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バスドライバーのろのろ日記【路線バス運転士10年の日常と苦悩】

2024年4月3日

バスドライバーのろのろ日記【路線バス運転士10年の日常と苦悩】

バスドライバーのろのろ日記」を読んだ理由は、以下です。

  • バス運転手の仕事に興味がある
  • フォレスト出版」の日記シリーズはおもしろい
  • バスドライバーの体験談を知りたい(記事作成のため)

読んだ最大の理由は「バスドライバー転職サイト『どらなび』のレビュー記事を書くため」です。

「バス運転手の世界を知らずして、記事は書けない」と思ったのです。

本書で書かれているのは「1人の路線バス運転士」の人生です。
バスドライバーが過ごしてきた10年の日常を「考え、気づき、経験」から切り取って、文章にした記録(つまり日記)です。

本記事は「感想ツイート+考えたこと」のまとめです。
バス運転手が見た風景は「苦悩と苦労と喜び」でした。

バスドライバーのろのろ日記【路線バス運転士10年の日常と苦悩】

バスドライバーのろのろ日記【路線バス運転士10年の日常と苦悩】

路線バス運転手の体験談だけわかる

読む前に期待してしまったのが失敗でした。
期待したことは「バスドライバー全般の体験談がわかる」です。

「全般」はさすがにわからないです。
1人の運転手が転職を繰り返さない限り、以下のすべて体験は得られないからです。

  • 路線バス
  • 高速バス
  • 観光バス
  • 送迎バス

すべての体験談を把握できないのであれば、本書で書かれている「路線バス運転手の体験談」を抽象化して他へ展開していくしかありません。
そんな技が私にできるかどうか、わかりませんが「身銭を切ったのでやるしかない」と思っています。

業界用語、専門用語が勉強になった

初めて読む人でもわかるように、脚注に「用語解説」があったからです。
「本書を読まないと出会えない」言葉もありました。

どらなび」でもバス用語集はあります。
「のろのろ日記」はもう少しマイナーな言葉です。

お客さま商売の現実

なんとなく短い距離で同じルート、お客さまとの会話もないので「大型車を運転するストレス」を除けば、それほど大変な仕事でもないかも、と脳内お花畑の想像をしていました。

バス運転手の方、すべてに謝ります。

ラクな仕事は存在しません。
バスドライバーの仕事も然り、大変な仕事です。

神経を使いっぱなしです。

もちろん、やったことはないのでわかりません。
本書から想像しうる言葉を一言でまとめると「神経系統を焦がす」仕事です。

厳しい仕事です。
「無口で声もボソボソ、サービス精神はあまりない」というイメージでした。

ムリもないです。

読んでわかる仕事の大変さ、本書ではもう少しコミカルに書かれていますが(読者サービス)、抽象化すれば「大変だからこそ書籍化が成立する」です。

フォレスト出版から出ている「日記シリーズ」はすべて地獄の職業です。

  • やらなくてよかった
  • ええ、マジできつい
  • 悲惨すぎて、笑える

上記の感想が得られれば、書籍は成功です。
本書も成功した1冊です。

筆者はバスドライバーに憧れて40代後半で転職なさいました。
同じことを考えていらっしゃる読者の方は「勇気」が得られるはずです。

バスドライバーを辞めても、他の仕事についたことを少し触れられていますが「人生いろいろ、何がいいのか最後までわからない。ただ一歩一歩、今ここに集中する。人のことは気にしない。自分の満足のため、自分を褒められるような生き方を模索する」姿勢は素敵です。

バスドライバーになりたい人が減る本

  • 道路交通法というルールに縛られながら
  • 発着時間に気を取られ
  • 毎回、違うお客さまを乗せ
  • 天候に左右される道路事情、顧客メンタル
  • 営業所に戻ってからの人間関係
  • 休むときは、いつですか
  • 土日は休めるとは限らない不規則さ
  • 運行開始スケジュールもバラバラ
  • 休めない運転日
  • トイレ管理との戦いもある
  • 飲酒についても配慮する

「路線バスの運転手をやろうかどうか迷っている人」よりも「路線バス運転手をやめておく理由が欲しい人」向けの本です。

路線バス運転手の「日常や人生だけ」を知りたい人は、読む価値があります。
バスドライバーの日常を通して「仕事や人生の洞察」を提供してくれるからです。

自由度はない

路線バスです。
「ルートと時間」にしばられています。

自由に仕事をしたい人には向かないです。
いくらハンドルを握っているとはいえ、自分の裁量で変えること許されません。

乗客のための完全なるサービス業なのが、路線バスの運転手なのです。

筆者のバスドライバーへの動機が見えなかった

バスドライバーに憧れた理由は「5歳のとき、バス運転手が手を振ってくれた」と書かれています。

「無理やり、書いた?」と感じました。

どんな理由を書こうが、自由です。
真意を確かめるすべは「本人の言葉、書いた文章」だけです。

ただ、本当の理由なのか疑問です。
5歳のときのインパクトある思い出が40代後半で響いてくる、なりたい気持ちが大きくなって、自分の殻を破るきっかけになる。

考えにくいです。

「本当の理由は別のところにあるのでは」という疑問が消えません。
実情を知りたかったです。

抽象化して、自分の人生に展開する

仕事柄(回送ドライバー)、さまざまな場所で路線バスを利用します。
初めて乗るバスがほとんどです。

運転手さんにしてみれば「通勤、通学で乗る人は初めてではない」と思いがちかもしれません。
前提が確認できない以上、会社として「初乗車」としておくは素晴らしいです。

お客さまと接することがあるので「初めてでわからない」を前提にしておきます。

本書を読んだかいがありました。

抽象化して、自分の人生に展開する。

結局、路線バスのおもしろさがわからない

路線バスのおもしろさを語る本ではありません。
筆者の人生を書いた本です。

運転で気づいたことや工夫ではありません。

筆者から見た日常です。
バスからの風景です。

ノウハウ本ではありません。

当たり前の日常でも、他人には当たり前ではない。
どんな人生もおもしろい。
気づきがある。
本質を抜き取れば、自分の人生に展開できる。

「自分の人生についても、客観的におもしろがるのが最高だな」と思えたのでした。
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『バスドライバーのろのろ日記』を読まないとわからないことのまとめ

『バスドライバーのろのろ日記』を読まないとわからないことのまとめ

短い距離でありながら、路線バスの仕事は社会において重要な役割を果たしています。
と、カッコつけたことを書こうと思いましたが、やめました。

読まないとわからないことをまとめます。

  • バスは、待つのが仕事
  • 社内の人間関係が大事
  • 路線バスはサービス業
  • 40代からでも転職可能
  • 人生には、期待するな

筆者だけでなく、筆者に関わる人たちの人生も垣間見れたのがよかったです。
ふだん見過ごしてしまう日常の一面から「1つの小説を読んでいるような気持ち」になりました。

以上です。

P.S.「事実は小説より奇なり」ではなく「事実は小説よりおもしろい」ですね。

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