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支配する母親と決別する本【読書感想文・書評】モラハラの毒親とは離れよう

2019年11月2日

母を棄ててもいいですか

親愛なる君へ

  • 「もう母親からのコントロールは受けたくない」
  • 「支配する母親に苦しんでいる」
  • 「モラハラを受けている」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

『母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘』熊谷 早智子【著】を読みました。

本記事は、『母を棄ててもいいですか?』を読んで、自分の心にグッときたところを3つ引用し、読書感想文を書いています。

この記事を読むことで、支配する母親と縛られる娘の体験談を知ることができます。

なお、本記事を書いている私は「母親に束縛されて生きてきた」という感覚があります。
アダルト・チルドレンです。

支配する母親と決別する本【読書感想文・書評】モラハラの毒親とは離れよう

母を棄ててもいいですか

支配する母親とは

支配する母親とは、子どもを自分の思い通りにしたいという思いで、子どもを縛ってしまう母親です。
無力な小さい子どもは母親の力から逃れることはできません。
母親に寄り添うことが、生きる術だからです。

そんな母親の支配に苦しむ7名の女性に、著者が取材を申し込み、まとめたのが本書です。
取材を元に母からモラハラを受けた女性がどうやって生きてきたか、これからどう生きたいかが書かれています。

この本を読もうと思った理由は、母親との関係に苦しんでいるから

母親との関係に苦しんでいるからです。
正直なところ、母親が嫌いです。

世間一般では、母親は愛すべき存在です。

・産んでくれた
・育ててくれた

「母親が嫌い」と言ってしまうと、バッシングを受けるのが普通です。

・「いいかげん、許してあげなよ」
・「いつまで昔のことにこだわっているの?」

そんな声さえ聞こえてきそうです。

許そうとしました。
今までのことは忘れて、水に流して、感謝して、許そうとしました。

無理です。
無理なものは無理です。
許すことは自分に嘘をつくことになります。
会いたくもありません。

こーいち
私にできることは自分に正直になり、母親と距離を置くことです。

本書は8つの章で構成

目次

序章.「支配する母親」って、どんな母?
第1章.自分の娘への連鎖で気づいた「プレッシャー母」の恐ろしさ
第2章.娘で虚栄心を満たそうとする「見栄っ張り母」
第3章.正論が重すぎる「スーパー完璧主義な母」
第4章.「強烈な怒りをパワーに変える「ネグレクト母」
第5章.不安定な自分をコントロールできない「ジェットコースター母」
第6章.不意打ちの暴力が恐ろしい「お金至上主義の母」
第7章.「支配する母親」との決別のために

各章ごとに「母から解放されるための3箇条」がまとめられていて、参考になります。

『母を棄ててもいいですか?』は、こんな人におすすめ【生きづらい人へ】

こんな方におすすめ

  • 支配する母親を持つ人。
  • アダルト・チルドレンの特性を持ち、生きづらさを抱えている人。
  • モラル・ハラスメントに悩んでいる人。

アダルト・チルドレン(AC)の意味を本書より引用します。

アダルト・チルドレン
「親から子への身体的・精神的暴力がおこなわれることで、本来、子に与えられるべき愛情と安らぎ、社会に出てから必要とされるしつけや教育が与えられず、子が不安定さを抱えたまま成長してしまう家庭」

私はアダルト・チルドレンなので、同じような症状に苦しんでいる人の気持ちが少しわかります。
かわいそうです。
無理に「親を大切にしよう」と思わなくて良いです。

許せないものは許せない。
憎いものは憎いのです。
私は親と距離をとり、時間が解決することを信じています。
「無理に傷口を広げて、日光に晒すだけが、解決方法ではない」と思っています。

モラル・ハラスメントについても引用します。

モラル・ハラスメント
精神的暴力、略して「モラハラ」

著者のプロフィールを引用します。

熊谷 早智子
1959年生まれ。結婚直後から夫によるモラル・ハラスメント(精神的暴力)を受け続けた経験を持つ。結婚19年目に「モラル・ハラスメント」の概念を知り、半年後に離婚。2003年よりポータルサイト「モラル・ハラスメント被害者同盟」を管理運営し、夫、そして母のモラル・ハラスメントに苦しむ女性たちの支援や情報提供等の活動を続けてい

書名:『母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘』
著者:熊谷 早智子【著】
文庫:226ページ
出版社:講談社
発売日:2011/11/30


