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【闇】タクシー業界への転職で後悔&失敗しない基礎知識【デメリット】

2021年3月18日

【闇】タクシー業界への転職で後悔&失敗しない基礎知識【デメリット】
  • 「タクシー業界への転職を考えているけれど、未経験だし失敗したくないな」
  • 「もう年齢も年齢だし、タクシーの仕事についていけるか不安。体力的にキツいよね」
  • 「タクシー業界に踏み出す勇気が出ない。後悔したくないので事前に情報収集しておきたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • タクシー業界に転職する前に知っておくべき知識全般
  • デメリット、闇が書かれている記事を紹介
  • よくある質問と回答12個

 本記事の信頼性

  • 新卒で旅行会社に入社し、法人営業歴19年8ヶ月
  • タクシー業界は未経験だが、転職者にインタビュー経験あり 

本記事は「タクシー業界への転職のすすめ」ではありません。
主旨は「後悔しないためにデメリットや闇も知りましょう」です。

タクシーの仕事のイメージは以下のとおり。

  • 長時間の勤務
  • 深夜も働いている
  • 休みが取りにくい

たしかに隔日勤務は長時間労働です。

ただ、多くのドライバーが勤務時間が守られています。
休暇も取りつつ、プライベートや家庭の事情に合わせた働き方をしているのです。

本記事では、タクシーの仕事のメリット、基本的な内容から、タクシードライバーに転職する前に知っておくべき知識全般を解説します。
この記事を読むことで「タクシー業界が自分のとって割に合うか」と考えるきっかけになります。

Contents

タクシー業界への転職で後悔&失敗しない基礎知識【3つの魅力】

タクシー業界への転職で後悔&失敗しない基礎知識【3つの魅力】

 タクシーの仕事の3つの魅力

  1. 自由度が高い
  2. 未経験でも安心の環境
  3. 女性も高齢者も働ける

順番に解説します。

1.自由度が高い

タクシードライバーの業務は原則としてシフト制です。

ゆえに、以下の状況になります。

  • 休日が決まっている
  • 出勤日数は調整次第
  • 有給休暇も調整次第

さらに、休憩時間中の行動も自由です。

  • いったん帰宅してもOK
  • どこで食事を食べてもOK
  • 子どもの送り迎えをしてもOK
  • 親の介護のために帰宅してもOK
  • 銀行や郵便局、買い物など雑用を済ませてもOK

上記のとおり、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。

2.未経験でも安心の環境

タクシードライバーの7割は未経験からスタートしています。

どんな方でもプロのドライバーとして活躍しています。
入社後のバックアップ体制がしっかりしている会社が多いからです。

安心して働けるかどうかは、会社次第ですが。

3.女性も高齢者も働ける

全国各地で女性ドライバーが活躍しています。

女性の活躍推進をサポートしている会社が多いからです。

  • 全国のタクシードライバーの平均年齢は60歳
  • 現役ドライバーの約半数は65歳以上

複数の勤務体系から働き方を選べます。

ただし、高齢でも無理せず長く働けるかどうかは「やる気や適性」によります。

タクシードライバーの仕事内容

タクシードライバーの仕事内容

タクシー業界は地域のニーズに応える公共交通機関としての役割が求められています。

タクシーの役割と仕事内容

  • タクシーの役割:お客さまのニーズに応える公共交通機関
  • タクシードライバーの仕事内容:さまざまなお客さまを目的地まで安全に運ぶこと

接客サービスなので、お客さま視点を持てることが大事です。

ニーズから誕生したタクシー事例4つ

利用者からのリクエストで誕生したタクシーの事例を4つ紹介します。

観光タクシー

日本の観光客、外国人観光客を専属で各地の観光名所へ案内する観光タクシーサービスです。

旅行会社で働いていたとき、キャブステーションやスカイグループへ観光ハイヤーの手配を依頼していました。

ガイドできるだけの力量が必要です。
» 参考:ドライバーズワーク【観光タクシーとは】

妊婦応援タクシー

事前登録した妊婦のお客さまを、必要な研修を受けたドライバーが病院までお送りするタクシーです。
» 参考:つばめ交通

介護タクシー

介護保険の要介護者の方々に対し、介護資格を保有するドライバーや同乗ヘルパーが乗降介助をします。
介護タクシーの需要は増えそうです。
» 参考:ジョブメドレー

育児応援タクシー

保護者の負担を軽減するため、必要な研修を受けたドライバーがチャイルドシートやジュニアシートなどを備えて対応します。
» 参考:子育て「ママ」「パパ」を応援します!!子育て応援タクシーを運行/キャピタル交通株式会社

タクシー代行

全国で年間54万回の輸送を実施しています。
飲酒運転の防止に役立っています。

タクシー代行とは?

