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【書評】『百貨店のひみつ』は仕事内容や特徴がわかる本【豆知識】

2019年5月27日

【書評】『百貨店のひみつ』は仕事内容や特徴がわかる本【豆知識】
  • 「百貨店の特徴について知りたい」
  • 「百貨店の知識をつけたい」
  • 「百貨店の歴史を知りたい」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

『百貨店のひみつ』小学生向けに、百貨店の特徴をわかりやすく解説した本です。
漫画形式なので、わかりやすく読みやすいです。

本記事では『百貨店のひみつ』のグッときたところ5箇所を引用した書評です。
この記事を読むことで、本書の概要がわかります。

<注意>このシリーズは本屋さんでは扱っていません(非売品)

【書評】『百貨店のひみつ』は仕事内容や特徴がわかる本【豆知識】

【書評】『百貨店のひみつ』は仕事内容や特徴がわかる本【豆知識】

知りたかったこと:百貨店の仕事内容

『百貨店のひみつ』で、以下がわかります。

  • 百貨店の歴史
  • 商品がお客さまの手に渡るまでの流れ
  • 歳時記行事
  • 三越のひみつ
  • ディスプレーのひみつ
  • 食品売り場
  • 百貨店で働く人たち

『百貨店のひみつ』は、こんな人におすすめ

おすすめの人

こんな方におすすめ

  • 百貨店の仕事に興味がある人
  • 百貨店で働く人に興味がある人
  • 百貨店の歴史について知りたい人

図や解説記事がたくさん入っていて、百貨店のことがわかりやすく説明されています。
ほとんどのページには、百貨店に関係した豆知識が入っています。

書籍情報

書名 『百貨店のひみつ』
単行本 128ページ
出版社 株式会社学習研究社
発売日 2009/3/6

『百貨店のひみつ』のグッときたところ5つ

『百貨店のひみつ』のグッときたところ5つ

5つを引用します。

1.百貨店の始まり

世界の百貨店の始まり
19世紀中期、アリスティッド・ブシコー夫妻は、フランスで女性の布地などを扱う流行品店(ボン・マルシェ)を買い取り、いろいろな販売の方法を考え出してお店を大きくしていきました。バーゲンセールを始めたり、ショーウインドーに商品を展示したりするなど、お客さまが何度も足を運びたくなるお店づくりをし、人気を得ました。そして、1887年、吹き抜けのある巨大な大型店舗を完成させました。これが、世界の百貨店の始まりといわれています。19世紀から20世紀にかけて、イギリスやアメリカにもデパートが次々と現れました。

日本の百貨店の始まり
1904年(明治37)年12月、三井呉服店から株式会社三越呉服店とし、専務取締役になった日比翁助は、「米国に行わるるデパートメントストーアの一部を実現致すべく」と「デパートメントストア宣言」を打ち出しました。翌1905年(明治38)年の年頭には、全国の主な新聞に大きく「デパートメントストア宣言」の広告をのせました。これが、日本の百貨店の始まりとされています。
翌年、欧州の百官店を視察した日比翁助は、イギリスの百貨店「ハロッズ」を目標と定め、三越呉服店の近代化をすすめました。この頃から、次々と百貨店を目指す大型店舗の建設が始まりました。

無知でした。
日本の百貨店の歴史はまだ100年ちょっとなのです。

日比翁助は三越百貨店を創業し、三越の経営改革を進め、日本初の百貨店をつくった人物として記憶しておきます。

2.歳時記 行事のいろいろ

歳時記とは一般的に四季折々の行事や自然の風物などをまとめた書物のことをいいます。百貨店は、四季を通して行われるさまざまな行事にあわせて商品を揃えたり、店内を飾り付けをしたりと、1年を通してめまぐるしく変化をしていきます。

1月 お正月 七草 成人式
2月 節分 バレンタインデー
3月 ひな祭り ホワイトデー 春分の日(お彼岸)
4月 入学式 入社式
5月 ゴールデンウィーク こどもの日 母の日
6月 父の日 ブライダル
7月 七夕 お中元
8月 暑中見舞い
9月 秋分の日(お彼岸) 敬老の日
10月 ハロウィーン
11月 七五三
12月 お歳暮 クリスマス

