- JavaScriptの入力について知りたい
- 変数について、使い方、種類を知りたい
この記事はそんな方へ向けて書いています。
この記事でわかること
- JavaScriptの変数
- 変数の使い方
- 変数の3つの種類
本記事の信頼性
- 2021年6月からWebデザインの職業訓練校で学習中(6ヶ月コース)
- 使用テキスト:「HTML&CSS、JavaScriptのきほんのきほん」
- ブログ歴:2019年1月にWordPressでブログ開設(月間最高62,000PV、52,000円)
本記事では、職業訓練校で学んだJavaScriptの入力についてまとめました。
この記事を読むことで、JavaScriptの変数について、使い方、種類がわかります。
変数は重要事項です。
なおJavaScriptの出力については、【JavaScriptの出力】アラート、コンソールの使い方の基礎で解説しています。
Contents
【JavaScriptの入力】変数の使い方、変数の3つの種類を解説
変数=データを格納しておく箱です。
変数について
さまざまな値を保持しておくJavaScriptの機能です。
記述例
const 変数名 = ‘データ’;
=は、算数のイコールとは違う意味です。
=は「右側のものを左側の変数名に代入する」という意味。
変数を作成することを「定義する」という言い方をする場合もあります。
一例を解説
index.html
<script>
const test = 'おはようございます。';
console.log(test);
</script>
//出力結果:おはようございます。
変数testを作り、値(データ=「おはようございます」)を格納(代入)。
変数を出力するときは、シングルクォートもダブルクォートも不要。
開発者ツールに、console.logで変数testを出力できます。
変数名のつけ方のルール
- 1文字目はアルファベットかアンダースコア(_)、ドル記号($)
- 2文字目以降は、上記に加えて数字も使える
- 大文字、小文字は利用できるが、区別される(たとえば「blog」と「Blog」は別の変数になる)
注意点は、日本語などは利用できないことです。
変数の使い方の一例
文章中の「共通部分」をデータとして代入しておくと、合理的に作業ができます。
たとえば、下記敬称「さん」を「さま」に直すとき、3箇所の「さん」を「さま」に直します。
山田さん → 山田さま
林田さん → 林田さま
田島さん → 田島さま
もし1,000人分のデータを修正する場合、1,000箇所の修正が必要です。
ただし、敬称「さん」を変数keiで書いていた場合は1箇所直すだけ。
たとえば「さん」を「さま」に直したいなら変数keiを「さま」に変えるだけなので、1箇所だけで済むのです。
const kei = 'さん'; //ここを「さま」に直すだけ
'山田' + kei;
'林田' + kei;
'田島' + kei;
10,000人分を直す場合でも、一箇所、修正するだけです。
記述例
index.html
<script>
//敬称も含めて名前を出力する
console.log('山田さん')
console.log('林田さん')
console.log('田島さん')
//その後、敬称を直そうとすると、すべての敬称を変更する必要がある
//変数keiを作成し、文字列「さん」を代入する
const kei = 'さん';
//敬称を、変数keiを使って、名前と変数keiを結合して出力
console.log('山田' + kei);
console.log('林田' + kei);
console.log('田島' + kei);
//敬称を直す場合、変数keiに代入している「さん」を直すだけでOK
</script>
クオテーション記号が必要な文字列と、必要ない数式、変数などをつなげるには「+」を使います。
例:console.log('山田' + kei);
加算演算子(+)が理解できませんでした。
計算するのか、加算するのか、よくわかりません。
下記記事でようやく「文字列、計算の+」の考え方が理解できました。
» 参考:文字列を連結する
「=」が数学と同じ意味ではないことに、慣れないうちは違和感ですね。
変数の3つの種類について
変数の定義方法3つ
- var 変数名
- let 変数名
- const 変数名
【var】
Variable(可変という意味)の略称。
従来からあります(2010年以前の主流)。
変数の有効範囲が広いので、変数名が被らないよう注意が必要です。
varについては覚えなくてもOK。
3つの変数でもっとも古いvarを使うケースはないからです。
ただネット記事にはまだvarを使ったものが多いです。
varの記事を読む場合は、理解必須です。
【let】
有効範囲が狭いため、変数名が被りにくく使い勝手が良いです。
プログラムを使っていて変わる可能性があるものに使います。
たとえば、ゲームのクリック加算など。
【const】
有効範囲が狭く、変更不可の変数です。
もっとも使いやすい変数です。
使い方が限られているからです。
変数は使い方が限定されているほうが使いやすいです。
逆に、使い方が自由なほど予期せぬ問題が増えたります。
constは定数で、追記や変更もできないです。
基本はconstで作っておいて、エラーや不具合に気づいたらletに切り替えるのが良いですね。
» 参考:JavaScriptで書く「var,let,const」の違いと使い分け方法
変数の使い方
変数の有効範囲(スコープという)が狭い順に使います。
- 変数の値を変更する必要がない → const
- 変更や追記の必要がある → let
- スコープをプログラム全域(グローバル変数)にする必要がある → var
「const → let → var」の順番で使えばOKです。
ローカル変数とは「関数の中でつくった変数」です。
関数のブロック内でのみ有効です。
関数については、JavaScriptの関数の書き方と使い方【引数と戻り値について】で解説しています。
変数の追記についての記述例
加算代入演算子(+=)を使います。
以下のように省略して書けます。
A = A + B
↓
A += B
記述例
index.html
<script>
let mozi = '<p>'
mozi += 'おはようございます。';
mozi += '<p>'
console.log(mozi);
</script>
【解説】
letで変数moziを作り、文字列「<p>」を代入。
変数moziに、文字列「おはようございます」を+=で追記。
変数moziに、文字列「</p>」を+=追記。
開発者ツールには「<p>おはようございます。<p>」が出力される。
変数letにしたのは、変数moziの値が変わるからですね。
» 参考:JavaScriptによる加算代入(+=)について現役エンジニアが解説【初心者向け】
変数を計算するさまざまな方法
再代入について
answer = answer +100 ;
上記は次のように書けます。
answer += 100 ;
「=」の前に「+」を書くことで「今ある変数に計算をして、同じ変数に再代入する」という動作を行えます。
それぞれで演算可能です。
- answer += 100 ; //加算
- answer ー= 100 ; //減算
- answer ✴︎= 100 ; //乗算
- answer / = 100 ; //徐算
インクリメント・デクリメント
加算代入演算子「answer += 100 ;」は、もっと簡単に書けます。
answer ++;
これを「インクリメント(Increment=増加)」といいます。
逆に1ずつ減算する「デクリメント(Decrement)」もあります。
answer ーー;
なお乗算と除算はありません。
計算しても意味がないからです。
インクリメント、デクリメントは「for構文」でよく使われます。
»【JavaScript】繰り返しの処理を行うfor構文の書き方
まとめ:JavaScriptの変数の使い方に慣れよう
変数はさまざまな場面で活用されます。
変数を使うと、プログラムの中で文字列や数値を繰り返し使えるので便利です。
変数の種類はとっつきにくいですが、使い方をマスターして損はありません。
使う順番と特性は使っているうちに慣れます。
なおJavaScriptの初歩的な知識「数値や文字列」については、下記記事で解説しています。
以上です。
P.S. JavaScriptの変数を実際に使ってみることで慣れていきましょう。
関連記事【JavaScript入門】初心者向けに「基礎文法」を完全まとめ
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