- 「添乗員の腕時計がお客さまに与える印象を知りたい」
- 「添乗員はどんな腕時計をすればいいのかな?おすすめの腕時計があれば知っておきたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 添乗員の腕時計がお客さまに与える印象
- 添乗員がおすすめする腕時計
本記事の信頼性
- 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、出張手配×法人営業×添乗
- 保有資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
本記事を書いている私の添乗経験は、国内・海外合わせて100本ほど。
企業さまの社員旅行や視察旅行を担当していました。
「添乗員はどんな腕時計をすればいいのか?」と、腕時計がお客さまにどんな印象を与えるのか気になります。
本記事では、添乗員のマナーとして腕時計が与える印象を解説します。
この記事を読むことで、腕時計のこと、おすすめ腕時計がわかります。
「時計を見ることは、自分の世界に入ること」なので注意が必要です。
Contents
添乗員の腕時計がお客さまに与える印象【自分の世界に入らない】
結論、腕時計は見ることは悪い印象を与えます。
お客さまの前で腕時計を見ない
お客さまの前で腕時計を見ることはNGです。
添乗員の腕時計を見る姿は、お客さまに時間を意識させるからです。
たとえば、観光地でゆったり見学を楽しんでいるお客さまがいるとします。
誘導したり、注意事項を説明したり、添乗の仕事があります。
しばらくして、おもむろに添乗員が時計を見たらどう思うか。
お客さまが思うことは以下のとおり。
- 「あれ、もう出発時間が近いのかな?」
- 「せかせかして、ゆっくり観光できないな」
- 「もっとのんびりした個人旅行が良かった」
添乗員は時間管理が仕事です。
ただ時間を持ち込まれると、お客さまはゆっくりできないのです。
「別に添乗員が時計を見ても、気にしない」と思う人もいるかもしれません。
気にしない人はそれでいいのです。
問題は気にする人です。
たとえば、食事中も時計をチラチラと見る人がいたらどんな気持ちになるか。
- 「次の予定があるのかな?」
- 「時間ばかり気にして、楽しんでないみたい」
- 「今、目の前にいる人を大事にしてない感じがする」
いらない気を遣わせてしまうのです。
お客さまの前では時計は見ないことです。
共感できる記事は「時計をしない添乗員」です。
スマホで時計確認はNG
スマホを見るのは論外です。
遊んでいるように見えるからです。
お客さまが思うことは、たとえば以下のとおり。
- 遊んでないで、仕事してよ
- 誰かとLINEしているのかな
- スマホゲームをしているのかな
お客さまには遊んでいるようにしか見えないのです。
「聞かれたことをググったり、所要時間をGoogleマップで確認してるんだけど」という意見もあるかもしれません。
お客さまの見えないところでやりましょう。
「いや、最前列の補助席に座っているから、お客さまに挟まれているんだけど」と言う人もいるかもしれません。
お客さまに一言断ってから、スマホを見ましょう。
スマホに触ることは「お客さまの放置」です。
現実世界から離れて、デジタル世界に入ることです。
目の前のお客さまが見えていれば、スマホは目に入らないはずなのです。
腕時計は必要?
