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モラハラ母親の支配から逃れる『母を棄ててもいいですか?』の感想

2019年11月22日

モラハラ母親の支配から逃れる『母を棄ててもいいですか?』グッときたところベスト3
  • 「モラハラを受けている」
  • 「支配する母親に苦しんでいる」
  • 「母親にコントロールされている」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 『母を棄ててもいいですか? 』のグッときたところベスト3
  • 支配する母親と縛られる娘の体験談

本記事を書いている私は「母親に束縛されて生きてきた」という感覚があります。
母親と普通に会話ができません。

本記事は「母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘」を読書感想です。
この記事を読むことで、書評や母親に苦しんでいる人の体験談、本書の口コミがわかります。

母親との関係に悩んでいる人は多いのです。

モラハラ母親の支配から逃れる『母を棄ててもいいですか?』グッときたところベスト3

モラハラ母親の支配から逃れる『母を棄ててもいいですか?』グッときたところベスト3

 グッときたところベスト3

  • 1位:閉じ込めてきた感情に向き合う
  • 2位:相手に合わせるという「横着」をやめたい
  • 3位:自分を傷つけないために

1位:閉じ込めてきた感情に向き合う

エリさんは私に似ています。

相手のために自然な感情を押し殺す

子どもの頃から「いい子」になるよう努めてきました。

  • 母親に心配をかけてはいけない
  • いい子にならなくてはいけない
  • 人には優しくなければいけない

そう思いながら、育ってきました。
理由は、いつも姉が母親に心配をかけていたから。

詳しくは書けませんが、子どもの頃から「これ以上、親に心配かけないようにしよう」と思って生きてきました。

気づいた時には、すでに「行動の基準」は自分の中にはありませんでした。

  • 高校、大学は親が喜ぶところに行く
  • 親が心配するようなことはしない
  • 親の期待に応える

「行動の基準=親」になっていたのです。

いつも親の顔色を見て、自然な感情を押し殺すようになっていました。
幼少期にどうやって育てられたのかが、人格形成に影響を与えます。

こうなると簡単には戻れません。

いつでも休めない

ムダな時間が過ごせません。
「何もしない」ができないのです。

一時期は休職しても常に「スーツ」を着用していました。
朝4時に起きて、自分のために勉強(英数国)も始めました。
休職しても罪悪感で「休めない」のです。

休職とは「休む」ことなのに「休めない」のです。
休職して最初の2ヶ月は、1分も休んだ記憶がないです。

ACは真面目

完璧な休職生活を送ろうとします。

ダラダラ生きれません。
「月曜日の朝4時起きが辛い」という理由で、週末もがんばって早起きしています。

「もっと頑張らなくては」といつも思っています。
「休まずに頑張る自分」をどう扱えばいいのかわかりません。
»【休職生活を公開】朝4時起きの平日スケジュール【土日は気分転換】

2位:相手に合わせるという「横着」をやめたい

相手に合わせることは得意です。

会社員時代「お客さまの希望よりも上回るものを提供したい」とつねに考えて営業していました。

自分を殺すことに慣れていたので「自分を殺して相手に合わせる」という営業スタイルはそれほど苦にはならなかったです。

悪質なクレーマーを担当した時も、5年ほど耐え続けて、信頼を得るように頑張ってしまいました。
上司の評価も気にして、すべてガマンしていたのです。

今思えば「ガマンのしすぎ」です。

このハルカさんのように、クレーマーの言うことはすべて丸呑みでした。
「断れない。嫌な思いをさせたくない」という、典型的なACの特徴です。

下記の感情から逃げられません。

  • 人に嫌な思いをさせたくない
  • 人を不愉快にしたくない

親との関係が原因です。

「人」→「親」に変えても、下記のように文章は成り立ちます。

  • 親に嫌な思いをさせたくない
  • 親を不愉快にしたくない

親との関係をそのままにして、大人になっているのです。

クレーマーはそこに匂いを嗅ぎつけ、つけ込んできます。

ACは大人になっても、支配的な母親から逃げられません。
嫌われることを極度に恐れてきたからです。

「親に嫌われると生きていけない」と思っていたからです。

良かった点は、客観的になれること

他人の体験談で、客観的に自分を見つめられます。

エピソードに共感できるからです。

「ああ、自分と同じ体験だ」
「自分も似た気持ちになった」
「今、同じ行動をとっている」

「相手の体験談」を読むことで「自分の体験」を違う目で見れるのです。

3位:自分を傷つけないために

いつもの慣れで譲らずに、つねに自分の行動をチェックすることが大事です。

  • 本心からの行動だろうか
  • 本当の気持ちから出た言葉だろうか
  • この行動は、いつもの慣れで譲っていないかどうか

時間をかけて考えても良いです。
即答すれば譲ってしまうからです。

自分の本心がわからない時は、体を見つめる

ACはいつもの癖で相手に譲りすぎてしまうので、自分の本当の気持ちに気づくことが難しいです。

本心を知るには、体を見つめると良いです。

体が本心だからです。

 具体例

  • 蕁麻疹が出る → 体が嫌がっている
  • 学校に行く前にお腹が痛くなる → 体が嫌がっている
  • 会社に行く途中で気分が悪くなる → 体が嫌がっている
  • 疲れすぎていて歩くのも辛い → 体が疲労困憊を訴えている
  • 心配事や考え事、ストレスが多くて、熱が出る → 体が信号を送っている

