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【小説の感想まとめ】今まで読んできた12冊+これから読みたい10冊

2023年1月1日

【小説の感想まとめ】今まで読んできた小説+これから読みたい小説

今まで読んできた小説の感想をまとめました。
記事後半は「おすすめ、有名、口コミが良い」などの理由で集めた「読みたい小説リスト」です。

「おすすめ小説リスト」ではありません。
おもしろかった小説はありますが、おすすめはしません。

読む人の感じ方は人それぞれ、条件も環境も異なります。
私のおもしろい小説が、他人にもおもしろいとは限りません。

逆もまた然りです。

「他人のおすすめ小説」を読んでも、おもしろい経験は少ないです。
ほとんどないかもしれません。

期待値は上がり、読むのに構えてしまい、フラットに読めません。
本記事の小説はおすすめしません。

「小説の選択肢、ヒント」として読んでいただけるとうれしいです。

【小説の感想まとめ】今まで読んできた小説12冊

【小説の感想まとめ】今まで読んできた小説

サヨナライツカ

サヨナライツカ

 

海峡の光

海峡の光

海峡の光

読んだ理由

読み終えたあとに「第116回芥川賞」だったことを知りました(1996年)。

 感想メモ

  • 知らない言葉が多い
  • 文章の量も、適切
  • 表現が他作家と異なる

100冊以上の小説を読んだ挙句「小説は村上春樹しか読まない」と早々に決めていました。
繰り返し読みたくなるやさしい文章、人と違う言葉と文体が好きだったからです。

結論を出すには早すぎました。
独りよがりでした。

本書で新しい世界が見えたからです。

初めて知る言葉が多く、無知な自分が恥ずかしくなりました。
多くのページに初見の言葉や知らない漢字が出てきました。

村上春樹だけでは一生知り得ない言葉です。
思えば村上春樹もこだわらず手当たり次第(たしか図書館の本は小学生に読了したとか)読んでいました。
1人の作家にこだわる必要もないですし、もちろん個人の自由です。
ただ改めて他作家の世界を覗き込みたくなるきっかけになりました。

本書を読んでいて「今の主人公の感情だと、次はこの言葉が来るかな」と予想しましたが、たいていハズレました。
想像している言葉よりもしっくりと馴染む的確な表現です。

回想シーンが多く、途中わからなくなりましたが、問題なかったです。
文章、言葉の使い方だけでも楽しめます。
文筆家を目指す方なら、繰り返し読みに耐えうる作品です。

噛めば噛むほど味が出そうな芥川賞作品でした。
捨てられない宝物です。

 言葉メモ(あいまいな言葉も記録)

