- エコノミークラス症候群の対策・予防グッズを知りたい
- エコノミークラス症候群の症状、なりやすい人、治し方を知りたい
こんな疑問を解決します。
この記事でわかること
- エコノミークラス症候群の予防法
- 対策グッズ3つ
- 症状
- なりやすい人
- 治し方
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
- 資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
- 添乗:国内・海外計123本で、一般団体・教育旅行・視察旅行を担当
本記事を書いている私は、添乗時、足のマッサージや機内を動き回りなどで、エコノミークラス症候群を予防してきました。
そんな背景の私が本記事では、エコノミークラス症候群を解説します。
この記事を読むことで、予防法、対策グッズの全般がわかります。
Contents
エコノミークラス症候群の予防法【添乗歴18年が解説】
予防の結論は、機内でじっとせずに動き回ることです。
エコノミークラス症候群とは
飛行機内で食事や水分を取らずに長時間動かずにいると、太ももの静脈に血のかたまりができやすくなります。
血のかたまりが血管を通って、肺に至ると血栓ができ、命に関わることもあります。
エコノミーと名前についていますが、ビジネスクラスでもファーストクラスでも起こりうる病気です。
日本からヨーロッパ、アメリカ方面へ直行便が就航しており、飛行時間は12時間以上の都市もあります。
12時間以上も座りっぱなしによる弊害です。
予防には、長時間座りっぱなしにならないのが重要です。
- 深呼吸をする
- 機内を動き回る
- 水分をこまめに取る
- ゆったりした服装を心がける(ベルトを緩める、靴を脱ぐ)
- 足の運動をする(足の指を動かす、開く、爪先立ち、足首を回す、ふくらはぎをマッサージ)
機内で動き回るためにも、座席は通路側です。
窓側になっても、遠慮せずにときどき通路に出て、歩くことです。
狭い場所で座ったまま長時間過ごし、足を動かすことが少なければ、どこでも発生する可能性があります。
「エコノミークラスに乗っているから発生する」わけではないのです。
下記でも発生
- 車中泊
- デスクワーク
- 長時間にわたる車の運転
- 災害時の避難所への滞在
デスクワークでも注意が必要です。
» 参考:厚生労働省
エコノミークラス症候群の症状は、足から胸へ現れる
エコノミークラス症候群の症状は「足の変化」から始まり「胸の変化」に移動します。
足に症状が現れたら注意
- 膝から下が赤くなる
- 膝から下が腫れてくる
- 膝から下に痛みを感じる
症状を放っておくと、足にできた血栓が肺に詰まり、胸に症状が現れます。
胸に症状が現れたら要注意
- 胸痛
- 呼吸困難
危険な状態ですので、すぐに客室乗務員へ伝えましょう。
» 参考:客室乗務員との英会話シーン【飲み物や食事の注文/質問やリクエスト】
放っておくと重症化します。
エコノミークラス症候群の患者の1割は死亡するケースがあります。
» 参考サイト:Medical Note
エコノミークラス症候群になりやすい人9選
飛行機でエコノミークラス症候群を起こす可能性が高いと言われている人9選
- 妊婦
- がんのある人
- 高齢者肥満の人
- 大きな手術を受けた人
- ホルモン補充療法中の人
- 経口避妊薬を飲んでいる人
- 生活習慣病にかかっている
- 4時間以上の長時間フライト
- 骨折などのケガをしている人
上記以外でも、少しでも健康に不安のある人は注意です。
エコノミークラス症候群の対策グッズ3つ
エコノミークラス症候群の対策グッズを3つ紹介します。
1.COOWOO フットレスト 足置き
Amazonベストセラー商品です。
足をリラックスして疲れを軽減できます。
ベルト調節ができ、好きな高さに調整できます。
※日系の航空会社では使用できません(Amazon口コミ参照)
2.ドクターショール フライトソックス
Amazon's Choice商品です。
長時間のフライト用に開発された、英国航空健康協会認定のフライトソックスです。
足のむくみを解消します。
3.旅行フットピロ
Amazonベストセラー商品です。
足をリラックスして疲れを軽減できます。
好きな高さ3パターンを調整できますので、座席高さにあった1番心地よいポジションを作れます。
ニュージーランド航空では長距離線に「スカイカウチ」と呼ばれるサービスがあります。
エコノミークラスの一部で足を置く部分に折りたたみ式のフットレストがあります。
フトレストを跳ね上げることで横1列3座席が水平のソファ状態になり、ゆったりと眠れます。
追加料金が必要ですが、日本路線でも利用できます。
» ニュージーランド航空(スカイカウチ)
エコノミークラス症候群になった場合の治し方【早期治療が大事】
エコノミークラス症候群は、早期治療が重要です。
治療が遅れると、死亡したり重症になる可能性があるからです。
足の腫れや胸の痛みなどの症状が現れた段階で、早期に「心臓内科」や「循環器内科」などを受診です。
- 軽度であれば、血液の流れをよくする飲み薬だけで治療が終わるケースあり
- 入院が必要になるケースもあり(血栓をとかす効果のある薬を使用することも)
- 重症化した場合、人工心肺装置などの機械でサポートする場合もあり
- 血栓が多い場合は、カテーテル治療や手術で取り除くケースもあり
病気が進行していると入院も必要ですので、早めの行動が大事です。
【動画】エコノミークラス症候群をわかりやすく解説
わかりやすい動画がありました。
まとめ:エコノミークラス症候群を予防して、回避しよう
予防法をまとめます。
- 深呼吸をする
- 機内を動き回る
- 水分をこまめに取る
- ゆったりした服装を心がける(ベルトを緩める、靴を脱ぐ)
- 足の運動をする(足の指を動かす、開く、爪先立ち、足首を回す、ふくらはぎをマッサージ)
出張や旅行で長時間のフライトを控えている方は注意です。
エコノミークラス症候群になってしまっては、貴重な時間が失われます。
以上です。
P.S.「いつもエコノミークラス症候群にならないから大丈夫」と油断しないことが大事ですね。
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