その他にも、腰痛、肩こり、頭痛、歯の痛みなど様々です。

すべては、体が教えてくれます。

私は慢性蕁麻疹が出てから、1年半、無視し続けました。
ガマンしてしまったのです。

結果は休職です。

体は声を出せない代わりに、何らかの方法で教えてくれます。

教えたがっているのです。

ガマンすることは、自分を傷つけます。
ガマンしても母親へ復讐はできません。

本当の自分を取り戻すためにも、ガマン厳禁です。

『母を棄ててもいいですか?』の概要、目次

『母を棄ててもいいですか?』の概要、目次

支配する母親から逃げられない

支配する母親とは「子どもを思い通りにしたい」という気持ちから、子どもを縛ってしまう母親です。

無力で小さな子どもは母親の力から逃げられません。
母親に寄り添うことが、唯一の生きる術だからです。

そんな母親の支配に苦しむ7名の女性に、著者が取材を申し込み、まとめたのが本書です。

取材を元に母からモラハラを受けた女性が、今までどうやって生きてきたか、これからどう生きたいかが書かれています。

読んだ理由は、支配的な母親との関係が苦しいから

母親が嫌いです。
世間一般では愛すべき存在の母親が嫌いなのです。

  • 産んでくれた
  • 育ててくれた

「母親が嫌い」と言ってしまうと、バッシングを受けるのが普通です。

  • 「いいかげん、許してあげなよ」
  • 「いつまで昔のことにこだわっているの」

実際に言われた言葉です。

母親を許そうとしました。
今までのことは忘れて、水に流して、感謝して、許そうとしました。

ムリです。
ムリなものはムリです。
許すことは自分に嘘をつくことです。

母親との関係が苦しいです。
母親には会いたくないです。

できることは自分に正直になり、母親と距離を置くことです。

支配的な母親を持つ人におすすめ

こんな方におすすめ

  • 支配的な母親を持つ人
  • モラル・ハラスメントに悩んでいる人
  • アダルト・チルドレンの特性を持ち、生きづらさを抱えている人

無理に「親を大切にしよう」と思わなくて良いです。

許せないものは許せない。
憎いものは憎いでいいのです。

親と距離をとり、時間が解決することを信じています。
「無理に傷口を広げて、日光にさらすだけが、解決方法ではない」と思っています。

下記の人にはおすすめしません。

  • 母親が好きな人
  • 人生がうまくいっている人
  • 母親との関係がうまくいっている人

得るものが少ないはずです。

7つの章、書籍情報

各章ごとに「母から解放されるための3箇条」がまとめられてます。

目次

序章.「支配する母親」って、どんな母?
第1章.自分の娘への連鎖で気づいた「プレッシャー母」の恐ろしさ
第2章.娘で虚栄心を満たそうとする「見栄っ張り母」
第3章.正論が重すぎる「スーパー完璧主義な母」
第4章.「強烈な怒りをパワーに変える「ネグレクト母」
第5章.不安定な自分をコントロールできない「ジェットコースター母」
第6章.不意打ちの暴力が恐ろしい「お金至上主義の母」
第7章.「支配する母親」との決別のために

書名母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘
著者熊谷 早智子
単行本226ページ
出版社講談社
発売日2011/11/30

『母を棄ててもいいですか?』の口コミ、動画

Amazonの口コミ

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親を棄ててもいいと思える動画

まとめ:モラハラの母親とは離れよう

母を棄ててもいいですか

自分以上に苦しんでいる人はいる

「私以上に苦しんでいる人はたくさんいる」と感じました。
かわいそうですが、みんな前を向いて歩き始めています。

本書から勇気がもらえた

勇気をもらえたことがメリットです。
「母親と向き合おう」という気持ちにはなれませんが「母親は棄てていい」と思えました。

母親は棄てていいのです。
自分だけ犠牲になって、我慢して苦しんでいることはないです。

ACやモラハラ、親子関係で悩んでいる人の気持ちが(自分も含めて)、少しでも楽になるように願っています。

以上です。

P.S. まずは離れることですね。


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