- 「リーバイス501赤耳の色落ちを知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
・リーバイス501赤耳前期(1983年)のスペック、色落ち
本記事の信頼性
・デニム歴:1990年からリーバイスファン
・所有デニム:リーバイス501(66前期、66後期、赤耳前期、レギュラー3本)
»【リーバイス501】USA製おすすめ完全マップ【年代別まとめ】
世界最大の衣料メーカーとして躍進した80年代のリーバイス501赤耳。
リーバイス501赤耳・デッドストックを、今から20年ほど前にLuby'sで購入しました。
本モデルは、1983年7月製造の「赤耳前期」です。
赤耳(セルビッジ付きデニム)は1980〜1986年に製造されており、2つのタイプがあります。
リーバイス501の2つのタイプ
・赤耳前期…1980〜1983年製造
・赤耳後期…1983〜1986年製造
本記事では、リーバイス501赤耳前期(1983年)の色落ちを写真で公開します。
この記事を読むことで、リーバイス501赤耳前期のスペック、色落ちを知ることができます。
米国製リーバイス501の入手方法
米国製リーバイス501は『LEVI'S公式通販サイト』で「made in usa」で検索するとチェックできます。50%OFFのセールもあり、9,900円の501® '93 ストレートフィットはコスパ良しです。
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Contents
リーバイス501・赤耳前期の色落ち【1983年製デッドストックのスペック】
赤耳の呼び名
リーバイス501”赤耳”は、”赤耳付きデニム”という生地を指しています。
過去のリーバイス501の呼び名は、それぞれ異なった基準で呼ばれていました。
・XX(ダブルエックス … デニム地
・E(ビッグE)… 赤タブのロゴ
・66(ロクロク)… 年代
・赤耳(アカミミ)… 赤耳付きデニム
ショップや雑誌によっては”RED LINE(レッドライン)"と呼び、"RL"と表示しているところもあります。
赤ミミ付きデニムは「セルビッジデニム」と言います。
セルビッジとは?
旧式の力織機で織ったときに両サイドにほつれ防止のために付けられた「ミミ」のことです。
一般的には白い糸で作られていますが、リーバイスのセルビッジには赤い糸が1本通されています。
デニムを生産しているコーンミルズ社が他ブランドのデニムと見分けがつくように、赤い糸を通したのが始まりと言われています。
ちなみにLee(リー)では青が多く”青ミミ”と呼ばれています。
レプリカブランド・エヴィスは、青と黄色で”トラミミ”と読んでいるものもあります。
赤耳はロールアップしたときのアクセントになり、表からこすれたときにミミの部分に濃淡のアタリが出て良い雰囲気になります。
アタリとは?
デニムのブルーの糸がこすれて中の白い部分が露出しているところと、こすれずに濃く残っているところの差が濃淡になります。
この濃淡が出ているところを「アタリ」と呼びます。
ヒゲとは?
フロントの股部分を中心にして放射状に付いているこすれた部分のことです。
こすれた部分がヒゲのように見えるところから、こう呼ばれるようになりました。
すべてのジーンズの原点とも言える伝統の製品【スペック】
リーバイス501赤耳のスペック詳細は以下のとおり。
・米国製(1983年7月製造)
・紙パッチ
・ボタンフライ
・赤タブスモールe
・ストレートフィット
・セルビッジ(赤耳)
・トップボタン裏刻印524
・シルバーの打ち抜きリベット
・内側タグ(縮み率10%の表記)
・ブラックバータック(黒カンヌキ)
・ボトムステッチ(チェーンステッチ)
1980年代の通称「赤耳」は親しみやすい最後のヴィンテージ
セルビッジの付いた29インチ幅デニムは1983年をもって、最後の生産を終えています。
しかし、実際には在庫生地を使って1986年まで501赤耳モデルは生産されているのです。
タマ数的には「後期モデル」のほうが圧倒的に少なく、稀少性は高いです。
リーバイス501赤耳前期・1983年製デッドストックの色落ち写真17枚
20年ほど履き込んだ色落ちを紹介します。
前面シルエット
シルエットは幾分細いトラディショナル・ストレートです。
W33、W31で購入したため、ややレングスが短いです。
なお、ウエスト周りは84.5センチです。
色合いは、66前期や66後期のような「縦落ち」はほとんど見られません。
うっすらと「ヒゲ」が見えます。
ライトなブルーです。

