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【書評】哲学の面白さがわかる本『眠れなくなるほど面白い哲学の話』

2020年4月29日

【書評】哲学の面白さがわかる本『眠れなくなるほど面白い哲学の話』
  • 「哲学を勉強したい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

下記ツイートをしました。

『眠れなくなるほど面白い哲学』読了。

✔︎ 生まれ変わるために哲学がある
✔︎ いいことも悪いことも、長く続かないから、大丈夫
✔︎ 生きることは苦しい。でも、意志が未来をつくる

人間はどん底で生まれ変わります。
主人公は必ずどん底に落ちます。
ナイス脚本を作りましょ。

生まれ変われる

本記事を書いている私は、中谷彰宏歴27年2ヶ月です(1996年4月から)。

哲学というと「小難しい」というイメージがありますが、本書はいつもの中谷節です。
41人の哲学者が出てきますが、哲学、哲学、していません。

本記事は「眠れなくなるほど面白い哲学の話」の書評です。
この記事を読むことで、グッときた文章3つと書籍内容がわかります。

わかりやすく短い言葉が刺さります。

哲学の面白さがわかる本のグッときたところベスト3

哲学の面白さがわかる本を読んで、グッときたところベスト3

 グッときたところベスト3

  • 1位:生まれ変わるために、哲学がある
  • 2位:いいことも、悪いことも、長く続かないから、大丈夫
  • 3位:学んだ自分は、学ぶ前の自分とは別人だ

1位:生まれ変わるために、哲学がある【中谷彰宏さんのあとがき】

哲学は、道徳と混同されます。
哲学は、自由になり、幸せになり、しがらみから解放されて生まれ変わるためにあります。
生まれ変われないのは、今までの大切なものを守らなければいけないと考えるからです。
実際は、生まれ変わっていかないと、大切なものは守れません。

〜中略=

話し相手になってくれる哲学者をセコンドにつけない手はありません。
採用するかしないかは、自分の判断です。
「ヘエ、面白いことを言うな」という情報を、哲学から仕入れるのです。
むずかしくても、完璧に理解する必要はありません。
1%でいいから、「あ、なるほどな」とインスピレーションをもらいます。
それが自分の問題を解決する突破口になり、自分自身が生まれ変わるキッカケになります。
今、抱えている問題を今のレベルで解決するのではありません。
次元を上げた考え方で解決するのが、哲学を生かす方法なのです。
哲学って、ワクワクします。

結論、哲学は生まれ変わるためにあります。

生まれ変わる理由は、自分の大切なものを守るため。

・自分の考え
・自分の価値観
・自分の大切にしている人

私は家族を守らなくてはなりません。

家族を守るためには、生まれ変わり続ける必要があります。
私が休職している理由も「生まれ変わるため」です。

コロナで倒産する会社は、生まれ変われない会社です。

変われないものは、進化できないです。

私も潰れそうですが、生まれ変わるしかありません。

生まれ変わるとは、変化すること

変化すればいいのです。

どうやって変化していくのか。
哲学者の言葉です。

哲学者の言葉をテコに変化するのです。

2位:いいことも、悪いことも、長く続かないから、大丈夫【釈迦】

釈迦は「つらいことは続きませんよ」と言いました。
それが「諸行無常」です。
そもそも絶好調の人は相談に来ないで、飲みに行ってます。
本屋さんにも来ません。
絶好調の人に「いいことは続かないよ」とアドバイスをしたら、「続くと言ってください」と言われました。
物事には波があります。
続くわけではありません。
今に執着しない方がいいのです。
前の成功とか前の失敗に執着すると失敗します。

どん底がいつまでも続くと思うと辛くなります。

休職は「休めて羨ましい」という人がいます。
逆です。
人生のどん底です。

常に不安と戦っています。

  • 脳力が落ちていく
  • 仕事のカンが鈍る
  • 再就職できないかも
  • 二度と社会復帰できないかも
  • こんなことをしてていいのかと悩む

そんなとき、釈迦の「諸行無常」の言葉は救われます。

悪いことは続かない。
いいことも続かない。
淡々と目の前のことに没頭するだけ。

「諸行無常」が座右の銘になりそうです。
» 参考:社会復帰できない不安を指摘され、最悪の結果を想定【死ぬことはない】

3位:学んだ自分は、学ぶ前の自分とは別人だ【ヒューム】

人間は、学んでいれば毎日生まれ変わります。
本を読む前の自分と読んだあとの自分は、別人です。
これは勇気づけられます。
よく「生まれ変わりたい」「生まれ変わることができるのか」と言う人がいます。
人間の体は数年で細胞が全部入れかわります。
誰もがクローンなのです。
「クローンをどうするか」という問題ではなく、人間の体ですら細胞は全部入れかわっていて新品なのです。
記憶が残っているだけです。
記憶もうまくコピーして、いい思い出にすり変わったりします。

〜中略〜

あらゆる人は、学ぶことで昨日と違う自分になります。
登校した自分と下校する自分は違う人、それぐらい意識は画期的に変わります。
単に知識をのせていくことではありません。
学ぶ前の自分とまったく別人になれるのです。

