- ワクチン接種受付のアルバイトの仕事内容を知りたい。時給1,300円以上だし、受付だけならラクそうだから
- 周りにバイト経験者がいないのでリアルな体験談がわからない。やってみてキツかったら嫌だから、経験した人にしかわからないデメリット、つらさを教えてほしい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事の内容
- ワクチン接種受付バイトの仕事内容
- ワクチン接種受付のメリット3つ、デメリット3つ
- ワクチン接種をやってみようか迷う人へ、解決策
本記事の信頼性
都内でワクチン接種受付のアルバイト(派遣)を5ヶ月間、経験
3回目のワクチン接種時に、ただ座って予診表を記入するだけの人を見て「ラクそうな仕事だな」と思ったのが地獄のはじまりです。
ちょうど添乗業務に根をあげており、逃げるようにして添乗員派遣会社から振られた「ワクチン受付業務」を引き受けてしまったのです。
本記事では、ワクチン接種の仕事内容を知りたい方へ「仕事内容と、経験からわかったメリット、デメリット」を包み隠さず公開します。
この実体験の記事を読むことで、ワクチン接種受付のアルバイトをやるかどうか決断できます。
※接種会場により仕事内容は異なりますので、一例としてご参考ください。
» 新型コロナワクチンについて(厚生労働省)
Contents
ワクチン接種受付アルバイトの仕事内容
ワクチン接種の流れ
- 受付
- 問診
- 受付
- 接種
- 経過観察
本記事で解説するのは「1.受付」です。
受付は「書類記入と本人確認」
受付でやることは2つです。
- 接種券・予診表の確認
- 本人確認書類の、確認
1.接種券・予診表に確認
- 予約の有無を確認
- 接種券に通し番号、日付を記入(病院のシールを貼る)
- 予診表に医療機関コード、日付を記入(記入漏れの確認)
通し番号とは「接種者に割り当てられた病院独自の番号」です。
2.本人確認書類の確認
「免許証、保険証、マイナンバーカードなど」を確認します。
持病の確認や、必要であれば問診への引き継ぎもします。
ここまでが仕事で、上記1〜2をひたすら繰り返します。
接種会場によりますが、確認後、クリアファイルに接種券・予診表、本人確認書類を入れて、接種者にお返ししていました(そのまま問診→受付と流れがあるため)。
うちの近所の接種会場も同じでした。
受付バイトのよくある質問5つ
- 勤務時間は?
- 時給は?
- 持ち物は?
- 服装は?
- 靴は?
順番に回答します。
1.勤務時間は?
- 午前:07:45〜11:45
- 午後:12:45〜16:15
接種者は年配者が多く、早い人で08:15には来ていることもありました。
そのための対応および事前準備もふくめ、出勤時間07:45、退勤時間16:15です。
あと休憩は「昼」が1時間です(食事は各自持参)。
他、休憩なしですが、暇なときは15分取れました。
なお実際の接種時間は「午前08:45〜11:45、午後13:00〜16:00」です。
2.時給は?
1100〜1350円
「Indeed」などで高時給(1500円〜)も見受けられます。
ただ1社確認してみましたが、実際は釣り求人(すでに求人なし)もあるので要注意です。
3.持ち物は?
ボールペン
バインダーや付箋、メモ用紙は職場にありました。
4.服装は?
- 男性:スーツ
- 女性:ビジネスカジュアル
夏は「上着、ネクタイ不要」でした。
髪が長い女性スタッフは、結びます。
5.靴は?
