- 未経験でも添乗員になれる?
- どうやって勉強すればいい?
この記事はそんな方へ向けて書いています。
結論
- 未経験でも添乗員になれるのか?→なれます
- どうやって勉強すればいいの?→添乗をやりながら必要な知識を勉強すればOK
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
- 資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗:国内・海外計123本で、一般団体・教育旅行・視察旅行
本記事では、未経験でも添乗員になれる理由と、勉強方法を解説します。
この記事を読むことで、未経験でも添乗員になるのは簡単なことがわかります。
Contents
未経験でも確実に添乗員になれる理由【添乗員派遣会社に登録&資格取得】
未経験でも確実に添乗員になれます。
だれでも最初は未経験です。
なれないはずがありません。
必要なのは「添乗員をやってみたい」という気持ちだけです。
私は私立理系卒で英語もできませんでしたが「添乗員をやってみたい」という気持ちだけで旅行会社2社から内定をもらいました。
気持ちだけあれば、何とでもなります。
添乗員になるには「旅程管理主任者」資格を取るだけ
未経験からフリー添乗員としての独立は難しいかもしれません。
しかし添乗員になるのは簡単です。
フリー添乗員とは、旅行会社や添乗員派遣会社に所属せず、フリーランスとして添乗している人です。
「自分の名前」だけで仕事を取らなくてならないため、スキルや実績が必要です。
添乗員になる方法
- 添乗員派遣会社の説明会に参加し、登録面接を受ける
- 旅程管理主任者の資格を取る。
これだけです。
面接も一次面接、二次面接、役員面接があるわけではありません。
ほとんどの添乗員派遣会社では、担当者との面接が1回あるだけです。
旅程管理主任者の資格を取り、添乗員になるまでの流れ
・旅行会社や添乗員派遣会社に入る
↓
社内研修
↓
一般もしくは国内の旅程管理指定研修
↓
修了試験に合格
↓
修了証書の配布
↓
添乗実務経験の指導(研修ツアーやサブ添乗)
↓
主任者証の発行
↓
1人で添乗ができる。
修了試験は簡単で、6割以上の正解で合格です。
合格率は90%以上です。
勉強すれば合格できます。
落とすための試験ではないので、難しくありません。
落ちた人は見たことがありません。
先生の話を聞いていれば、90%以上の人は合格できます。
資格取得の必要日数は、国内添乗員が2日間、海外添乗員が3日間が一般的です。
添乗員の資格については「添乗員資格「旅程管理主任者」の取得方法と難易度【合格率90%】」で解説しています。
よくある2つの勘違い
その①:サービス業が未経験
サービス業が未経験でも、添乗を100本こなしても、添乗は簡単ではありません。
初めて行く場所や国がたくさんあるからです。
添乗員初心者でもベテランでも、添乗が決まるとやることは同じで情報収集からです。
- ガイドブックを読む
- 図書館で資料を閲覧する
- 実際に行った人の添乗レポートを読む
添乗員は行ったことのない場所では、つねに事前勉強が必要なのです。
「経験者でも難しいなら、未経験ではなおさら難しいのでは…」という意見もあるかもしれません。
そんなことはありません。
添乗の成否は事前の段取りで8割決まるからです。
事前の「情報収集+シミュレーション」で問題ありません。
現場でトラブルや変更もありますが、ガイド、ドライバーと協力して臨機応変に対応するだけです。
その②:英語ができない
海外添乗の場合は「英検準2級〜2級程度」があれば問題ありません。
現地日本語ガイドがつくからです。
ヨーロッパ方面などは英語ガイドのみの地域がありますが、添乗員派遣会社は添乗員の英語力を見つつ、ツアーを割り当てます。
英語力に不安のある添乗員を、いきなりヨーロッパへ添乗させることはありません。
添乗員はなるのは簡単ですが、続けるのが難しい
添乗員になるのは簡単です。
添乗員派遣会社の説明会を受け、面接して、研修を受け、修了試験に合格すればいいのです。
ただ収入面や体力的にハードな面を考えると添乗だけを続けていくのは簡単ではありません。
添乗員未経験者向けの勉強方法 → 添乗が決まってから勉強する【日常が下見】
結論は「添乗が決まってから勉強すればOK」です。
添乗員に必要な知識
- ツアーパンフレットの内容
- 各国の歴史・地理・政治・文化・人口・人種
- 生活習慣・食事・お土産・服装・気温・時差・通貨・飲み水
- 観光コースの自然・美術・建築
- スリ・盗難・事故発生の危険や対日感情
- 各空港の出入国手続きの実際
- フライトや空港の情報
- 現地の祝日と観光地の休みの日や時間の確認
- 免税の仕方
- ブランド店やデパート、有名レストランの場所
- 訪問国の料理(イタリアならパスタの歴史、名物料理、チーズ、ワインの話など)
森羅万象の知識が必要です。
すべての領域をカバーしています。