  • 礫(つぶて):投げつける小石。また、投げつける小さなもの。
  • 鈍色(にびいろ):濃い灰色
  • 恐懼(きょうく):おそれ、かしこまること。
  • 懼れる(おそれる):危害が及ぶことを心配してびくびくする。危害を及ぼす人や物と接することを避けたがる。こわがる。
  • 彷彿(ほうふつ):ありありと思い出すこと。はっきりと脳裏に浮かぶこと。
  • 傍輩(ほうばい):同じ会社に勤めたり、同じ主人に仕えたり、同じ先生についたりしている仲間。同僚。同輩。
  • 沈鬱(ちんうつ):気分が沈んで、ふさぎこんでいること。
  • 逡巡(しゅんじゅん):決断をためらうこと。ぐずぐずすること。
  • 疲憊(ひはい):動けないほどに疲れること。疲れ弱ること。
  • 慫慂(しょうよう):他の人が勧めてそうするように仕向けること。
  • 寥々(りょうりょう):ものさびしいさま。
  • 稜線(りょうせん):山の峰と峰を結んで続く線。尾根。
  • 波濤(はとう):大波。高い波。
  • 静謐(せいひつ):しずかでおだやかなこと、さま
  • 欣喜(きんき):非常によろこぶこと。
  • 禊ぎ(みそぎ):罪・けがれをなくすために、川に行って水で体を洗い清めること。
  • 反芻(はんすう):  牛などが、一度のみこんだ食物を胃から再び口中に戻してかむこと。繰り返し考えたり味わったりすること。
  • 舳先(へさき):船の先端。船首。みよし。
  • 口腔(こうこう):口の中の空所で、鼻腔や咽頭に連なる部分。
  • 剽悍(ひょうかん):すばしこく、しかも荒々しく強いこと
  • 攪拌(かくはん):かきまぜること。かきまわすこと。
  • 焦慮(しょうりょ):あせっていら立つこと。また、その気持ち。
  • 憤怒(ふんぬ):大いに怒ること。
  • 錯綜(さくそう):物事が複雑に入り組んでいること。入りまじっていること。錯雑。
  • 舷門(げんもん):船舶の舷側や上甲板に設けた出入り口。舷梯(げんてい)をかけて昇降する所。ガングウェー。
  • 纜(ともづな):船をつなぎとめておく綱。
  • 挙措(きょそ):立ち居振る舞い。おこない。
  • 麒麟児(きりんじ):将来素晴らしい大物になると期待される少年。特にすぐれた才能をもつ少年。神童。
  • 陋室(ろうしつ):狭くてみすぼらしい部屋。自室をへりくだっていう語。
  • 戦き(おののき):怖くて震えること。戦慄。
  • 打擲(ちょうちゃく):人をたたくこと。なぐること。
  • 胸裡(きょうり):心の中。胸中。
  • 時化(しけ):風雨のため海が荒れること。
  • 謀反(むほん):時の為政者にさからって兵を起こすこと。
  • 恫喝(どうかつ):おどしておびえさせること。
  • 疑懼(ぎく):うたがいおそれること。
  • 老獪(ろうかい):経験を積んでいて、非常にわるがしこいこと。
  • 相貌(そうぼう):顔かたち。容貌。
  • 太平楽(たいへいらく):勝手なことを言いたい放題に言うこと。勝手な振る舞い、さま。
  • 虫唾(むしず):胸のむかむかしたときに、口に逆流する酸っぱい胃液。
  • 集魚灯(しゅうぎょとう):漁業で夜、水面を照らし魚をさそい寄せて捕獲するために使う灯火。水中灯と水上灯とがある。いさり火。
  • 昔日(せきじつ):むかし。いにしえ。往日。往時。
  • 憚る(はばかる):さしさわりがあるとして、さしひかえる。遠慮する。
  • 霏々(ひひ):雪や雨が降りしきるさま。
  • 上気(じょうき):のぼせること。のぼせて顔が赤くなること。
  • 揺曳(ようえい):ゆらゆらとたなびくこと。音などがあとあとまで尾を引いて残ること。
  • 堆積(たいせき):うず高く積み重なること。また、その積み重なったもの。
  • 首肯(しゅこう):肯定の意味でうなずくこと。
  • 口吻(こうふん):くちさき。くちもと。
  • 四散(しさん):四方に散らばること。ちりぢりになること。
  • 誤謬(ごびゅう):まちがえること。また、そのまちがい。
  • 氷結(ひょうけつ):氷が張ること。凍りつくこと。結氷。
  • ささくれだつ:気持ちがすさんでとげとげしくなる。
  • 夾雑(きょうざつ):余計なものがまざっていること。
  • 固唾(かたず):緊張した時に口中にたまるつば。
  • 雲散(うんさん):雲が風に飛ばされて消えるように、跡形もなく消えること。
  • 上膊部(じょうはくぶ):腕の、肩から肘までの部分。
  • 暁闇(ぎょうあん):月のない明け方。また、その頃の暗さ。陰暦で14日頃までの明け方をいう。あかときやみ。
  • 波頭(はとう):盛り上がった波のいただき。波頂。
  • 動顛(どうてん):非常に驚くこと。驚きあわてること。
  • 人倫(じんりん):人と人との間の道徳的秩序。
  • 頓狂(とんきょう):だしぬけで調子はずれであるさま。間が抜けて調子はずれであるさま。
  • 遁走(とんそう):逃げ走ること。逃走。
  • 体躯(たいく):からだつき。体格。
  • 戒具(かいぐ):拘禁者の逃走・暴行などを防ぐため、その身体を拘束する器具。手錠・防声具・捕縄など。
  • 拘禁(こうきん):捕らえて、とじこめておくこと。監禁。
  • 累犯(るいはん):犯罪を反覆して行うこと。刑法上、懲役に処せられた者が、刑の執行の終了または免除の日から五年以内に罪を犯し有期懲役に処すべき場合(再犯および三犯以上)をいう。刑が加重される。
  • 崩御(ほうぎょ):天皇・皇后・皇太后・太皇太后を敬ってその死をいう語。古くは,上皇・法皇にもいった。
  • 恩赦(おんしゃ):確定した刑の全部または一部を消滅させること。内閣が決定し、天皇の認証により行う。大赦・特赦・減刑と刑の執行の免除および復権の五種がある。奈良・平安時代には,天皇の権限で慶事や凶事に際して行われた。
  • 厳寒:厳しい寒さ。
  • 大赦(たいしゃ):恩赦の一種。政令で定めた罪について,有罪の言い渡しの効力および公訴権を消滅させること。
  • 嘆声(たんせい):なげきの声。ため息。
  • 形貌(けいぼう):かたち。すがた。容姿。容貌。
  • 俄に(にわかに):突然だ。 だしぬけだ。 急だ。
  • 眉根(まゆね):眉の,顔の中央の側の端。また,眉。まよね。
  • 灌木(かんぼく): 丈が低く、幹が発達しない木本植物。ツツジ、ナンテンなどの類で、幹と枝とが区別しにくく、二~三メートル以内のもの。現在では低木という。
  • 間雲孤鶴(かんうんこかく):閑(しず)かに流れる雲、野に遊ぶ鶴。 転じて、自由気ままに悠々と生きる人物の心境を喩たとえる。

