- 休職中にやっておいてよかったことは何だろう
- 休職中にやってはいけないことがあれば知りたい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 休職中にやっておいてよかったこと5つ
- 休職中にやってはいけないこと3つ
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行会社に入社し19年8ヶ月在籍
- 休職歴:2年間(適応障害、慢性蕁麻疹、不眠)、のち退職
結論、やっておいてよかったことは「ひとり旅」です。
やっておいてよかった5つの内訳は「読む、書く、走る、遊ぶ、ひとり旅をする」です。
やってはいけないことは、進路を決めることです。
「がまん・がんばり、いろんな人に相談する」も、やってはいけません。
焦る気持ちはわかりますが、趣味に没頭すればOKです。
あとは何も決めなくていいです。
経験談から解説します。
Contents
休職中にやってよかった5つ【ひとり旅もあり】
休職中にやっておいてよかったこと5つ
- 読む
- 書く
- 走る
- 遊ぶ
- ひとり旅をする
1.読む
本を読んで、自分を読むことです。
本は自分を教えてくれるからです。
- 今の自分にあるもの
- 今の自分にないもの
本を読んで自分を知る。
本を読んで考える。
休職中に本がなかったら、もっとひどいことになっていたかもしれません。
なっていなかったかもしれません。
ただ、本があってよかったです。
村上春樹さんが好きで、片っ端から読み返しています。
「せっかくの休職で時間はたくさんあるのだから、違う作家の本でも読んでみればいいのに?」という意見もあるかもしれません。
わかります。
たまにはジャンルを変えて、違う作家を知るのもいいかもしれません。
今は読みたいものを読みたいのです。
どんなにおすすめされても「読みたくない本」に時間は使いたくありません。
休職して1年7ヶ月がたちました。
休職生活に慣れてきたせいか、時間が経つのが早く感じます。
貴重な時間を読みたくない本に使いたくないのです。
広げることは散々やってきました。
絞ることです。
1冊の本を何回も繰り返して読む。
何十回も繰り返し読める本があるのは幸せです。
» 参考【村上春樹の文章力】文章は何度も「読み直し、書き直し」でうまくなる
2.書く
ブログを書くことです。
日記でもいいです。
なんでもかまいません。
何かを書くことで自分と対話ができるからです。
休職は独房にいる時間です。
誰とも話しません。
自分を成長させるには自己対話が必要です。
ブログを通して自分を会話をするのです。
ただ「誰とも話さない時間を持てるか」と言ったら難しいです。
- 家族
- 友人、知人
- 会社の先輩、後輩、総務部
- 会社を辞めた人たち
1人にさせてくれないものです。
何かを書くことは自分と向き合えます。
考えているだけでは気づかなかった心境に、書くことで気づけます。
「頭と身体」で新しいものを生み出す。
外に出てきた文章は自分です。
書くものはすべて日記なのです。
3.走る
走れなかったら、自殺していました。
ランニングが自分を救ってくれたのです。
有酸素運動が脳にいいことは科学的に証明されています。
「脳を鍛えるには運動しかない」という本も出ています。
脳は身体に左右されます。
- 身体の調子が良ければ、出てくる感情はポジティブになる
- 身体の調子が悪ければ、出てくる感情はネガティブになる
「感情は心が作り出す」と思っていました。
違います。
感情は身体が生み出します。
身体を変えれば、感情も変わります。
心は身体には勝てないのです。
ランニングじゃなくても筋トレなど運動ならなんでもいいです。
生まれ変わるには身体を変えることからです。
» 【長谷川理恵のランニング】新しい自分に生まれ変わる方法がわかる本
身体が変われば、休職のもとは取れます。
4.遊ぶ
ゲームをして遊ぶことが好きでした。
小学生のころからです。
仕事、仕事で遊ぶことを忘れていました。
身体を壊すために仕事をしていたのです。
そんな人生の何が面白いのか。
遊ばずして何が楽しいのか。
ある整体師さんとの出会いで「遊」の大切さに気づけました。
これからは一生遊んでいきます。
「遊び」はなくはならないものです。
北野武さんの「振り子理論」
「思いっきり遊べるやつは、思いっきり仕事ができる。いい遊びができないやつは、いい仕事ができない」
すかいらーく創業者・横川氏も「外食業成功の鉄則」で「遊びが人間のスケールを大きくする。寝る時間を削ってでも遊べ」と説いています。
「仕事は偉い、遊んでいるのは良くない」と誰が決めた価値観なのか。
育った環境や日本の価値観があるのかもしれません。
「遊び」を取り戻すために休職したのです。
5.ひとり旅をする
休職中に5回、旅行に行きました。
- ひとり旅2回:奥日光湯元温泉、瀬波温泉
- 家族旅行1回:五浦温泉
- 親戚との旅行2回:熱海温泉、石和温泉
ひとり旅は自分を見つめ直すのに良いです。
方面は北です。
ワイワイガヤガヤしている場所よりは、誰もいない1人になれる場所がいいです。
「休職中に旅行するなんておかしい」という意見もあるかもしれません。
わかります。
休むために休職しているのに、遊ぶのは筋が違います。
ただ、休職者には「遊ぶ=休む」です。
体と心を壊して休職しているのです。
旅行せずに、どうやって癒すのか。
もちろん休職し始めは、旅行を楽しむことさえ難しいです。
ただ、旅行に行けば気づきがあります。
「何の気づきがあったのか?」という意見もあるかもしれません。
パッと思いつくのは「みんなが仕事をしている平日に安く旅行に行けてラッキー」です。
そんなものです。
それでいいのです。
大きな気づきは不要です。
大事なのは1人で旅行して、1人で帰ってくること。
ひとり旅で1人になれます。
休職中のシンプルなルーティンワークは「適応障害で休職中のシンプルなルーティンワーク【休職中の過ごし方】」にまとめています。
休職中にやってはいけないこと3つ
休職中にやってはいけないこと3つ
- 進路を決める
- がまん、がんばり
- いろんな人に相談する
1.進路を決める
復職や退職、転職を決めなくていいです。
休職の目的を考えます
- 復職ですか?