添乗員に腕時計は必要です。
理由は、添乗員の仕事は時間管理だから。
腕時計がないと時間の確認ができません。
バス車内には前方にデジタル時計がついていますが、観光地や旅館では時計がないところもあります。
分刻みで動いているのですから、腕時計がないと仕事になりません。
「スマホで時間は確認できるよ」という意見もあるかもしれません。
確かにスマホで時間は確認できます。
ただ時間を確認するためにスマホを見なくてはなりません。
前述のとおり、スマホを見ることはお客さまに悪い印象を与えます。
ゆえにスマホでの時間管理はNGなのです。
添乗員には腕時計が必要なのです。
【体験談】腕時計を持ってこなかったバスガイド
腕時計を忘れたのではありません。
最初から持ってくるつもりがなかったのです。
バスがなかなか取れない11月の紅葉シーズンでした。
都内にある企業さまの30名ほど社員旅行。
大型バス1台を手配したかったのですが、ピーク期のため都内のバス会社は全滅。
埼玉、千葉、神奈川と確認するエリアを広げ、やっと手配できたのが茨城のバス会社でした。
当日に来た大型バスは45正シート・補助席付きのJバスです。
不満はありません。
ドライバーさんはちょっと若めで少しヤンキーあがりに見えましたが、許容範囲です。
ガイドさんは30代後半、見た目は普通です。
バスが出発し、朝の挨拶をして、ガイドさんにマイクを渡しました。
まあ、喋れません。
私より喋れません。
「ガイドは初めて?」という印象です。
その辺の人をつかまえて、「この人がガイドです」とムリやり連れてきた感じなのです。
ガイドさんは車内ではお客さまに質問をして「会話をしよう」という姿勢はありました。
しかし会話の内容がとんちんかん。
たとえば、お客さまはジュエリーの会社だったのですが「宝石を売り込む良い方法はあるんですか?」と聞いてしまう始末。
車内でのガイディングも続かず、早々にマイクを置いたのでホッとしました。
アクアラインのサービスエリア「海ほたる」に到着して、お客さまを誘導し終えたとき、ガイドさんが話しかけてきました。
「今、何時ですか?」
耳を疑いました。
腕時計を持ってきてないのです。
忘れたのではありません。
聞いてみると、腕時計を持っていないのです。
自分の常識は、他人の非常識。
自分の非常識は、他人の常識。
「この先どうなるんだろう?」と怖くなりました。
もちろん、以来このバス会社には仕事を頼んでいません。
腕時計を持っていないバスガイドさんもいるのです。
添乗員がおすすめする腕時計【シンプルなアナログ時計】
おすすめの結論は、シンプルなアナログ時計です。
アナログ時計であればなんでもOK
デジタル時計よりはアナログ時計が良いです。
時計を見たときに一瞬で時間がわかるからです。
たとえば、デジタル時計の場合は一瞬でわかりません。
デジタルの数字を見たときに、いったんアナログ時計の文字盤を想像しているはずです。
デジタルの数字 → アナログ時計の文字盤、に変換する作業が必要なのです。
アナログ時計なら面倒な変換はいりません。
文字盤を見るだけで時間がわかるからです。
お客さまに時間を聞かれたときもラク
アナログなら腕時計を見せればいいだけだからです。
デジタル時計を見せてもわかりにくいです。
サービス精神がありません。
ゆえにアナログ時計がおすすめです。
私が使っている腕時計
上記のとおり、シンプルなアナログ時計です。
もう7年近く使用しています。
電池のいらない自動巻き時計です。
パソコンの脇に置くと、一目で時間がわかり便利です。
旅のシーンに合わせた腕時計
下記記事では、シーン別の腕時計について言及しています。
「添乗でおすすめの腕時計」というよりも、旅の種類で使い分けるイメージで書かれています。
» 「本当に使える!」こだわり旅アイテム大調査【Vol.6:腕時計編】
※リンク切れです(すみません)
内容は以下のとおり。
- アウトドア系の旅行ではタフな腕時計
- 出張などのシーンでは適度な高級感
- 都市部の旅行ならファッション性
- 長旅には使い慣れた腕時計
- 旅を便利にするスマートウォッチ
書いた方は、元添乗員さんやWEBライターさん、トラベルライターさんなどです。
参考程度に「こんな時計もあるんだ」と思ってもらえれば十分です。
まとめ:添乗員は腕時計を見ず、お客さまを見よう
添乗員が時間に縛られるのはOKです。
時間管理が仕事だからです。
添乗員が時間にルーズでは、行程はめちゃくちゃになります。
お客さまを時間で縛るのはNGです。
旅行が楽しめなくなるからです。
お客さまは窮屈な思いをするためにツアーに参加しているのではありません。
「楽しい旅行」に期待して参加しているのです。
添乗員はお客さまの前で腕時計を見ず、お客さまを見るだけでいいのです。
なお添乗員の服装については「【添乗員の服装とは】男女別、身だしなみについて添乗歴18年が解説」で解説しています。
以上です。
P.S. 腕時計よりもお客さまを見よう。
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