- 不幸にならない方法を知りたい
- 幸福になる方法を知りたい
この記事はそんな疑問を持つ方へ書いています。
本記事は「不幸論」のグッときたところを3つ引用した書評です。
この記事を読むことで、不幸とは何かがわかり、幸福になる方法がわかります。
Contents
【書評】『不幸論』不幸を避けるために自分本位で動く【捨てること】
グッときたところベスト3
- 1位:自分本位に動く
- 2位:どうしようもない不平等
- 3位:傷つけ合う
1位:自分本位に動く
「熱心に仕事をしなくなったら、仕事がたくさん舞い込んできた」
「ブログを手抜きして書くようになったら、検索上位表示されるようになってきた」
そんな言葉を言ってみたいです。
旅行会社で必死に仕事をしていた頃は、どんなにたくさん仕事をしても評価は一緒でした。
仕事をしないほうが得ですが「誰も褒めてくれないからこそ自己肯定感が上がる」と言い聞かせていたものです。
「相対的自己評価の方法」とでも言うのかもしれません。
捨てれば入ってくる
具体例です。
- 会社を辞めると言ったら、2ヶ月有給休暇の取得を許された
- 2ヶ月の有給休暇を取得して会社のキャリアを捨てたら、積立式の保険金が期日満了でふってきた
- 会社に復職しないと決めたら、適応障害と診断され休職を延長できた
- 会社の給与を捨てたら、傷病手当金が入ってきた
- 休職中に始めた英語、数学、国語の勉強を捨てたら、ブログのやる気が出てきた
- ランニングの日課13kmを10kmにしたら、読書の時間ができた
- 昔に読んだ本を捨てたら、捨てた本がブログネタになった
- 会社のストレスを捨てたら、体重が増えた
- 会社で得ていた仕事の刺激を捨てたら、新しいことをしたい気持ちになった
- 会社での人間関係を捨てたら、別の場所で新しい人間関係ができた
捨てれば、入ってくるのです。
捨てるとどうなるか先が見えないので、なかなか捨てづらいです。
入ってくることがわかると捨てることが怖くありません。
捨てれば入ってきますので大丈夫です。
逆に言うと、捨てないと入ってこないのです。
欲しいものや手に入れたいものがあれば、まず捨てましょう。
捨てれば入ってきます。
会社を辞めても大丈夫です。
会社のキャリアを捨てても大丈夫です。
捨てないと何も変わらないのです。
2位:どうしようもない不平等
人間は生まれた時から不平等です。
身体能力から頭の良さなどすべてが一律ではないです。
同じ条件で生まれてくる人など誰もいません。
人との比較は「不幸のはじまり」です。
生まれついての環境や外見、資質については変えようのない部分もあるからです。
どうしようもないこともあるのです。
「人間は生まれながらにして不平等だ」というところに共感しました。
人間は最後は死にます。
平等にいつか死んでいくのです。
生きる時間は人それぞれですが、死ぬことは全員同じです。
人と比べずに、共通の死に向かって生きる。
幸福の第1歩です。
3位:傷つけ合う
人間同士が傷つけ合うのは必然です。
その人との距離が近ければ近いほど、お互いを傷つけてしまうのは避けられないことです。
自分の持っているトゲは、距離が近い人には突き刺さってしまいます。
会社の同僚とか友人よりも距離のある人とは、喧嘩にすらなりません。
映画シザーハンズ」で感じたこと
映画「シザーハンズ」でも、自分のハサミで大好きな人を傷つけてしまいます。
好きだから近づきたいけれど、近づくとハサミで傷つけてしまう。
人間も同じです。
相手に近づきたいけれど、近づくと自分のトゲで傷つけてします。
それを怖がっていたら、いつまでたっても仲良くもなれません。
人間の心は傷つくことで強くなる面もあるのです。
どんどん自分を出すことです。
「傷つけ合う関係から良い人間関係が造られていく」と述べられています。
『不幸論』の概要、おすすめの人
読んだ理由
本のタイトルから下記を期待したからです。
- 不幸にならない方法がわかる
- 幸福になる方法がわかる
正直な感想としては「書いてあることが難しくて理解できないところが多い」です。
読み終わった後に、線を引いた箇所だけ読み直しても難しく感じます。
「少し読みごたえのある深い哲学書」です。
わかりやすさ、読みやすさは期待しないほうが良いです。
「読みごたえや、思考の材料」としての読書であれば期待できます。
6つの章で構成
第1章.幸福のための条件
第2章.さまざまな幸福論
第3章.幸福がもたらす害悪
第4章.相対的不幸の諸相
第5章.「死」という絶対的不幸
第6章.自分自身の不幸を生きる
文章がやさしく感じた章はありません。
簡単な本ではないです。
深い本です。
不幸に興味がある人におすすめ
こんな方におすすめ
- 不幸に興味がある人
- 幸福に興味がある人
- 生き方について考えたい人
考えることが好きな人にはおすすめです。
難解なためじっくり腰をすえて考えをめぐらすことができるからです。
書名 | 『不幸論』 |
---|---|
著者 | 中島 義道 |
単行本 | 206ページ |
出版社 | PHP研究所 |
発売日 | 2002/10 |
まとめ:捨てることも捨てられることも不幸ではない
ダラダラ読んでいると頭に入ってこない本です。
一気に読んだ後にじっくり考えるのが良いです。
- 捨てれば入ってくる
- 捨てることは良いこと
捨てることは不幸ではありません。
捨てられることも不幸ではありません。
幸福になるために必要だからです。
以上です。
P.S. これからも得るためにどんどん捨てていきます。
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