- 「血流を良くして健康になりたい」
- 「健康について書かれたおすすめ本を知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 【書評】『健康の正体』のグッときたところベスト3
- 『健康の正体』は、こんな人におすすめ
奥さんが図書館で借りてきた『健康の正体』を、タイトルに惹かれて何気なくパラパラめくりました。
意外にも有益な箇所が多く、気づいたらグイグイと読んでしまい、一気に読了です。
本記事では、『健康の正体』のグッときたところ3つを引用した書評です。
この記事を読むことで「健康になるための知識、血流を良くする方法」がわかります。
一番刺さった文章は、以下のとおり。
健康とは37兆個の細胞の一つひとつに質のよい血液がたっぷりと流れていることである。
「血流を良くするために何を知り、どう行動すべきか」が述べられている本です。
Contents
【書評】『健康の正体』血液70%が集まる下半身の血流を変えよう【グッときたところベスト3】
第1位 血液の70%が下半身に集まっている
体内を循環している血液は、重力の影響で、その70%が下半身に集まっています。しかし、筋肉が弛緩・収縮を繰り返すことで、下半身に下りてきた血液を上半身に送り返すことができています。
つま先まで下った血液でさえ送り返すことができ、このときに使われるのは主にふくらはぎの筋肉です。それゆえ「ふくらはぎは第二の心臓」と言われるのです。
血液の70%が下半身に集まっていることは初耳です。
私の日課のランニングは下半身の運動なので、血液を上半身に送り返すことのできる最適な運動だと確信しました。
一生ランニングをしていく気持ちになります。
ランニングをすると、ふくらはぎの筋肉のつき方に変化が見られるので第二の心臓に良い影響をもたらしているのがわかります。
2つの良いスパイラルも生まれます。
① ランニングをする → 下半身の筋肉がつく → フットワークが軽くなり行動量が増える → 外出が増えコミュニケーションも増える → 楽しくなり、さらにフットワークが良くなり運動量が増える → さらに筋肉がつき走るのがラクになる
② ランニングをする → 全身に送り出す血液量が増える → 腸の蠕動運動も活発になり、腸の血流もよくなる → 腸内環境がよくなり、精神的にもリフレッシュする → 自律神経も整う
良いことづくしです。
「もっとランニングをして血液を循環させ、健康な体を手に入れたい」と思うようになりました。
本書を読んで「ランニングのやる気」が得られたのです。
» ランニングで下半身を強化するメリット【血流を良くすると健康になる】
第2位 健康な体があってこそ、技術も精神もついてくる
「体技心」です。
血液の質と流れが申し分なければ、極めて快調に過ごせるので仕事もうまくいくでしょうし、自律神経や脳の働きも整うので気分もいいでしょう。
逆に、いくら自分の気持ちを奮い立たせようとしても、血液の質と流れに問題があれば、とうていうまくいきません。
まずは「体」に目を向けることが重要であり、あまりにも「心」にフォーカスしすぎないほうがいいのです。
当ブログ「Blog Chronicle」のカテゴリは「心技体遊旅」で、心が最初にきています。
「心が最重要」と考えていたからです。
本書ではそんな心を見透かすかのようにバッサリと「体技心の順番」を強調しています。
体あってこその技であり、心であると。
健康第一です。
健康がなければ何も始まりません。
精神論だけでは何も前に進まない、無理があるのです。
心を鍛えるためには体を鍛えることから。
書かれていないそんな言葉さえ、聞こえてくるかのようです。
ランニングのあとはスッキリした気持ちになれ、ブログ執筆や読書もはかどります。
一番はかどるのはクリーンな朝ですが、夕方にランニングすると1日の疲れがいったんリセットできます。
体をいったんメンテナンスするかのようなランニングに副次的効果があるのです。
» 夕方のランニングでエネルギー切れにならない方法【解決策は糖質補給】
健全なる精神は健全なる身体に宿る。
古代ローマの詩人ユウェナリスの言葉が思い出されます。
第3位 全身の健康を左右する脳と腸内細菌のコミュニケーション
腸を「第一の脳」と表現することがあります。第二ではなく、第一です。
それほど、脳と腸は密接なつながりを持っています。
脳と腸は、共通した情報伝達物質や受容体によって双方向のネットワークを構築しており、それを「腸脳相関」と言います。ここで用いられる共通の情報伝達物質は、脳と腸でつくられ、お互いに伝達し合っています。また、発生学的にも腸ができてから脳ができています。だからこそ「第一の脳」なわけです。腸脳相関
脳「あまり眠れてないよ。疲れているよ。自律神経が乱れているよ」
↓
腸「脳からストレスを受信しました。腹痛・下痢・便秘のどれかが起こりますよ〜」
↓
腸「腹痛になりました。不快です。ストレスを感じています」
↓
脳「腸からストレスを受信しました。さらに自律神経が乱れます」
腸と脳に密接な関係があることを知りました。
腸脳相関を見ると、ストレスを受けると腸が反応して悪循環になることがわかります。
会社員時代、ストレスでよく下痢を起こしていました。
休職している今は下痢はほとんどありません。
脳からの反応を体が教えてくれていたのです。
体は正直
体の声がすべてです。
自分のことがわからなくなったら、体の声に耳を傾けるようにしています。
- 何を求めているのか
- 何を嫌がっているのか
- どんな行動をしているのか
- 体はどんな反応をしているのか
行動を観れば、本心が見えます。