乗務員2名がタクシーで利用者のもとへ向かいます。
利用者はタクシーに乗車し、もう1人の乗務員が利用者の車を運転します。
利用者は自分の車に乗車できません。
認可は不要です。

タクシー車両の種類とサービス

タクシー車両の種類とサービス

セダンタイプのタクシー車両から、新型車両への移行が進んでいます。

セダンタイプ

トヨタクラウン、日産セドリックがメジャーです。
クラウンのコンフォートタイプが主流でした。

ミニバンタイプ

7〜8人乗りの大きめの車両。

ユニバーサルデザインのタクシー

2017年にトヨタから発売されたタクシー用の車です。

  • 広い居住スペース
  • 乗り降りがしやすい
  • 車椅子のまま乗車可

ジャパンタクシー

銀座はトヨタのジャパンタクシーばかりでした(2021年3月)

ハイブリッド車

タクシー転職サイト

出典:日本交通

写真はプリウスαです。

福祉タクシー

移動可能なのが、福祉タクシーです。

  • 車椅子に座ったまま
  • ストレッチャー(ベッド)に横になったまま

お客さまのリクエストに応えるために、車両も変化しています。
» 参考:タクシーの車両

タクシードライバーの選べる3つの勤務体系

タクシー転職失敗

 タクシードライバーの3つのシフト勤務体系

  1. 昼日勤
  2. 夜日勤
  3. 隔日勤務

順番に解説します。

1.昼日勤

昼間のみの勤務のため、女性にも人気です。

 3つの特徴

  • 1回の勤務時間は、8時間(別に休憩1時間)
  • 1ヶ月の乗務回数平均22回(休日労働の場合もあり)
  • 事務系の仕事のような朝から夕方までの乗務

 3つのメリット

  • アフター5の時間がとれる
  • 残業の強制なし(お客さま都合あり)
  • 他業種と同じ生活リズムで働ける

急な休みにも対応できます。

 イメージ図解

2.夜日勤

夜間の勤務です。

 メリット

  • 深夜のお客さまは長距離移動が多く、プラス深夜割増料金で効率よく稼げる

3.隔日勤務

朝から翌朝2時までの長時間勤務です。
2日分の業務を1回の勤務時間で行います。

明け休息と公休がセットになっています。

 1日の乗務例

28日を変形期間とする11勤6休制の場合、所定労働時間14時間30分、休憩時間3時間

大都市圏では、オーソドックスな勤務体系です。

 メリット

  • 残業ゼロ
  • 明け休み
  • 通勤時間や回数が一般の半分

勤務時間が長い分、ひと月あたりの休日も多いです。

 イメージ図解

タクシー転職失敗

出典:km求人サイト

タクシードライバーの働きやすさ【1ヶ月の乗務例】

タクシー転職失敗

昼日勤で週5勤の場合

有給取得や勤務日のシフト変更で、休みの日を自由に設定できます。

タクシー転職失敗

隔日勤務の場合

勤務/明け休/休日を組み合わせた特殊な勤務形態です。
月の半分以上が実質休日です。

タクシー会社の有休取得率は高いです。

女性ドライバーは約1万人

2021年3月現在の女性ドライバーの人数です。

 女性ドライバーが増えてきた5つの理由

  1. 復職しやすい
  2. 選べる勤務シフト
  3. 女性専用の施設、寮の整備
  4. 保育所の送り迎えも車通勤などでラク
  5. カーナビ・ドラレコ・防犯カメラ完備

タクシー業界では多くの人材を必要としています。
女性が働きやすい環境づくりを通じて、女性の活躍推進に取り組んでいます。

タクシー業界のデメリット、闇、ブラックな一面は?

