- 「『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の内容、書評を知りたい」
- 「『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の口コミ、評判を知りたい」
- 「一生使える書く技術を身につけたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』古賀史健【著】の書評【グッときたところベスト3】
- おすすめの人、おすすめしない人、目次、口コミ7つ
- レビュー動画2本
本記事の信頼性
- ブログ歴:2019年1月にブログ開設
- ブログ実績:過去最高は月62,000PV、月54,000円(確定)
文章を書く人であれば、一度は聞いたことがある本が『20歳の自分に受けさせたい文章講義』です。
成果を出しているブロガーのほとんどが、最初に読む文章本として勧めています。
なぜ、おすすめなのか?
理由は、万能に使える「文章の型」と「読者の椅子」です。
本書は「文章についてわかりやすく解説された本」です。
しかし、平易な本ではありません。
今まで30冊以上の文章本を読んできましたが、本書は読めば読むほど味が出ます。
要約しつつ、感想を書いていきます。
Contents
【書評・要約】『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のグッときたところベスト3
グッときたところベスト3
- 【第1位】導入は「映画の予告編」のつもりで
- 【第2位】自分の文章に自分でツッコミを入れる
- 【第3位】「10年前の自分」に語りかける
他の本にはない、本書の「独自の強み」です。
【第1位】導入は「映画の予告編」のつもりで
たしかに日常文で起承転結を気にする必要はない。
しかし、日常文だからこそ大切になる要素がある。それは導入部分の書き方だ。
これは第3講で詳しく論じるテーマになるが、ある文章を読むか読まないかの選択権は、読者にある。
最初の数行を読んでつまらないと思ったら、もう読んでもらえない。
小論文や課題作文であれば読者(教師や評者)にも読み通す責任があるが、一般的な日常文にはそれがない。読者はいつも「読まない」という最強のカードを手に、文章と対峙しているのである。
となれば、導入の目的はひとつしかないだろう。
読者を劇場へと誘導し、まずは、”椅子”に座ってもらうことだ。本編の上映は、そのあとの話である。
導入文が命です。
なぜなら、導入文で「読む、読まない」が決まるから。
どうしても本文に注力してしまいます。
序論、本論、結論の「本論」です。
「本論」は割合が大きいため、力が入るのは仕方がないこと。
しかし、文章は読んでもらえなければ意味がありません。
椅子に座ってもらわなければ、何も始まらないのです。
紹介されている3つの導入文のパターンは、以下のとおり。
1.インパクト優先型
2.寸止め型
3.Q&A型
導入文の役割は、読者に期待感を持たつつ、本文へ誘導すること。
導入文で読者の心を捉えることがなかったら、離脱されます。
【第2位】自分の文章に自分でツッコミを入れる
どんなタイプの文章であれ、あなたの”主張”をそのまま鵜呑みにしてくれる読者など、ほとんどいない。当然ながら”反論”は出てくる。
議論のテーブルについた読者は、常に考えながら、疑いながら、あなたの”主張”に耳を傾けている。そして少しでもおかしなところがあれば、容赦なく反論してくる。
だが、反論を恐れる必要はない。
もし、あなたが反論の出ないような文章を書いているのだとしたら、逆に危険信号である。あなたは自分の”主張”を述べているのではなく、とるに足らない一般論を述べているだけだと思ったほうがいい。しっかりとした”主張”には反論が出るのは当たり前だし、反論に答えることは、読者との有意義な”対話”なのである。
文章の王道の型は、以下のとおり。
① 主張
② 理由
③ 具体例
④ 反論への理解
⑤ 主張
引用文は「④ 反論への理解」についての解説です。
・反論に答えていくことで、読者を納得させられる
・反論に先回りすることで、読者の立場に立った文章が書ける
ゆえに、反論への理解は、文章の武器になるのです。
