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入国手続き、税関検査でのトラベル英会話について【添乗歴18年の添乗員が解説】

2019年10月19日

添乗員の英会話

親愛なる君へ

  • 「添乗員として英語を使うシーンを知りたい」
  • 「入国手続きでの英会話は何を話しているのだろう」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

本記事では、添乗員のための英会話として、入国手続きのシーンを解説します。
英文は書籍『ツアーコンダクターの英会話』『添乗員のための英語』を引用です。

この記事を読むことで、入国手続きでの英会話が理解できるようになります。

なお、本記事を書いている私は新卒で旅行会社に入社し、18年間、法人営業を担当しました。
添乗回数は国内・海外問わず100回ほどです。
ちなみに私の英語力は英検2級、TOEIC540点ですが、このくらいの英語力でもなんとかなります。
上記書籍の英文を20回くらい音読して勉強したものです。

入国手続き、税関検査でのトラベル英会話について【添乗歴18年の添乗員が解説】

添乗員の英会話

ロンドン・ヒースロー空港に到着してからのシーンです。
海外に到着してから、添乗員の最初の仕事です。
初めての空港ではどこに向かえばいいのかわからずに戸惑います。

下記の表示に従ってお客様を引っ張っていきましょう。

・Baggage Claim
・Passport Control
・Immigration

入国手続きは、検疫(Quarantine)→入国審査(Immigration)→税関(Customs)の順番です。
ヨーロッパ諸国では検疫はほとんど要求されません。

1.入国審査

普通の観光旅行で審査官に聞かれることは、ほとんど決まっています。

・滞在期間
・入国目的

お客様には「英語による答え方」をあらかじめ伝えておきます。
日本の空港で、出発前に結団式があればその時に伝えます。
結団式がなくても、全員が揃う場面があればそのタイミングで話すのが良いです。

例文その1

T=Tour conductor  I=Immigration officer

T:I'm escorting a Japanese tour group. At which booth do we line up?
I:Line up at "Others booth", please.
I:Your passport, please. What's the purpose of your visit to Great Britain?
T:Sightseeing. (Pleasure, Horiday, Vacation)
I:How long are you staying?
T:We are going to stay about a week.
I:At which hotel are you staying in London?
T:The Piccadilly, downtown London.
I:All right. Have a pleasant stay in London.

① escort=付き添う。ツアコンとしてエスコートしている。
② What's he purpose of your visit?=入国管理官から入国の際に聞かれる決まり文句。

【訳】
T:私は日本人観光団体nツアー・コンダクターです。どのブースの窓口に並んだらよいのですか?
I:「その他の外国人」の表示のある窓口に並んでください。
I:パスポートを見せてください。英国への入国目的は何ですか?
T:観光です。
I:どのくらい滞在しますか?
T:約1週間です。
I:ロンドンのどこのホテルに滞在しますか?
T:市中のピカデリー・ホテルです。
I:ではロンドン滞在をお楽しみください。

訪問国によってはパスポートだけでなく、出入国カードの提示が義務づけられている国もあります。
なおイギリスは2019年5月より自動化ゲートが使用できるようになり、入国カードも廃止となりました。

例文その2

I:Passport, please.
T:Sure.
I:What is the purpose of your visit?
T:Sightseeing.
I:How many days will you stay?
T:Five days.
I:Where do you plan to go?
T:London, Liverpool and Edinburgh.
I:Do you have a return ticket?
T:Yes, I do.
I:Please show it to me. All right, thank you.

① Edinburgh=エディンバラ:・英国スコットランド南東部の都市。
② immigration=入国審査。
③ Liverpool=リバプール:英国中西部の都市
④ return ticket=往復切符。

1.What is the purpose of your visit ? 入国の目的は何ですか?
→What do you intend to do here ?
→What are you going to do during your stay here ?

2.How many days will you stay ? どれくらい滞在する予定ですか?
→How long will you be here ?
→How long do you plan to stay ?

manyは数えられる名詞(複数形)とともに使われます。
これに対しmuchは数えられない名詞とともに使われます。
How much money do you have ?

3.Do you have a return ticket ?  帰りの航空券はお持ちですか?
別の表現にすると、下記となります。
→May I see your return ticket, please ?
→Do you have a round-trip ticket ?