タクシー転職失敗デメリット

未経験でも転職しやすい反面、仕事が続かない人もいます。

デメリット

デメリット

・勤務時間が長い
・収入が安定しない
・運動不足になりがち
・事故のリスクがある
・お客さまとのトラブル
・昼夜逆転の生活になる
・社会的地位が低く感じる
・仕事前日の飲酒が制限される
・稼ぎどきの夜は酔っぱらいがいる

隔日勤務の場合、20時間ほどの拘束ですのでタフでないとやっていけない職業です。

事故のリスクはありますし、座りっぱなしの職業なので運動不足になりがち。
接客業のため、ときにはお客さまの「心ない言葉」もあります。

メリット

メリット

・休日出勤がない
・休みが取りやすい
・人間関係に悩まない
・仕事は1日で完結する
・隔日勤務※なら1日おきに休める
・働き方が選べる(昼勤、夜勤、隔日勤務など)
・乗務時間中は比較的自由がきく(休憩のタイミングなど)
・運転免許以外の資格や経験の有無、年齢などがほとんど問われない

仕事は1日で完結しますので「案件がうまくいってないけど、どうしよう」のような悩みを引きずることが無いです。

一人でやる仕事ですので、人間関係に悩むこともありません。
自分の裁量で自由に仕事ができます。

拘束時間の長さなどハードなイメージがある業界ですが、出勤日数は1ヶ月に12日程度と少ないです。
残業もほぼないため、時間あたりの賃金単価が高い稼げる仕事の一つです。

闇具合

下記記事で、闇具合がわかります。
» タクシー業界の闇

Yahoo知恵袋でも悩みが寄せられています。
» Yahoo知恵袋

実際、私の知り合いはタクシードライバーとして年収700万円を超えていました。
「すごい」と思うと同時に「どれだけ拘束されているんだろう?体は大丈夫かな」とも感じました。

タフな方なので適職かもしれません。
体力に自信のある方、運転好きな方、人好きな方は「あり」な仕事かもしれません。

ただ、大事なのは「どこまで稼ぎたいか」です。
「これから、どんな人生を送りたいか」です。

必要以上に稼いでも、体はボロボロだったら意味がありません。

稼げるからには理由があります。
メリットの裏はデメリットであり、デメリットの裏はメリットです。

メリットだけの仕事も、デメリットだけの仕事もありません。

転職は大きな決断です。
時間があるならじっくり考え、行動して、納得のいく結論を得てください。

上記記事を読んで不安になる方は、違う仕事を探したほうがベターです。

タクシードライバーの給与・福利厚生

タクシー転職失敗

気になるタクシードライバーの給与や待遇を解説します。

給与は頑張った分だけ給料が上がる「歩合制」

一般企業とは違い、タクシードライバーの賃金体系はちょっと特殊です。

毎月一定額がもらえるわけでなく、歩合制のため「頑張った分だけ給料も上がる」システムになっているからです。

タクシードライバーの全国の平均年収は約360万円です。
大都市圏の平均年収は以下のとおり。

  • 東京:約480万円
  • 大阪:約412万円
  • 神奈川:約414万円

「歩合制ならノルマが厳しいのでは?」という意見があるかもしれません。

タクシーでは月ごとの乗務回数の上限が定められています。
最低給与保証もあるので安心です。

正社員のでの雇用が中心

タクシードライバーは正社員がほとんどです。
社会保険も充実です。

年金を受け取りながら、少ない勤務日数で働く高齢ドライバーもいます。

「未経験なので不安」という意見もあります。

ドライバーの新規採用者の約7割が未経験者です。
定着率はおよそ90%です。

時間に融通がきくところが、働きやすい理由のひとつです。

福利厚生

福利厚生が充実している会社もあります。
たとえば、以下のとおり。

社会保険・年金

雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金など。

健康サポート

定期検診のほか独自の健康プログラムを用意する会社もあります。

住宅支援

社宅や寮を用意する会社もあります。

仮眠室・休憩室

乗務員の休憩スペースや仮眠室、中には社員食堂がある会社もあります。

旅行・レジャー

優待による旅行やレジャーの割引制度など。

クラブ活動支援

社員のクラブ活動に対し、補助が出る会社もあります。

 女性のための設備や託児施設のある会社もあり

  • 女性専用の更衣室、仮眠室、休憩所
  • 育児中の女性のために、提携の保育所を用意

多くの会社が自家用車で通勤可能なので、送り迎えや雑用も済ませられるメリットもあります。

必要な資格と支援体制

タクシー転職失敗

必要な資格

普通自動車第二種運転免許です。

取得条件は「年齢21歳以上でかつ普通免許の取得から通算で3年以上」です。
自分で教習所に通って取得するのが一般的です。

短期資格習得コース事業における支援

詳しくは、就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業をご確認ください。

ご参考

働きやすいタクシー業界を目指すために、全国ハイヤー・タクシー連合会を中心に具体的な取り組みを進めています。
以下に記載します。

すべてのタクシー会社に当てはまるわけではありませんが、「これだけの問題がありそう」と感じます。

 取り組み項目

  1. 労働時間に関する労働基準法等関係法及び改善基準の順守
  2. タクシー利用者の利便性向上、利用者の増加、事業経営の効率化
    減収につながらない労働時間の短縮=生産性の向上
  3. 若年者や女性を始めとする運転手の確保・育成等
  4. 時間外労働の上限規制について
    年960時間を超える事業者割合(月平均80時間に相当)をゼロに
  5. 年5日以上の年次有給休暇の取得(全員が取得できる態勢づくり)
  6. 乗務員負担制度の見直し等賃金制度等の改善に努める