「反論がたくさんある場合はどうすればいい?」という意見もあるかもしれません。
問題ありません。
本書では「数種類の反論に答えていってかまわない」といいます。
たとえば以下のとおり。
① 主張
② 理由
③ 具体例
④ 反論への理解
⑤ 反論への理解
⑥ 反論への理解
⑦ 主張
上記のとおり。
場合によっては、「②の理由」が3つになることもあります。
臨機応変に対応していくことで、読者とのやりとりが増えていきます。
「反論への理解の効果」は、以下のとおり。
・文脈上の「転」になる
・文章のリズムを良くする
・文章を面白いものにする
先回りして反論に答えると、メリットばかりですね。
【第3位】「10年前の自分」に語りかける
結局、われわれが本当の意味でその「椅子」に座れる読者は、世の中に2人しかいないとぼくは思っている。
次の2人だ。① 10年前の自分
② 特定の”あの人”まずは①の「10年前の自分」から説明しよう。
ここでの10年前というのは便宜上の数字で、別に半年前でも20年前でもかまわない。ともかく「あのとき」の自分だ。
あなたはいま、ある情報を手に入れている。知識かもしれないし経験かもしれない。ともかく有益な情報だ。
そして有益な情報とは、往々にして「もしこれを10年前に知っていたら!!」と思わせるものである。10年前に知っていたら、自分の人生は変わったかもしれない。10年前に知っていたら、あんな苦しい思いをせずにすんだかもしれない。あんなに悩まずにすんだかもしれない。
もし、そんな思いがあるとしたら「10年前の自分」の椅子に座ればいい。「10年前の自分」に語りかけるようにして書けばいいのだ。彼や彼女がどんな景色を見て、どんな悩みを抱えているのか。どんな言葉を嫌い、どんな言葉に耳を傾け、どう伝えれば納得してくれるのか。すべてが手に取るようにわかるはずだ。こうして書かれた文章は、言葉の強度が違う。
伝える相手は2人だけです。
1.過去の自分
2.特定の”あの人”
順番に解説します。
1.過去の自分に伝える
なぜ過去の自分に伝えるのか?
なぜなら、自分の悩みは誰よりも自分が1番わかるからです。
たとえば、当ブログ(Blog Chronicle)は、「3年前の自分」に向けて書いています。
3年前の自分は、文章の書き方は何も知りませんでした。
手持ちの武器と言えば、就職活動で身につけた「結論→理由→具体的体験談」くらい。
なんの武器も持っていなかった自分へ、本書を読んだ内容を伝えたいです。
ゆえに、過去の自分を救うつもりで書くと、似た状況の人に刺さります。
逆に、万人向けに書くことはNGです。
誰にも読まれないからです。
大切なのは過去の自分に向けて書き、過去の自分を救うことです。
2.特定の”あの人”へ伝える
なぜ特定の”あの人”へ向けて書くのか?
読者を絞るためです。
なぜ読者を絞るのか?
読者を絞らないと、多数派に向けて書いてしまうからです。
なぜ多数派に向けて書くのはダメなのか?
読者の顔が見えず、誰に向けて書いているのかわからないから。
八方美人の文章は、誰にも好かれません。
面白くないからです。
たったひとりの「あの人」へ向けて書くからこそ、文章が尖り、刺さるのです。
説得力があるのです。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、一生使える書く技術を身につけたい人におすすめ
おすすめの人、おすすめしない人
こんな方におすすめ
- 正しい文章の書き方を学びたい人
- 文章を書こうとすると、固まってしまう人
- 自分の気持ちをうまく文章にすることができない人
本書を読んで変わったことが3つあります。
1.読者を2人意識するようになった
2.反論への理解を盛り込むようになった
3.導入文を3パターンで書くようになった
他にも「主張→理由→具体例→反論への理解→主張」の「主張」を、さらに深掘りしているところも勉強になります。
さらに読み進めることで、以下もわかります。
・推敲のやり方
・起承転結の使い方
・リズムのある文章の書き方
後述する口コミのとおり、「文章の基本」がつまっています。
逆に、下記の人にはおすすめしません。
・「主張→理由→具体例→反論への理解→主張」以外の文章の型を知りたい人
4つの章の目次【本の情報】
メモ
はじめに.「話せるのに書けない!」のはなぜか?
