- 「モラハラを受けている」
- 「支配する母親に苦しんでいる」
- 「母親にコントロールされている」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- 『母を棄ててもいいですか? 』のグッときたところベスト3
- 支配する母親と縛られる娘の体験談
本記事を書いている私は「母親に束縛されて生きてきた」という感覚があります。
母親と普通に会話ができません。
本記事は「母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘」を読書感想です。
この記事を読むことで、書評や母親に苦しんでいる人の体験談、本書の口コミがわかります。
母親との関係に悩んでいる人は多いのです。
Contents
モラハラ母親の支配から逃れる『母を棄ててもいいですか?』グッときたところベスト3
グッときたところベスト3
- 1位:閉じ込めてきた感情に向き合う
- 2位:相手に合わせるという「横着」をやめたい
- 3位:自分を傷つけないために
1位:閉じ込めてきた感情に向き合う
エリさんは私に似ています。
相手のために自然な感情を押し殺す
子どもの頃から「いい子」になるよう努めてきました。
- 母親に心配をかけてはいけない
- いい子にならなくてはいけない
- 人には優しくなければいけない
そう思いながら、育ってきました。
理由は、いつも姉が母親に心配をかけていたから。
詳しくは書けませんが、子どもの頃から「これ以上、親に心配かけないようにしよう」と思って生きてきました。
気づいた時には、すでに「行動の基準」は自分の中にはありませんでした。
- 高校、大学は親が喜ぶところに行く
- 親が心配するようなことはしない
- 親の期待に応える
「行動の基準=親」になっていたのです。
いつも親の顔色を見て、自然な感情を押し殺すようになっていました。
幼少期にどうやって育てられたのかが、人格形成に影響を与えます。
こうなると簡単には戻れません。
いつでも休めない
ムダな時間が過ごせません。
「何もしない」ができないのです。
一時期は休職しても常に「スーツ」を着用していました。
朝4時に起きて、自分のために勉強(英数国)も始めました。
休職しても罪悪感で「休めない」のです。
休職とは「休む」ことなのに「休めない」のです。
休職して最初の2ヶ月は、1分も休んだ記憶がないです。
ACは真面目
完璧な休職生活を送ろうとします。
ダラダラ生きれません。
「月曜日の朝4時起きが辛い」という理由で、週末もがんばって早起きしています。
「もっと頑張らなくては」といつも思っています。
「休まずに頑張る自分」をどう扱えばいいのかわかりません。
»【休職生活を公開】朝4時起きの平日スケジュール【土日は気分転換】
2位:相手に合わせるという「横着」をやめたい
相手に合わせることは得意です。
会社員時代「お客さまの希望よりも上回るものを提供したい」とつねに考えて営業していました。
自分を殺すことに慣れていたので「自分を殺して相手に合わせる」という営業スタイルはそれほど苦にはならなかったです。
悪質なクレーマーを担当した時も、5年ほど耐え続けて、信頼を得るように頑張ってしまいました。
上司の評価も気にして、すべてガマンしていたのです。
今思えば「ガマンのしすぎ」です。
このハルカさんのように、クレーマーの言うことはすべて丸呑みでした。
「断れない。嫌な思いをさせたくない」という、典型的なACの特徴です。
下記の感情から逃げられません。
- 人に嫌な思いをさせたくない
- 人を不愉快にしたくない
親との関係が原因です。
「人」→「親」に変えても、下記のように文章は成り立ちます。
- 親に嫌な思いをさせたくない
- 親を不愉快にしたくない
親との関係をそのままにして、大人になっているのです。
クレーマーはそこに匂いを嗅ぎつけ、つけ込んできます。
ACは大人になっても、支配的な母親から逃げられません。
嫌われることを極度に恐れてきたからです。
「親に嫌われると生きていけない」と思っていたからです。
良かった点は、客観的になれること
他人の体験談で、客観的に自分を見つめられます。
エピソードに共感できるからです。
「ああ、自分と同じ体験だ」
「自分も似た気持ちになった」
「今、同じ行動をとっている」
「相手の体験談」を読むことで「自分の体験」を違う目で見れるのです。
3位:自分を傷つけないために
いつもの慣れで譲らずに、つねに自分の行動をチェックすることが大事です。
- 本心からの行動だろうか
- 本当の気持ちから出た言葉だろうか
- この行動は、いつもの慣れで譲っていないかどうか
時間をかけて考えても良いです。
即答すれば譲ってしまうからです。
自分の本心がわからない時は、体を見つめる
ACはいつもの癖で相手に譲りすぎてしまうので、自分の本当の気持ちに気づくことが難しいです。
本心を知るには、体を見つめると良いです。
体が本心だからです。
具体例
- 蕁麻疹が出る → 体が嫌がっている
- 学校に行く前にお腹が痛くなる → 体が嫌がっている
- 会社に行く途中で気分が悪くなる → 体が嫌がっている
- 疲れすぎていて歩くのも辛い → 体が疲労困憊を訴えている