 具体的な取り組み例

  • 労働時間の正確な把握(始業・終業時刻の確認・記録)
  • 業務の繁閑に応じた勤務シフトや変形労働時間制等の検討
  • 減収につながらない労働時間の短縮=生産性の向上
  • 個々の運転者の家庭事情や身体状況等に配慮した勤務時間制度の設定
  • 安全な車両、施設・設備の誰もが働きやすい職場環境の整備

タクシードライバーの安全対策

タクシー転職失敗

タクシーの犯罪は減少傾向です。
以下の防犯装置が増えたからです。

ドライバーの安全性は向上しています。

ドライブレコーダー

フロントガラスにカメラを装着します。
運転中に記録された前方の交通状況などの映像を解析し、運転者の安全教育などに活用しています。

全国のタクシー14.5万台に設置済みです。

ちなみに、2018年度のタクシー台数は18万4188台です(国土交通省調べ)。
そのうち約78.7%のタクシーにドライブレコーダーが設置されています。
» 参考:自動運転化でタクシー台数はV字回復!?ラッピング広告に商機

防犯仕切版など

ドライバーへの危害防止のため、後部座席と運転席の仕切りとなる透明な「防犯仕切版」の設置が進んでいます。

ドライバーの安全を守ります。

防犯カメラ

ドライバーへの危害防止のため、設置されています。

GPS装置

お客さまの様子や言動に何らかの異変が出てきた場合、配車センターへアラートを通知します。
タクシーにGPS装置が付いているものもあるので、正確な位置情報を配車センターで把握できます。

万が一の事態にもすばやく対応できます。

スマート決済

スマート決済によるキャッシュレス化が進んでいます。

 理由は2つ

  • 無賃乗車を未然に防止できる
  • 現金がなくなれば強盗が発生しなくなる

安全面は昔より遥かに進んでいる印象ですね。

現役ドライバー3名へインタビュー【タクシードライバーの一番の魅力】

タクシー転職失敗

タクシー業界まるわかりHANDBOOKから2名のインタビュー引用します。
もう1名は実際に私が伺った体験談の記事です。

1.昼日勤のドライバー(しっかり稼げて休みも取りやすい。子育てしながら安心して働ける)

 子育てのために収入が安定したタクシードライバーに

以前は専業主婦をしていましたが、現在はシングルマザーとしてタクシードライバーをしています。
この仕事を選んだ理由は、収入と時間です。
応募した当時は特に資格もなかったため、他に安定した仕事は思いつかず、幼い娘を育てていくためにしっかり稼がなくては!という一心でタクシードライバーになることを目指しました。
入社から4年が過ぎ、現在は朝から夕方までの昼日勤で働いています。
今は娘も小学生になり、昼日勤なら平日の夜に一緒に過ごせますし、休日の調整も気持ちよくしていただけますので子育てに優しい環境です。
また、会社も無線配車をよくしてくれますし、私を指名して下さるお客さまも増えています。
この仕事で本当に良かったと思っています。

 タクシードライバーの仕事は女性にもメリットがたくさん

女性からみたタクシードライバーの良いところは、まず給与面での男女の格差がなく頑張り甲斐がある点です。
私の場合、まだまだ娘にお金がかかりますし、社会保険や福利厚生も整っていることが何より安心です。
また、学校行事などで急なシフトをお願いする際も柔軟に対応していただけるので大変助かります。
もう一つは、職場でずっと作業するような業務と違い、休憩時間に買い物や少し遠くの銀行などの用事も済ませられ、時間を有効活用できる点です。
仕事と子育ての両立にはいくら時間があっても足りませんが、周囲のママ友からはなかなかそんな仕事ないよと言われ、女性にとって働くメリットはたくさんあると思います。
乗務では丁寧な接客を心がけていますが、特に女性のお客さまからは安心して乗れると喜んでいただけることもあり、そんな時にやりがいを感じます。

