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添乗員の宴会挨拶(始め、終わり)の例文【宴会の流れ、やること】

2020年8月22日

添乗員の宴会挨拶
  • 「社員旅行の添乗をすることになったけれど、宴会場ではどんな挨拶をすればいいのか知りたいな。
    あと宴会場での添乗員の立ち回りや役割、仕事内容も知っておきたい。
  • 「二次会もあるけれど、挨拶はするの?二次会、三次会で添乗員はどんなことをすればいいのかな?」

この記事は、社員旅行(受注型企画旅行)の添乗をすることになった添乗員の方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • 添乗員の宴会時の挨拶(始め、終わり)
  • 宴会の流れ、添乗員が宴会でやることリスト
  • 二次会、三次会の立ち回り方

 本記事の信頼性

  • 経歴:新卒で旅行社に入社し19年8ヶ月、法人営業を経験
  • 毎年、社員旅行で関東近辺の温泉地へ添乗に行きました

添乗員としての宴会の挨拶、宴会の流れ、やることを知り、二次会までアテンドすればベストです。

ただ慣れていないうちは、挨拶や最適な行動はわからないものです。
私はたくさん失敗してきましたので、少し気持ちが想像できます。

本記事では、そんな私が添乗員の宴会時の挨拶例文を紹介します。
宴会の流れから、宴会場での立ち回り方、二次会、三次会など想定されるケースを、経験から解説していきます。

 7回以上、読み返した挨拶の本
ちなみに挨拶の本で1番参考になったのは中谷彰宏さんの「なぜあの人は人前で話すのがうまいのか」です。10万部突破のロングセラーです。

添乗員の宴会挨拶(始め、終わり)を紹介

添乗員の宴会挨拶(始め、終わり)を紹介

添乗員の宴会始めと、宴会終わりの挨拶を紹介します。

宴会始めの挨拶の流れ

 挨拶の流れ

  1. 旅のねぎらい
  2. 明日の予定
  3. 行程について
  4. 宴会について
  5. 乾杯のお願い

社員旅行には幹事がいます。
「宴会の司会」は幹事がやるのが通例なので、添乗員は司会について考えなくてもOKです。

ただ場合により「乾杯までのつなぎ」をお願いされることもあります。
例文は後述のとおり。

幹事が司会をやる場合は、乾杯の前にマイクを振ってもらうよう幹事にお願いしておきましょう。
例文の②〜④を話せばOKです。

宴会始めの挨拶例文

1.皆さま、お待たせいたしました。
本日は早朝より夕方まで長時間のバスの旅、お疲れさまでした。
それでは、宴会を始めますが、その前に明日の予定について簡単にご連絡いたします。

2.朝食は7時30分、場所はこの宴会場です。
朝食時は、座席は自由席ですので、来られた方から着席して朝食をお済ませください。
出発は9時とさせていただきます。
それまでに、冷蔵庫などの個人精算をフロントでお済ませいただき、ロビーへご集合ください。

3.明日は、お客さまのバス座席が変更となります。
座席表をバスの乗車口付近に張り出しておきますので、確認のうえご乗車いただきますようお願い申し上げます。

4.本日の宴会は120分飲み放題です。
内容はビール、焼酎、お酒、ウイスキー、ジュースで、カラオケも歌い放題です。
コンパニオンさんも5名さま来ていただいてますので、大いに盛り上がってください。

5.それでは、会長の○○さまの乾杯で宴会を始めます。
○○会長、よろしくお願いいたします。

「② 明日の予定」で以下について、軽く触れるのもありです。

  • お風呂の時間
  • 売店の営業時間
  • 太鼓ショーなどの時間

挨拶は確認です。
確認しておかなければ、挨拶はできません。

「緊張しないで話す」よりも「確認して伝える」ことを意識したほうが良いです。

最重要事項は「伝える→伝わる」です。

何のために伝えるのか?