上記知識を各国ごとに事前勉強していたら、添乗に出られません。
「知識は必要に迫られての勉強」が1番身につきます。
理由は3つあります。
- 締め切り効果がある
- 勉強にムダがなく、モチベーション維持
- アウトプットを意識したインプットができる
1.締め切り効果がある
添乗に行く日までが、締め切りです。
「出発までに行き先の勉強をしないと」という気持ちになれます。
行き先も決まっていないのに漠然と勉強しても身につきません。
短期集中で知識をつめ込み、実際に添乗に行くことで「間接体験×直接体験」で知識を効率的に強固なものにできるのです。
勉強が足りなくて、添乗で困るのは自分です。
背水の陣を利用するのです。
1つ1つ、引き出しを増やしていきます。
2.勉強にムダがなく、モチベーションが保てる
添乗が決まってからだと必要なところだけ勉強するので、勉強にムダがありません。
ムダがないと思えれば、モチベーションも保てます。
目的のない勉強は、地図を持たない登山です。
楽しいハイキングではなく、苦しい遭難です。
迷子になり、消耗します。
「超勉強法」のパラシュート勉強法でも同じことが述べられています。
パラシュート勉強法とは
数学の勉強は「基礎から積み上げていかなければならない」と言われています。
しかし「パラシュート勉強法」は「下からコツコツと登らなくても、パラシュートでいきなり好きな所に着地していい」と提唱しています。
必要に応じて、必要なところだけ勉強するのです。
「イタリアを学んだから、イタリアの添乗に行く」のではありません。
「イタリアの添乗に行くから、イタリアを勉強する」のです。
まして「イタリアの添乗に行くから、日本国内の範囲からコツコツ勉強する」のでもありません。
「基礎からコツコツ」はいらないのです。
「必要になったから勉強する」が1番効率よく知識を定着させるコツです。
情報には流動性があります。
事前に勉強しても、実際に行ってみたら変わっていることも多いです。
英語の勉強も必要に迫られないと身につきません。
外国の友達を作るのが手っ取り早いです。
» 英語学習を継続したいなら、外国人と話せ。That’s it.
3.アウトプットを意識したインプットできる
添乗が決まってからだと、実際に添乗するコースを想像しながら勉強ができます。
決定したツアーコースを見て、必要な観光箇所の知識を勉強しながら、説明するところ(アウトプット)を想定すると知識の吸収率(インプット)が違います。
行き先も決まっていないのに、漠然と勉強を始めると知識が定着しません。
勉強した知識をどこで使うか、想像できないからです。
机上以外でも学べる【日常が下見になる】
机に向かうだけが勉強ではありません。
- マンガで歴史を読む
- ショッピングの知識
- 映画で英語を勉強する
- プライベートで旅行する
- 外国料理をレストランで食べる
勉強は楽しいのが1番です。
マンガ「小学館版学習まんが 世界の歴史全17巻セット」で楽しく歴史を勉強できます。
休日にブランド店や海外から進出してきたお店の視察もありです。
映画で英語の勉強もできます。
» 英語学習におすすめの映画10選【勉強法もあわせて解説】
プライベートでも添乗を想定して、導線や観光時間などをチェックしてしまいます。
あえて海外の料理が食べられるレストランに行くのもおもしろいです。
プライベートが添乗の下見です。
もし、貪欲な知識欲や好奇心を持っている方なら、添乗員や旅行業は最適な仕事です。
勉強をしていないと不安な人は、国家資格の勉強をしておく
国家資格「国内旅行業務取扱管理者」や「総合旅行業務取扱管理者」の勉強をしておくのが良いです。
理由は2つです。
- 添乗にも役立つ知識
- 旅行業界への転職にも役立つ
ただ「旅行業務取扱管理者」は添乗に必須資格ではありません。
必要な勉強時間は以下です。
- 国内旅行業務取扱管理者:200時間
- 総合旅行業務取扱管理者:300時間
勉強時間を取れる方は、過去問や参考書で短期集中で一気に勉強しておくのが吉です。
「旅行業務取扱管理者の参考書」はどれも大差ないです。
書店でパラパラと読んでみて、自分に合ったものを選んでみてください。
まとめ:未経験でも添乗員になれます【添乗をやりながら勉強する】
結論を再度まとめます。
- 未経験でも添乗員になれるのか?→なれます
- どうやって勉強すればいいの?→添乗しながら必要知識を勉強すればOK
未経験でも行動すればOKです。
体力的にも精神的にもハードな添乗員ですが、世界を駆け巡り、出会いを経験し、さまざまな知識を吸収できるのが魅力です。
一見ムダと思われる知識や経験が活かせるのも、添乗員の面白さです。
添乗員になる方法は「添乗員になるには2つの方法【添乗員派遣会社に登録/旅行会社に入社】」で解説しています。
以上です。
P.S. 最初の1歩を踏み出すのが重要です。
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