自分で訳しました。

I:パスポートをお願いします。
T:はい。
I:入国の目的は何ですか?
T:観光です。
I:どれくらい滞在する予定ですか?
T:5日間です。
I:どこへ行く予定ですか?
T:ロンドン、リバプール、エディンバラです。
I:帰りの航空券を持っていますか?
T:はい、持っています。
I:見せてください。わかりました。ありがとうございます。

例文その3

I:Passport and entry permit application please.
T:Certainly.
I:You haven't filled out your reason for entry or intended length of stay. You've also forgotten to sign it. Please finish filling it out.
T:I'm sorry. I was in a hurry and forgot. Here you are.
I:You're here for sightseeing and will stay for five days. Okay. Here's your passport back.
T:Thank you.

① entry permit application=入国カード
② intended length of stay=滞在予定期間
③ fill out=〜を記入する
④ certainly=もちろん
⑤ here you are=はい、どうぞ
⑥ in a hurry=急いで

1.Please finish filling it out. 訳:全部書き込んでください。
→Please complete the form.
→Please fill in the blanks.

2.I was in a hurry and forgot. 訳:急いでいたので記入し忘れました。
→I must have missed that part.
→I must have overlooked those sections.

自分で和訳しました。

I:パスポートと出入国カードを見せてください。
T:かしこまりました。
I:入国目的、滞在日数が書かれていません。サインもしていません。最後まで記入してください。
T:すみません。慌てていたので、記入し忘れました。はい、どうぞ。
I:観光で5日間の滞在予定ですね。了解です。パスポートをお返しします。
T:ありがとうございます。

2.税関検査

税関では、事前に用意した税関申告書(Customs Declaration Form)とパスポートを提示します。
検査官に団体の人数、滞在目的、荷物の個数をはっきり伝えておくと、比較的スムーズに通関できます。
多くの国が観光客誘致政策をとっているた、団体客に対しては個人旅行者より検査は簡単です。
特にヨーロッパ諸国では、ほとんど検査されません(タイもそうです)
英国も例外ではありません。
通関中にお客様が検査官の質問に答えられなくて困っている時は、すぐに駆けつけて通訳します。

例文その1

C=Customs officer

T:I'm the tour conductor of this Japanese group of 30 people and we have 30 pieces of baggage.
C:Do you have anything to declare?
T:No, nothing. Just personal effects.
C:Well. Ask your group if they have anything to declare? Any liquor, gifts or cigarettes?
T:They say they don't have anything to declare.
C:All right. Thank you. Enjoy your stay in Britain.

① Baggageはuncountable noun なので複数にはなりません。具体的な数の場合は10pieces of baggageのようにいいます。
② anything to declare?=何か申告するものはありますか?
税関で聞かれる決まり文句です。これには、申告するものがなければ、No,nothing. あるいは、No, I haven't と答えればよいのです。
紙包み、箱入り、カン入りのものは内容をたずねられることがあります。
What's that wrapped in the paper? その紙に包んであるものは何ですか?
These are some instant noodles. これは即席ラーメンです。
のように即答できるように心がけましょう。

【訳】
T:私は30名からなる、この日本人団体客のツアー・コンダクターです。手荷物は30個です。
C:何か申告するものがありますか?
T:いいえ、ありません。身の回り品だけです。
C:では、団員のみなさんに何か申告するもの…酒類、土産物、タバコなど持っているかどうか聞いてください。
T:みなさん全員、申告するものはないと言っております。
C:はい。ありがとう。英国滞在をお楽しみください。

何を聞かれるかわかっていると、英語は聞き取りやすいです。

例文その2

C:Do you have anything to declare?
T:No, I don't. Everything I have is within the allowed limit. I have one bottle of whisky, two bottles of wine, and 200 cigarettes.
C:Fine.
T:Also, I'm leading a group of 15 Japanese tourists, none of whom can speak English. If you have any questions for them, I can interpret.
C:I see. In that case, please ask if there is anyone carrying more than the allowed limit of three bottles of alcohol and 400 cigarettes.
T:Two people are each carrying one more bottle than is permitted.
C:Please ask those two to come over here. Please take these forms over there and pay the duty on the alcohol.
T:Over where that bank is ? Okay.
C:Could you open this suitcase for me, please?
T:Certainly. All he has are personal items.
C:What is in this package?
T:It's a souvenir for his friend.
C:What is this?
T:He says it's a first-aid kit. It contains stomach and cold medicine.
C:All right then. Thank you.

