- 簡潔な仕事の文章の書き方を学びたい
- ブログを読まれるために少しでも文章力を上げたい
- 『まんがでわかる理科系の作文技術』の内容を知りたい
こんな悩みを解消するには十分な本を紹介します。
元マイクロソフトの中島聡さんのおすすめの本です。
この記事でわかること
- 『まんがでわかる理科系の作文技術』木下 是雄【著】のグッときたところベスト3
- おすすめの人、おすすめしない人、目次、口コミ7つ
- レビュー動画1本
本記事の信頼性
- ブログ歴:2019年1月にブログ開設
- ブログ実績:過去最高は月62,000PV、月54,000円(確定)
本書は1981年刊行の100万部超えロングセラー「理科系の作文技術」のマンガ版です。
マンガとはいえバカにできません。
文字だらけの文章本より中身がつまっているからです。
『理科系の作文技術』のエッセンスが凝縮されているのです。
本記事では「まんがでわかる理科系の作文技術」の書評です。
この記事を読むことで、本書の内容・要約、仕事文章の書き方がわかります。
マンガのストーリーが記憶に残りやすいので、入門書としても勧められます。
Contents
【要約】『まんがでわかる理科系の作文技術』のグッときたところベスト3
グッときたところベスト3
- 1位:重点先行主義
- 2位:文章のうまさより構成
- 3位:誤解できないように書く
大事なことから先出しです。
1位:重点先行主義
最初の1行に命をかける。
リード文に命をかけるのです。
前のめりが「迫力」です。
重点先行主義=結論ファーストは、ほとんどの文章術の本に書いてあります。
なぜ「結論ファースト」が重要視されているのか。
簡単そうで、簡単じゃないからです。
ほとんどの文章は最後に言いたいことを書きがちなのです。
重点先行主義
- 結論を前にする
- 重要なことから書いていく
- リード文で内容がわかるように書く
すべては読者のためです。
- いつ離脱してもいい
- 見出しだけで内容がわかる
- 途中で読むのをやめてもいい
読者は忙しいのです。
文章はつねに重点先行主義。
最初の1行で勝負ありです。
「吾輩は猫である」が究極の出だしです。
刺さる文章の書き方は、下記で解説しています。
»ブログを書いたのに読まれない【1秒で心に刺さる文章の書き方】
2位:文章のうまさより構成
文章は構成で決まります。
「文章は構成に時間をかけるのが大事」は「原稿用紙10枚を書く力」で学びました。
構成は考えるためには、ノートに書き出すことです。
「文章の構成」をパソコンに打ち込みながら、考えていました。
キーワードが多くなるとスクロールしなくてはならず、何がなんだかわからなくなることも。
ノートに手書きで構成をまとめると「文章の目的地」を見失いません。
下記などは二の次、三の次なのです。
- 文章のうまさ
- 言葉の選び方
- 口調の良さ
文章は構成で決まる。
忘れたくない言葉です。
「文章は構築力」という齋藤 孝 先生の本は「【書評】ブログで4000文字が書ける本『原稿用紙10枚を書く力』」で解説しています。
3位:誤解できないように書く
おもしろいです。
解説文に「まぎれやすい文章の3つの例文」が書いてあったからです。
3つの例文
例:AはBより5倍大きい。
(a)A=5B
(b)A=B+5B
例:すべての増幅器は安定でない。
(a)いかなる増幅器もみな不安定である。
(b)どの増幅器もみな安定であるとは限らない。
例:AさんとBさんは高校時代からの親友です。
(a)AさんとBさんとの仲は、高校時代から親友の関係にある。
(b)AさんとBさんは、高校時代からの私の親友である。
「読点ひとつで意味が変わる」の指南は、他の本でも見受けられます。
ただ上記例文を読むと「自分の文章は誤解されても仕方がない」と思えました。
一文一文に対する執念を持つべきです。
以下の「ぼかし言葉:責任回避のあいまい表現」は何も生み出さないと指摘されています。
- ほぼ
- 約
- ほど
- ぐらい
- たぶん
- ような
- らしい
「〜みたいな」も同様です。
仕事文章の書き方を身につけたい人へおすすめ
