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わかりやすい文章の書き方がわかる本【1語でも短く、1字でも短く】

2019年10月6日

わかりやすい文章の書き方がわかる本【1語でも短く、1字でも短く】
  • 「わかりやすい文章の書き方を知りたい」
  • 「『シンプルに書く!』の書評を知りたい」
  • 「読者の理解と共感を得る文章を書きたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 『シンプルに書く』阿部 紘久【著】の書評【グッときたところベスト3】
  • おすすめの人、おすすめしない人、目次、口コミ8つ
  • わかりやすい文章の書き方がわかる動画3本

 本記事の信頼性

  • ブログ歴:2019年1月に開設
  • ブログ実績:過去最高は月62,000PV、収益54,000円(確定)

ブログでは「シンプルでわかりやすい文章」が有効です。
読者は忙しいからです。

本記事は『シンプルに書く』のグッときたところを3つ引用した書評です。
この記事を読むことで、わかりやすい文章の書き方と『シンプルに書く!』の内容がわかります。

1字でも削ることです。

わかりやすい文章の書き方がわかる本【1語でも短く、1字でも短く】

シンプルに書く

 グッときたところベスト3

  • 【第1位】1語でも短く、1字でも短く
  • 【第2位】箇条書きにできないか?と考える
  • 【第3位】強調語を使い過ぎない

引用して、順番に解説します。

【第1位】1語でも短く、1字でも短く

一気に書いた文章を読み直すと、削れる言葉がたくさん見つかるものです。文章を書く時には、「1語でも短く、1字でも短く」と常に心がけてみてください。

〜 中略 〜

言葉を削ったら、その分伝わる情報量が減るのではありません。逆に、余計な言葉を取り去ると、伝えたいことが浮き彫りになります。より多くのことが素早く、しかも確実に伝わります。簡潔で歯切れのいい文章は、相手に好印象を与えます。

〜 中略 〜

「言葉を削ると、微妙なニュアンスが伝わらない」と言う人がいますが、あれこれ言葉を足せばニュアンスが伝わると期待するのは、しばしば書き手の思い込みです。さして意味のない言葉を重ねると、肝心の伝えたいことがその中に紛れて伝わりにくくなってしまいます。
「言葉を削りすぎると、柔らかさがなくなる。潤いのない硬い文章になる」と恐れる人もいます。しかし、削れる言葉を削って簡潔に書くと、口調やリズムの良い、耳に快い文章になります。それは決して無味乾燥な文章ではありません。

「1語でも短く、1字でも短く」です。

 3つの気づき

  1. 文字数の自己満足を捨てる
  2. たくさん書いて、削る
  3. リライトとは、削ること

順番に解説します。

1.文字数の自己満足を捨てる

余計な言葉を増やすことは、ただの自己満足です。

余計な言葉はいりません。
自己満足も、いりません。

必要なのは読者満足です。

読者が満足してくれれば、余計な言葉はいらないのです。

2.言葉を削り、たくさん書く

文章力を上げるには2つが重要です。

  • たくさん読むこと
  • たくさん書くこと

インプットとアウトプットです。

さらに、文章力を上げるには読み直すことです。

読み直して、言葉を削ること。
削ると、シンプルになります。

シンプルな言葉は刺さります。

読み直すことが、シンプルな文章の秘訣です。

詳しくは下記記事で解説しています。
»【村上春樹の文章力】文章は何度も「読み直し、書き直し」でうまくなる

3.リライトとは削ること

今までリライトとは、次の2つと思っていました。

  • 文章を訂正する
  • 文章を追記する

間違っていました。

 リライトとは、次のとおり

  • 文章を読み直して、削る
  • シンプルな文章に変える
  • 刺さる文章に、変換する

リライトは「検索結果の順位を上げること」と言う人もいるかもしれません。

確かに、そのとおりです。

ただ、本質は読者ファースト。
文章を読んでもらえない限り、検索結果1位でも意味がありません。

シンプルな文章で、読者の刺さる文章にするのがリライトなのです。

【第2位】箇条書きにできないか?と考える

いくつかのことを列記する時には、箇条書きに優る書き方はありません。はるかに読みやすく、したがって理解しやすくなります。
文章講座で実例を示してそのことを説くと容易に賛同が得られますが、いざ新しい文章を書くとなると、なかなかそこに思いが至らないようです。

〜 中略 〜

いくつかの目的や理由を説明する文章を書く機会は、しばしばあります。そのような時に、目的や理由の説明から入らずに、それを切り離して後に箇条書きにして添えると、分かりやすくなります。

「箇条書きの良さ」を箇条書きにすると、以下のようになります。
(1)どんな項目がいくつ列挙されているのかが、一目で分かる。
(2)話の全体像や、階層構造が分かる。
(3)1項目ずつ質疑応答したり、議論したりすることができる。
(4)文字数をかなり少なくすることができる。
(5)飾りの部分やレトリック(修辞)が取り去られるので、言いたいことが明確になる。
(6)不適切な表現や論理的矛盾、飛躍などがあれば、それも明らかになる。

