「仕事に追われない仕事術」を読んだ理由は3つです。
- 仕事の優先順位をつけるのが難しく、時間が足りない
- 緊急な仕事を理由に、重要な仕事を先延ばししてしまう
- To Doリストを作っても、タスクが増え続けて消化できない
本書はタスク管理で仕事をしている人(たとえばTodo list)に有用です。
「WILL DOリスト」で1日に引き受ける仕事に上限を設けるからです。
本記事では「仕事に追われない仕事術」として「マニャーナの法則」を紹介します。
この記事を読むことで、5つの改善した体験談がわかり、仕事の取り組み方が変わります。
重要な仕事に手をつけられると、達成感があります。
緊急な仕事に振り回されないと、ストレスが減ります。
毎日が充実し、自分のペースで計画的に仕事を進められるのです。
何度も繰り返し読むに値する、良書でした。
※「1日1箱仕事術」の進化版
Contents
【仕事に追われない】マニャーナの法則で、毎日が変わった5つの改善
- 「今日の今日の仕事」は引き受けなくなった
- Todoは無限に仕事が増える → Trelloで管理
- 「本当の仕事」の先延ばしが減る
- 失敗談:見積もり時間が甘くて、タスクがクリアできない
- 副次的産物:なんでも飛びつかない
1.「今日の今日の仕事」は引き受けなくなった
すべて明日にまわします。
仕事のデフォルトは「明日やる」です。
以下に対処できるからです。
- 衝動的な思いつき
- ひらめき
- 脳に振り回される
いったん紙に書いて、客観的になれるからです。
またアイデア出しややりにくい仕事についての取りかかり方が役立ちました。
実践しています。
よくある「5分やってみる」も大事ですが、紙とペンを持って「タスクについてじっくり考えを書き留める」は新しい方法でした。
2.Todoは無限に仕事が増える → Trelloで管理
仕事が追加されるたびに「今日のタスク」が増えていきます。
Todo listには蓋がないからです。
突発的な仕事に、永遠と振り回されます。
大事な仕事はいつも締め切り間際です。
ギリギリの提出が癖になっていました。
低品質、納得できない完成度です。
解決策
- クローズドリスト
- ファーストタスクの考え方
他の本とは違います。
すぐに試してみたくなります。
「試してみたくなる」ほどに「仕事のやる気も出る」のです。
Trelloアプリで管理
紙で管理していましたが「Trelloアプリ」にしました。
Web上で「今日の箱」「明日の箱」が見えるように工夫できるからです。
先の予定についてはアナログの手帳やノートを利用します。
まだ実験中ですが、悪くなさそうです。
「1日1箱仕事術」を参考に、タスクに以下を追記しています。
- タスクの見積もり時間
- 締切日
箱に入れられる仕事量がわかるからです。
3.「本当の仕事」の先延ばしが減る
「今日やる仕事だけ」を箱に入れるからです。
仕事が増えません。
他の仕事は明日以降になります。
先延ばしの仕事をやらざるを得ないのです。
重い仕事は先延ばしにして「簡単な緊急仕事」に逃げたくなるのはわかります。
抵抗感があるからです。
ついつい簡単な仕事は手をつけやすいからです。
ズルをしているのは自分が見ています。
なんだかんだ理由をつけたくなります。
「本当にやるべき重い仕事」にも手をつけられるように変わりました。
4.失敗談:見積もり時間が甘くて、タスクがクリアできない
多めに見積もることが大事です。
2倍は多すぎるので、まずは「1.5倍の時間」が良いです。
カーナビを使用して目的地を目指す場合、少し余裕を持った到着時間を相手に伝えています。
同じことです。
未来の自分へ多めに見積もって、仕事をまかせるのです。
段取りどおりに仕事が進むと楽しいし、達成感を得られます。
タスクの見積もり制度が上がります。
朝早く起きて「よーいどん」で仕事をしたくなります。
「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の20倍界王拳の仕事術と組み合わせれば最高です。
5.副次的産物:なんでも飛びつかない
仕事もプライベートでも「衝動の脳の反応」をコントロールできるようになりました。
今日やる仕事に集中できるからです。
たとえば、以下です。
- メールやLINEで送られてきたちょっとした仕事
- YouTubeで見たくなる動画(後で見るリストへ)
- 家人や友人からの頼みごと(すぐにやらない)
- なんとなくSNSを見ること
- 簡単に仕事を引き受けない
緊急ではない仕事はすべて明日以降です。
まとめて処理できるからです。
YouTube動画に多くの時間を浪費していることに気づきました。
取り返せるものなら取り返したいです。
過去は変えられないので、今から丁寧に過ごしいていきます。
衝動の脳に騙されない。
重要な本当にやるべき仕事に人生を捧げる。
【仕事に追われない】マニャーナの法則とは、明日やる
「新しい仕事は明日やる」を基本にする仕事術です。
マニャーナとはスペイン語で「明日」の意味です。
マニャーナの法則の2つの原則
- 原則1:新しく発生した仕事は「明日やる」を基本にする
- 原則2:クローズド・リストを使う
クローズド・リストなので「今日やる仕事」が増えません。
急な依頼が入っても翌日に回せるからです。
以下の見極めは必要で、本書では練習問題があるほどです。
- いますぐやるか
- 今日中にやるか
- 明日以降にやるか
蓋が開けっぱなしのオープンリスト(Todo list)では仕事に集中できません。
蓋のあるクローズドリストで、突発的な仕事や急な依頼に振り回されず、重要なタスクに集中できます。
マニャーナの法則の3ステップ
- 今日、新たに発生した仕事を集めておく
- 仕事を類別する
- 類別した方針に従って、翌日まとめて処理する
上記だけでも「本書を読む価値」はありました。
本質がつまっているからです。
明日やるので、バッファゾーン(1日)を設けて仕事ができます。
自分なりの試行錯誤で進化させていきたくなる方法論です。
なぜマニャーナの法則が必要なのか
以下で苦しむ人を助けるからです。
- 突発的な仕事や緊急のタスクに追われる
- 本来やるべき重要なタスクが進まない
- 長期的な成果が出にくく、ストレスも増える
「緊急かつ重要でない仕事」に振り回されます。
緊急だからです。
「今すぐやらなくては」と思うからです。
本書では「緊急の仕事に飛びつく」のは、いったんストップさせます。
考えるのが大事です。
- 本当に今すぐ?思い込みでは?