人間は無理に生まれ変わろうとしなくても、常に細胞レベルで生まれ変わっているのです。

さらに勉強すれば、もっと生まれ変われます。

勉強は自分を生まれ変わらせます。
勉強しないと損なのです。

『眠れなくなるほど面白い哲学の話』に出てくる41人の哲学者

『眠れなくなるほど面白い哲学の話』に出てくる41人の哲学者

哲学者41人を自分に住まわせる

哲学の面白いところは、いろんな哲学者を自分に住まわせることです。

1人ではなく、何人か住まわせることが有効です。
心の拠り所になるからです。

いろんな考え方を自分の中に取り込むのです。

日本には「八百万の神」の考えがあります。
森羅万象、あらゆるところに神様が宿るという考えです。

「一神教よりは分散させましょう」です。

本書に出てくる哲学者41人は、以下のとおり。

  1. ソクラテス
  2. プラトン
  3. アリストテレス
  4. ゼノン
  5. エピクロス
  6. 孔子
  7. 孟子
  8. 筍子
  9. 釈迦
  10. イエス・キリスト
  11. トマス・アクィナス
  12. モンテーニュ
  13. パスカル
  14. マルティン・ルター
  15. ジャン・カルヴァン
  16. カルヴァン
  17. イグナティウス・デ・ロヨラ
  18. フランシス・ベーコン
  19. デカルト
  20. ジョン・ロック
  21. ホッブズ
  22. ヒューム
  23. ジャン・ジャック・ルソー
  24. カント
  25. ヘーゲル
  26. カール・マルクス
  27. ジョン・スチュアート・ミル
  28. バーナード・ショウ
  29. キルケゴール
  30. ショーペンハウエル
  31. ハイデッガー
  32. ヤスパース
  33. ニーチェ
  34. ロマン・ロラン
  35. ジョン・デューイ
  36. パース
  37. オルテガ
  38. サルトル
  39. レヴィ・ストロース
  40. ジャック・デリダ
  41. ベルクソン

41人の哲学者の多様な価値観、違った価値観を取り込めます。

 関連図書:『集中力はいらない』より引用

どんなものにも、いろいろな面がある。
一方向から眺めているだけでは本質を見極めることはできない。
また、見極める必要もない。観察できるものを素直に受け止め、清濁を併せ呑んで理解すれば良い。
そのためには、ものごとに集中しない、拘らない、思い込まない、信じ込まない、ということが重要であり、いつもあれこれ考えを巡らす分散思考が少し役に立つ。
絶対に役に立つとか、すべてこれでいける、というものではない。
それでは、「分散」の意味がなくなってしまう。
結論を急がず、頭をリラックスさせる時間を持つことが、まずは分散思考のための畑を耕す作業になる。
すぐに芽が出るものではない。そこはじっくりと、そして優しく眺めて待つしかないだろう。
他者に対しても、リラックスして接していれば、小さなことで頭に来ることもないし、また、見えなかった価値にも気づく余裕ができる。
そんな姿勢でいれば、なにか気持ちまでゆったりとしてくるので、べつに優れた発想が出てこなくても、穏やかな毎日が送れるかもしれない。

出典:『集中力はいらない』

「集中力」が重要視されている風情で、安易に賛同しない実体験および考察に基づいた書籍です。

読みながら「他の人とは違う言葉、考え方」に唸るばかりでした。

生まれ変わりたい人におすすめ

こんな方におすすめ

  • 哲学は、興味があるけど、難しいと挫折した人
  • 壁にぶつかっている人
  • 生まれ変わりたい人

著者:中谷彰宏のプロフィール

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。
CMプランナーとして、テレビ・ラジオCMの企画、演出をする。
91年に独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。
ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。
「中谷塾」を主宰し、全国で講演、ワークショップを行っている。

出典:中谷彰宏公式サイト

5つの章の目次に、哲学の言葉は出てこない

「幸せ」というキーワードが出てくるくらいです。
哲学の難しさはありません。

目次

第1章.やっぱり、幸せがいいね。
第2章.「リーダー」がいれば、困難を乗り越えられる。
第3章.「自分が動くこと」で、世界を変えられる。
第4章.「学ぶこと」で、人は成長できる。
第5章.「面白がること」が、未来をつくる。

書名 『眠れなくなるほど面白い哲学の話』
著者 中谷彰宏
単行本 224ページ
出版社 リベラル社
発売日 2020/4/22

»『眠れなくなるほど面白い哲学の話』の詳細を見る

『眠れなくなるほど面白い哲学の話』の口コミ

『眠れなくなるほど面白い哲学の話』の口コミ

Amazonの口コミを要約します。

「哲学って難しそう、とっつきにくそう」と思いがちですが、先入観が払拭される、読みやすく分かりやすい本です。
「普遍の言葉を正視して謙虚に、今までの言動を省みてこれからの未来を今まで以上に良くしていくんだ」と決めました。

»『眠れなくなるほど面白い哲学の話』の口コミを見る

まとめ:哲学で生まれ変わろう

まとめ:哲学で生まれ変わろう

 まとめ:グッときたところベスト3

  • 1位:生まれ変わるために、哲学がある
  • 2位:いいことも、悪いことも、長く続かないから、大丈夫
  • 3位:学んだ自分は、学ぶ前の自分とは別人だ

ショーペンハウエルは「生きることは苦しいよ」と言いました。

「生きることは辛いことだ」とはみんな思っていることなのに、口に出しません。
負けた感じがするからです。

生きることは苦しいことです。
サウナと同じです。

ビートたけしさんは言いました。

「仕事なんて普通の人間には辛いに決まっているんだ。仕事が楽しいなんて天才か大バカか、どっちかだよ」

»【人生に期待するな】北野武さんの名言に心が動く【締め、努力、人生】

「好きなことを仕事にする」と聞きます。

裏を返せば、仕事が辛いからです。
仕事は辛いもの、人生は辛いものです。

しかしそのあとに続く言葉があります。

以上です。

P.S.  意志があることを哲学者は教えてくれるのですね。

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