 2種免許は一生もの。子どもが大きくなっても続けたい

娘がもう少し大きくなったら、勤務体制を変更してもっと頑張ろうと思っています。
「頑張っただけ、収入になる仕事」ですので、娘が成人した後も、私自身が自立するためにずっと働いていける仕事だと思います。
2種免許の資格はまさに一生ものです。

2.夜日勤のドライバー(しっかり稼げて、家族との時間も充実。長く働き続けたいと思える仕事)

 希望の就職は叶わず。一念発起しタクシーの世界へ

以前は、飲食関係の仕事をしていましたが希望の仕事に就けないまま、アルバイトを続けながら何となく働いていました。
しかし、家族のためにもこのままではいけない!と一念発起し、正社員になって頑張った分がそのまま収入に結びつくタクシードライバーになろうと決意し、応募して無事採用されました。
今は、隔日勤務で無理なく働きながら、休日は趣味の釣りに息子と出かけています。
ドライバーになってから5年が経ちますが、休日が多く家族との時間もしっかり確保できるので、転職して本当に良かった!と実感しています。

 タクシードライバーの良さは自分のペースで働けること

タクシードライバーは、職場の人間関係で悩むこともほとんどなく、ある意味で自営業に近い感覚なのかもしれませんが、実際には正社員としての保証があり、その点が安心です。
もともと接客業でしたので、お客さまとコミュニケーションをとることに不安もなく、いろいろな人に出会えて勉強にもなります。
また、家族旅行などで、あらかじめ出費が予想できる時は、事前に少し頑張って旅費を稼ぐということもできますので、妻も満足している様子です。
タクシードライバーの仕事の良さは、何といっても自分のペースで働けること。
休憩時間に好きな場所で好きな物を食べられます。
車なので移動範囲が広いので便利です。
職場の人に気を使う場面もありません。
仕事と休憩をきちんと切り分けられるのは、毎日の事なので重要だと思います。

 家族にも自分にも今の環境はベスト!長く働き続けたい

自分の状況に合わせて勤務体制は変化するかもしれませんが、今後も長く働き続けたいです。
収入も安定していますし、毎日がいろいろな人との出会いで飽きません。
健康であれば定年後も長く仕事を続けられますし、自分にとっても家族にとっても、今の環境はベストだと思っています。

良いことしか書かれていませんので、タクシー業界に興味のある方はデメリットや失敗談をググって読んだほうがいいです。
» 参考:タクシードライバーのデメリット5選!ドライバーのリアルを徹底解明!

3.隔日勤務のドライバー

以前、私が勤めていた旅行会社の先輩はタクシー業界へ転職しました。
先輩はかなりタフ、運転好き、人好きな人なので、転職に成功した感があります。

実際に先輩に会い、聞いた話を下記記事にまとめています。
»【タクシー転職体験談】旅行業界出身の先輩へインタビュー【Q&A】

タクシー業界へのよくある12の質問と回答

タクシー業界まるわかりHANDBOOKより引用します。

Q1.タクシー業界は未経験なのですが、大丈夫ですか?

採用者の約7割は未経験者です。

大半の方が2種免許の取得後、社内研修を経てドライバーになります。

Q2.道を覚えるのが大変そうですが、誰でもできますか?

努力は必要です。

ただ、現在はほとんどのタクシーにカーナビがついています。
道路や建物を覚えていくうちにだんだんとルートを覚えられます。

Q3.交通量が多い地域は運転が難しいですか?

安全運転が最優先です。

各社では注意箇所など色々なサポートもあります。

Q4.タクシードライバーになって最初に苦労しそうなことは?

道路や接客の仕方です。

配属後の指導・研修が継続的に受けられます。

Q5.オートマ限定免許でも「二種運転免許」はとれますか?

二種免許にもAT限定があります。

現在のタクシーのほとんどがAT車ですね。

Q6.英語は話せたほうがいい?介護タクシーに資格は必要?

訪日外国人が増えていますので、英語が喋れたほうがいいです。

介護を行う場合には、利用者の乗降介護に必要な「介護職員初任者研修」が必要です。

Q7.お客さまの苦情対応やマナーは?

清潔できちんとした服装、身だしなみ、ていねいな言葉づかいです。

Q8.本当に稼げるか不安です

全国の平均年収は360万円です。
各社で営業指導を行い、安全優先で効率の良い働き方を指導しています。

ビッグデータを活用し、乗客数の多い時間やエリアなどの情報をもとに営業を行う会社もあります。

Q9.勤務時間はどれくらい?残業は?

