- 「リーバイス501・66(ロクロク)後期の色落ちを知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- リーバイス501・66後期のスペック
- リーバイス501・66後期の色落ち【1979年製デッドストック】
本記事の信頼性
- ジーンズ歴:33年3ヶ月(1990年8月からリーバイス愛用)
- 所有デニム:リーバイス501(66前期、66後期、赤耳前期、レギュラー3本)
»【リーバイス501】USA製おすすめ完全マップ【年代別まとめ】
15年前に「リーバイス501・66後期」をデッドストックで「Luby's」で購入しました。
66モデルには3種類あります。
- 66E(ビッグイー)
- 66前期
- 66後期
本モデルは、1979年6月製造の「66後期」です。
本記事では、リーバイス501・66後期のスペック、1979年製の色落ちを解説します。
この記事を読むことで、66後期と66前期の違い・見分け方、実際に履き込んだ18枚の写真がわかります。
Contents
リーバイス501・66後期【前期との違い:バックポケット裏、トップボタン裏】
「1970年代中期から1980年頃」に製造されていたものは「66後期」と呼ばれています。
66前期と66後期の見分け方
製造年による違いは下記のとおり。
- 66前期…1969年〜1970年中期
- 66後期…1970年代中期〜1980年頃
上記のとおりダブる期間があります。
66前期、66後期の見分け方は「バックポケット裏の縁のステッチ」です。
- 66前期…ステッチがシングルで縫われている
- 66後期…ステッチがチェーンステッチで縫われている
ゆえに66前期を「66シングル」、66後期を「66チェーン」と呼ぶ場合もあります。
66後期と赤耳の見分け方は?
「赤耳のバックポケット裏もチェーンステッチなので、66後期と赤耳の見分け方がわからない」と思われるかもしれません。
66後期と赤耳の見分け方は、トップボタン裏の数字"6"です。
"6"であれば「66後期」なのです。
内タグの縮み率が、66後期は「8%」、赤耳は「10%」の表記です。
66前期については「リーバイス501・66前期【1974年製デッドストックの色落ち/相場】」で詳しく解説しています。
リーバイス501・66後期のスペック
スペックは以下のとおり。
- 米国製(1979年7月製造)
- 紙パッチ
- ボタンフライ
- 赤タブスモールe
- ストレートフィット
- セルビッジ(赤耳)
- トップボタン裏刻印6
- シルバーの打ち抜きリベット
- 内側タグ(縮み率8%の表記)
- ボトムステッチ(チェーンステッチ)
- バックポケット裏(チェーンステッチ)
リーバイス501・66後期の色落ちの写真18枚【1979年製デッドストックを15年履き込んだ】
15年ほど履き込んだ色落ちを紹介します。
前面シルエット
シルエットは幾分細いストレートです。
W33、W32のジャスサイズで購入しました。
なおウエスト周りは84センチです。
色合いは、66前期ほどの「タテ落ち」感はありません。
赤耳よりは若干、タテ落ち感があります。
かなり履き込んだので、だいぶ薄い色になってしまいました。
後面シルエット
ストレートですが、かなり細めです。
裾はほど良く色落ちが出ています。
やや大きめのバックポケット。
トレードマークのアーキュエイトステッチはオレンジ糸です。
バックポケット裏縁のステッチはチェーンになっています。
66前期からの変更点です。
66後期以降はチェーンステッチが続きますが、現行の「MADE IN THE USA」シリーズはシングルステッチに戻りました。
ベルトループです。
若干、縫い方が雑な感じです。
コインポケットは使用していませんが、座り方の癖の「アタリ」が出ています。
コインポケットの裏縁はチェーンステッチです。
裾はチェーンステッチで、赤耳です。
赤色は残っていませんが、赤糸でステッチングされています。
501の象徴、ボタンフライです。
トップボタン横は並行ステッチが特徴です。
紙パッチ
紙パッチです。
「丈夫なジーンズ」を表すツーホースマークは、リーバイスの誇りです。
66前期や赤耳と同様、「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」のスタンプがあります。
小さい黒字の501スタンプも、消えずに残っています。
パッチに表記されているのもの(上から)
・リーバイ・ストラウス社の社名
・所在地
・オリジナリリベットを使用しているという表記
・XXデニムを使用しているという表記
・ツーホースマーク
・リベット付きズボンの特許をとった日付「MAY 20 1873」
・ロットナンバー、ウエストサイズ、レングスサイズ
1960年くらいまでの501XXには「Every Garment Guaranteed」、通称" ギャラ入り "表示が入ります。
赤タブはスモールe
両面にスモールeの刺繍があります。
隠しリベットはありません。
アーキュエイトステッチは他部分の綿糸と同じく「オレンジ」です。
トップボタン裏の数字は「6」です。
66前期、66後期には「6」が刻印されていますので、赤耳との見分ける際に役立ちます。
66前期と同じく、トップボタン横は並行ステッチです。