後面シルエット
サイドシームのアタリが出ています。
膝裏のアタリはほとんどなし。
まだらな色落ちです。

やや小さめのバックポケット。
>> リーバイス501 赤ミミのポケットは小さい!を検証するで解説されています。
リーバイスのトレードマークのアーキュエイトステッチ。
オレンジ糸です。

バックポケット裏のステッチはチェーンになっています。
66後期以降はチェーンステッチですが、『MADE IN THE USA』シリーズはシングルステッチに戻りました。

ベルトループはシンプル。
センターのシーム(縫い合わせ)部分に合わせて塗ってありますが、若干ズレているのがアメリカらしいです。


コインポケットはやや鋭角。

裾はチェーンステッチで、赤耳です。
赤糸でステッチングされたセルビッジです。

501象徴のボタンフライ。
ジッパーという便利なものがあるのにもかかわらず、誕生当初から変わらないボタンフライ。
理由は、「ボタンフライなら半永久的に壊れない」という点です。
ボタンより信頼できるジッパーはないのです。

紙パッチ
パッチは紙パッチですが、洗濯を繰り返すうちに外れてしまいました。
紙パッチには「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」のスタンプがありました(1987年頃まで続きます)
その下に小さめの黒字の501がスタンプがあります。
1987年頃:に"CARE"の表示なしで黒字の501だけがスタンプされるようになります。

赤タブはスモールe
伝統の赤タブは、両面にスモールeの刺繍があります。
表側から黒糸バータックによるカンヌキ止めです(通称クロカン)
赤耳後期(1983〜1986年)になると金糸バータックになります。
なお、赤耳前期には「紺糸」のバータックもあります。
リーバイス501赤耳前期、後期の見分け方は、上記のとおり「バータックの糸色」です。


アーキュエイトステッチは他部分と同じオレンジの糸です。

トップボタン裏は「524」の3桁の数字が刻印。
アメリカのテキサス州・エルパソ工場で生産された証拠です。
トップボタン裏の数字で、どこの工場で生産されたかわかります。
・522
・524 エルパソ工場 テキサス州
・525
・546
・552
・553 本モデルですが、工場名は不明
・555 バレンシア工場 カルフォルニア州(2003年に閉鎖)
・575
・653
※空欄は不明。

内タグはかなり小さく、「縮み率10%」の表記があります。
赤耳以前の66後期は、「縮み率8%」です。
縮み率も見分け方のポイントです。

内タグの裏には「7 3 524」が印字。
意味は「7月製造、1983年、工場番号524」です。

かぶせタイプの銀色のリベット。

これからも履き込みつつ、色落ちを更新していきます。
ジーンズの洗い方、干し方は下記記事で解説しています。
ジーンズの洗い方、干し方、リペアをQ&A形式で解説【関連動画4本】
なお、ジーンズを蛍光剤入り洗剤で洗うと、こすれない部分まで白くなり色落ちが進んでしまいます。
したがって、蛍光剤入り洗剤で洗うことは避けたいところ。
「水洗い」または「ジーンズ専用洗剤」で洗うのがおすすめです。
【比較】デニム専用洗剤のおすすめ10選【リーバイス歴31年が厳選】
Twitterの口コミ8個

