を活かした料理・お菓子作り。著者ブログ:マロン先生の奮闘日記ブログ
6つの章/書籍情報
目次
第1章.時間術の5つの基本ルール
第2章.仕事の時間術
第3章.家事・育児の時間術
第4章.奥さんとのコミュニケーション術
第5章.自己投資術
書名 | 「働くパパ」の時間術 |
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著者 | 栗田 正行 |
単行本 | 224ページ |
出版社 | 日本実業出版社 |
発売日 | 2012/5/26 |
まとめ:『働くパパの時間術』で仕事も家事も育児もうまくいく
本書を読んで変わったこと
ママに協力する姿勢です。
「協力することは余裕がないから難しい」と考えがちですが、逆です。
協力するから余裕が生まれてくるのです。
他にも有益な情報が網羅されていました(以下、目次)
- 「二毛作」をキーワードに時間を有効に使おう
- 「残業」はやめて「前業」を始めよう
- 気分が乗らない時に効く「サクマドロップス式仕事術」
- 子どもの「起床時間」を整えよう
- 家事をうまく分担する3つのポイント
- 意外と使える「ホワイトボード」
- 自己投資の王道「読書」の3つのメリット
- アウトプットレベル1 日々の思いつき・気づきを「メモする」
家族と幸せな時間を生み出したいパパへ本書を捧げます。
なお前業のメリット、残業のデメリットについては「早朝に仕事をするメリット7つと残業のデメリット3つ【前業のススメ】」で詳しく解説しました。
以上です。
P.S. 時間を有効活用して、素敵な家庭環境を築こう。
関連記事生産性を上げる朝の時間の使い方【やってはいけないの9つの具体例】
関連記事【書評】時間を作る方法がわかる本 『魔法の時間を作る50のヒント』