- 心配事や考え事、ストレスが多くて、熱が出る → 体が信号を送っている
その他にも、腰痛、肩こり、頭痛、歯の痛みなど様々です。
すべては、体が教えてくれます。
私は慢性蕁麻疹が出てから、1年半、無視し続けました。
ガマンしてしまったのです。
結果は休職です。
体は声を出せない代わりに、何らかの方法で教えてくれます。
教えたがっているのです。
ガマンすることは、自分を傷つけます。
ガマンしても母親へ復讐はできません。
本当の自分を取り戻すためにも、ガマン厳禁です。
『母を棄ててもいいですか?』の概要、目次
支配する母親から逃げられない
支配する母親とは「子どもを思い通りにしたい」という気持ちから、子どもを縛ってしまう母親です。
無力で小さな子どもは母親の力から逃げられません。
母親に寄り添うことが、唯一の生きる術だからです。
そんな母親の支配に苦しむ7名の女性に、著者が取材を申し込み、まとめたのが本書です。
取材を元に母からモラハラを受けた女性が、今までどうやって生きてきたか、これからどう生きたいかが書かれています。
読んだ理由は、支配的な母親との関係が苦しいから
母親が嫌いです。
世間一般では愛すべき存在の母親が嫌いなのです。
- 産んでくれた
- 育ててくれた
「母親が嫌い」と言ってしまうと、バッシングを受けるのが普通です。
- 「いいかげん、許してあげなよ」
- 「いつまで昔のことにこだわっているの」
実際に言われた言葉です。
母親を許そうとしました。
今までのことは忘れて、水に流して、感謝して、許そうとしました。
ムリです。
ムリなものはムリです。
許すことは自分に嘘をつくことです。
母親との関係が苦しいです。
母親には会いたくないです。
できることは自分に正直になり、母親と距離を置くことです。
支配的な母親を持つ人におすすめ
こんな方におすすめ
- 支配的な母親を持つ人
- モラル・ハラスメントに悩んでいる人
- アダルト・チルドレンの特性を持ち、生きづらさを抱えている人
無理に「親を大切にしよう」と思わなくて良いです。
許せないものは許せない。
憎いものは憎いでいいのです。
親と距離をとり、時間が解決することを信じています。
「無理に傷口を広げて、日光にさらすだけが、解決方法ではない」と思っています。
下記の人にはおすすめしません。
- 母親が好きな人
- 人生がうまくいっている人
- 母親との関係がうまくいっている人
得るものが少ないはずです。
7つの章、書籍情報
各章ごとに「母から解放されるための3箇条」がまとめられてます。
目次
序章.「支配する母親」って、どんな母?
第1章.自分の娘への連鎖で気づいた「プレッシャー母」の恐ろしさ
第2章.娘で虚栄心を満たそうとする「見栄っ張り母」
第3章.正論が重すぎる「スーパー完璧主義な母」
第4章.「強烈な怒りをパワーに変える「ネグレクト母」
第5章.不安定な自分をコントロールできない「ジェットコースター母」
第6章.不意打ちの暴力が恐ろしい「お金至上主義の母」
第7章.「支配する母親」との決別のために
書名 | 『母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘』 |
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著者 | 熊谷 早智子 |
単行本 | 226ページ |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2011/11/30 |
『母を棄ててもいいですか?』の口コミ、動画
Amazonの口コミ
Twitterの口コミ3個
自分は母に愛されていなかったのだという気づきによって、娘側に母との決別への意志が生まれる。それは生き直すためのスタート地点である。~『母を棄ててもいいですか?』
— 毒親・毒母 (@mayawhite333) March 18, 2020
母は娘に愛情があるはず、という思い込みを捨てる。母を許す必要はない、ただ離れればよい。~『母を棄ててもいいですか?』より
— 毒親・毒母 (@mayawhite333) March 17, 2020
「母も変わるだろう」と期待しない。母に対して疑問をもつことを恐れない。~『母を棄ててもいいですか?』
— 毒親・毒母 (@mayawhite333) March 13, 2020
親を棄ててもいいと思える動画
まとめ:モラハラの母親とは離れよう
自分以上に苦しんでいる人はいる
「私以上に苦しんでいる人はたくさんいる」と感じました。
かわいそうですが、みんな前を向いて歩き始めています。
本書から勇気がもらえた
勇気をもらえたことがメリットです。
「母親と向き合おう」という気持ちにはなれませんが「母親は棄てていい」と思えました。
母親は棄てていいのです。
自分だけ犠牲になって、我慢して苦しんでいることはないです。
ACやモラハラ、親子関係で悩んでいる人の気持ちが(自分も含めて)、少しでも楽になるように願っています。
以上です。
P.S. まずは離れることですね。
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