- 黒色:スニーカーもOK
- ヒールのあるものはNG
革靴は走れないのでやめました。
代わりに、動きやすく、走りやすい「チョーカル」を東京靴流通センターで買いました。
1年でダメになりましたので、耐久性は無いです(Amazon口コミにも同意見あり)。
ただ革靴より軽くて柔らかいです。
アスファルト上で立ったり座ったりを繰り返す会場でしたので、柔らかさは重宝しました。
革靴は足の甲が痛くなりましたが、チョーカルなら負担は半減です。
カカトも厚く、弾むように走れますのでフットワークが軽くなります(以下、写真)。
デメリットは「水に弱い」です。
雨の日は履きたくありません。
湿ったアスファルトを歩くだけで、徐々に靴下が濡れてくるからです。
とはいえ、雨の日以外では重宝します。
2足目を買いました。
定価3,850円ですが「Amazon」で3,179円です(下記画像)。
接種会場の環境は、さまざま
病院だけが接種会場ではありません。
以下など、さまざまです。
- 小学校の体育館
- 市役所内の会議室
- 駐車場(アスファルト)
- 病院内の、仮説ブース
- スポーツセンターの一角
「仕事にやり方」も会場ごとに異なります。
ワクチン接種受付バイトのメリット3つ、デメリット3つ
- その①:接客に慣れる
- その②:暇な時もある
- その③:メンタル成長
- その①:体力が必要です
- その②:女性が多い職場
- その③:高齢者の、地獄
3つのメリット
その①:接客に慣れる
多いときで1日600人以上です。
15分枠に30人をつめ込みます。
受付スタッフは2〜4人、接種者をさばく誘導係が1人です。
文字どおり「息つく暇」もなく、ひたすら受付します。
接客の多さに、ビビらなくなります。
添乗員に戻ったときに役立ちました。
その②:暇な時もある
接種間隔が決められているため、接種できない期間があるからです。
1日で40人だけの日もありました(1時間2〜3人)。
ヒマでただ座っているだけでした。
接種者が来たら、取り合いです。
「私が受付をするんだ」と言わんばかりに。
暇な時期もあったのです。
時給仕事なので、仕事量が減っても給与は変わりません。
その③:メンタル成長
デメリットに後述しますが、理不尽なことが多いです。
グッと堪えるのも仕事になり、メンタルが成長します。
なお一緒に働く人は「接客慣れ」している先輩が多かったです。
「言葉遣いや視野の広さ、考えて動く姿勢」を見習いました。
3つのデメリット
その①:体力が必要です
理由は3つです。
- 立ったり、座ったり
- 暑さ、寒さに苦しむ
- 年配者に、気を遣う
私の経験した接種会場の受付とは「駐車場の仮説スペースにパイプ椅子を60個並べて、バインダーとクリアファイルを持ち、ひたすら接種券・予診票・本人確認を繰り返す」です。
足腰が重要です。
膝が、バカです。
アスファルト上で、立ったり座ったりを受付人数だけ繰り返すからです。
接種者はパイプ椅子に座っているので、目の前でひざまずきます(ホストです)。
立ったままだと、バインダーに文字は書きにくく、複写式なのでめくりにくいです。
立って記入する人もいたが、私は合わなかったです。
膝が疲れると立ちながら書きましたが、膝を支えに記入したほうが書きやすいのです。
忙殺され、トイレに行けないこともありました。
外仕事でしたので、暑さ、寒さも厳しく、夏場は首にアイスノンを巻き、冬場はロングコートを羽織りました。
60歳以上の年配者が多く、何かと気を遣います。
その②:女性が多い職場
接種会場は女性スタッフが多く(看護師や受付事務)、接種者以上に気を遣いました。
厳しい人もいるし、何かあれば「女性特有の総スカン」の可能性があります。
その③:高齢者の地獄
- 耳が聞こえない
- 案内を聞いてない
- 順番を守らない
- 時間を守れない
- わがまま、理不尽
叱られた具体例は、以下です。
- 蚊が多い、椅子が濡れている
- 接種者と接種者の物理的な間隔の狭さ