「行程の管理、安全の確保」のためです。

  • たとえば、飲み放題を知らされていなかったら宴会はどうなるか?
    → お客さまは飲みたくても、費用を気にして遠慮してしまうかもしれません。
  • 飲み放題の内容を知らされていなかったら、お客さまはどうなるか?
    → 何が飲み放題かわからないので、周りの人に聞く人が何人も出てくるかもしれません。

飲むのをためらい、楽しめない人もいるかもしれません。

解決策は、添乗員が事前に確認して、伝えておくことです。

たった、これだけで想定される心配事やトラブルが回避できます。
まさに行程管理なのです。

「お客さまが知りたい情報を先回りして提供する」だけでお客さまはハッピーに宴会を楽しめるのです。

「確認して伝える→伝わる→ハッピーになる」ですね。

宴会終わりの挨拶の流れ

 挨拶の流れ

  1. 明日の予定
  2. 二次会の案内

添乗員が「締めの挨拶」をすることはありません。

ただ「明日の予定と二次会の案内」は幹事から話すこともあれば、添乗員が話すこともあります。

添乗員が話すときの例文は後述のとおり。

話すことは「明日の予定と二次会」だけです。

宴会終わりの挨拶例文

1.皆さま、大宴会をお楽しみいただけたようで、ありがとうございます。
明日の予定ですが、朝食は7時30分、場所はこの宴会場です。
出発は9時です。
それまでに、冷蔵庫などの個人精算をフロントでお済ませいただき、ロビーへご集合ください。

2.なお「まだ歌い足りない、飲み足りない」という方のために、二次会の場所を用意しております。
場所は1階カラオケBOX『〇〇』で、120分飲み放題、歌い放題です。
ご希望の方はこのままコンパニオンさん、または私と一緒にご移動ください。
ありがとうございました。

幹事がすべて話すこともあります。
その場合は、事前に「二次会の場所」だけ幹事に伝えてあげましょう。

皆さま、お酒も入っています。

添乗員が話すときは短くスパッと、空気を読んで伝えましょう。

宴会の流れと、添乗員が宴会でやること

添乗員の宴会挨拶

宴会の流れ

  1. 幹事挨拶
  2. 代表挨拶(ない場合もあり)
  3. 乾杯挨拶
  4. 宴会スタート(コンパニオンの手配があれば入る)
  5. カラオケやアトラクション(何か発表などがある場合も)
  6. 中締め
  7. 二次会へ(手配があれば)

カラオケの入力も添乗員の大事な仕事。

コンパニオンがいればやる必要はないです。
つまり途中で抜けて、食事に行けます。

コンパニオンがいなければ宴会場にいなくてはいけません。
ゆえに添乗員の食事は宴会終了後です。

宴会場で添乗員のやることリスト

  • 30分前に宴会場へ行き、準備状況を確認(配膳や座席の配置、上座、食前酒、飲み物、灰皿、トイレなど)
  • 仲居さんと打ち合わせ(必要であれば寸志を渡す)
  • コンパニオンがいれば打ち合わせ(お客さまの概要や飲み放題、カラオケの有無など)
  • マイクの音量、カラオケの操作方法の確認
  • 幹事用の下座を確認(添乗員同食の場合は幹事の隣)
  • お客さまの誘導
  • 集合時間に来ていない場合は、部屋へ内線
  • 宴会始めの挨拶(明日の予定、行程、宴会についてなど)
  • 宴会スタート後は、上座と幹事へお酒を注ぐ(グラスを隠し持つ)
  • 他のお客さまへお酒を注いで回る(会話よりも時間内に全員に注ぐのが大事)
  • カラオケスタート後、お客さまへ無理にカラオケを勧めない
  • 逆にカラオケを勧められたら、流れている曲や年齢層に合わせて選曲する
  • コンパニオンがいれば、途中抜けて食事も可(いなければカラオケ係に徹し、あとで食事)
  • トイレに行くお客さまを案内してあげる
  • 二次会の導線、会場を確認(担当者がいれば簡単に打ち合わせ。あとは部屋で少し休むのもあり)
  • コンパニオンを延長するかどうか、幹事に確認する
  • ご飯を出すタイミングを考え、幹事に相談し、係員に指示を出す
  • 宴会の終わりの挨拶
  • 二次会への誘導
  • 忘れ物や食べ残しの状況確認をし、仲居さん・係員へお礼

