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リーバイス501・66前期【1974年製デッドストックの色落ち/相場】

2020年4月20日

【リーバイス501・66前期】1974年製デッドストックの色落ち
  • リーバイス501・66(ロクロク)前期の色落ちを知りたい

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 この記事でわかること

  • リーバイス501・66前期のスペック
  • リーバイス501・66前期のデッドストック(1974年製)の色落ち

 本記事の信頼性

66モデルには3種類あります。

  • 66E(ビッグイー)
  • 66前期
  • 66後期

本モデルは、1974年11月製造の「66前期」です。
66前期までをヴィンテージの範疇にする人も多いです。

本記事では、デニム歴30年の私がリーバイス501・66前期のスペック、色落ちを解説します。
この記事を読むことで、リーバイス501・66前期がわかります。

なおデニム用語については「【保存版】デニム用語辞典の完全ガイド【268単語+写真例付き】」にまとめています。

【リーバイス501・66前期】1974年製デッドストックの色落ち【スペック】

【リーバイス501・66前期】1974年製デッドストックの色落ち

リーバイス501・66前期のスペック

  • 米国製(1974年11月製造)
  • 紙パッチ
  • ボタンフライ
  • 赤タブスモールe
  • ストレートフィット
  • セルビッジ(赤耳)
  • トップボタン裏刻印6
  • シルバーの打ち抜きリベット
  • 内側タグ(縮み率8%の表記)
  • ボトムステッチ(チェーンステッチ)
  • バックポケット裏(シングルステッチ)

「1969年代から1970代中期」に製造されていたものを「66前期」と呼びます。

何も知らなかった頃は、ロクロクだから1966年に製造と勘違いしてました。

株式公開の時代に生まれた斬新な501・66前期

1966年はリーバイスの商標登録が行われ、売上高が1億5千万ドルを超えた年です。
1971年には株式公開しました。
新規事業へ参入したのも1970年代です。

1966年はリーバイスに時代考証的にも重要な意味を持ち、この事由がいつしかファンの間にも浸透していき「66ロクロク」という愛称になったとされています。

リーバイス501・66前期はヴィンテージジーンズの登竜門的な存在です。

リーバイス501・66前期デッドストックを13年履き込んだ色落ち【写真18枚】

13年履き込んだ色落ちを紹介します。

前面シルエット:タテ落ち

リーバイス501・66前期

シルエットはストレートです。
綺麗な濃淡が出ています。

サイズは「W33、W32」です。
所有している66後期のウエストもW33ですが、66前期のほうが縮まなかったです。

 ウエストの実寸

  • 66前期…87.5センチ
  • 66後期…84.0センチ

レングスも66後期より縮まなかったため、下図のとおり、かかとを踏んでしまっています。

同じ「縮み率8%」のデニム生地なのに不思議です。

色合いは、66前期の魅力の「タテ落ち」があります。

後面シルエット:シングルステッチ

リーバイス501・66前期

バックポケットが若干、左右いびつです。

66後期と同じく大きめのバックポケット。
アーキュエイトステッチは「オレンジ糸」で、やや大きな曲線を描いています。

リーバイス501・66前期

バックポケット裏縁のステッチは「シングル」になっています。

66後期は「チェーンステッチ」なので、大事な判別するポイントです。

リーバイス501・66前期

ディテール:ベルトループ、コインポケット、赤耳、ボタンフライ、赤タブ、縮み率8%

ベルトループがつけられたのは1922年です。
それまではサスペンダーで吊ったり、そのまま腰で履いていました。

リーバイス501・66前期

リーバイス501・66前期

コインポケットは使用していませんが、座り方の癖の「アタリ」が出ています。

コインポケットの裏縁はチェーンステッチ。

リーバイス501・66前期

リーバイス501・66前期

裾はチェーンステッチで、サイドシームは赤耳。
赤色は残っていませんが、赤糸で縫われていました。

リーバイス501・66前期

501の象徴、ボタンフライ。

リーバイス501・66前期

紙パッチ

紙パッチは洗濯を繰り返すうちに、はずれてしまいました。

66後期や赤耳と同様に「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」と、小さい黒字の501スタンプです。