箇条書きのメリットを解説します。

(1)どんな項目がいくつ列挙されているのかが、一目で分かる

パッと見ただけで何項目あるかが、わかります。

「大事なことは、たったの3つ」のように、視覚で安心できるのです。

(2)話の全体像や、階層構造が分かる

全体を見渡せると、わかりやすいです。

細部で分かりにくいことは、全体から捉えるとわかりやすくなるのです。

(3)1項目ずつ質疑応答したり、議論したりすることができる

箇条書きにしてあれば「3番目を深掘りします」などと指摘できます。

(4)文字数をかなり少なくすることができる

接続詞や形容詞、副詞を取り除けます。

(5)飾りの部分やレトリック(修辞)が取り去られるので、言いたいことが明確になる

スッキリと刺さる言葉になります。

(6)不適切な表現や論理的矛盾、飛躍などがあれば、それも明らかになる

おかしいところがすぐにわかります。

たとえば、「赤、青、黄色」の箇条書きに、「赤、青、黄色、煙突」と続くのはおかしいのです。

以上、6つのメリットから箇条書きはおすすめです。
ダラダラと書かれた文章は誰も読みたがりません。

読者は忙しいのです。

【第3位】強調語を使い過ぎない

最大級の修飾語や強調語を使うと、読み手の気持ちがついて来られなくて、かえって共感度を下げてしまうことがあります。

〜 中略 〜

具体的には、「極める」「ありとあらゆる時間」「猛勉強」「見事」のような強調語は省いた方が共感度が高まります。
「慣れない実習や課題をこなすことは大変でした」も、自分の努力ぶりを自慢しているような印象を与えるので省き、「高度な課題に毎日取り組んだ」という「事実」だけにすると、次のようになります。

〜 中略 〜

ある学生が書いた「志望動機」には、「一生懸命」「本当に」「心から」「感動」「涙が出そうに」「輝く」などの強調語が連ねられていました。特に「心から」が5回も登場していました。
このような書き方をすると、書き手の期待とは反対に、読み手の気持ちはだんだん離れて行きます。

〜 中略 〜

「必ずと言っていいほど」「盤石だ」のような強い言葉を使い過ぎると、「本当か?そうとも言えないケースもあるだろう」と、読み手は考えたくなります。
アッサリ書くと、読み手が「そうなんだ。意外かもしれないが、ほとんど例外なしにそう言える」と補って読んでくれます。

〜 中略 〜

「感動」「感激」という言葉が、最近大安売りされていますが、少し抑えた表現の方が共感が得られます。

強調語は使っていないつもりでした。
過去のブログ記事で検索してみると、多用していました。

無意識に使っていたのです。

大袈裟な表現は、薄っぺらい印象を与えます。

「小声で淡々とした文章」のほうが、共感を得られやすいのです。

『シンプルに書く!』はわかりやすい文章の書き方を知りたい人におすすめ【要約がわかる口コミ】

『シンプルに書く!』はわかりやすい文章の書き方を知りたい人におすすめ【要約がわかる口コミ】

おすすめの人、おすすめしない人

こんな方におすすめ

  • シンプルな文章で心を動かしたい人
  • わかりやすい文章の書き方を知りたい人
  • よい文例、よくない文例を知り、文章力を向上させたい人

270の文例で「シンプルに書くための方法」が解説されています。

「元の文例」と「改善の文例」が比較されています。

  • 元の文例=複雑な文章
  • 改善の文例=シンプルなスッキリとした文章

ポイントは実在の文章を、添削していることです。
実際の添削箇所と解説がわかります。

巻末には「いい文章を書くためのヒント96個」が整理されています。

逆に、下記の人にはおすすめしません。

  • 文章の型を知りたい人
  • セールスライティングを知りたい人
  • マイクロコピーの書き方を知りたい人

以下の記事、書籍、動画で学べます。

8つの章の目次

目次

第1章.文を分ければシンプルになる
第2章.言葉を削るとより多く伝わる
第3章.無用な飾りを取り去る
第4章.的確に書く
第5章.分かりやすく書く
第6章.長文をシンプルに構成する
第7章.共感が得られるように書く
第8章.視覚的な効果を考える

書名 『シンプルに書く!』
著者 阿部 紘久
単行本 208ページ
出版社 飛鳥新社
発売日 2017/7/8

»『シンプルに書く!』をAmazonで読んでみる

著者:阿部 紘久のプロフィール

1967年東京大学卒。帝人(株)で企画畑、国際畑を歩む。
その間にタイ、韓国、イタリアで10年間勤務。後に米国系企業のCEOに転じた。
現在は文筆活動のかたわら、企業や昭和女子大学ライティング・サポートセンターで文章指導を行っている

要約がわかるTwitterの口コミ8つ

1.第1章のポイント

2.第2章のポイント

3.第3章のポイント

4.第4章のポイント

5.第5章のポイント

6.第6章のポイント

7.第7章のポイント

8.第8章のポイント

»『シンプルに書く!』阿部 紘久【著】をチェックする

わかりやすい文章の書き方がわかる動画2本

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2.わかりやすい文章を書くための7つのコツ

【書評・要約まとめ】シンプルでわかりやすい文章を書こう

シンプルに書く

 まとめ:グッときたところベスト3

  • 【第1位】1語でも短く、1字でも短く
  • 【第2位】箇条書きにできないか?と考える
  • 【第3位】強調語を使い過ぎない

以下は、本書の「おわりに」に書かれている文章です。

「ひたすら基本に忠実に、シンプルに」

「1文字でも短く」を意識するようになりました。
短い簡潔な文章のほうが刺さるからです。

以上です。

P.S. シンプルな文章を目指します。

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