- 「サラリーマンを辞めようかどうか悩んでいる」
- 「仕事のコツを知りたい」
- 「会社で良い評価をとりたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事は「一番いいのはサラリーマン」のグッときたところ3つ引用した感想・書評です。
この記事を読むことで、仕事のコツがわかります。
Contents
【社畜脱出】サラリーマンを辞めたいと思ったら読む本のグッときたところベスト3
グッときたところを3つ、引用します。
1位:一日も早く会社を辞められる人になる
私が社長として新入社員に毎年、言っている歓迎のあいさつは次のようなものである。「一日も早く会社を辞められるような人になってほしい。愛社精神など、間違っても持たないでくれ」
会社を辞めても食っていけるような人材になってもらうのは、経営者にとってありがたいことである。そんな社員に対して給料、ボーナスをはずんだり、昇進させたり、やりがいのある仕事を与えたり、離れがたい職場環境をつくったりして、気がついたら定年まで勤めていたというようにするのが、経営者の仕事だと思っているからだ。「こんな会社、いつでも辞めてやる」「お前の能力を最高に発揮できるのは、わが社しかない」と勝負するのが、これからの社長と社員の関係なのではないだろうか。ますますグローバル化する企業の雇用関係は、こうなるはずだ。
会社を離れても食べていけるスキルを身につけつつ、仕事に励めばよかったです。
私は上司に反発して「いつでも会社を辞める準備はできていますよ」と言ったことがあります。
冷静に考えてみれば、外で通用するスキルは持っていませんでした。
後から不安になったものです。
会社を辞めても食べていける人財を目指して努力です。
結局、私はスキルがなかったので、当時はとりあえず会社にしがみつくしかない状態でした。
辞める前に少しでも環境が良くなるようにあがくことはできますが、会社から見切りをつけられたら終わりです。
環境改善の努力を試してから辞めても決して遅くはないですが、スキルを身につけて辞められる状態にしておくことも大事です。
自分の努力で余裕を作りましょう。
2位:問題は寝かせてみよう
性格的なものもあるかもしれないが、私は引っ掛かったら一度やめることにしている。しかしこれがなかなかむずかしいのである。真面目な人は引っ掛かったら、今日中に解決しなければと思うだろう。引っ掛かったら、それから先に進めないからだ。
私は逆だと思う。一度、引っ掛かったら翌日までほったらかしにしたほうがいい。たとえば、原稿を書くときに、どうしても書き出しがうまくいかないことがある。そうなると、時間ばかりかかって何も書けない。だから、一回、違うことをやって頭を空っぽにする。それから、また原稿を書きはじめると、すんなり書けることもある。
仕事の合間に別のことをして気分転換を図るとか、切り替えをしないと、時間の使い方はいつまでたってもうまくならないと思う。
私は心配事が出てくると、土日でも引きずって考えてしまうタイプです。
ほったらかしにして寝かせることが、なかなか難しいです。
- 先延ばしにして逃げる=ネガティブ
- ほったらかしにして寝かせる=ポジティブ
先延ばしにすることは得意なので、はたから見たらほったらかしにしているように見えますが違います。
先延ばしは問題から逃げているだけです。
ポジティブにほったらかして寝かせているわけではないのです。
ちなみに先延ばし癖の解消は「【感想】『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』先行逃げ切り仕事術」で解説しています。
何かあると2択が多いです。
- すぐ解決しようとする
- 問題を先延ばしにする
先延ばしにするのではなくて、ポジティブな意味で「少し寝かす」という技を身に付けたいです。
- すぐ解決しようとする
- 問題を先延ばしにする → 少し寝かせる
本書を読んで、改めて思いました。
3位:相談しよう
うまくいきそうにないとき、当事者は具体的ではない何かを感じているものだ。そのときが誰かに相談するタイミングなのである。