毎月、何かしらのイベントがあるものですね。
日々の仕事に忙殺されていると気づかないものです。

3.ディスプレーのひみつ

百貨店は、季節や歳時記にあわせて、店内やショーウインドーの飾り付けを変化させています。これらの飾り付けをディスプレーと呼んでいます。
ディスプレーは、約半年〜1年前から企画を立て図面化し、材料を揃えるなど細かな所まで準備をします。各所にあるショーウインドーでは、月に1、2回、半年で10回くらい内容を切り替えます。全館で行われる大きな催しでは、ショーウインドー、催し物会場はもちろん、各売り場にさまざまな飾り付けをします。
現在の百貨店にはほとんど定休日がありませんので多くのディスプレーは、閉店後から翌朝の開店までに行われます。別の場所である程度作り上げたパーツを店内で組み立てる方法を取っていますが、一夜にして飾り付けをするためには、作業の手順や時間などの計算も大切になってきます。大きな催しの準備には、全館で100人ぐらいの専門家が一斉に作業を始めます。
百貨店で何気なく目にしている飾り付けも、実はたくさんの人達によって、1つひとつ作り上げられているのです。

ディスプレーを完成させるために多くの人の努力が費やされていることを初めて知りました。
半年〜1年前から企画を立てていることに驚きました。

4.お中元/お歳暮のいわれ

日本には、日頃、お世話になっている人に贈り物をする習慣があります。お盆の時期に贈るのが「お中元」、1年の締めくくりとして年の暮れに贈るのが「お歳暮」です。

お中元
もともと中国の行事に、1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」としたお祭りがありました。
そのうちの7月15日の「中元」が日本のお盆と重なり、死者の霊にお供え物をするという習慣が、お世話になった人に贈り物をする「お中元」になっていきました。
東日本では7月の始めから15日までに贈り物をするのが習わしになっています。

お歳暮
日本では古くから年越しの行事として「御霊祭」という、先祖の霊にお供え物をする習わしがありました。お供え物には塩鮭やスルメ、数の子など塩で漬けた魚介類や干物などを贈るのが一般的でした。その習慣が現在の「お歳暮」につながっています。

きちんとした理由があるのです。
調べたことがないので恥ずかしいです。

5.私たちがお手伝いいたします

百貨店には、お客さまが安心してお買い物をしていただくために、いろいろな専門知識をもった店員がいます。

ファッション部門
カラーコーディネーター(洋服に合ったコーディネートを提案)
インナーコンサルタント(肌着選び)※
カシミヤマイスター(カシミヤの取り扱い)※
きものコンサルタント(着物に関すること)
シューフィッター(くつの相談)
ジュエリーコーディネーター(宝飾品選び)

食品部門
きき酒師
ワインアドバイザー(お酒選び)

リビング、インテリア部門
インテリアコーディネーター(お部屋に合ったコーディネートを提案)
スリープアドバイザー(寝具選び)※

スポーツ、レジャー部門
ゴルフクラブ販売技術者(ゴルフ関連)
おもちゃコンサルタント(おもちゃ選び)

その他
ベビーコンサルタント(出産準備品やベビー用品の相談)※
ギフトアドバイザー(贈り物の相談)
サービス介助士(高齢の方や障がいのある方の買い物のお手伝いをする)

※は三越の社内認定資格

いろいろな資格があるものです。
百貨店は多くの専門店の集まりなのです。

まとめ:百貨店の特徴について紹介する本『百貨店のひみつ』

まとめ:百貨店の特徴について紹介する本『百貨店のひみつ』

広く浅い知識をつけるのに最適な本です。

128ページに情報がつまっています。
マンガ形式ですぐ読み終えられます。

ほとんどのページに記載の「豆知識」を一部引用します。

  • 三越のライオン像は、三越が「商いの王者」になろうという気持ちを込めて設置した
  • 欧米の百貨店では日本の1階をグランドフロア、2階をファーストフロアと呼ぶ
  • 貴金属とは金、銀、プラチナを含む6種類の白金のことをいう
  • 日本には贈り物に掛け紙をし、「御祝」など贈る名目と贈り主の名前を入れる習わしがある
  • 掛け紙や祝儀袋など贈り物の包みなどにかける紐を「水引」という
  • 水引の結びは、結婚や弔事には簡単にほどけないよう結びきりにし、出産や進学など何度あってもいいことには蝶結びにする
  • 日本橋三越本店には、多い日で1日3,000件以上のお問い合わせの電話がかかってくる
  • 百貨店では盲導犬、介助犬、聴導犬の補助犬は、全館同伴できる

知らないことが多く、勉強になります。
百貨店についてだいぶわかりました。

添乗員としてサービスレベルの向上を期待して読んだ「日本橋高島屋コンシェルジュの最高のおもてなし」もよかったです。
捨てられない本です。

以上です。

P.S. 今後は違う目で買い物ができそうです。

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