体に何かしらの異変が出た場合は、体の声をよく聴くようにして、考えて次の一手を打つべきです。
本書を読んで、「ストレスの少ない生活を送り、体を大切にしたい」と思えるようになりました。
ストレスは大敵です。
『健康の正体』は、こんな人におすすめ
おすすめの人、おすすめしない人
こんな方におすすめ
- 健康に興味がある人
- 血流を改善して健康になりたい人
- 運動を習慣にして健康になりたい人
「こうすれば健康になる」という実践的で即行動できるコツがわかります。
本書に書かれていること以下のとおり。
- 下半身の鍛え方
- 健康についての考え方や知識
- 血流を良くするためのエクササイズやウォーキングの仕方
実践的な方法も書かれています。
「健康に関する知識、ヒント」が得られます。
逆に、以下のような人にはおすすめしません。
読んだだけで、実践できない人
健康になるために実践するのは自分です。
健康は自分で行動して、手に入れるものなのです。
著者:小林 弘幸のプロフィール
順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。
ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、
アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科講師・助教授を歴任、現職に至る。
自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、
パフォーマンス向上指導に携わる。また、日本ではじめて便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」でもある。
『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)など、ベストセラー多数。
本も多数の出版があり、気になるタイトルばかりです。
読みやすい「マンガでわかるシリーズ」も書かれています。
目次と書籍情報
目次
序章 健康の正体とは何か
1章 きれいな血液の出発点は腸だった
2章 どうして自律神経は大切なのか
3章 健康でいるためには「いい脳」をキープしなさい
4章 老いるほど筋肉が必要な理由
5章 後悔しない病院と医師との付き合い方
血流を改善する4週間プログラム
書名 | 『健康の正体』 |
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著者 | 小林 弘幸 |
単行本 | 270ページ |
出版社 | セブン&アイ出版 |
発売日 | 2018/12/28 |
Twitterの口コミ3つ
【健康の正体】
本屋で少し立ち読みして、気になったので購入(昨年度の健康診断で数値が良くなかったんで…)。自律神経やホルモンなど、色々なことがわかり、自分を見つめ直すきっかけになつた。
今からやれることをやっていこうと思う。#健康の正体#小林弘幸 pic.twitter.com/m16QHpAZgZ
— 原山 雄一 / Yuichi Harayama (@Yuichi_Harayama) February 12, 2019
“健康とは、いかに質のよい血液を一つひとつの細胞まで運ぶことができるかによって決定される”——小林弘幸『健康の正体』運動、水分、栄養バランス…すべてこのために必要。さらに、このすべてを司るのが自律神経。#読了 #本が好き #セブン&アイ出版 pic.twitter.com/V2PVx1r8ZX
— やすこ (@yasuko659) April 21, 2019
小林弘幸『健康の正体』おもしろかった。体と心を健康に保つために何に留意する必要があるか具体的なアドバイス。「血液の質と流れ」を良好に保つことが健康の本質とのこと。
気をつけたいなと思うことがいろいろ。
自分の体が毎日ちゃんと動いてくれるの、あたりまえじゃなくてありがたいこと。— miho (@le7juillet) March 31, 2019
まとめ:『健康の正体』健康のための血流を良くする方法がわかる本
難しい専門用語もそれほどなく、適度に改行もあり、文章も刺さるものが多いです。
本書を読むデメリットを探しましたが、見つけるのが難しいです。
強いて言えば「やや初歩的な内容で、エクササイズがそれほど目新しくない」です。
「健康についてあまりよく知らない」と感じている人には、ほとんどが有益なページになるはずです。
別の著書も読んでみたくなります。
本書を読んで変わったことは「健康とは血流を良くすること」とわかったことです。
シンプルな事実が心に刻まれました。
忘れない言葉です。
健康について迷ったら、いったんこの言葉に立ち返れば良いのです。
他にも参考になる記述があります。
メモ
- 血液の働き
- 3行日記の効用
- 血流と自律神経の関係
- 先のことは心配しない
- 0か100かの考えは不要
- 腹式呼吸と自律神経について
- 高い目標はたいてい失敗する
- 便秘を放置するとどうなるか
- 2週間調子が悪かったら病院へ
- ヨーグルトの食べるタイミング
- 自律神経を整えるためにどうすべきか
- 血液の質と流れを良くするウォーキング
「自己啓発の考え」も書かれているので、健康だけではなく毎日の過ごし方のヒントにもなります。
以上です。
P.S.「小林弘幸先生の本を一通り読んでみたい」と思わせてくれる1冊でした。
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