リーバイス501・66前期

赤タブはスモールe(両面刺繍)

30年以上続いた「E」の文字が、66前期で「スモールe」に変更されました。

赤タブは1936年から付けられています。

リーバイス501・66前期

隠しリベットはありません。

リーバイス501・66前期

トップボタン裏の数字は「6」です。
66前期、66後期ともに「6」が刻印されています。

赤耳のトップボタン裏は3桁の数字です。
トップボタン裏も見分けるときに大事なポイントです。

トップボタン横は、並行ステッチです。

トップボタン裏の数字で、どこの工場で生産されたかわかります(空欄は不明)。

  • 6
  • 522
  • 524:エルパソ工場 テキサス州
  • 525
  • 546
  • 552
  • 553:本モデルですが、工場名は不明
  • 555:バレンシア工場 カルフォルニア州(2003年に閉鎖)
  • 575
  • 653

リーバイス501・66前期

内タグには「縮み率8%」の表記。

66前期と66後期は「縮み率8%」、赤耳は「縮み率10%」です。

リーバイス501・66前期

内タグの裏には「11 4 6」が印字。

意味は「11月製造、1974年、工場番号6」です。

66前期はトップボタン裏が16のものもあります。

記事後半の古着屋パンダさんの動画で解説されています。

リーバイス501・66前期

かぶせタイプの銀色のリベットです。

リーバイス501・66前期

ポケット裏です。

リーバイス501・66前期

更新情報:2022年8月に洗濯

【リーバイス501・66前期】1974年製デッドストックの色落ち

【リーバイス501・66前期】1974年製デッドストックの色落ち

タテ落ちが綺麗なワンダブルブルーです。
生地が擦れてきましたので、やや軽くなりました。
夏用に履いています。

66後期やデニムの洗い方の解説記事

66後期については「リーバイス501・66後期【前期との違い/デッドストックの色落ち】」で解説しています。

ジーンズの洗い方、干し方は「ジーンズの洗い方、干し方、リペアをQ&A形式で解説【動画4本】」で解説しています。

なおジーンズは蛍光剤入り洗剤で洗うと、こすれない部分まで白くなり色落ちが進みます。
したがって、色落ちを少しでも止めたい方は、蛍光剤入り洗剤で洗うのは避けたほうが良いです。

「水洗い」または「ジーンズ専用洗剤」がおすすめです。
»【比較】デニム専用洗剤おすすめ10選まとめ【ジーンズ歴34年】

66前期・デッドストックの相場価格

【リーバイス501・66前期】デッドストックの相場価格

本記事の66前期・デッドストックは、2007年にフェイクαで134,000円(税別)で購入しました。
デッドストックの相場価格は、180,000円前後です。

 更新情報:2022年8月

デッドストック相場価格は200,000〜500,000円です。
2年半でかなりの高騰ぶりです。

チェックしたサイトは楽天や高円寺「サファリ」、オークションなどです。

Twitterの口コミ7個

Twitterの口コミ7個を引用します。

口コミには私のジーンズより良い色落ちが見られます。
タテ落ち感があるのです。

もっと大事に履けば良かったと後悔しました。

https://twitter.com/DeepredKZ4869/status/961620028784128000?s=20

リーバイス501・66前期の解説サイト3つ

66前期を解説しているサイト3つを紹介します。

66前期の関連動画4本

リーバイス501・66前期の関連動画を4本紹介します。
古着屋パンダさんの動画はおもしろいです。

 トップボタン裏"16"の66前期動画

まとめ:リーバイス501・66前期のタテに落ちる色落ちを楽しもう

まとめ:リーバイス501・66前期のタテに落ちる色落ちを楽しもう

66後期と比較して、66前期は「タテ落ち」するので人気が高いです。

リーバイス501・66前期のデッドストックは、以前、原宿「バナナボート」「Marvin's」や高円寺「サファリで在庫がありました。
下記記事で解説しています。

以上です。

P.S. ビッグEが欲しいですが、高騰すぎて手が出ません。

 参考

関連記事リーバイス501のシュリンクトゥフィットとは【縮み率/洗い方】
関連記事リーバイスの歴史を完全まとめ【501の年代別シルエットも写真で】

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