- 重要な仕事から逃げていないか?
- 何も考えていないだけでは?
「緊急かつ重要でない仕事」への取り組み方が大事
たとえば、お客さまから電話で「こういった情報が必要だから、回答をお願いします」と言われたときです。
「15分で終わるからやってしまおう。即回答は印象も良いし」と考えて、今すぐ飛びつくのは問題なのです。
お客さまは「明日回答をくれれば良い」と考えているかもしれないからです。
お客さまは「今日回答をもらっても、出張中で確認できない」かもしれないからです。
- すぐに飛びつかない
- 締切を確認する
上記だけで変わるのが「マニャーナの法則」なのです。
理性の脳と衝動の脳の働き
「マニャーナの法則」の前提となる大事な話です。
「理性の脳」と「衝動の脳」の基本理解が必要です。
- 理性の脳:長期的な目標を設定し、計画を立てる役割
- 衝動の脳:即時の快楽を求め、目の前の仕事に飛びつく
理性の脳は、衝動の脳に勝てません。
- 緊急の仕事が降ってきて、簡単そうだからとすぐに取り掛かる(即レスで、俺は仕事ができる人)
- デザートがおいしくて、甘いものを食べたい気持ちが止まらない
- YouTube動画の「閲覧履歴から出てきたおすすめ動画」に反応して、永遠と見てしまう
「衝動の脳」のコントロールが仕事をするうえで重要です。
- 理性の脳:刺激 → 反応(衝動の連鎖)
- 衝動の脳:思考 → 決断 → 行動(理性の連鎖)
「マニャーナの法則」のメリット、デメリット
メリット7つ
- クローズド・リスト方式
- 新しい仕事にはシステマティックに取り組む
- 邪魔がほとんど入らない
- 1日の計画が立てやすい
- 1日の仕事量と負荷が均衡する
- 遅れの原因がすぐわかる
- その日の仕事はその日に終わる
デメリット4つ、解決策
- 先延ばしのリスク:タスクの重要度と緊急度を分類し、定期的にリストを見直す
- 緊急仕事への対応の遅れ:緊急タスク用の時間をあらかじめスケジュールに組み込む
- 管理の複雑さ:デジタルツールを活用してリストを一元管理し、手間を減らす
- 柔軟性の欠如:柔軟なスケジューリングを心がけ、リストの再調整を定期的にする
疑問「先送り仕事がたまるいっぽうでは?」→ 先の日付でコミット
今日降ってきた来た仕事のデフォルトは「明日やる」だから、明日が仕事でパンパンになりそう。
そんなことは日常茶飯事では?
どうしたらいいのだろう。
解決策は「できなそうだったら先の日付で、コミットする」です。
タスクを分解して作業時間を見積もれば「明日できるか」わかります。
「1日8時間の箱」であれば、計算すれば「それ以上はできない」とわかるです。
大事なのは「作業時間の見積もりを精度1.5倍にして、箱に入れる」です。
まとめ:300冊以上読んできた結論3冊
4994冊のノンフィクションを読んできました。
仕事術の本は300冊以上です。
仕事術の結論:3冊
印象に残っている3冊です。
仕事の取り組み方を変えてくれたからです。
余談
「新しい仕事」の取りかかり方がおもしろいです。
- 二等分法:仕事を半分に切る、半分に切る、半分に切る
- ダッシュ法(ストップウォッチ、時間が来たらやめる)
紹介されているのは、仕事量を調整する方法だけではないのです。
時間がきたら、やめる、休む
中途半端にしておくことで取りかかりやすくなるからです。
「完璧にしたくなるため仕事に戻りやすくなる」心理も利用しています。
中谷彰宏さんの言葉を思い出しました。
おもしろい仕事はない。
おもしろい仕事のやり方があるだけだ。
段取りひとつで面白くなります。
日々をワクワク過ごせます。
能動的にしかけられます。
プッシュ型の仕事よりもプル型重視の仕事に意識は変わります(重みづけ)。
先延ばしはあるかもしれない。
タスクの見積もりが甘く、終わらなかったためです。
明日に持ち越されたのです。
仕事に手をつけることがいちばん難しい
手をつければ仕事は進みます。
進めばいつか終わります。
自分なりに改良と工夫を加えていけば、仕事の段取りそのものが楽しくなりそうです。
試してみたくなるからです。
試してみた結果は「自分だけのもの」になります。
以上です。
P.S. 重い仕事と日々、格闘していくのが楽しくなりました。