隔日勤務はシフト制で1勤務あたり15.5時間前後(別に休憩3時間)、昼日勤の場合は1勤務あたり7.5〜8時間です。

希望する場合は残業も可能です(過労防止のため上限あり)。
» 参考:早朝に仕事をするメリット7つと残業のデメリット3つ【前業のススメ】

Q10.有給休暇などは、とりやすいですか?

有給休暇の取得で、他の仲間に迷惑をかけることがありません。

ゆえに、他業種よりは比較的とりやすい環境です。

Q11.タクシードライバーとして働けるのはいつまで?

定年65歳としている会社が多いです。
しかし、健康面・運転面で問題ない方は70歳以上でも有期契約で働いています。

体力に合わせて短時間勤務もできます。

Q12.個人タクシーとの違いはなんですか?

タクシー会社で10年以上無事故無違反などの実績を積んだ場合には、個人タクシーの資格要件を満たします。

ゆえに、個人タクシーを目標にすることは可能です。
» 参考:違いはなに? どんな人が運転してる? 意外と知らない「個人タクシー」のあれこれ

タクシー業界のトリビア

タクシー業界のトリビア

あまり知られていない話題です。

毎月8月5日は「タクシーの日」

タクシーが日本に誕生したのは1912年8月5日です。

現在の東京・有楽町マリオンがある場合にあった「タクシー自働社株式会社」がタクシーメーターを装備したT型フォード6台で営業を開始したのがタクシーの始まりと言われています。

8月5日は全国各地でいろいろなキャンペーンが行われています。

外国語対応ドライバーが全国で1万人以上いる

訪日外国人も日本のタクシーを利用します。
現在、日本のタクシードライバーで、外国語を駆使しておもてなしする外国語ドライバーは全国で1万人以上います。

日本の配車アプリの多言語化も進んでいます。
外国人にとってタクシーがますます便利な移動手段になっています。

タクシードライバーにも年収1,000万プレイヤーがいる

タクシードライバーの給与は歩合制で、頑張った分だけ給与をもらえるため、年収で700〜800万円を稼ぐドライバーがいます。

中にはタクシー会社の社員でありながら、年収うう1,000万円を超えるスタードライバーも現役で活躍しています。

電話や配車アプリでの予約が増加中

都会では街中を走り、自分でお客さまを探す「流し運転」を行う場合があります。

スマートフォンが普及した現在は、以下の配車が増えています。

  1. 予約による配車
  2. 電話による無線配車
  3. スマホアプリによる配車

タクシーを頻繁に使う方はアプリは重宝しますね。

まとめ:タクシー業界への転職で後悔しないためにデメリットを徹底的に知ろう

タクシー転職失敗

本記事は「タクシー業界への転職のすすめ」ではありません。
タクシー業界のデメリットを知ることのすすめです。

デメリットを知らずに転職すると入社してから後悔します。

  • 聞いてないよ
  • 思っていたのと違う
  • こんなはずじゃなかった

入社してから気づくことももちろんあります。
ただ、事前に知るだけの手間をかけておいて損はありません。

徹底的にデメリットを知り「これならやっていけるかも」と思えないなら撤退もありです。

万人におすすめの業界は存在しません。

よく吟味・検討して、じっくり考えるのが吉です。
タクシーに乗った際に、運転手さんからデメリットを聞くのもありです(教えてくれるとは限りませんが)。

手っ取り早い方法は、本での情報収集

タクシードライバーさんの日常生活がどんなものかが「タクシードライバーぐるぐる日記」でわかります。
目からうろこの話もたくさんあり、おもしろく読めます。
早朝から深夜の長時間労働、成績表、乗客の理不尽さ、などなど筆者の体験談が赤裸々に公開されています。
失敗しない業界選びのために読んでおくのは有効です(読み物としても、おもしろいのですが)。

なお転職サイトでの情報収集については「【比較】東京のタクシー求人サイト3社ランキング【3つのポイント】」で解説しています。

以上です。

P.S. タクシーに乗ったら、デメリットを聞いてみよう。

 参考情報:無料支援あり

厚生労働省が「35歳〜54歳までの就職氷河期世代の方」のタクシー会社への就職を、無料支援しています。
» 就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業
✔︎「職業訓練給付金」の支給対象あり(詳細はハローワーク)
✔︎  厚生労働省より全国ハイヤー・タクシー連合会が受託運営

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