私は、相談しようかどうか迷ったら、「相談するかしないかの相談に来い」とさえ言っている。能力もある、やる気もあるのに、いまひとつ仕事のコツがわかっていないタイプに、「おい、あの件どうなっている」とたずねると、「あっ、そのことについては、ご相談しようと思っていました」という答えが返ってくる。
人生観の問題にもつながるが、人生のほとんどの問題は、やり直しがきく。簡単にあきらめろと言っているわけではない。進む勇気も必要だし、やめる勇気も必要だ。でも相談する勇気が1番、実践的である。
私は会社員時代は仕事を1人で抱えてしまうことが多かったから、ストレスも溜まる一方でした。
この引用文を読むと「上司はうまく利用して、なんでも相談して、問題を共有した方が良い」と改めて感じます。
極めて当たり前のことが1番大事なことだったりします。
上司は相談するためにいるのです。
問題は遠慮せずにどんどん上司に相談して、上司の問題にしてしまいましょう。
責任者なのです。
仕事の9割は報告です。
業務のほとんどが報告に分けられます。
報連相と言いますが、連絡も相談も要は「報告」です。
報告のできる人財になり、上司を安心させましょう。
『一番いいのはサラリーマン』の概要、おすすめの人
概要
2002年に出版された本です。
だいぶ古い本ですが、現時点でも有益な箇所はあります。
仕事のコツに関するパートです。
その部分だけでもつまみ食いすれば、エッセンスは吸収できます。
5つの章で構成
目次
第1章.サラリーマンを取り巻く環境は、こう変わる
第2章.残るべきか、辞めるべきか
第3章.会社で生き残れる考え方に変えよう
第4章.楽して差がつく仕事のコツ
第5章.評価をよくする仕事のコツ
会社を辞めようか悩んでいる人におすすめ
こんな方におすすめ
- 会社を辞めようか悩んでいる人
- 独立したい人
- 仕事のコツを知りたい人
著者:堀 紘一のプロフィール
1945年兵庫県生まれ。69年東京大学法学部卒業。
読売新聞社、三菱商事を経て、80年ハーバード大学大学院経営学修士(MBA)取得。
81年ボストン・コンサルティング・グループに入社、89年社長に就任。
2000年5月、20年間勤めた同社を退社し、ベンチャー企業の支援・育成に乗り出す。
現在、(株)ドリームインキュベータ代表取締役社長。
また、テレビ・ラジオでの評論活動、執筆、講演など幅広い分野で活躍している
書名 | 『一番いいのはサラリーマン』 |
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著者 | 掘 紘一 |
単行本 | 239ページ |
出版社 | 扶桑社 |
発売日 | 2002/6/1 |
まとめ:自分を変えるか、職場を変えるか
「1番いいのはサラリーマン」とは思いませんでした。
ビジネス書としては読む価値があると感じます。
サラリーマンが1番偉いです。
満員電車の通勤地獄に耐え、無駄な会議、人間関係、上司、同僚、お客さまに気を使い、ヘトヘトになって自宅に帰る。
ローンに追われ、精神的に病み、土日は体を休めるだけで終わる。
延々と同じ毎日を繰り返し、平日は暗黒、土日に少し息ができる。
社畜のイメージです。
休職する前がまさにこの感じでした(ローンは組んでいません)。
現在は休職していますのでストレスはないですが、当時は毎日が地獄絵図です。
水の中に顔を沈められ、土日にやっと少し息ができる感じなのです。
そんな毎日に耐えていたサラリーマンの自分は偉いです。
サラリーマンは偉いです。
社畜脱出です。
サラリーマンを辞めるのではなく、社畜を辞めるのです。
- 今いる場所にとどまるのであれば、働き方を変える
- 別の場所に移動するのであれば、柵の外でも食べていけるスキルを身につける
「すべて自分次第だ」と感じました。
最後に「会社を辞めようかな」と思ったときに何回も読み返した本を紹介します。
辞めても、辞めなくても結局は「自分を変えるか、職場をかえるか」です。
転機のきっかけです。
»会社を辞めたいときに読む本【仕事のやり方を変えるチャンスです】
以上です。
P.S. サラリーマンを辞めたいなら、仕事のやり方を変えてみよう。
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