支配する母親と決別する本を読んで、自分の心にグッときたところベスト3

母を棄ててもいいですか

グッときた3つの文章を引用します。

第1位 閉じ込めてきた感情に向き合う

エリさんは今、母との生活で身についてしまった「自分を殺すことが正しい」という行動の基準を捨てて、”自分の育て直し”を始めようとしている。蓋をしてきた自分の感情と向き合っているのである。子どもの頃から心の底に仕掛けられていた時限爆弾の存在に、エリさん自信がようやく気づいた。
母に対しては憎しみの感情はまったくない。あるのは静かな「怒り」と、大きな「悲しみ」だ。エリさんは、自分の悲しみや、心の奥底にずっと閉じ込めておかなければならなかった怒りを引っ張り出して、なぜ自分はそう思い、そういう行動をとったのかをひとつひとつ洗い出している。
ACは真面目なのだ。彼女たちはいつも完璧を目指して努力する。ちゃらんぽらんになるときですら、事前に本を読み、計画を立て、完璧なちゃらんぽらんになろうとする。そしてひとつ実行した後はこれでよかったのかと反省する。休むことや遊ぶことに罪悪感がつきまとう。そういうところが、ACの長所でも短所でもあるだろう。
エリさんは、相手に合わせること、相手の要望に応えることが癖になっていたので、今は一生懸命に「相手との距離感はこれでいいか」「私の要求をきちんと相手に伝えられたか」「不必要に譲歩しなかったか」をチェックし、反省点を見つけている。
カウンセラーからは「自分を守るには、自分を傷つける相手から離れること、相手に怒りを感じることがとても重要だ」と言われた。ある日、夢の中で母への怒りを表していたエリさんは、今、心の中で母との決別を進めている。
父が病気になってからも、母は父との間に解決しきれないモヤモヤした問題を抱えている。だがそれは母の問題で、娘の私が背負う必要はないと、エリさんはきっぱりと言った。

第5章のエリさんが一番、私に似ています。

相手のために自然な感情を押し殺す

私は子供の頃から「いい子」になるよう努めました。

・母親に心配をかけてはいけない。
・いい子にならなくてはいけない。
・人には優しくなければいけない。

小さい時からずっとそう思いながら、育ってきました。
理由は、いつも姉が母親に心配をかけてきたからです。
詳しくは書けませんが、子どもの頃からずっと「これ以上、親に心配かけないようにしよう」と思って生きてきました。

気づいた時には、すでに「行動の基準」は自分の中にはありませんでした。

・高校、大学は親が喜ぶところに行く。
・親が心配するようなことはしない。
・親の期待に応える。

「行動の基準」は、親になっていたのです。

いつも親の顔色を見て、自然な感情を押し殺すようになっていました。
幼少期にどうやって育てられたのか、育ってきたのかが、人格形成に影響を与えます。

いつでも休めない

ムダな時間が過ごせません。
「何もしない」ができないのです。

一時期は休職しても常に「スーツ」を着用していました。
朝4時に起きて、自分のために勉強(英数国)も始めました。
休職しても、罪悪感から「休めない」のです。

休職でやることは「休む」ことなのに、「休めない」のです。
辛いです。

こーいち
休職して最初の2ヶ月は、1分も休んだ記憶がないですね。

ACは真面目

完璧な休職生活を送ろうとします。
ダラダラと生きられません。

最近は週末だけダラダラできるようになりましたが、結局、「月曜日にいつもの朝4時起きをするのが辛いから」という理由で、週末も頑張って早起きしてしまいそうです。
「もっとブログを頑張らなくては」と思っています。

こーいち
正直なところ、「休まずにいつも頑張る自分」をどう扱えばいいのかわかりませんでした。

第2位 相手に合わせるという「横着」をやめたい

小さな頃から母の支配にがんじがらめにされていたハルカさんは、多くのACがそうであるように、常に相手に合わせ、コロコロと考えを変えられる適応能力を身につけた。
「ACって、譲るのが得意ですよね。だから、どこに行ってもどんな仕事をしても順応できます。でもそれは、相手を怒らせてはいけない、不愉快にさせてはいけないと思ったら、結局全部丸呑みしてしまうということです。それは自分の長所でもあるからもしれませんが、自分を殺してまで相手に合わせる必要はないと、自然に思えるようになってきました。今まで、相手に合わせることで楽をするという『横着』をしてきたから、自分がなくなっちゃったと思うので」