- 退職ですか?
- 転職ですか?
違います。
休職の目的は休むことです。
休むためにどうすればいいのか?
やりたいことをやることです。
どうやってやりたいことをやればいいのか?
ハードルを下げることです。
休職の究極の目的は、生まれ変わることです。
進路を決めることではありません。
自分で決める必要はありません。
村上春樹さんも「人生の変わり目はだいたいにおいて、向こうからあなたを選びます。あなたが選ぶことはほとんどありません。ほんとに」といいます。
何も決める必要はないのです。
休職のゴールは「休職のゴールは復職?転職?退職?独立?【人生のハードルを下げる】」で解説しています。
休職で生まれ変わる方法は「【究極】休職で生まれ変わる3つの方法【捨てる/身体/規則正しさ】」です。
2.がまん、がんばり
休職の原因になったことを、休職してやる必要はないです。
原因を遠ざけるために休職しているのです。
わざわざ休職してまでやる必要はありません。
会社員時代、2つのスキルを持っていました。
- 武器:がんばり
- 防具:がまん
「がんばりとがまん」で18年、仕事をしてしまいました。
途中までは良かったです。
営業の結果も出せました。
ただずっと続けられるスキルではありません。
結果は身体を壊して、休職です。
サラリーマンには「がんばりとがまん」は、ときには必要です。
グッとこらえなくてはいけない場面もあります。
しかし休職した今は不要です。
「がんばりとがまん」は捨てなくてもいいですが、やめることです。
思い切って捨ててしまうのもありです。
3.いろんな人に相談する
いろんな人に相談して、失敗しました。
- 家族
- 友人
- 親戚
- カウンセラー
- 居酒屋のママ
- 心療内科の先生
- 営業時代のお客さま
- 旅行先で出会った人たち
- 会社の先輩、辞めた先輩
- 横須賀で飲んだ人たち
相談したときは「ハッとした言葉」をもらえることもありました。
ただある一定まで行くと説明するのも大変です。
過去の話を蒸し返してイチから説明しますので、当時の嫌な気持ちも思い出します。
嫌な気持ちの代償はほとんどの場合「あまり理解してもらえない」です。
どんなに細かく説明しても、当事者じゃないので完璧な理解はできません。
ただある程度は気持ちをわかってくれる人もいます。
しかし中には上から目線でアドバイスする人もいるのです。
あまり良い気持ちにはなれません。
メリットがないのです。
いろんな人に相談すればグチャグチャします。
いちばんいいのは信頼できる2〜3人です。
ポイントとして「心配してくる人」に相談してはいけません。
お節介を焼きたいだけです。
人の不幸は蜜の味です。
休職中に人に会えば、どうしても話題は「今後について」です。
勝手に「相談会」にされて嫌な気持ちになるのは目に見えています。
休職中はむやみに人に会わないことも大事です。
- 人を選ぶ
- 相談しない
いろんな人に相談しないことが大事です。
まとめ:選択したことを正解に近づける
休職中に何をやればいいのか、何をやってはいけないのか。
何を選択して、何を選択しないのが正解なのか。
答えはわかりません。
人の数だけ正解があります。
ABの2つの選択肢があっても、Aを選んだ時点でBを同じ条件で選べません。
どちらが正解かは測定不可能です。
唯一の正解は「選択したこと、しなかったこと」を正解に近づける行動です。
休職して生まれ変わるより「死んで生まれ変わったほうが早くないか?」と考えることがあります。
ただ死んでしまうと戻ってこれません。
取り返しがつかないのです。
こっちからあっちには行けます。
あっちからこっちには来れません。
死ぬことは1回しか使えないカードなのです。
死ぬことがその人の「最適解」ならどうするか?
最適解かどうかは死んでみないとわかりません。
死んでから戻ってこれない以上、検証しようがないのです。
人生の最適解は「生きておくこと」です。
以上です。
P.S. やっておいてよかったことは、生きておくことです。