ガイダンス.その気持ちを「翻訳」しよう
第1講.文章は「リズム」で決まる
第2講.構成は「眼」で考える
第3講.読者の「椅子」に座る
第4講.原稿に「ハサミ」を入れる
書名 | 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 |
---|---|
著者 | 古賀 史健 |
単行本 | 280ページ |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2012/1/26 |
»『20歳の自分に受けさせたい文章講義』をAmazonで読んでみる
著者のプロフィール
古賀 史健
フリーランスライター
1973年福岡県生まれ。かねて映画監督を夢見るも、大学の卒業制作(自主映画)で集団作業におけるキャプテンシーの致命的欠如を痛感し、挫折。ひとりで創作可能な文章の道を選ぶ。出版社勤務を経て24歳でフリーに。30歳からは書籍のライティングを専門とする。以来、「ライターとは“翻訳者”である」「文章は“リズム”で決まる」を信念に、ビジネス書や教養書を中心に現在まで約80冊を担当。編集者からは「踊るような文章を書くライターだ」と言われることが多い。多数のベストセラーを手掛け、インタビュー集『ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書』(講談社)はシリーズ累計70万部を突破。本書は単著デビュー作となる。
Twitterの口コミ7つ
1.ライターなら読んでおきたい本
\ライターなら読んでおきたい本/
❷古賀史健さん @fumiken
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
これは必読!初心者というよりは、駆け出しライターや経験者向き。一段上にレベルアップしたい時に読みたい書籍。https://t.co/fpfZnL4hyx #オキグリ チョイス📕
— OKINAWA GRIT@沖縄のライター・編集者チーム (@okinawa_grit) July 2, 2020
2.書く力を向上させる本
「書く力」を向上させるための本は数々読んできたけど、これらが私の中でのベストな3冊
古賀史健さん
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』上阪徹さん
『10倍速く書ける超スピード文章術』田中泰延さん
『読みたいことを、書けばいい。』「書く力」をあげたい人はぜひ読んだほいたがいい3冊 pic.twitter.com/TbmNi5vpab
— だいまり/YouTube『未来に残したい授業』や編集 (@daimarikooo) July 4, 2020
3.アフィリエイトに使える本
【アフィリエイトに使える本】
①10倍売る文章術
②人を操る禁断の文章術
③沈黙のWebライティング
④ドリル売るには穴を売れ
⑤20歳の自分に受けさせたい文章講義何か本を読むなら、この5冊でわりと十分
他にもありますが、究極のインプットはアウトプットだということを忘れてはいけませんね🎅
— ガオ|副業ブロガー (@gaolifehack) March 18, 2020
4.初心者ブロガーにおすすめ
初心者ブロガーさんにオススメな本
【ブログ運営】
・ブログ飯
・本気で稼げるアフィリエイトブログ【文章術】
・新しい文章力の教科書
・人を操る禁断の文章術
・20歳の自分に受けさせたい文章講義【SEO】
・10年つかえるSEOの基本
・沈黙のウェブライティング— びび🐸3D Bibi (@kaeru_sippo0201) March 30, 2020
5.文章が上手くなりたいなら読むべき本
【参考程度】文章が上手くなりたいなら読むべき本
昔は文章を書くのはそんなに得意ではありませんでした。ブログ初心者時代にある本を読んでから驚くほど上達しました。
この本が全員に合うとは思っていません。ただ成長のキッカケとなる本は必ず存在します😌
📌20歳の自分に受けさせたい文章講義
— たくま(福田 卓馬)l『文章でお金持ちになる教科書』著者 (KADOKAWA) (@shikamarurobo) March 5, 2020
6.文章力を高める本
今まで文章力を高めるための本を色々と読んできましたが、
✅Webライティング
→『沈黙のWebライティング』✅文章の書き方
→『20歳の自分に受けさせたい文章講義』✅コピーライティング
→『ザ・コピーライティング』この3冊はガチでおすすめ👍
後はひたすら
記事を書きまくりましょう✍️— あつお@仮想通貨初心者の味方 (@atsuo5899) January 19, 2020
7.図解
「わかりやすい文章の書き方#3」を図解しました。
参考図書は古賀史健さんの「20歳の自分に受けさせたい文章講義」です。
しろくまは28歳ですが、この本に出会えてよかったです。今回の図解はしらきさん(@kumiko_shiraki)に紹介頂いた「slidesgo」のテンプレートを使用してみました✨#図解 https://t.co/HLpQiCCFEU pic.twitter.com/SgxoFmCIMh
— しろくま|今日もまったり (@shirokumatt) December 24, 2020
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のレビュー動画2本
1.【初心者向け】Webライターとして「月5万円」を稼ぐための完全ガイド
動画内で『20歳の自分に受けさせたい文章講義』がおすすめされています。
2.20歳の自分に受けさせたい文章講義
まとめ:書く技術を身につけ、人生を変えよう
まとめ:グッときたところベスト3
- 【第1位】導入は「映画の予告編」のつもりで
- 【第2位】自分の文章に自分でツッコミを入れる
- 【第3位】「10年前の自分」に語りかける
文章を書くとは、以下のとおり。
- 考えること
- 過去の自分を救うこと
- 読者の椅子に座ること
そのために、自分の文章を何度も読み返すことです。
最後にひとつ引用します。
”書く技術”が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。そしてきっと、世界を見る目も変わってくる。
文章が書けるようになると人生が変わるのです。
以上です。
P.S. 書くことはワクワクすることですね。
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