スティル・ライフ

スティル・ライフ

スティル・ライフ

ブロガー・マナブさんが何度もおすすめしている小説です。
「いつか読みたい」と思い、ようやく手にしました。

 感想メモ

  • 文体が村上春樹に似ている
  • 途中で透き通った文章に気づく
  • 思いつかない発想

マナブさんがブログで何回も掲載した文章があります。
おそらく「マナブさんの当時の心境と文章が共鳴したのでは」と想像します。

すばらしい文章と発想です。

村上春樹のノルウェイの森に「空間を半分にして、また半分にして、最後は手のひらに乗るくらいのサイズにした」という文章があります。
似た衝撃を受けました。
» 参考:Yahoo!知恵袋

その他の気づきメモ

  • 「相手にならない」の言葉の使い方が珍しい
  • 嬌声:女性のなまめかしい声
  • ストーリーはあまり印象に残らなかった

もう一度、いや、あと何回か読み返したい小説です。

運転者

運転者

運転者

 読んだ理由

  • 累計100万部突破
  • Amazonの口コミ12,500以上
  • ブロガーのマナブさんおすすめ

グッときたところベスト3

  • 1位:運の転機を感じるアンテナは、上機嫌で最大になる
  • 2位:頑張っても報われないときは、運が貯まっている
  • 3位:「誰のせいでこうなったと思ってるんだ」と言うな

 To Do

  • できるだけ上機嫌でいること
  • 不機嫌なときは人に会わない
  • 報われない努力にくさらない

売れている本で、Amazonの口コミも大量かつ高評価です。

とはいえ、期待は厳禁です。
なんでもそうですが、期待して読むとロクなことがありません。
期待と実際は確実に「ズレ」があるからです。

「ズレ」が楽しめる「物語の設定」までは、おもしろ感じました。
序盤に出てくる「運を変える場所に運んでくれる運転者」に惹きつけられ、続きが気になったからです。

ストーリーはシンプルな起承転結型です。
グッときたところはありましたが「自己啓発書を読む人には刺さらない」と感じました。

すべて以下のように思い出されたからです。

  • 1位:転機を感じるアンテナは、上機嫌で最大になる → 齋藤孝先生の「社会人は上機嫌でいるのがマナー」
  • 2位:頑張っても報われないときは運が貯まっている → 中谷彰宏さんの「伸びないときは下へ下へと根を伸ばす」
  • 3位:「誰のせいでこうなったと思ってるんだ」と言うな → 北野武さんの「人生に起こることは、ほとんどが自分のせい」

過去の自分にはおすすめしません。
途中でいったん読むのをやめ、再読して読了しました。

文体は平易で読みやすく、後半にジンとくるシーンもありました。
おすすめできる人は「自分は運が悪いと思っている人」です。

サヨナラアメリカ【樋口 直哉】

第48回群像新人文学賞受賞の小説です。

袋をかぶった男の物語。
日常が非日常になる話。

グッと惹きつけられた本です。

バッテリー【あさの あつこ】

野球の話。
読みやすく一度読んだら離れられません。

一瞬の風になれ【佐藤 多佳子】

陸上の青春小説。
「短距離なのになんでこんなに面白い?」と疑問が湧いてきました。
グイグイ引き込んでくる魅力が憎いです。

苦役列車

本書で著者のファンになり、他の著作を読みました。

切なくて、共感できて、笑えます。

蠕動で渉れ、汚泥の川を

著者の本は『苦役列車』でハマり、読み続けてきました。

久しぶりに読みましたが、笑えました。
放送禁止用語の連発が痛快です。

大笑いした文章もあります。

2時間半で読了しました。
やはり引き込まれます。

人もいない春

変わらず毒を吐き続ける主人公を期待して購入。
本書は若干毒が少なめ。
毒だらけの衝撃を受けた第一作が懐かしく感じました。
言葉選びは秀逸。

とんび

堀江貴文さんが「号泣する」とおすすめの本だったので読みました。

思っていたのと違いました。
勝手に地獄の人生ストーリーを想像していました。

内容はよかったです。
飽きたところはほとんどなかったです。
最後まで目頭を熱くさせてくれました。

「山あり谷ありが、人生の景色がきれいなんよ」 の言葉にグッときました。

「泣かない」と決めていましたが、そうはいきませんでした。
読みたい方は期待値を下げてください。

わたし、定時で帰ります

タイトルに惹かれて購入。

既視感があるのは、あるあると感じたせいか。けれど、そこまで感情移入できず。

名言はいくつか拾えました。

仕事で死んでは意味がない。

仕事第一でも良いですが、健康も大切。

体を壊した自分へ。

ナイフ

これは切ない話でした。

いじめの短編小説集だからです。

リアルないじめのシーンに胸が締め付けられました。

これから読みたい小説10冊

手紙

現代文学の最高傑作

プラハの春

超感動感激作品

雪の鉄樹

雪の鉄樹

親と家庭環境の呪縛

空飛ぶタイヤ

眠気も吹き飛ぶ

ノーサイド

「ノーサイドが読めるなんて生きてて幸せ」と思える本です。

不毛地帯

寝る間も惜しんで読む

深夜特急

退職して旅で出たくなる

クライマーズハイ

社内の人間ドラマ

夢幻花

寝る間も惜しんで読んでしまう

イノセントデイズ

イノセントデイズ

いじめ、共依存、歪んだ人間関係

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