要点は以下です。

宴会前の準備

箸や小皿などきちんとセッティングされているか確認します。
たまに箸がなかったり、食前酒がなかったりと、抜けていることがあるからです。

タバコについて

宴会場はタバコが吸えるところがほとんどです。
しかし宴会場を喫煙OKにするかはお客さまの判断です。
事前に幹事に確認しておきます。

コンパニオン延長について

コンパニオンを延長する際は、延長費用は会で負担するのか、個人負担になるのか、はっきりと確認しましょう。

過去、延長料金の請求先についてトラブルになったことがありました。

お酒を注ぐとき

上座と幹事にお酒を注ぐときは、少し会話をしても良いです。
他のお客さまと会話するときは、状況をみて手短に済ませます。

公平にするためにできるだけ全員に注ぐことが大事だからです。

注意点としては注げば、注ぎ返されます。
たとえば、30名全員に注ぐとするとビールでも結構な量です。

ベロベロになるのを防ぐ方法は2つだけ。

  • ウコンなどを飲んでおく
  • 事前に水をがぶ飲みしておく

特に水のがぶ飲みは効果あります。

トイレ休憩のたびに飲んでおくと翌日がラクです。

二次会に誘導後

二次会に誘導したら、宴会場に戻り、忘れ物を確認します。
携帯、タバコ、部屋のカギなどは、よくあるものです。

さらに館内(売店など)をひとまわりして、二次会場がわからなくて困っているお客さまがいないか確認します。

二次会では挨拶はしません【流れに任せるだけ】

添乗員の宴会挨拶

二次会では添乗員の挨拶は必要ないです。

流れに任せるだけでOK

二次会で添乗員の挨拶を求められたことが1回もないからです。

挨拶を求められたことさえ、ありません。

流れに任せれば、勝手に歌い始めるので大丈夫です。
添乗員は宴会場から迷子にならず、二次会場へ誘導すればOK。

トイレの場所だけは確認しておきましょう。

二次会でやること:休憩しつつ、気遣い

二次会ではコンパニオンがいれば、特にやることはありません。

食事をとっていなければ、このタイミングでサッと食事をします。
早めにとらないとホテルの人も困るからです。

もし幹事に「一緒に飲もう」と誘われたら?

気に入ってくれた証拠ですので、喜んで同席しましょう。
さらに「スーツは脱いできなよ」と言われたら、遠慮せずに浴衣に着替えます。

  • 二次会でスーツは浮きます
  • 浴衣になるとお客さまと仲良くなれます

私は過去に頑なにスーツで通して、失敗した経験があります。
スーツが鎧になってしまうのです。

適度にフランクになりつつも、周りへの気遣い(飲み物やカラオケ)は忘れないようにします。

時間になったら、締めの挨拶も必要ありません。
終了が近づいている旨を幹事に話せば、勝手に締まります。

  • 忘れ物の確認
  • 担当者へサイン

二次会は以上です。

三次会でやること:適度にリラックス

もし三次会に誘われたら?

私だったらとことん付き合います。
ただ睡眠時間が減り、翌日に影響が出るのはNG。

私は過去に朝4時まで付き合って、次の日はボロボロになった失敗経験があります。

ムリに付き合いすぎず「日報や精算」を理由に断るのもありです。
幹事に挨拶だけして離れましょう。

部屋に戻り時間があれば、ムリのない範囲で下記をします。

  • 翌日の予約内容の確認
  • 報告書(行程、反省点)
  • 1日分の精算(現金の管理)

あとはお風呂に入って、サッサと寝ましょう。

まとめ:最後に部屋飲みに呼ばれたら、断りません

三次会に参加して、さらに四次会として部屋飲みに誘われた場合。

「添乗員の辛さ」ですが、ここまで来たら参加するのもあり。
ちょっと顔だけ出して、24時になったら離脱しましょう。

大事なのは仕事が嫌になるくらい付き合いすぎないこと。

付き合い過ぎて、翌日の行程に響かないよう注意です。

以上です。

P.S. 飲み過ぎると失敗するので、適度に水も飲みましょう。

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