① allowed limit=免税範囲
② customs=(複数形で)税関
③ duty=関税
④ document=書類
⑤ first-aid kit=救急セット
⑥ form=書式、用紙
⑦ personal item=身の回り品
⑧ souvenir=おみやげ、記念品
⑨ contain=〜が入っている
⑩ declare=〜を申告する
11 interpret=通訳する
12 prepare=〜を準備する

1.Everything I have is within the allowed limit. 訳:すべて免税範囲内です。
→I don't have anything that I need to declare.
→I have nothing to declare.

Everythingは単数扱い。
例文:Everything in this room belongs to me.

2.I'm leading a group of 15 Japanese tourists, none of whom can speak English. 訳:私は15名の日本人グループの添乗員です。メンバーは誰も英語を話しません。
→I'm a tour escort with group of 15 Japanese tourists. They don't speak English.
→The members of my tour group don't speak English.

3.Two people are each carrying one more bottle than is permitted. 訳:酒類を1本オーバーして持ち込む人が2人います。
→There are two people in the group. They each are carrying one more bottle than is allowed.
→Two people in the group have exceeded the allowed limit for alcohol; they each have one too many bottles.

4.It contains stomach and cold medicine. 訳:胃腸薬や風邪薬が入っています。
→There's stomach and cold medicine in there.
→It has stomach and cold medicine in it.

訳しました。

C:申告するものは何か持っていますか?
T:持っていません。すべて免税範囲内です。ウィスキー1本、ワイン2本、紙巻きタバコ200本を持っています。
C:了解しました。
T:私は15名の日本人グループの添乗員です。メンバーは誰も英語を話しません。何か質問があれば、私が通訳します。
C:わかりました。酒類3本、紙巻きタバコ400本を超えて持っていないか尋ねてください。
T:2名が免税範囲を超えています。
C:2名をここに連れてきてください。こちらの用紙に記入して、お酒の関税を支払ってください。
T:向こうに銀行はありますか?わかりました。
C:スーツケースを開けてくださいますか?
T:もちろんです。彼が持っているのは身の回り品です。
C:このパッケージは何ですか?
T:友人へのお土産です。
C:これは何ですか?
T:応急処置のキットと言っています。胃腸薬や風邪薬が入っています。
C:わかりました。ありがとうございます。

例文その3

C:Don't you have any gifts to your friends here in this country? Ask them, please.
T:This lady has this camera that she bought for her friend.
C:How much did she pay for it?
T:She paid $300 at the duty-free shop in Narita Air Port.
C:Oh, I must charge her £20 duty for that. Please, tell her to pay it at the cashier, and show the receipt to the officer when she leaves the Customs area.

【訳】
C:この国の友人に何か贈り物を持ってきたかどうか、みなさんに聞いてください。
T:こちらの婦人が友人のために買ったカメラがこれです。
C:いくらで買いましたか?
T:成田空港の免税店で300ドルで買ったそうです。
C:おお、それには20ポンド課税されます。その婦人に会計でその税金を払って、税関を出るときに係官に領収書を見せるようにお伝えください。

イギリスの通貨はポンドが使用されています。

例文その4

C:Show me your passport and customs declaration form.
T:Sure.
C:Have you filled it out completely? Please write in this space the amount of each currency you are carrying.
T:I have five hundred U.S.dollars in cash, $1,500 in traveler's checks, and ¥50,000 in cash.
C:Write the amounts of the various currencies here, both in numerals and spelled out. This document will be stamped and returned to you. You should hold on to it until you leave the country.
T:I see.
C:Could you please open this bag for us?
T:Certainly.
C:What are these?
T:They're video tapes. They're for my video camera.
C:Do you have any tapes that have already been recorded?
T:No, I don't.
C:All right, then. Thank you.