相手に合わせることは得意です。

会社員時代、「相手の希望よりも上回るものを提供したい」と常に考えて営業していました。
自分を殺すことに慣れていたので、「自分を殺して相手に合わせる」営業スタイルはそれほど苦にはならなかったです。

悪質なクレーマーを担当した時も、4年ほど耐え続けて、信頼を得るように頑張ってしまいました。
上司の評価も気にして、行動していました。

今思えば「我慢のしすぎ」です。

このハルカさんのように、クレーマーの言うことは全部丸呑みしていました。
「断れない。嫌な思いをさせたくない」という、典型的なACの特徴が現れていました。

今でも下記の感情からは逃げられません。

・人に嫌な思いをさせたくない。
・人を不愉快にしたくない。

要は「嫌われたくない」のです。

ACは、嫌われることを極度に恐れます。

本書を読んで良かった点

他人の体験談を読むことで、客観的に自分を見つめられることです。
エピソードに共感できるからです。

「ああ、自分もこんな体験をした」
「自分も同じような気持ちになった」
「自分も今、同じような行動をとっている」

「相手の体験談」を読むことで、「自分の体験」を思い出せるのです。

第3位 自分を傷つけないために

モラ母に支配された娘たちは、人生のどこかで深刻なトラブルに見舞われることが多い。サツキさんは娘リカさんの摂食障害があった。キョウコさん、ナナエさん、ハルカさん、エリさんにはモラ男との結婚があり、うちキョウコさん以外は離婚も経験している。イズミさんは娘ミナさんの自殺未遂や引きこもりがあり、自身はうつ病になっていた。
私は、娘たちのこうしたトラブルに、母との関係で身についた「譲ることへの慣れ」「自身のなさ」が多かれ少なかれ関係していると思う。相手の心をつなぎ止めるため、譲ることに慣れてしまっていると、他人の支配を受けやすい。しかも、母からの支配ですでに傷ついている彼女たちは自分の痛みに鈍感になっているので、傷を負ってもそのことになかなか気づけない。だから不幸のループに陥りやすいのだ。

いつもの慣れで譲らずに、常に自分の行動をチェックすることが大事です。

・この行動は、いつもの慣れで譲っていないかどうか。
・自分の本心からの行動だろうか。
・自分の本当の気持ちから出た言葉だろうか。

時間をかけて考えても良いところです。
即答すれば譲るケースが多いのですから。

自分の本心がわからない時は、体を見つめる

ACはいつもの癖で相手に譲りすぎているので、自分の本当の気持ちに気づくことが難しいです。
本心を知るには、体を見つめると良いです。

体が本心だからです。

例えば下記の通り。

・蕁麻疹が出る→体が嫌がっている
・学校に行く前にお腹が痛くなる→体が嫌がっている
・会社に行く途中で気分が悪くなる→体が嫌がっている
・疲れすぎていて歩くのも辛い→体が疲労困憊を訴えている
・心配事や考え事、ストレスが多くて、熱が出る→体が信号を送っている

その他にも、腰痛、肩こり、頭痛、歯の痛みなど様々です。

すべて体が教えてくれます。
体の声を丁寧に聞き取っていきましょう。

私は慢性蕁麻疹が出てから、1年半、無視をし続けました。
ガマンしてしまったのです。
結果は休職です。

体は声を出せない代わりに、何らかの方法で教えてくれます。

ガマンすることは、自分で自分を傷つけることです。
そんなことをしても母親への復讐にはなりません。

本当の自分を取り戻すためにも、ガマンは禁止です。

支配する母親と決別する本【読書感想文・書評】『母を棄ててもいいですか?』熊谷 早智子【著】感想とメリット

母を棄ててもいいですか

本記事では『母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘』の読書感想文を書きました。

本を読んだ率直な感想

「私以上に苦しんでいる人はたくさんいる」と感じました。
かわいそうな人生ですが、皆、前を向いて歩き始めているので、私も励みになります。

本書を読むメリット

少し勇気をもらえたことがメリットです。
「母親と向き合おう」という気持ちになることはできませんでしたが、「母親は棄てていい」とは思えました。
母親は棄てていいのです。

自分だけ犠牲になって、我慢して苦しんでいることはない。

そう思えました。

ACやモラハラ、親子関係で悩んでいる全ての人へ本書を捧げます。
少しでも気持ちが楽になるように願っています。

以上、『支配する母親と決別する本【読書感想文・書評】モラハラの毒親とは離れよう』の記事でした。

こーいちより

P.S. 母親を距離を置いてみよう。



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