- 薄暗い会場について(曇りや雨の日)
- 受付の順番間違いについて
- 本人確認書類を見せたくない
- 忘れ物(本人確認書類や接種券)
- 予約時間の聞き間違い
- 予約を取ってない
- 暇だからスタッフ1人を質問攻め
地獄です。
キレそうです。
笑っちゃいそうです。
会場に問題もありました。
段取りや対応にも、行き届かない点もあります。
雨の日は地獄で「環境悪化、接種者のメンタル悪化(イライラ)」で怒鳴られることもありました。
5ヶ月間で辞めた理由
週2〜3回で続けましたが、5ヶ月で辞めました。
キツかったからです。
過去のバイト経験でワースト3に入ります(あとは2つは引越しとチーズ工場)。
「いつまで続くだろう」という気持ちでした。
「あと何日行けば休み。今日を乗り越えれば」と、いつも休み待ちの気持ちだったのです。
辞めた理由は、以下です。
- 理不尽かつ休めないシフト
- 経験が、資産に変わらない
- スキルが、積み上がらない
- 劣悪な職場環境(改善なし)
- 忙殺されて、ヒザが壊れた
- 女性スタッフに、気を遣う
- 楽しくない、ワクワクなし
1ヵ所で待つ仕事ができません。
景色が変わらないのが辛いのです。
毎日、同じ時間、同じ場所に出勤するのも退屈です。
いろんな場所で働きたい人にはおすすめできません。
履歴書に書けるスキルになりません。
「時間と労力の切り売り」です。
病院内で正社員にステップアップする目的があれば、ありですが。
ワクチンバイトをやってみようか迷う人へ【3つの解決策】
「やってみようとは思うけれど、受付の仕事が自分にできるのか不安」という方へ、3つの解決策を提案します。
- 接種会場を、下見する
- 口コミと他業務も検討
- 受付マニュアルと日記
1.接種会場を下見する
「百聞は一見にしかず」です。
1番の解決策です。
- どんな仕事内容か?
- 働いている人の表情は?
- 服装は?休憩は?勤務時間は?
- 上司はいるのか?
- 接種者の雰囲気は?
- 実際に現場を見たときの気持ちは?
働く可能性のある接種会場すべてを下見してほしいです。
私は行かなくて、後悔したからです。
事前に想定される接種会場を1つだけ下見しましたが(本記事の写真)。実際、アルバイトをする接種会場は異なりました。
本来の会場を見ていたら、仕事を断っていました。
下見をするときは、時間をかけて観察します。
接種会場を視野におきながら(たとえば、読書などで時間をつぶしつつ)、職場の雰囲気を感じるのも有効です。
2.口コミと他業務も検討
ワクチン接種受付の口コミも確認します。
バイト経験者の感想から、わかることもあります。
» 参考リンク(準備中です)
受付に興味がなければ、ワクチン接種会場の他業務もありです。
- 駐車場(派遣バイト)
- 誘導(派遣バイト)
- 問診(派遣バイト、看護師)
- 事務受付(派遣バイト)
- 接種(看護師や医師)
- 経過観察(派遣バイト)
実際、受付以外の「誘導や問診」を担当することもありました(メインはあくまで受付でしたが)。
現場以外では、コールセンターやデータ入力などもあります。
私は病院内での受付もありました。
院内は好きではありません。
ストレッチャー(移動式簡易ベッド)や他の患者など、何かと気を使うからです。
救急車でコロナ感染者が運ばれてきたり、高齢者インフルの接種者が間違ってワクチン受付に来たり。
3.受付マニュアルと日記
岡山県の「新型コロナウイルスワクチン集団接種運営マニュアル」は、仕事内容がイメージしやすいです。
「自分にワクチン接種の仕事ができそうか」のヒントになります。
なお当時の仕事日記は「参考リンク(準備中)」にまとめています。
自分なりに工夫が、イヤなことでも仕事を楽しみに変えます。
試した結果が、自分のものになるからです。
P.S.ラクな仕事はないですが、自分に合う仕事(苦にならない、ムリなく継続できる、楽しい、仕事に行くのが嫌ではない)はあります。私は部活動のように「回送ドライバー」を楽しんでいます。