Twitterの口コミ8個を引用します。
色を見ているだけで楽しいです。
こんにちは!
本日土曜日は20時までの営業です!ヴィンテージデニムが入荷しました👖
80's vintage
Levi's 501 赤耳 黒カン
米国製 裏刻印524
W32inc×L30inc
股下リペアあり80年代のリーバイス501赤耳モデル
さすがの雰囲気です👍 pic.twitter.com/kRjAeI7STo— ことりの昭和ちゃん(岩手県盛岡市古着屋) (@BUTUYORKDOREY) July 29, 2017
リーバイス 501 赤耳も
同じ出品者さんから購入しました🙌こちらも細く、しかもレングスがオリジナルで長いです😂
このノッペリ落ちを穿くのも楽しみです💃
でも、ウエスト入るかな🤣 pic.twitter.com/uRsLlPvezY
— ジョーカー (@joker101z) June 2, 2019
80年代アメカジファッション
アメカジ三種の神器
チャンピオン リバースウィーヴ
リーバイス501赤耳
コンバース オールスターやっぱり好きだなぁ~👍 pic.twitter.com/mpFvKA0Hrc
— ファッションオヤジの小言 (@fashionoyaji) March 31, 2019
80's リーバイス 501 赤耳 w27インチ pic.twitter.com/8ZKDpLjMsi
— 庶暮書房(元TRACE) (@syobosyobou) April 8, 2017
【3/2 入荷item】
80's Levi’s 501 Redline‼︎
80年代リーバイス501赤耳の入荷です!!
王道のリーバイスの赤耳!
デニム価値が高騰していますが、赤耳も例外ではありません!
サイズも良く、ファーストビンテージとしてオススメです!
※お問い合わせ、通販は3/4までご遠慮ください。#levis pic.twitter.com/J1zxJEoEFX— Re birth (@Rebirth_0503) March 1, 2019
リーバイス501 赤耳。
おそらく1980年頃に作られたものらしいです。このデニムはアウトシーム(外側の縫い目)のアタリ(裏側の赤耳の影響で表面に出る色落ち)の凸凹感が気に入っています。#今日のデニム #levis #levis501 #リーバイス #vintage #古着 pic.twitter.com/XPIaFxsWmm— 藤井雅範 価値が伝わる!VMDコンサルタント (@mars1333) January 7, 2017
https://twitter.com/kou_nn/status/741822202056560641?s=20
リーバイス501 赤ミミ
made in usa
薄いの良いっすね pic.twitter.com/T0omEP53a9— リサイクルショップDIG (@ma84tsu11tilyan) November 4, 2016
リーバイス501赤耳前期を解説しているサイト3つ

赤耳について解説しているサイト3つを掲載します。
» デッドストック501赤耳(私のリーバイスより)
» 赤耳とは?耳のアタリとは何か?(ロングホーンインポートより)
» リーバイス501 【赤耳】届きました!(5zero1xx.comより)
関連動画2本

関連動画を2本紹介します。
まとめ:リーバイス501赤耳を入手して、色落ちを楽しもう
デニムを服として楽しむだけではなく、デニムと一緒に生きた人生をブログにこうして記録するのも楽しいです。
リーバイス501赤耳デッドストックは、以前、原宿『バナナボート』『Marvin's』や高円寺『サファリ1号店』で在庫確認できました。
興味のある方は、下記記事を参考にしてみてください。
【厳選11店】東京のヴィンテージショップ【古着屋/リーバイスあり】
リーバイス501赤耳はオークションにも出品されている時がありますので、チェックしてみてください。
今でも店頭でデッドストックを見つけるとワクワクします。
こういちより
P.S. リーバイス501赤耳前期を履いて、ブログに記録して、色落ちを楽しもう。
ジーンズの歴史がわかる本
デニム好きな方へおすすめ本
リーバイス501の歴史から魅力まで網羅した本
» 【まとめ】リーバイスの歴史を網羅する【デニム歴30年が写真で解説】
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関連記事【比較】デニム専用洗剤のおすすめ10選【リーバイス歴31年が厳選】
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