トップボタン裏の数字で、どこの工場で生産されたかわかります。
・6
・522
・524 エルパソ工場 テキサス州
・525
・546
・552
・553 本モデルですが、工場名は不明
・555 バレンシア工場 カルフォルニア州(2003年に閉鎖)
・575
・653
※空欄は不明。
内タグには「縮み率8%」の表記です。
赤耳は「縮み率10%」ですが、66前期と66後期は「縮み率8%」です。
66後期は66前期と比べると「タテ落ち」感は薄れますが、それでも「縮み率8%」の生地を使った66モデルであることに変わりありません。
内タグの裏には「6 9 6」が印字。
意味は「6月製造、1979年、工場番号6」です。
かぶせタイプの銀色のリベットです。
色がだいぶ薄れてしまいましたが、引き続き履き込みつつ、色落ちを更新していきます。
なお66後期については「リーバイス501・66後期【前期との違い/デッドストックの色落ち】」で解説しています。
ジーンズの洗い方、干し方は「ジーンズの洗い方、干し方、リペアをQ&A形式で解説【動画4本】」で解説しています。
なおジーンズを蛍光剤入り洗剤で洗うと、こすれない部分まで白くなり色落ちが進んでしまいます。
したがって、色落ちを少しでも止めたい方は、蛍光剤入り洗剤で洗うのは避けたほうが良いです。
「水洗い」または「ジーンズ専用洗剤」がおすすめです。
»【比較】デニム専用洗剤おすすめ10選【ジーンズ歴32年のまとめ】
66後期のTwitter口コミ6個
Twitterの口コミ6個を引用します。
66後期はバックポケットが大きめです。
リーバイス 501 オリジナルヴィンテージ ボタン裏6 66後期https://t.co/aMtVIvV4Rr
501 推定製造年1970年代後半~
アメリカ製
赤ミミセルビッチ
ボタン裏刻印「6」
裾チェーンステッチ#Vintage #ヴィンテージ #ビンテージ #LEVIS #リーバイス #ジーンズ #デニム #ジーパン #メルカリ pic.twitter.com/XI9hr7RGso— 501XX.LEVI'S (@501XXLEVIS501XX) October 30, 2023
#ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ブラピの60年後半ファッションが良いですね。
・チャンピオンTシャツ👕
・リーバイス 501 66後期モデル👖
・ミネトンカフリンジ付きブーツ🥾https://t.co/1SHkyGVorN pic.twitter.com/LWNHUAp0WN— kazz50 (@horohoro_no_mi) September 15, 2019
ピックアップは、ヴィンテージジーンズ👖の買い取りも強化しております🎵🙌 リーバイス501『66後期』買い取りさせていただきました😃💕 #ピックアップ衣類 #アメカジ #ヴィンテージ #リーバイス #501 pic.twitter.com/XgP07bxJyd
— ピックアップ藤枝高洲店《元気なリサイクルショップ》 (@fujiedatakasu) May 3, 2018
リーバイス501 .66 後期 1978年に 作られた もっとも シルエットが美しい モデル pic.twitter.com/Caljy7IpCJ
— ばんちゃん (@baddygay) April 26, 2016
リーバイス501 66前期、後期を洗濯してみました。
左が前期、右が後期です。
後期のコインポケットから、ピックが出てきました。
ミュージシャンが履いていたのかな?#リーバイス
#501 pic.twitter.com/ZXzXzG2GfA— RTI (@fomalhaut44444) February 3, 2019
80's Levi's 501
80年代リーバイス。
501の66後期。サイズバランスが良く
普段履きにおすすめな
ビンテージデニム。良い色味です。 pic.twitter.com/W7nIXF4obd
— 下北沢 古着屋 SPiKe,SPiCe (@SPiKe_SPiCe) October 9, 2018
リーバイス501・66後期の解説サイト3つ
66後期を解説しているサイト3つを紹介します。
関連動画3本
66後期に関連する動画を3本紹介します。
まとめ:リーバイス501・66後期を入手して、色落ちを楽しもう
66後期は当時、デッドストックで5万円ほどで購入しました。
今では15万円以上の値段が付いています。
デッドストックは時間が経てば経つほど「希少価値」から価格は釣り上がっていきます。
リーバイス501・66後期のデッドストックは、以前、原宿「バナナボート」「Marvin's」や高円寺「サファリ1号店」で在庫確認できました。
下記記事にまとめています
以上です。
P.S. ジーンズをデッドストックから履き込むのが楽しいです。
参考書籍まとめ
- 完本ブルー・ジーンズ:ジーンズの歴史がわかる
- ヴィンテージジーンズ真の価値:リーバイス501の歴史から魅力
- デニムスタイルブック、デニムスタイルブック2:デニム好きな方へ
- Lightning Archives VINTAGE DENIM:ヴィンテージ501の写真
関連記事リーバイス501のシュリンクトゥフィットとは【縮み率/洗い方】
関連記事リーバイスの歴史を完全まとめ【501の年代別シルエットも写真で】