おすすめの人、おすすめしない人
こんな方におすすめ
- 正確に伝わる文章を書きたい人
- 明快で簡潔な文章を身につけたい人
- 仕事の文章の書き方をまんがでわかりやすく学びたい人
「その人に伝わる文章がいい文章だ」
登場人物「梶山聡」の言葉です。
美辞麗句を並べても、伝わらなければ意味がないからです。
文章の目的は「伝える」です。
本書は「理科系の仕事文書の指南書」ですが、文系、理系は関係ありません。
伝えるための必要事項がまとまっています。
後半の「講演の要領」も得るものがあります。
以下3人にはおすすめできません。
- 美辞麗句の文章を書きたい人
- 文章の基本が身についている人
- 文章の細かいテクニックを知りたい人
6つの章の目次
CHAPTER 01.仕事の文書の心得
CHAPTER 02.文章の組み立て
CHAPTER 03.文章の構成
CHAPTER 04.脱・日本語の文章
CHAPTER 05.「事実」と「意見」
CHAPTER 06.講演の要領
書名 | 「まんがでわかる理科系の作文技術」 |
---|---|
著者 | 木下 是雄 |
単行本 | 173ページ |
出版社 | 中央公論新社 |
発売日 | 2018/1/19 |
Twitterの口コミ5つ
1.よい本
「理科系の作文技術」あれはよい本ですね。
近年「まんがでわかる」にもなってました(ロボットとAI関係の会社の話になってた)
発表の仕方とかものってるから参考になりますねぇ。
OHPのくだりはこの本の80年代からの歴史を感じるw— 霜降りまとん (@shimohurimaton) April 4, 2019
2.長い文章を読むのが苦手な人へ
長い文章を読むのが苦手または嫌いという人には『まんがでわかる 理科系の作文技術(木下是雄・久間月慧太郎)』という本もあります。
書評https://t.co/rFEgRruGwq https://t.co/amHhbVeIS4
— 星 博幸 / Hiroyuki Hoshi (@geo_hoshi) June 10, 2019
3.相手にわかりやすい文を書くためのコツ
https://twitter.com/ryosukebusibook/status/1251096307197857792?s=20
4.ストーリーも解説も面白い
「まんがでわかる 理科系の作文技術」読了。
原作の「理科系の作文技術」は、1981年9月発行。
40年前。まんがでわかる版は2018年発刊。
主人公の女性は、SF小説が好きで理系の道に進んで、いつか自分の手でロボットを作りたいと思っている新入社員。どっかにいたな、そういう人。
— 魔女みならい (@witch_kazumin) May 16, 2020
5.簡潔で伝わりやすい文章を書くときにおすすめ
理科系に限らず、簡潔で伝わりやすい文章
を書くときにお勧めの本。
原著の方は学生時代に、論文の書き方を系統的に知りたくて読んだ古典的名著。
マンガ版も原著を踏まえていて分かりやすいという評価みたい。まんがでわかる 理科系の作文技術 | 久間月 慧太郎, 木下 是雄https://t.co/GBGwnMt1ek
— PTA_Survey (@PTA_Survey) November 21, 2019
Amazonの口コミ
『理科系の作文技術』のレビュー動画1本【説得力のある話し方の基礎】
まとめ:仕事文章の書き方を知ろう
まとめ:グッときたところベスト3
- 1位:重点先行主義
- 2位:文章のうまさより構成
- 3位:誤解できないように書く
文章構成に時間をかける。
本文は重点先行で誤解できないように書く。
他にも刺さったところは3つです。
- 目標規定文のすすめ
- 文は短く、格は正しく
- 「逆茂木型」の文章の解消
「逆茂木型」の文章は要注意です。
「逆茂木型の文章」とは、修飾語などで脇道にそれ、何がなんだかわからなくなる文章です。
本書はマンガとしても楽しめます。
主人公の成長していく様子が、心地よい余韻を残します。
以上です。
P.S. 新書『理科系の作文技術』の復習に使いました。