① currency=通貨、貨幣
② customs declaration form=税関申告書
③ numeral=数字
④ carry=〜を持っている
⑤ hold on to=〜を持ち続ける
⑥ spell out=文字をすべてつづる
⑦ stamp=〜にスタンプを押す
⑧ in cash=現金で

You should hold on to it until you leave the country. 訳:出国までこれを持っていてください。
→Please keep it with you while you're in the country.
→Keep it until you leave the country.

1.luggage
スーツケース、トランクなどの手荷物を<米>ではbaggage、<英>ではluggageと言うことが多いです。
baggage、luggageとも複数形はとりません。
複数の個数を表現する場合は、five pieces of baggage(luggage)のようにします。

下記のように和訳しました。

C:パスポートと税関申告書を見せてください。
T:わかりました。
C:完全に記入しましたか?持ってきている通貨もこのスペースに記入してください。
T:500ドルを現金、1,500ドルをトラベラーズチェック、5万円を現金で持っています。
C:ここに通貨の種類ごとに数字を書いてください。この用紙はスタンプを押され、あなたに返されます。あなたは出国までこれを持っていてください。
T:わかりました。
C:このカバンを開けてくださいますか?
T:もちろんです。
C:これらは何ですか?
T:ビデオテープです。ビデオカメラのためのものです。
C:すでに録音したテープはありますか?
T:ありません。
C:かしこまりました。ありがとうございます。

メモ

・tourist visa 観光ビザ
・passport control 出入国手続き
・stand behind the red line 赤線より後ろでお待ちください
・alcohol 酒類
・counterfeit/fake goods 偽造品/模造品
・firearms/guns /explosives 拳銃類や火薬などの爆発物
・fruits、vegetables、fresh foods 果物や野菜などの生鮮品
・narcotics/drugs 麻薬類
・plants or seeds 植物またはその種
・soil 土
・tobacco 刻みタバコ
・chewing tobacco かみタバコ
・cigar 葉巻
・cigarette 紙巻きタバコ
・cigarillo 細い葉巻
・confiscate 没収する
・customs agent/customs officer 税関職員
・fine/surcharge 罰金/追加税
・luggage cart/baggage cart 荷物カート
・police dogs 警察犬
・strip search/body search ボディチェック

3.空港内の銀行での両替

B=Bank clerk

T:I'd like to change some traveler's checks for this lady, please.
B:How much does she want to changes?
T:300 dollars, please.
B:May I see her passport, please?
T:Here's her passport.
B:Thank you. What kind of notes does she want to receive?
T:Oh, 20 pound notes, 10 pound notes and some coins.
B:All right. Here you are.

【訳】
T:この婦人に、トラベラーズ・チェックを両替していただきたいのですが。
B:おいくら両替すればよいのですか?
T:300ドルです。
B:その方のパスポートを見せていただけますか?
T:はい。パスポート。
B:ありがとう。どんな種類の紙幣と両替をしたいのですか?
T:20ポンド、10ポンド紙幣と、小銭に替えてください。
B:はい。どうぞ。

交換率をたずねる場合は、What's today's exchange rate? 今日の交換率はどれくらいですか?と聞きます。
紙幣を小銭にくずしてもらいたい場合は、Can you break a 20 pound note into change? のようにbreakmの使えます。
銀行でHow would you like to change? 両替はどのようにしますか?と聞かれた場合は、両替の内訳、つまりお札の種類を聞いているのです。

添乗中に両替シーンは多々あります。
両替レートについては、お客様からよく聞かれる質問の一つなので、先回りして確認しておくと楽です。

入国手続き、税関検査でのトラベル英会話のまとめ

添乗員の英会話

本記事は、添乗員のための英会話として入国手続きの会話シーンを解説しました。

海外に降り立ち、たくさんのお客様の先頭を歩きながら、堂々と歩く添乗員はカッコイイです。
入国審査はまず問題ないですが、税関でゾロゾロと連なって歩くと、質問されることもあります。
その時のために、上記のような想定される質問と回答を準備しておいたほうが安心です。

お客様のために、自分のためにも準備しておきましょう。

以上、『入国手続き、税関検査でのトラベル英会話について【添乗歴18年の添乗員が解説】』の記事でした。

Koichiより

P.S. シーンごとの英語を理解しよう。


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